Pianist 池田みどり

ピアニスト池田みどりの四苦八苦をまるごとお見せします。
http://www.hi-ho.ne.jp/~midopi/

”Return to Forever~Return to Japan Tour 2011"

2011-09-30 | 音楽
 あの”Spain"でよく知られるチック・コリアのグループ”Return to Forever"のオリジナルメンバーでの日本公演2日目。国際フォーラムAホールはもちろん満席。その歴史的な価値を知る観客たちは、なぜか40代~50代の男性が目立った。
 メンバーは次の通り。おそらくこんなメンバーでJapan Tourは2度と実現しないかもしれないという。

 Chick Corea チック・コリア(Keyboard/Piano)
 Stanley Clarke スタンリー・クラーク(Electric Bass/Acoustic Bass)
 Lenny White レニー・ホワイト(Drums)
 Jean-Luc Ponty ジャン・リュック・ポンテ(Electric Violin/Acoustic Violin)
 Frank Gambale フランク・ギャンバレ(Electric Guitar/Acoustic Guitar)

 時間少し遅れて登場したのは、観客席の間から。いきなり観客たちの度肝を抜いて、5人は握手攻めに逢いながら舞台へ。「日本に戻ってこれて嬉しい。僕にとってもっとも好きな場所だから」と、チック・コリアのあいさつ。

 まず思ったのはお互いが尊敬し合いながら演奏していること。だれがリーダーということもなく、お互いの音をよく聞きながら、自立した音楽がひとつに融合していく。1曲1曲ソロもたっぷり聞かせてくれる。そして、ベースがいかに中心として支えになっているかということも感じた。
 
 何せ、ベースのスタンリー・クラークはかっこよい。彼は本年度のグラミー賞を受賞しており、ノリにノッているミュージシャン。エレクトリックベースをギターのように軽く弾き、ウッド・ベースもまるでエレクトリックベースのように弾く。180cm以上はある体は引き締まっていて、立ち姿は腰が立っている。最近感じることなんだけど、立ち姿って大切なんだと思う。ただしウッド・ベースの時はクラシック奏者のように椅子に座って弾く。おそらくその方が腰が立ったままで弾けるからだろうと思う。

 今日は、バイオリンのジャン・リュック・ポンテが誕生日だと云うことで、観客全員でHappy Birthdayを合唱するなど、なごやかな雰囲気の中で、次々と熱演は繰り広げられた。”Spain"では観客とチック・コリアとの4バースというおまけつき。国際フォーラムの大きな会場の後ろまでがスタンディング・オベーション。広いはずの会場が小さく感じられた。
 
 これだけの一流が集まってひとつの音楽を作り、一流の人柄を感じさせてくれた。1万円のチケットの価値はあったかな。

 10月8日には日比谷野外音楽堂で追加公演も決定です。
※RETRUN TO FOREVER  http://info.yomiuri.co.jp/event/2011/05/return-to-forever-return-to-japan-tour-20112011.php

プリズンドッグ~僕に生きる力をくれた犬

2011-09-29 | ドキュメンタリー/映画
 2010年に放送されたNHK世界のドキュメンタリーアンコール作品。私自身何度か見ているし、もしかしたら以前もブログに書いたかもしれませんが、感動の作品なので取り上げます。

 アメリカ・オレゴン州にある青少年刑務所。ここでは虐待されたり捨てられた犬たちの面倒を見て、新しい飼い主に手渡す為のトレーナーを受刑者が行っている。ここでは再犯率ゼロを記録している。全米刑務所の再犯率が50パーセントに達する中、この試みが受刑者である青年たちにどのような影響を与えているかを取材する。2009年6月からの3カ月、3人の若者たちの変化を追う。

 ギャングの一員だったスティーヴンは、我慢ができないタイプ。ドラッグや酒におぼれ、かっとなっては喧嘩沙汰を引き起こしてきた。懲役15年。預かった犬には「ハンター」という名前をつけた。ドッグ・プログラムでは自分でプログラムを決める。まずは伏せを覚えさせようとするが、飼い主に捨てられしつけを受けていないハンターは、言うことを聞かない。7日目、やっと伏せができるようになった。「犬は話し相手になるし、一緒にいると落ち着くんだ。今は犬に救われてる。ハンターをいい新しい飼い主に手渡すことが恩返しだと思ってるよ」

 アレックスは兄を助けるために殺人を犯してしまった。それから心を閉ざし人と話すことさえできなくなった。勉強も出来て学校でも人気者だった。そんな彼が自信を取り戻し、ちゃんと人と関係を築ける自分になるためには…。彼が犬を飼うのは初めて。彼の犬「オレオ」と名付けられた。1ヶ月後の取材では犬の扱いも慣れ、人との輪にも入れるようになり、笑顔が絶えなくなった。「最近妹に幸せそうだって言われるんだ。犬の話をしていると自然と笑顔になるんだ。ここの犬はオレみたいにつらい時期を過ごしてきた。人に捨てられてもう一度人を信用するのは難しい。でもここでまた信用しようと頑張ってる。オレも我慢と忍耐を持ちたいって思ったんだ」

 ジェフが担当するのは激しい気性で飼い主が見はなした「ジギー」。飼い主の横を歩くことから始める。汚い仕事はしたくないという彼は犬のフンの始末もすることになった。両親の離婚後、母親は麻薬中毒になり、ジェフに関心を持つことさえなくなった。暴力団に入り手のつけられない少年となった。手をかければかけるほど、犬はその愛情を返してくれる。「ジギーといると自分の考えがすごくポジティブでいられる。愛情を感じられるっていうことは気持ちのいいものだね」

 ドッグ・プログラムは始まってから16年になる。信頼関係を失った青年たちと犬たちがお互いに愛情の存在に気づかされるプログラムでもある。

 ※BS世界のドキュメンタリー http://www.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/091031.html

インプラント工事中にみつけたもの

2011-09-28 | Diary
 
 歯科インプラントの工事中です。友人の歯科医の元に通っています。実は彼はジャズギターをやっているということで、ギタリストとしてかなり前に知り合い、一緒にバンドをやっていました。その間も自分の歯科医院を経営する傍ら、大学で解剖学を勉強していました。現在も鶴見大学頭頚部解剖学第2講座非常勤講師としての肩書も持っています。ただし治療は受けたことがありませんでした。信頼できるインプラントのできる歯科医ということで、彼に相談したわけです。

 インプラント工事のための骨がしっかり形成されるまで、他の歯の治療もしています。私の奥歯は銀歯なので、大笑いしていると、しっかり銀歯が見える状態です。自分でもなかなかチャーミング?と思っていたのですが、最近の歯科治療では銀歯はあまり歯質にいい影響を与えないので、少しずつ直していこうという計画です。歯は思った以上に健康全体に影響を与えるので、歯のケアを任せられるかかりつけ医がいるのは安心です。もちろん費用のこともあるので、相談をしながらというところです。

 辻デンタルクリニックはしっかりとした予約制なので、その時間帯は自分だけになります。特に歯根治療をしていますが、毎回オペのように厳粛です。辻先生のトレードマークはライカの医療眼鏡。治療の理由や経過は、写真やレントゲンを使って、患者に逐一説明をしてくれます。このあたり、さすが解剖学のオーソリティと思わせます。

 今日は歯根治療で「こんなものが歯根に入ってたよ」といって見せてくれたのが、小さい金属の針。こんなものがずっと体に入っていたなんて…そんなこと知りませんでした!歯根治療で使う針が時折折れて、歯根に残ったままになることがあるそうです。「よく見かけるんだけど、滅多に取れないんだよね。取るためには周りに振動を与えて少しずつ場所をずらしながら取っていくんだ」この金属片があることで歯根治療の薬が奥まで入らないことがあるので、今回これが取れたことで、薬がしっかり奥まで入ることをレントゲンで見せてくれました。
 あなたの歯根にも金属片入ってるかもしれません…

 ということで今回は友人の歯科医の腕自慢をさせていただきました。
 ※写真は取れた金属片です。下の写真はライカの医療用カメラ 先生は眼鏡もライカです。
 ※辻デンタルクリニック(武蔵小杉) http://www014.upp.so-net.ne.jp/tsuji_dc_hp/



【小僧com「私の小僧ライフ」にインタビュー記事が掲載されました】 
 おとなのためのSNSサイト、小僧comは「おぬし、できるな!」って方々が集まっているサイト。オフ会と言われる飲み会も盛んに行われていて、仮想空間だけのやり取りではない面白みがあります。特にアルバムを出した時には、小僧の仲間が多いに宣伝をし、CDを買ってくださったのは、ホントウにうれしかった。
 今回、インタビューを受けました。インタビュアーのt_gomezさんとは不思議なご縁があってびっくり。インタビューと言うより旧知の友が会ったような時間になりました。ちょっとまだ寝ぼけている顔で失礼しちゃってますが、よろしかったらご覧ください。

 ※小僧SNS村 私の小僧ライフ  http://www.kozocom.com/html/kozolife/

Jazz on Youtube “Keith Jarrett-Autumn Leaves”

2011-09-26 | 音楽
イナモリ・メソッド研究会ブログで月2回執筆しているシリーズ”Jazz on Youtube”。今回は”枯葉”を取り上げました。
 やっと猛暑を越えて、急に秋らしくなってきたこの数日間。まだまだ枯葉を見ることはありませんが、あのハラハラと散る黄金の葉っぱを見て、どうも失恋をイメージすることが多いですよね。近所のおじいちゃん、おばあちゃんにとっては、失恋より先に、「ああ、また、庭掃除しなくちゃ」って思ってるかもしれません。

 さて、この曲がもともとシャンソンだということは有名ですが、もともとはローラン・プティ・バレエ団の「ランデブー」という題目のために作曲されたバレー音楽だったんです。作曲家はジョセフ・コズマ。ハンガリー出身のユダヤ人。なぜ、作曲家にはユダヤ人が多いんでしょうね…1933年にはナチスを避けてパリに移住し、後にフランスに帰化しました。1945年映画監督マルセル・カルネ、脚本家ジャック・プレヴェールとともに、映画「天井桟敷の人々」の音楽を担当し、翌年ヴェネツィア国際映画祭で特別賞を受賞。この映画は1979年のフランス映画史上ベストワンに選ばれています。このコンビで作った「夜の門」(1946年)の主題歌に使ったのが、この”枯葉”です。ジャック・プレヴェールが詩をつけました。新人だったイヴ・モンタンが出演し、この「枯葉」を初めて歌っています。しかし、映画は日の目を見ず、歌もヒットしませんでした。ここでこの歌の救いの神となったのが、当時知性派歌手として人気を博していたジュリエット・グレコ。彼女が「枯葉」を取り上げたことで、この曲はシャンソンのスタンダードナンバーとなりました。
 ちなみに今年84歳のジュリエット・グレコは6月~7月、来日し、90分のステージを休憩なしで歌ったそうです。写真も見ましたが、その知性的な美貌には衰えを感じませんでした。
 ※ジュリエット・グレコの写真 http://blogs.yahoo.co.jp/proneko5/20866029.html

 さて、シャンソンとして成功を収めた「枯葉」を、米国でもヒットさせようとしたのが、キャピタル・レコードです。1947年、創立者でもあったジョニー・マーサーが英詞をつけます。彼は原曲で特徴的だった長いヴァースはカットしました。それ以来、ジャズではこのヴァースはカットされて演奏されます。ジョニー・マーサーは当代一の売れっ子作詞家。「ムーンリバー」「酒とバラの日々」「サテンドール」など…「ドリーム」は彼の作詞・作曲です。彼自身歌を歌いますが、なかなか上手い。
 ところがヒットしたのは、ポピュラーピアノのロジャー・ウィリアムスがきらびやかなBGMスタイル。1955年には全米ヒットチャート4週連続第1位を達成しました。ジャズの分野で、アドリブを中心とした演奏曲として取り上げられたのは、1952年スタン・ゲッツによってレコーディングされたものでした。その後、マイルス・ディヴィスの実質的なリーダーアルバム「サムシング・エルス」(1958年)、ビル・エヴァンスの「ポートレイト・イン・ジャズ」(1959年)など数々の名盤が生まれました。

 Youtubeの映像はキース・ジャレットによるもの

 Autumn leaves


 ※イナモリ・メソッド研究会ブログ http://www.inamori-method.com/blog/index.php?ID=112

 お知らせ:イナモリ・メソッド研究会の発表会では、生徒さんの伴奏を一部担当します。
【発表会のご案内】■イナモリ・メソッド研究会発表会『オータム・コンサート』
~稲森音楽教室&東京本部教室による合同発表会~
10月2日(日)烏山区民会館 12時30分~16時 入場無料
(京王線千歳烏山駅東口徒歩1分)
http://www.city.setagaya.tokyo.jp/030/d00004097.html

これからのライブスケジュール

2011-09-26 | 音楽
 やっと風が秋の気配を運んできました。町にも長袖が少しずつ目立ってきました。
 これからのライブスケジュールです。

★9月28日(水)大森 cocoro
タキさんは以前呑み屋さんを経営いましたが、今は歌手一本でやっていて、どこでもお客様をたくさん呼んでくださる方です。伴奏者としても、張り合いのあるステージを楽しませていただいてます。
With Naruタキ(Vo),勝田政弘(Bs),高山真一(Ds),小林秀行(Gt)
Live Time ; 19:30~ Live Charge ; \2,500
TEL:03-3768-2323
東京都大田区大森北1-5-8 3F

★10月5日(水)トランスファー アトレ品川4F
Piano Solo
Live Time ; 19:30~22:00 30分3set Live Charge ; 無料
TEL:03-6717-0927
http://www.atre.co.jp/shinagawa/

★10月11日(火) 麻布十番 コージー・サークル
初出演です。ボーカルセッションのセッションリーダーということで、どんな方々の伴奏をさせていただくのか、今から楽しみです。楽譜をご持参でいらしてくださいね。
ボーカルセッション”Sing Sing Sing"
Live Time ; 19:30~ Live Charge ; 3500円(1Drink付き)
TEL: 03-3455-1988
http://www.cozycircle.com/

★10月13日(木) 上智大学グリーフケア講座
悼む心がいのちを繋ぐ~犯罪被害の現場から~
「世田谷一家殺人事件」の被害者のお姉さまである入江さんは、その辛い体験を乗り越えて、遺族の方々にその想いを伝える講演を各地で行っています。彼女の読み語りに即興で音楽をつけます。人気講座のようで、空き席がないかもしれません。
with 入江杏(読み語り)
Seminar 18:45~20:15
http://www.sophia.ac.jp/koukai_kouza/2011aut_grief/grief_aut.html

★10月30日(日) ぐりふぉれ屋
実は体育系の大内さんは体の使い方が上手なんだと思います。発声に無理がない。さらっとした性格で、さらっと疲れない歌を歌ってくれます。
大内陽子(Vo),池田みどり(Pf)
Live Time ; 15:30~ Live Charge ; \2,000+1000(Drink・おつまみ付き)
TEL: 090-6043-1436
http://www.ne.jp/asahi/guriforeya/hp/

巨大津波の謎を探る~解き明かされる新メカニズム

2011-09-25 | 知識・教養
9月10日放送分のサイエンスZERO。東京大学地震研究所による三陸沖の海底調査が8月に行われ、今までの常識を覆すような地盤プレートの動きが発見された。

【最大27メートルの津波はなぜ起こったのか?】
●東京大学地震研究所教授 古村孝志による調査:
釜石市沖合20Km地点の津波計(GPS波浪計)の分析から、地震発生後ゆるやかな波形の後、15:10に7mの波の高さになる切り立ったような波形に疑問を感じた。今までこのような急激な波形を見たことがない。
今回の地震は「プレート境界型」と言われ、海側の太平洋プレートが陸側の北米プレートに下に沈み込むことで、陸側のプレートの深い部分に歪みが起こり、地震が発生した。
2004年スマトラ島沖地震はマグニチウド9.1でプレートは20m動いていることがわかっている。今回の震災が同規模であることから、シミュレーションをしてみると、3mにしか波の高さは満たない。
計算からはさらに50mの動きがないと7mの波にはならない。沖合200Km で深いプレートが20m動き、その勢いで浅いプレートが50m動いたことが、その後の地質調査で明らかになった。
東京大学理学部井出哲淳教授は「ダイナミックオーバーシュート」という仮説を立てた。通常プレートの深い部分の歪みは浅い部分で吸収されるが、プレートの動きが大きくスピードが速い場合、浅い部分も大きく動くことになる。
このダイナミックオーバーシュートという現象が、今回の巨大津波の原因だと考えている。

【今も続く巨大地震の影響】
●国土地理院地殻変動研究室 飛田幹男室長の解析:
地震後のプレートの動きを観測すると、東日本全体がゆっくりと最大50cm東に移動している。地震で大きく動いた後も「余効変動」が起こり震源地に引き寄せられるように動き続ける。
ここで注目するのが房総半島の動きである。沖合に震源地がないにもかかわらず余効変動が起きている。地震学者はプレートに新たな歪みがたまっているのではないかと観測を続けている。
また、東海、東南海、南海の広い範囲で、今回の地震の影響を受け、ダイナミックオーバーシュートが起きる可能性があるという。
1707年にこの3つの地域が連動して起きた過去最大級と言われる巨大地震が宝永地震である。津波の高さは10mに達したと言われる。シミュレーションによると千葉県から九州までの広い範囲を津波が襲い、特に高知県の沿岸は壊滅的だったという記録が残っている。
古村氏のシミュレーションによるとさらに大きい20mの高さの津波が起こる可能性があると指摘する。

津波が起きることを想定すると、まずは高台に逃げることだが、特に要援護者の対応が早急に望まれる。そのための町づくり、社会づくりが必要だと云う。

※サイエンスZERO http://www.nhk.or.jp/zero/contents/dsp359.html

原子炉で何が起きていたのか?~炉心溶融・水素爆発の真相に迫る

2011-09-24 | 東日本大震災
9月3日放送分のサイエンスZERO。
未だに福島原発事故は収束していない。
現在も原子炉内部は放射能が高く、実際にどうなっているかを確認できない状態である。
事故原因の検証が進む中、半年経って見えて来たものとは…

【メルトダウンはどのようにして起こったのか】
●内藤正則エネルギー総合工学研究所部長による詳細なデータからのシミレーション(計算方法サムソンによる)
3月11日14:46)震度6を感知、1号機では燃料集合体には制御棒が挿入され原子炉は緊急停止される。
しかし燃料内の原子は放射線は出し続け、崩壊熱が発生。原子炉圧力容器は高熱になるため、非常用の冷却装置ICが働く。
14:52)冷却機能は働いていたと思われる。急激な冷却を防ぐため、
15:03)手動でICを停止している。この時点ではまだ冷温停止が可能と考えられていた。
15:37)高さ15mの津波によって、1号機の電源はすべてを喪失。原子炉内の状態を確認できなくなる。
ここからはシミュレーションによるもの:
燃料冷却用の水位が下がり、燃料全体がむき出しになり、空焚きの状態となる。
17:03)2900度まで熱せられた燃料は溶けだし、40分続いた後、メルトダウンが始まった。
溶けだした燃料は圧力容器の底部に溜まり、底部を貫通する炉内計装管が溶け、直径5㎝の穴が開く。
19:37)格納容器に燃料が漏れだし、メルトスルーが起きる。
21:21)燃料はすべて溶け、85%の燃料は格納容器の底に落ちるメルトスルーが起きていた。

【水素爆発を招いた原子炉の弱点】
●日本原子力研究開発機構 平野雅司センター長による解明:
3月12日14:30)格納容器の圧力は設計上最高圧力の約2倍の7.4に達して安定していることから、水素が漏れ出していたと考えられる。同時に屋外でも高い放射能が検知されている。
1970年代から格納容器の水素が漏れ出す設計上の欠点が指摘されていた。
格納器ヘッド部分は燃料交換のために開けられる構造になっており、シリコンゴムをボルトで締めて蓋をしている。しかし圧力が限界を超えると隙間ができ、高温によりシリコンゴムが劣化し気体が漏れ出す。他にもいくつか漏れ出す原因がある。

福島の人たちの心に重くのしかかったままの原発事故の影響。
見えない放射能、見えない方針、見えない未来…
※サイエンスZERO http://www.nhk.or.jp/zero/contents/dsp358.html

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今日の日記です。

【9月23日 13:00~】会員になっている小僧SNS村のインタビューを受けました。
小僧SNSを紹介してくれたのは、なんとニューヨークで出会ったある男性。
その人と小僧事務局の女性がつながってました。
それだけでなく、とんでもないところでも彼女とつながっていて、びっくり。
小僧のメンバーには、コメントなどいつも励まされています。
ここの人材はすばらしい。飲み会などもよく行われて、フェイス・トゥ・フェイスが大切にされているSNSです。
記事は来週、「私の小僧ライフ」にアップされる予定。
※小僧SNS村「私の小僧ライフ」 http://www.kozocom.com/html/kozolife/

【9月23日 20:00~】ヨコハマ経済新聞編集長でもある杉浦裕樹氏発行の、”デイリー yokohamalab”紙で、昨日の私のブログ「Why not ワーグナー?〜イスラエル室内管弦楽団の60日」がワールドのカテゴリーで取り上げられました。
※デイリーyokohamalab  http://paper.li/sgiur/yokohamalab#

Why not ワーグナー?~イスラエル室内管弦楽団の60日

2011-09-23 | ドキュメンタリー/映画
ワーグナーは反ユダヤ主義として知られ、イスラエルでワーグナーを演奏することはタブーとされてきました。彼は理論家・文筆家としても知られ、19世紀後半のヨーロッパに広く影響を与えた文化人でもありました。彼を崇拝する人たちをワグネリアンと呼びますが、アドルフ・ヒトラーもそのひとりでした。

特に1850年、K.Freigedankという匿名で出した論文「音楽におけるユダヤ性」では、ユダヤ人である歌劇作曲家マイヤーベーヤやメンデルスゾーンを「さまよえるユダヤ人は絶滅せよ」と批判し、反ユダヤ主義の事件のひとつとなっています。
ヒトラーはこの論文を利用することとになりますが、ワーグナー自身は義父(実父ともいわれる)がユダヤ人であったことや、その後もユダヤ人指揮者を起用するなど親交を結んでもいました。ナチスはことあるごとにワーグナーの音楽で党大会を盛り上げ、ガス室に送られる人々もワーグナーの音楽で見送ったといいます。

ワーグナーとヒトラーは世代に亘り親交を結び、ワーグナー一族は、ヒトラーに手厚い保護を受けていました。ヒトラーはワーグナー邸から指示を出していました。息子ジークフリートの妻ヴィニフレートは未亡人となってもヒトラーを支え続け、結婚の噂までありました。

ワーグナーの聖地、バイロイト祝祭劇場は彼のひ孫であるカタリーナ・ワーグナーに引き継がれ、総監督として活躍しています。2011年7月、イスラエル室内管弦楽団がバイロイト市庁舎ホールでワーグナーを初めて演奏するという歴史的なイベントが行われることになりました。
「一族には多くの暗い過去があり、一部のメンバーにはタブーのテーマだが、私は幸いなことに(ナチスの)第三帝国とは何の関係もない。「どうぞ文書をすべて見てください」と言える立場にある。
 こうした問題の存在を否定することが一番誤ったことなのだ。私は一族の暗い過去がなかったかのように振る舞うことはできない。
(2011年1月20日付朝日新聞より)」
そう語るカタリーナは美人で才女のようです。
※カタリーナ・ワーグナーの画像、写真【作曲家ワーグナーのひ孫】 - NAVER まとめ
http://matome.naver.jp/odai/2128641536522588601?keyword=%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%B0%E3%83%8A%E3%83%BC

世界中のユダヤ人奏者から構成されるこのイスラエル室内管弦楽団の音楽監督であるロベルト・パテルノストロさんは、「純粋に素晴らしい音楽を次世代に伝えたい」という想いを語っています。
楽団員全員の家族はホロコーストの被害者で、ワーグナーを演奏することには拒絶感があり、彼らの心の揺れがドキュメンタリーでは描かれました。

「ワーグナーと聞くだけでぞっとするわ」「ワーグナーはホロコーストの象徴だ。その音楽を演奏することは許されない」

1971年、テルアビブでもワーグナーの楽曲演奏がされましたが、その時にはコンサートは激しいヤジの嵐になり中断された経緯があります。今回もニュースが流されるなり、世論は大きな批判と、次のステップに進むべきだという意見がまっぷたつに分かれました。プログラムは細心の注意を払い、まずはイスラエル国歌が最初に演奏され、その後最愛の妻コジマと家族のために作ったという楽曲、ジークフリート牧歌が演奏されました。

音楽は歴史も政治も超える。そう信じたいですね。

※ノンフィクションW・WOWOW Why not ワーグナー? http://www.wowow.co.jp/documentary/nonfictionw/story0822.html

帰宅難民経験しました。

2011-09-22 | Diary
 台風の影響で帰宅難民になりました。5時すぎに新宿駅に着いたら山手線が動いてない。すぐ動くだろうと思ったら「JR全線運転を見合わせており、復旧の見込みがたっておりません」のアナウンス。あちゃ~!「地下鉄をご利用ください」のアナウンスに従って丸ノ内線に行ってみたら、「地下鉄も全線運転見合わせております」あちゃ~!「私鉄も含め首都圏全線、運転を見合わせております」あぢゃ~!

 駅構内は動きが取れないほど、人があふれてる。仕方ないから、時間をつぶせるところを新宿で探してみるけど、みんな同じこと考えてるから、新宿で地上に出ないで行けるところは、みんな満席。居酒屋さんはどこも大繁盛。これは経済効果あったかもね???やっとみつけた喫茶店で8時ちかくまで時間をつぶした。外を見ると嵐はだいぶおさまってる。さすがにもう動いてるでしょと、駅に向かうと、やった!山手線内回りだけはどうにか動いてるぞ。渋谷に戻ってみると、渋谷駅も大混乱。帰宅に使う東横線に長蛇の列。それも半端じゃなくて、駅の反対側のハチ公あたりまで続いている。どうも日比谷線との乗り換え駅である中目黒で異常な混雑状態になり、入場制限したらしい。バスロータリーはどこも長蛇の列。動き始めた山手線もホームから人がこぼれてしまいそうな勢い。

 こういう時、人生の縮図が見え隠れする。必死に長蛇の列に並ぶ人、居酒屋で逆に楽しんじゃう人、ニュースで見ると嵐の中を数時間歩いた人もいるそうな…さて、私は、いつもの使っている貸しスタジオに籠り、ピアノの練習を楽しんだわけです。9時すぎに駅まで戻ると、まだ混乱状態は続いてはいるものの、どうにか乗れるかなって状態。全線各駅停車で、すし詰め。「痛い!!」なんて女性の金切り声が響く車中。帰宅できたのは11時すぎでした。

 ※Yahoo!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110921-00000015-maiall-soci

 さて、今日の日記:
【9月21日 10:00~】今回で3回目の身体障害者授産施設「町田荘」での音楽ボランティア。前回、「11月に行われる地域フェスティバルでみんなで歌いましょう」という提案を出して課題曲にしたのが”Amazing Grace"。英語の曲に挑戦です。この1カ月日本語の歌詞をみなさんが見つけてくれて、ずっと練習していてくれたらしい。感激です!廊下にも”Amazing Grace”の歌詞が貼ってあるぞ。今日は秋の歌にも挑戦して、終わりの時間も忘れちゃうくらいの楽しい90分。「来月もビシバシしごきますぜ!」と言い残して、しばしのお別れ。
 ※町田荘 http://homepage3.nifty.com/machidasou/

【9月21日 14:00~】ジャムズネット東京の理事を務めてくださっている東京医科大学病院渡航者医療センター長の濱田篤郎先生。センター主催による第3回渡航医学実用セミナー「ベトナム渡航者へのアドバイス/糖尿病と海外渡航」に行ってきました。関心は高く、この台風の中でも満席。産業医・検疫官・航空会社など医療に関わる方々が中心。要望の多かった地域での渡航医学情報で、特にベトナムが取り上げられました。写真や動画も豊富で、ベトナムの各病院施設の情報も細やかでした。ベトナムでは道路にはバイクが多く、それにまつわる交通事故も多いようです。食中毒は避けられないようです。糖尿病と海外渡航についても、渡航前にHbA1cが7以下にしておくことが必要なようです。事前に機内食を糖尿病食にすることも可能です。
 ※第3回渡航医学実用セミナー http://hospinfo.tokyo-med.ac.jp/shinryo/tokou/seminar.html

まとめて日記(その2)…なんてズボラな…

2011-09-21 | Diary
 てなことで、ズボラなまとめて日記第2弾。今回は9月15日分から。

【9月15日(木)19:45~】21年間のニューヨークでの演奏活動にピリオドを打ち、昨年帰国したギタリスト井上智氏の「帰国1周年記念ライブ」@新宿SOMEDAY。Facebookでのイベント書き込みで知り、行ってきました。
NYレコーディングでお世話になったピアニスト百々徹さんとも親交が厚く、なぜか私の名前をご存じで、こちらが恐縮しちゃうほど。
今回、お会いしたのは2回目ですが、名前を覚えてくださってました。
百々さんとのことやNYでのレコーディングのお話を座り込んでゆっくり聞いてくださっただけでなく、私が忘れちゃってるお名前も井上さんが全部知っているのにはびっくり。
お話を聞いてくださる姿がうれしいほどに真摯だったので、ますます井上さんのファンになっちゃいました。
もちろん演奏もジム・ホールが称賛しているほどの腕前です。小気味よいスウィング感に次々とあふれ出るフレーズ。
ピアニスト片倉真由子さんもすばらしかったです。
 ※井上智オフィシャルサイト http://www.satoshiinoue.com/

【9月18日(日)8:30~】横浜市民放送局ネットワークに所属していますが、ここはゆる~いネットワーク。メーリングリストでボランティア募集が回ってきて、ちょうど都合もつけれらることからこの日、金沢文庫芸術祭の取材に行ってきました。
当日は人員不足ということで、時間の許す限りビデオカメラで会場取材しながら撮影しました。取材をしてはコンテンツをUSTREAMで流す方式。メインステージでの取材班、インタビュー班など、丸1日の長丁場をスタッフが自ら配信しました。
この芸術祭はインタラクティブで楽しい。フードあり、ワークショップあり、アートありで、オススメのお祭りです。来年はぜひどうぞ。
 ※金沢文庫芸術祭 http://www.bunko-art.org/KanazawaBunkoArtFes_12th/Home.html
 ※Take Art Eazy! http://takearteazy.wordpress.com/

【9月18日(日) 18:00~】一緒に活動をやることになったボーフィス・まゆみさんのお誘いで、「国際平和映像祭」のプレ・イベント
映画「ザ・デイ・アフター・ピース」@銀座apple storeを見に行きました。ご一緒したのは、まゆみさんのご主人で俳優でもあるジル・ボーフィスさんと活動をご一緒するカエルユナイテッドの山本喜昭さん。
この映画は、俳優でもあるジェレミー・ギリが毎年9月21日をピースデイにすることを提案し、国連を動かしアフガニスタンを動かし、世界を動かしていくドキュメンタリー。ひとりの想いがここまで力を持つことができることを証明した映画です。
国際平和映像祭を運営するユナイテッドピープル代表、関根健次さんとも上映後、お話をさせていただきました。
その後、4人で居酒屋で今後のことなど話をしました。初めてお会いした方とは思えず、そしていろいろなことが何かリンクしているような、いい予感がしてます。
 ※国際平和映像祭 http://www.ufpff.com/
 9月21日には横浜ブリッツにて開催されます。

【9月19日(月)15:00~】今回9回目という三浦隆さんのライブ。毎年2回ほど友人たちを招いてのライブをされています。決まっていたピアニストが急に来れなくなり、私にお話があったのが、5日前。土曜日にはリハーサルをし、この日が本番です。
三浦さんとは以前からの知り合いです。ビロードのようないい声の持ち主。大田雅文さん(Bs),宮本達也さん(Ds)とは初共演ですが、さすがばっちり。ギター小林秀行さん、フルートの森田万里子さん、それにシンガーで三浦さんのお師匠でもあるYAYOIさんも参加いただき、賑やかなステージになりました。
このライブハウス、シーバードはセッションを目的としており、マスターもサックスを演奏する方です。ここには百々徹さんも出演されていたようで、マスターが百々さんの名前が聞けてうれしいとおっしゃってました。
アマチュアにとって自分のライブをやるというのはたいへんなことです。時には先輩たちからのアドバイスも受けながら、準備・練習も地道に重ね、この日に臨みます。
三浦さんの人柄がよく表れたステージと温かいまなざしにあふれたライブになりました。私もホント、楽しかった!三浦さんありがとう!
 ※シーバード TEL:03-3499-1890 東京都渋谷区渋谷2-3-4

ザ・デイ・アフター・ピース予告編 The Day After Peace