危ない橋？

　現役は進研模試。大会直前に16:00まで拘束は痛いのだが、学生の本業だからおろそかに出来ません。人の人生を描くのがお芝居。人生を疎かにしながら舞台だけで輝くことなどありえないですから。おかげで朝は書斎で音選び。苦悩するキャンディーに助け船が準備できました。
　さて出かけようと思ったら一階和室入り口に次男の作品発見。面白いんだな～ヤツのやることは。お兄ちゃんが夏休みの工作に使った太いホースを扉にはさみ、その上に人形をレイアウト。いつ転げ落ちるか分からないバランスが芸術的な作品。まさに危ない橋です。
　それ見ててそっかって思うワケです。絶対大丈夫なことほどつまらないって。風が吹けば崩れる危ういバランスに人は感動するし、惹かれるんだろうなって。そうそう、お父さんも同じこと、毎日挑戦してるんだよ。（笑）
　成立するかしないか分からないくっぺの演技だとか、いつ崩れるか分からない舞台装置とか、見つかる保証のない音源とか、声ががらがらしてる役者とか。挑戦者としてあらためて望むコンクール。出来ることは何だってやってみるし、無理かもって思うことにもみんなで手を伸ばす。危なさを楽しめばいいんだ。転けたら痛い？　大丈夫、忘れる忘れる。
　県高からちょっとだけ「西」のあの学校にも、そんなこんなでここからエールを送りつつ、なんとか過ごしている十一月。明日は本気稽古、明後日はゲネ。奇跡の週末、奇跡の一週間を楽しみましょう。