goo blog サービス終了のお知らせ 

超心理マニアのためのブログ

マット・イシカワによる超能力研究の文献ガイド

スペイン語圏における超心理体験と明晰夢の関係調査

2007-01-27 | 論文ガイド
<PA2003(21)>

ニューヨークの超心理学財団からの論文。

●カルロス・アルヴァラード&ナンシー・ジングローン
 「スペイン語圏における超心理体験と明晰夢の関係調査」

これまでの研究では、超心理体験を報告する人は、さまざまな
種類の体験を報告しやすい、また夢を報告する頻度や明晰夢
の頻度も多い、という関係が報告されてきた。本研究は、その
傾向性をスペイン語圏で、追調査しようとするものである。

スペイン語の超常現象雑誌の読者492人(その9割以上は
スペイン人)に調査したところ、夢を報告する頻度は、憑依と
体脱体験以外のすべての超心理体験と有意な相関があった。
明晰夢の頻度は、覚醒時ESPとオーラ視以外のすべての
超心理体験と有意な相関があった。(すべてボンフェローニの
補正で0.1%を有意水準にとっている)

本研究は、これまでの研究を大枠うらづけた。超心理体験は、
体験者の空想傾向、熱中度、解離度、催眠感受性、超境界性*
と関連している。つまり概して、心理学的体験が多い人は
超心理学的体験も多いのである。

(*)トランス・リミナリティ:超心理学者のマイケル・タルボーン
が提唱した概念で、意識と無意識の間の移りやすさを表わす。
神秘体験や創造性、超常信奉と関連がある。


最新の画像もっと見る

3 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
ソルボーン (kokubo)
2007-01-30 02:46:50
タルボーンって、タルボーンと読みそうなつづりで、本当はソルボーンと読む人と同じ人かしら?
確か、Thalbone だったけかな。
返信する
Unknown (Matt Ishikawa)
2007-01-30 11:33:22
そうです。英語読みですと、ソールボウンですね。
ソルボーンがいいかしら。
翻訳のとき、こうした人名の標記、悩ましいですね。

そういえば、この間のナショジオの番組で、日本ではハロルド・パソフ(Puthof)として知られる、初期の遠隔視研究者(物理学者)の画面で、英語のナレーションは「ピュートホフ」なのに、字幕ではパソフとなっていました。
返信する
ハソフ (kokubo)
2007-02-02 01:20:59
ソルボーンは、20年くらい前、笠原さんがこう読むんだと言っていたので、以来、ずっとそう読んできたし、何かに書いたこともあります。ただし、記憶があいまいなので、ソールボウンかと言われると、あまり自信がない。

パソフは、最初の訳本マインド・リーチで、事実上、日本語訳が決まってしまいました。これはもう定着しているからしょうがない。それと、アメリカ人は移民の名前を英語読みするから、本人の発音と全然違うことも珍しくない。私は、実際の発音は、プットホフだと聞いてますが、ナレーションのピュ-トホフが正しいかどうか、よくわからない(^^;)

そうそう、カナダのパーシンジャーは、本人に「パーシンガーなのか?それともパーシンジャーなのか?」と聞いたら、どっちでも良いという返事でした。北米の人は、ご先祖の発音を必ずしも継承していないみたいです。
返信する

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。