超心理マニアのためのブログ

マット・イシカワによる超能力研究の文献ガイド

サイコメトリとダウジングの比較

2014-09-26 | 論文ガイド2
<PA2013(14)>

●パラ&アルジバイ
「サイコメトリとダウジングの比較」
(アビエルタパンアメリカナ大学・アルゼンチン)

ある人物の写真をもとに、写真から知り得ないことを当てる
実験を、心に湧き出るイメージで判定するサイコメトリ法と、
手の無意識運動による振り子の動きで判定するダウジング法
とで比較検討した。

超心理的な能力があると感じている214人の参加者が得られた。
2群に分け、最初の群では通常の人物写真で両方法を試行した。
その結果、サイコメトリ法だけで0.1%有意の高得点になった。

次の群では、人物写真を自殺した現場写真にして行ったところ
得点は低下した。サイコメトリ法では偶然平均をやや上回り、
p=7.5%であった。

サイコメトリ法のほうが有効であることと、刺激的な手がかり
を使うと現象発揮が抑制されることが示唆された。

※ダウジングは、練習してない人にいきなりやらせてもうまく
 いかないと思われるが。。。


予兆体験の調査

2014-09-25 | 論文ガイド2
<PA2013(13)>

●アレハンドロ・パラ
「予兆体験の調査」
(アビエルタパンアメリカナ大学・アルゼンチン)

予兆体験とは、予測できる合理的な手がかりはないのにもかかわらず、
何かが起きそうだという気がすることである。そうした体験を報告する
人々について調査した。対象者は、次の2群である。

(1)超常現象に興味を抱いて集まった人々255人
(2)学部学生429人

予兆体験報告は(1)の91%、(2)の22%からなされた。
(1)の体験者は、夢で重大事件を見たという報告が多かったが、覚醒時
の虫の知らせ、たとえば知り合いが事故にあった直観なども多かった。
(2)の体験者は、夢で親戚が登場するなど、ありきたりの夢が多かった。
(2)に比べ(1)の体験者は、夢のイメージがありありしているものの、
それほど感情が高ぶらない傾向があった。一方、虫の知らせのイメージは、
ありありしているとともに、否定的感情が高ぶる傾向が(1)に高かった。
(1)の体験者は、直後の出来事、たとえば次に会話の相手が何というか
などの直観を多く報告した。


超常体験と統合失調傾向の関係

2014-09-24 | 論文ガイド2
<PA2013(12)>

●アレハンドロ・パラ
「超常体験と統合失調傾向の関係」
(アビエルタパンアメリカナ大学・アルゼンチン)

超常体験と統合失調傾向には、かねより相関があると指摘され
ていたが、学部学生を通じて次の2つの質問紙調査をした。
 Oxford-Liverpool Inventory of Feelings and Experiences
 Paranormal Experiences Questionaire
その結果、認知的混乱が少ない人は、より快適な超常体験を
している傾向が示された。