Pianist 池田みどり

ピアニスト池田みどりの四苦八苦をまるごとお見せします。
http://www.hi-ho.ne.jp/~midopi/

笛奏者「雲龍」さんとの共演

2007-11-22 | Diary
 長野・飯田の「のんび荘」で雲龍さんの笛を聴いたのは、共演前日でした。窓からこの12年で一番きれいだという、赤と黄と緑、三色の紅葉をバックに、小さな宇宙を思わせる青い球体のろうそく達に囲まれて、白装束の雲龍さんの、さまざまな笛の音に、心をゆだねました。その音色で、空気の粒子が磁石のように変化していくさまがわかる。こんな経験はほとんど初めてです。

 雲龍さんとその後お会いし、明日の共演についてお話をしました。多くの人たちが忘れてしまったような、人間の品性を彼には感じました。ある意味、今まであまり会った事もないような次元に生きている人のように感じました。

 彼の音楽は気が降りてくるのを待ち、彼の身体を通してそれを表現するものです。つまり音階や楽譜や、そういうものは一切なし。それに共演するのですから、私もその心積もりで臨みました。

 翌日の飯田「キャンバス」でのリハ。最初、どのようにあわせていいか悩みましたが、雲龍さんのアドバイスで、本番は今までにない次元の音楽を垣間見たように思います。

 各神社仏閣や記念式典での奉納演奏に加え、今年は龍村仁監督映画『地球交響曲第六番』虚空の音編への出演、元YMOの細野晴臣氏とのユニットなど、活躍の場を広げている雲龍さん。
 新しいものの見方を、共演によって教えてもらったように思います。

★雲龍さんオフィシャルサイト
http://shana-records.com/top.html

2007 Latin Grammy

2007-11-17 | Diary
 我が憧れのセザール・カマルゴ・マリアーノが今年のラテン・グラミー賞のアルバム部門を受賞しました。レニー・アンドレージとのデュオ"Ao Vivo"です。

 セザールのルーツは、ボサノバよりはショーロにあるようです。ショーロはボサノバよりずっと昔からのブラジル音楽です。彼の音楽は、ボサノバなどのイメージより、ショーロに近い、クラシックの音の重ね方に近いように思います。彼のDVDを時々見ながら、惚れ惚れとしています。

 私個人では、ギターのホメロ・ルバンボとの"DUO"が、もっとも好きです。今は、自分自身のオリジナルをもう一度見直していますが、編曲などを考える際に参考にしたいのが、セザールとラーシュです。ブラジルとヨーロッパの融合ができたらいいなぁ・・・でも、実際には、ぜんぜん違うものになるでしょうね。むしろ、そう、ありたい。

国府弘子 at 国際フォーラム

2007-11-11 | Diary
 11月9日は、国際フォーラムホールCでの国府弘子アルバムデビュー20周年記念コンサートのスタッフとして、舞台を支える人たちとともに一日を過ごしてきました。

 国府さんは、神奈川フィルハーモニー管弦楽団とのこのコンサートに向けて、オーケストラとの共演を数々こなし、10月11日には2タイトルのCDを同時発売するなど、精力的な活動をこなしてきました。私も影ながら事務所のお仕事をお手伝いしてきました。尊敬するアーティストのお手伝いをできたことをうれしく思います。今回はそのご褒美としてスタッフとして身近にコンサートを一緒に体験することができました。私たちは国府さんが自ら手作りしたレザークラフトの物販を会場でお手伝いしました。これだけの忙しさの中で、よくぞ、ハンドメイドしたものです。

 コンサートの一部では、彼女のオリジナルを自らオーケストラアレンジしたもの、そしておなじみクラシックナンバーのメドレーを前田憲男さんのアレンジで。二部ではトリオで最新アルバム”HOLA!"から、そして目玉の”ラプソディー・イン・ブルー”でした。夢のようなコンサートでした。

 1500人収容ホールのチケット完売ということで、大入り袋も出ました。マネージャー、中山ひらめ雅恵の心配りの行き届いていることには、いつも脱帽です。いつのまにかベテランマネージャーとして、頼もしく、そしてしなやかになった彼女に、二次会では関係者からの大きな拍手が送られました。

出版記念ライブ at ぐりふぉれ屋

2007-11-09 | Diary
 「神さまにはプランがある」が出版されて、ささやかながら「出版記念ライブ」なるものを、「ぐりふぉれ屋」さんで、させていただきました。

 嬉しいことに、同級生や、カゼット出版、ボーカリスト仲間など多くの方に来ていただきました。ステージは、私のオリジナルを集めたインストと、いつも一緒の中村早智のボーカルの2本立て。ベーシストは、いつもインスピレーションをくれる佐藤哲。いつも通りのライブをこころがけました。
 
 さらに今回はステージの合間に、出版までのいきさつをお話しました。また共著者である、写真家のラリー・ニフィングの写真説明や、サイン会もありました。ラリーのサインはとっても上手で、彼がサインすると、ちゃんとサイン会っぽくなるのが、不思議。何せ、英語書くのが、上手い。彼には同時通訳者もつき、生で同時通訳を見たのは、初体験でした。友人の森美紀子が駆けつけてくれて、すばらしい歌声を、聞かせてくれたのも、うれしかったです。そして、いつものように、同級生達が場所を温かく盛り上げてくれました。最後はみんなで「星に願いを」を合唱しました。あったかい、あったかい、ライブでした。

 ライブって、演奏者だけじゃ作れない。お店の心遣いや、お客様のあったかい心が、一緒になって、初めて感動になるんだと思います。

 今回、いらっしゃれなかったみなさんにも、たくさん、たくさんの、ありがとうございますを