阪神大会開催中。舞台で演じられるのがドラマだが、舞台裏のドラマも結構楽しめるわけで、ついついこんな裏話。
県立A高校のH先生は百戦錬磨の演劇部顧問。かつては東播の某高校でいたいけな女子高生にイントレ運んで組ませてその上で芝居させるという荒技も平気だったお方。この先生の場当たりはとにかくハラハラする。何故かというと罵声が飛び交うからだ。「何ぼぉっとしてるんや、さっさとバミらんかい! 次何するねん! さっさと動け! 音出さんかい!」てな調子。さっさと動け!と言われた部員がどうするかといえば、目的無くうろうろする姿を見て、そこまで怒鳴らんでもって思う。お芝居は芸術活動。演劇部員はアーティストなのだ。怒鳴られて描く芸術って何なん? ましてやそれで能率が上がっているとは思えない。副顧問のI先生も調光で「このままでは打ち込みが終わりません!」って悲鳴をあげている、多分県立伊丹の生徒にこの調子で接すれば切腹する生徒が出るかも…。
ここまで聞いたらとんでもない顧問だってことで終わるのだが、僕の考えが変わった場面があった。上演直前、緊張する部員たちが次々とH先生の元に現れたのだ。「先生。背中叩いてください」「よっしゃ」「アタシも」「僕も」舞台裏はまるでアントニオ猪木にビンタをせがむ人の列。叩いてもらった生徒達はそれぞれに自分の臨む舞台へ駆けだしていく。へんなのって思いながらも、誰にも邪魔できへんよなって感じさせる絆がそこにあった。あ~、こういう関係もあるんや。
全員の背中を叩き終わったH先生。僕に向かって照れ笑いしながら「心ないけどな」だって。いえいえ、心あると思いましたよ。尼の子は強い。ほんでもって逞しい。
県立A高校のH先生は百戦錬磨の演劇部顧問。かつては東播の某高校でいたいけな女子高生にイントレ運んで組ませてその上で芝居させるという荒技も平気だったお方。この先生の場当たりはとにかくハラハラする。何故かというと罵声が飛び交うからだ。「何ぼぉっとしてるんや、さっさとバミらんかい! 次何するねん! さっさと動け! 音出さんかい!」てな調子。さっさと動け!と言われた部員がどうするかといえば、目的無くうろうろする姿を見て、そこまで怒鳴らんでもって思う。お芝居は芸術活動。演劇部員はアーティストなのだ。怒鳴られて描く芸術って何なん? ましてやそれで能率が上がっているとは思えない。副顧問のI先生も調光で「このままでは打ち込みが終わりません!」って悲鳴をあげている、多分県立伊丹の生徒にこの調子で接すれば切腹する生徒が出るかも…。
ここまで聞いたらとんでもない顧問だってことで終わるのだが、僕の考えが変わった場面があった。上演直前、緊張する部員たちが次々とH先生の元に現れたのだ。「先生。背中叩いてください」「よっしゃ」「アタシも」「僕も」舞台裏はまるでアントニオ猪木にビンタをせがむ人の列。叩いてもらった生徒達はそれぞれに自分の臨む舞台へ駆けだしていく。へんなのって思いながらも、誰にも邪魔できへんよなって感じさせる絆がそこにあった。あ~、こういう関係もあるんや。
全員の背中を叩き終わったH先生。僕に向かって照れ笑いしながら「心ないけどな」だって。いえいえ、心あると思いましたよ。尼の子は強い。ほんでもって逞しい。
あそこも名物マネージャーがこれと全く同じ。
鍛えられた奴は強いです。
その場面と劇本番しか見てませんけど、
生徒と顧問の信頼関係はここ数年の中で一番よさげやなぁなんて思いながら見ていましたわ。