重慶からバスで2時間半ぐらいのとこに「大足」というところがあります
重慶の近くの成都の、さらにその近くの「楽山」の知名度に押されてか、
この大足は楽山ほど知られていません
でも、ここにも楽山と同様、石窟と大仏があるのです
念のため断わっておきますが、
ワタシ、特に大仏マニアではないです
でもなんだか惹かれます
なので重慶からぶらっと行ってみました
ここ、日本人だって行ったことはあるんですが
中国人もよく重慶から日帰りで行きます
多くの人が重慶から日帰りで行くところなんです
しかし、ワタシは敢えて一泊
でも、
この「人(というか他の日本人、つまりガイコクジン)とは違う行動」が
ワタシに新たな経験をさせました
大足市内の道は並木道になっていて、日差しがきつくても木陰になっていて救われます
中国で外国人は自由に宿泊できません
一応「外国人は賓館=ホテルに泊まるもの」です
中国人の様に気軽にぼろぼろの安宿(=招待所、旅社、旅館)に泊まることはできません
なぜなら、その宿泊施設での登録の仕方が違うからです
中国人ならだれもが持っている「身分証」で、ID番号と名前とかを告げてぱぱっと泊まることができます
宿の人もその方法は慣れたものなので問題なしです
が、
外国人は違う
安宿で
「パスポート?身分証がないなら無理」
と頭ごなしにNOと言われることもあります
で、この大足という街
日帰り観光客ばかり
↓ つまり、
宿の需要が低い
↓ つまり、
宿の数が少ない
↓ つまり、
ただでさえ宿が少ないのに、その中で外国人を泊めたことのない宿も多い
という理論が成り立ってしまうのです
ワタシがバスを降りて苦労したのがこれ
BT近くには必ず宿があるけど、大抵汚い、ぼろい宿ばかり
なのでいつものように街の中心へ安宿を探しつつ歩いてみたんですが
なっかなかない!宿の看板が見つからない
30分ぐらいうろうろしてやっと見つけたとある安宿で
40元→30元の値段交渉までOKだったんですが
「中国人じゃないから身分証はない、でもパスポートがある」と告げるとNOと
その宿はチェックインがパソコンの宿のネットワークを使っていたので
自分でする、と半ば無理やりやり始めたのに
結局「無理だ、だめだ」と宿のおっちゃん
玉砕
いや、せめてもうちょっと考慮してみてよ
それ以降、安い宿も高い宿もなんもみつからなかったので、結局BTらへんに戻る
BT近くの安宿も
「外国人NO」と
もう一軒見つけてそこにアタック
だめなら「一泊160元」という賓館か、一晩ネットカフェだ、と腹をくくって
が、そこの人たちが親切な人で
とりあえず部屋を見せてくれ、その後
「パーズーショに行くよ」
と一言
どこに連れて行かれんの、ワタシ…
ひとまず宿の人についててくてく歩いてみると、着いたのは
警察署
ああ、「派出所」って言ってたのね
そこでわざわざ
「うちの宿にこの外国人を泊めてもいいの?」
と確認してくれたのです
わざわざ
ここが外国人OKと警察からお墨付きを受けた宿
BTから南に道路を渡った対面にあります
この部屋で一泊60元
多分値引き交渉はできたんだろうけど、無理にゴタゴタさせたくなかったので素直に言い値で泊まりました
いやぁ、でも警察に連れて行かれたのは初めての経験だった
警察の建物の中に入るのは、別に悪いことをしたわけではないのに
なぜか身が引き締まる思いになるものです
さて、肝心の大足の観光
石窟は三か所に点在
市の中心から徒歩でいけるのが北山と南山
どちらも中心から2キロです
北山が一番メインらしいです
入口。石窟は「北山(○崗山)公園」の中です
入口を入って階段を上っていくとまず移動式の遊園地とかがあります
どんどん進んで行くとやっと石窟エリア
…入場料、破格の値段です
北山と宝頂山の通し券で170元 いやいや、高すぎるってば
夕方、もうこれから宝頂山に行っても閉門時間、というころに買ったので、
「チケットは翌日まで有効」と窓口で言われました
そうじゃないと困るってば
北山の石窟は建物の中にありました
石窟の上に燕の巣がありました
これは修理中
はっきり言って、単券で90元もするのに、規模は小さいです
駆け足で15分もあれば見終えてしまいます
石窟近くの公園内にいた土産物屋のおっちゃん この道20年だそうです
さて、次は南山
これは二日目に行きました
初日は宿探しに手こずり、北山しか行けなかったので
この南山は一番規模が小さいです
その証拠に入場料はなんと5元
実はこの日の午前中は、もう一か所、しかもバスで行かないといけない宝頂山へも行く予定
なのでぎっしりしたスケジュール
で、朝6時出発の朝っぱらから行動開始
…濃霧
市の中心から南へ進んでいき、小山を超え、こんな濃霧の中トンネルを抜けてみる
が、トンネルを抜ける必要はなかったです
この広い道に出ると、単に道を渡って反対側の細い上り坂を進めばOK
このトンネルを抜けると道を間違ったことになりますので、戻りましょう
さて、その南山石窟
これも「南山」という小高い山の上にありました
ちなみに、
市から南山まで2キロ
その南山の山の下から石窟のこのゲートまでさらに2キロ…
予想外に、朝からハードな運動になってしまった
で、このゲートに到着したのは7時
着いたときはゲートは固く閉ざされていました
なぜなら開門は8時からだからです
いや、ガイドブックにもそう書いていたんだけど
なにしろこの日のワタシには時間がないもんで、ダメもとで来てみたんです
ここで、開門時間の上に書いてある番号に気づく
電話してみました
だって、もしかして門のすぐ中に当直の人がいて開けてくれるかも
電話すると的中!
なぜか20分待たされたけど、開門時間より早く開けてくれました
ありがたい!
まぁ、これがほぼすべてです
でも朝の山中の一番ノリ(しかもフライング…)は空気も気分もよかったです
このときのワタシ、かなりついていました
電話に出て門を開けてくれたときに、その兄ちゃんが
「ここであんたが下りてくるのを待っているよ」
と門から中に入るワタシに言ったのです
何のことかよくわからなかったんですが、中を見終えて門に戻ると
その兄ちゃんもなぜか一緒に下山を始める
で、途中の建物の中からバイクを出してきた
なんと、この兄ちゃん、今から下山して街の自宅に戻るんだけど、
途中までバイクに乗っけてくれる、と
ありがたし!
只今2ケツ中
ありがと、兄ちゃん!
記事が長くなったので、宝頂山は次の記事に! → → →
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