ひまわりの名前

書きたいこと、忘れたくないことだけ。

ものすごいラブストーリー&新妻聖子さんコンサート!

2012-11-23 22:33:06 | 日記
世の中で、、と言うか人間の抱く感情の中で一番複雑で謎に満ちたものだと思います。
え?
何が、、って?
愛と呼ばれているものです。^^

私はいわゆる「愛」ではないと思われるような普通じゃない「愛」に惹かれてしまうタイプです。
でもみんなそういうところがあるんじゃないでしょうか。
自覚ないままに心惹かれている人もいると思います。
たとえば、、ブラックジャック。
ストーリーのおもしろさもありますけれど、私がこの物語に惹かれてしまうのはピノコとブラックジャックの関係です。
ピノコは、中身はうら若き乙女なんですけど、外見だけが子どもなわけです。
ピノコがブラックジャックを愛しているだけでなく、たぶんブラックジャックもピノコを愛しているんですよね。
だけどそれが成立しちゃたらどう考えても普通じゃない。
だからこそものすごいラブストーリーだと思うわけです。

前回は敢えて書かなかったのですが、「スノーグース」についても同様に思っています。
私は、これもものすごいラブストーリーだと思っていますけれど、他の人が言うように愛の主人公はフリスとラヤダーだけとは思っていません。
もちろんラヤダーは、フリスに恋していました。
そしてフリスは、ラヤダーを人間的に心底好きでしたけれど、たぶん恋してはいなかったのだと思うのです。
後のほうに「恋しいよう」というセリフがありますが、それはラヤダーを失った悲しみではないでしょうか。

ラヤダーを深く深く愛していたもの、、それは真っ白な迷子の王女様。
ラヤダーに助けられ、やがて渡りをするのも止め、ラヤダーの元で暮らし、戦場へと向かうラヤダーのそばを決して離れようとしなかったスノーグース。
フリスにラヤダーの伝言を伝えたのち、ラヤダーの魂とともに天高く飛んでいく彼女こそ、この胸ゆさぶるラブストーリーの本当の主人公だと私は思っています。
私が最後に涙が止まらないのは、スノーグースとラヤダーの魂がひとつになって消えていくからです。
たぶんこんな読み方をするのは変なんだろうなって思うので、スノーグースの紹介のブログでは書きませんでした。^^;

おかしな形のものすごいラブストーリー。
昨日見た「インバルピント&アブシャロムポラック」のダンス公演でも感じました。
私的には、前半の「ラッシュ」という作品がまさにそれでした。
休憩が始まっても席を立てないくらい揺さぶられてしまいまして、、。
ラッシュというこの作品が何を意味して、何を描いていたのか、私にはサッパリ理解できません。
けれど、最後のほうで男性が女性を担いで歩く振付けがあるんですがそのあたりでもう勝手に涙が出てきてしまって。
緊張感と優しさに満ちていて、そしてなんと言っても悲しかった!
悲しいけれど、幸福でもありました。
たぶんこれは愛だなって思ったんです、この悲しさとか痛みとかって。
ちっとも優雅な動きじゃないのに、ものすごく官能的でびっくりしました


感動繋がりで書きますが、今日は新妻聖子さんのコンサートに行きました。
本当に素晴らしかった!
上手い方とは思っていましたけれど、ここまでとは、、。
まさに歌姫!そしてMCも素敵でした。
温かくて可愛い人柄がにじみ出ていて。

彼女の「GOLD」が聞きたくて行ったのですが、残念ながらアレンジが私の好みではなかったです。
リズムがダレるので、歌いにくそうに感じてしまって。
でも、他の曲がそれを補って余りありましたね。
特にすごかったのが、ラマンチャの男!
本当に幸四郎さんの後を継いで欲しいくらいです。(笑)
しっとりしたバラード曲では、涙涙で大変でした。
ハンカチを膝に出しておいて良かった。^^
エリザベートの「私だけに」は、最後が凄すぎました!
あー、、エリザ役、やってもらえないんでしょうかねえ、、、。

お隣に座っていらしたコアなファンの方たちの会話から、今日は絶好調だったみたいです。
あまりにも素晴らしかったので千葉公演のチケット、幕間に買っちゃいました。
もう一回、あの歌声が聴けるのが嬉しいです!^^


愛するものたち

2012-11-20 10:30:43 | 日記
最近の私のブームは、「リバイバル」です。
以前から好きで、何度も読み返したり聞き返したりしている本やCDなどをもう一度味わっています。
人生が本当に折り返しているなぁ、、と実感する今だからこそ、振り返ってみたいのかもしれませんね。
もう一度味わってみると、やっぱり大好きなものは今も大好きなまま。
20年以上愛し続けてきた小説、、これはもはや私の人生の縦糸とも言えそう。

好きな作家は?と聞かれたら、ポールギャリコと答えます。
最初の出会いは「7つの人形の恋物語」という小説でした。
その頃、図書館で2週間に5冊くらい借りていくのが習慣になっていて、何の気なしに手にとった一冊でした。
読み終えた瞬間に忘れられないお話になってしまい、返すのが惜しくて何度も借りなおして、そのあげくどうしても手元に置きたくて本屋さんに注文して取り寄せてもらったのでした。
本当にみじめな境遇のふたりの男女の屈折した愛の物語です。
でもいびつであるがゆえに、余計に愛おしいっていうか、、。
主人公の男は、まるで砂漠に咲く花。
カラカラに乾いた残酷な人生をトゲだらけの硬い殻をかぶって生きて来ました。
それゆえ内側に隠されている優しさも美しさも見えないんです。
でも女性の愛という慈雨が降り注げば、いつしか硬い殻も柔らかくほどけ、真実の心が姿を見せます。
その過程の切なさに何度涙したかわかりません。


コチラ


でもギャリコの小説には他にも名作がたくさんあって、その中でも「スノーグース」という小説は「好き」とかいうのを超えてしまっています。
これはもう「愛している」の域。^^
でも私以外にもこの物語のファンはたくさんいるようです。
キャメルというバンドがこの小説をモデルにアルバムを作っていますし、松本幸四郎さんは朗読版のLPアルバムも出しました。
どちらももちろん(笑)持ってますよ。
ただBBCでテレビドラマになったものだけはまだ手に入らずにいます。
映画化されてもいいようなお話なんですけど、私はあまりにも思い入れが強いので、見れないかもしれません。^^;;;
特にラヤダー役、、むずかしいと思います。
私の中のラヤダーは、魅力的で素晴らしい男性ですが、それはあくまでも内面だけ。
外見はどう見ても醜男でなくてはならない。
映画でそれを表すのはとても困難かも、、。
この小説の最後のシーンはいつも涙涙です。
私の心はスノーグースとなって、ラヤダーの元へと飛んで行ってしまう。
そしてしばらくぼーっとしてしまいます。

コチラ


ギャリコの小説は、珠玉と言う言葉がぴったりだと思います。
読み進むうちにいつしか蒸留水が心に落ちてきて、どんどんと清らかな水が心を満たしては涙となって溢れていく。
洗い流された心が見る景色の美しさが忘れられずに、またしばらくすると読み返したくなるのだと思う。



大野拓朗さんライブ「いつでも笑顔でいれますように。」Vol.2

2012-11-12 10:15:50 | 日記
昨日のポッキーの日、じゃなくてプリッツの日でしたね。(笑)
池袋のアムラックスで開催された大野拓朗くんのライブに行ってきました。
どうしてかと言えば、わたくしの神推しダンサー大貫勇輔くんがゲスト出演されるということで。
しかも、なんか重大発表があるとか、ふたりですごく楽しいことをやるとか、気になるじゃないですか。
まあ、正直、ショーにはあんまり期待してなかったんですけど。。。

と言うのも、大野君も勇輔くんも歌、、、とか、ま、ね。^^;;;
それがですね。
いや、びっくりしました。
なんと勇輔くんがトート役で「闇が広がる」とかやっちゃったんですよ~っ拓朗ルドを相手に。
いやはやいやはや。
ま、その出来ばえとかはともかくですね、、その事実が結構貴重というか、、。
勇輔くんがエリザが好きで、トートやりたがってたことも知らないわけですから。
第一、私、前のほうの端に座ってた芸能人オーラ出てる後ろ姿の子が勇輔くんだと思ってたんでずっとガン見してたんです。
だから舞台にいきなりトートらしき勇輔くんが登場したんで、もう心臓がドキドキしました!
勇輔くんのトート、、想像したこともなかったですねぇ。
トートというキャラはすごく合ってるんだけど、、。
何しろ死神系キャラは得意ですもんね。^^*
だけどトートって歌のハードル高いんですよねぇ、、。(小汗)
でも行って良かったです。
とにかく勇輔くんのトート、見れたわけだし。*^o^*
あ、その後ろ姿の子は、古川雄大さんでした。
あとからステージに登場してました。すごいカッコ良かった!^^

それから大野君のルドルフですけど、私がエリザで2回見た時よりかなり進化してました!
勇輔くんが言うように、ものすごいがんばり屋さんなんだろうなぁ、、。
ルックスも演技も素晴らしいんですから、本当に歌、ますますがんばって欲しいですね。
それにしても顔が小さくて、背がめっちゃ高くて、なんか昨今の若い子ってすごい。
別世界の人みたいです。@@

で、その後、ふたりから重大発表が。
なんとユニットを組むそうです!
そしてまだユニット名が決まってないので募集するそうな。
いいアイディアのある方は、メールとか手紙とかブログへの返信とかで送ってくださいって言ってましたね。
ユニットって結構、びっくりというか、むしろちょっと予期はしてたんですけど(笑)でも、いわゆるアイドルグループみたいな感じじゃなさそうなんでホッとしました。
だって似合わないですもん、特に勇輔くんには。^^

私的には、勇輔くんの最大の萌えポイント(あくまで踊ってないときの)は、憂愁をたたえた横顔です。
そもそも不幸そうな男に惹かれるんですよね、まあ、女性はその傾向があると思うんですけど。
DDD10月号の表紙の勇輔くんはかなりのツボ。
憂鬱そうなアイドルなんてありえないですもんね。
ご本人がどんなに明るい性格でも、やっぱり寂しそうな顔のほうが似合うんだもんなぁ。

ま、それはともかく、おふたりでET-KINGの曲で踊ってくれて、歌も歌ってくれました。
踊りのほうは、勇輔くんの振付で歌詞をそのまま振りに取り入れたそうです。
「ああ、そういうのも踊りのひとつの形なんだなぁ、、」って思いましたね。
そういえば、フラダンスとかもそうですよね。
ひとつひとつの動作に意味があって。
私は、勇輔くんばかり見てて^^; でもたまに大野君の踊りもチラ見して、、。
勇輔くんはバリバリ決まってましたけど(当たり前だけど、、)大野君のはすごい可愛かったです。
こういうコンビもいいなぁって正直思いましたね。
歌では、大野君がリードしてました。
勇輔くんもヒップホップなら上手いんだなぁ、、と。(あ、かなり失礼な言い方か、、汗)
でも、このコーナー、すごく楽しかったです。
あんなに楽しかったってことは、おふたりとも結構イケてたんじゃないかな。
会社帰りのシックな格好でブンブン手を振っちゃいました。
イタいおばさんだったかも。^^;

とにかく楽しくてハッピーなライブイベントでした。^^
大野君と勇輔くんのトークもすごくおもしろくて、、なんだかいつもすごく大人びてる勇輔くんが等身大の24歳の男の子に見えました。
それも結構、新鮮に感じましたね。
刺激を受け合えると同時に気取らないでいられる関係なんだろうなぁ、、と思いました。
いい意味で影響しあって成長していって欲しいものです。(ってすっかり母親目線ですけど^^)



ウィーン版エリザベートコンサート&「僕に炎の戦車を」

2012-11-06 12:27:54 | 日記
今年一年、本当に幸せな気持ちでたくさんの公演を見ることができました。
このブログに書いた公演は素晴らしいものばかりで、私の記憶にずっと残り続けると思います。
そんなキラ星のようなラインアップの中でも、ひときわ輝く思い出となりそうなのが、ウィーン版エリザベートコンサートでした。
観劇日は、東京の前楽、10月30日マチネ公演です。
翌千秋楽では、マヤさんに神が降臨してたらしいんですけど、私的には前楽のマヤさんでも十分すごかったので、それ以上というのが想像つきません。(笑)
ホントに、想像を絶したんでしょうね。^^
でもわかります。

エリザコンのどこが一番「一生の思い出」になるかと言えば、マヤさんの歌声を生で聞けた!ということに尽きるからです。
今回のコンサートでエリザベートを引退されるとかで、貴重な機会を私たちは得られたんだと実感しています。
マヤさんのエリザベートは、今まで聞いたどのエリザとも次元が違っていました。
ごめんなさい。
エリザ役の役者さんを貶めようと思って書いてるんではありませんよ。
そうではなくて、彼女は別格だったんです。
エリザベートそのもの、、と言うんでしょうか。
今まで理解できなかったエリザベートという女性が生身でそこにいたので、反発であれ共感であれとにかく彼女の感情をまるごと共有できた気がします。
何よりその歌声が、エリザベートの純粋さ、気高さ、美しさをすべて表していました。
あんなに正確で、豊かな声量で、自由自在で、しかも感情があふれている歌声を、私は生で聴いたことがなくて、しびれるような感動をいただきました。

エリザは引退されても、絶対に歌い続けて欲しいです。
いつか再びあの歌声を聴けたらいいなぁ、、と思っています。
それにしても、エリザベートって本当に名曲揃いですよね。
ウィーン版の役者さんたち、みなさん歌が上手くて本当にその名曲の数々に酔いしれました。

もうひとつ、昨日11月5日「僕に炎の戦車を」を見て来ました。
役者さんたちの芝居には、本当に感動しました。
草なぎくんの熱演も素晴らしかった。
チャスンウォンさんも優しくて無骨な兄貴を好演していました。
香川さんの演技力は言うまでもなく、、。

なにより印象的だったのは、広末さん!^^
彼女、テレビの印象でどっちかというと芝居はヘタなんじゃないかと思っていたんですけど(声があまりにも子どもじみてて^^;)すごく上手くて驚きました。
ぶっちゃけ、この作品において彼女演じる松代の存在ってかなり重要で、それも広末さんだからこそこの役が生きたんじゃないかと思えました。
美しくて、かなり天然なキャラを生き生きと演じてました。
今、美しくてって書きましたけど、実際、オペラグラス越しでも広末さんの美しさにはびっくりでした。
彼女が舞台にいる時は、かなりの割合で彼女の顔をガン見してた私です。^^*
本当に綺麗だった、、、。(ため息)

広末さんの美しさと共に、青木崇高さんの芸達者ぶりもすごかったです。
あんなに存在感のある方とは、、。
全身から発するエネルギーというか惹きつけ力がハンパないです。
身体も大きな方ですけれど、それ以上に大きく感じました。
かなり持っていかれましたね。^^

作品的には、今この時期に見たゆえのとまどいを覚えました。
これはごく個人的な感覚かもしれませんけど。
むしろ今だからこそ見て良かった、と感じる方のほうが多いかもしれないですよね。
だから本当に個人的な感想です。
良い作品だったけれど、結末というか、終わった時点で妙なモヤモヤ感があって。
主人公が生徒へ送る言葉やああいう生き方を選ぶという決心を日本のお客さんに向かって叫ぶということにどうしても違和感が、、。
もしかしたらこの作品は日本のお客さんではなく、最初から韓国のお客さんに向けたものではないかと思ったりもしました。
日本では連日の満員で鳴りやまない拍手だったなどと紹介されるのだろうか、、なんてちょっとシニカルなことも考えたり。
ま、こんな時期でなければそんなことも考えないのですけどね。^^;