二年ぶりの人権講演会

　ウィメンズネット・こうべのデートDV講演会がありました。本校でも三度目。去年は無かったので二年ぶりです。
　毎回演劇部には素材上演の依頼が来ます。全校生の前で、反響がハンパない体育館で、しかも正義を説く講演の素材というのは結構ハードルが高いものですが今年もチャレンジ。男優二名必要なので破格の大サービス。卒業したばかりのいっさに「制服着て来てね。」と無茶振り。卓球部と兼部でまだ一度も舞台を経験したことのない有マを無理矢理投入しての上演です。
　だいたい予測は付くのですが、最初によくない例を上演。講師コメントとお勉強の後、正しい例を再び上演という構成。西高演劇部の場合は、良くない例に良くない演出？が付いてます。例えば付き合っている彼の携帯に登録されている女友達のアドレスを、問答無用に消去する勘違い女のキャストをもらったがっきー。ト書きには要求されてないのに「携帯を逆パカ（逆に曲げてたたき割ること）してみよう。」なんて演出が付きます。「友達なくなるぅ～」とわめきながら、それでもきちっとやりきる女優魂。見ていた講師の先生も絶句。やがて迫真の演技に思わずの拍手をいただきました。体育館に集められた生徒達も、的確なリアクション。演出はうまくいったみたいです。
　初舞台の有マはさすがに一人だけピンマイクで武装しましたが落ち着いたもの。折られた携帯を拾ってはける時、ここまでせんでええやんって小芝居をかってにしながらはけていく余裕。十分でしょう。チャンスがあれば是非舞台に立って欲しい人材です。上演後のインタビューにもしっかり答えてミッション終了。これまた勝手に指定した音響BGMもびしっと決まってました。
　クラブとして依頼された仕事をこなす。大会の上演とはまた違った緊張感ですが、これも芸の肥やし。勉強になったんじゃない？　友達も減らなかったみたいだしね。