見てきました
東京都美術館
会期は2013年4月23日から2013年6月30日。
「春です。レオナルドです。」
となんとも呟きたくなるキャッチフレーズがついたこの展示。
やっとや~っと行ってきました。
ダ・ヴィンチの展示はこれまでも数回行っていますが。
Bunkamura、よかったよね~
思い出してもうっとり。
というわけで「万能の天才」ですもの。
今回も期待期待♪
イタリア、ミラノのアンブロジアーナ図書館・絵画館が所蔵する作品を中心にした展示です。
このアンブロジアーナ図書館・絵画館。
17世紀初頭に設立されたもので、コレクションが日本で紹介されるのは今回が初めて。
今回は油彩や素描コレクションから厳選された作品約100点の展示です。
まずは、アンブロジアーナ図書館・絵画館についての紹介がありました。
アンブロジアーナ図書館・絵画館はローマのヴァチカン美術館と共にカトリック世界の双璧をなす由緒正しい図書館とのこと。
ボッロメオ枢機卿が1618年に自らの蒐集した美術品を図書館へ寄贈したのが始まりで、併設の美術学校と絵画館の礎になったそうです。
ヴェスピーノ(本名アンドレア・ビアンキ)「岩窟の聖母」
レオナルド・ダ・ヴィンチの同名の作品の模写です。
この作品のレオナルド作は2つありますがロンドン・ナショナルギャラリーの方とのこと。
これはボッロメオ枢機卿の依頼でレオナルド・ダ・ヴィンチの作品の記録と保存を目的に制作されたものだそうです。
ボッロメオ枢機卿って美術が好きな方だったのかな。
なんとなくこういった活動を聞くと嬉しくなるよ。
岩窟の中で聖母子と聖ヨハネと天使が座っています。
ナショナルギャラリーのオリジナルと比べると光輪や聖ヨハネの十字架が描かれていないそうで、オリジナルの方が後から描き加えられたという説の裏付けになっているそう。
う~ん、おもしろいですな~。
ただこちら、顔や額がゴールドでかなりテカテカしてて。
ちょっと違和感覚えました。
ここで個人的に目を惹いたのは「東方見聞録」
あのマルコ・ポーロの、教科書で学んだ「東方見聞録」
その写本です。
当時、大人気だったらしく、複数の言語に翻訳されていたそうで、ラテン語版とヴェネト方言版がありました。
きれいな字でしたよ~。
何が書かれているのかは一切分かりませんが。。
本物を見れたことにちょっと感激。
あと、地図なんかもありました。
当たり前ですが、今とだいぶ違います。
でもイタリアの形はけっこう似ていました。
で、今回の目玉。
「アトランティコ手稿」
アトランティコとは台紙に使用された紙がアトラス(地図帳)と同じ判型だったことに由来したそう。
死後に弟子のメルツィによって冊子にされ、彫刻家、蒐集家の手を経て1632年にアンブロジアーナ図書館・絵画館に寄贈されました。
レオナルド・ダ・ヴィンチの手稿の中で最も大部なものです。
1118枚からなり、初期から亡くなる直前までの素描や覚書があるとか。
今回は22点、展示されていました。
レオナルド・ダ・ヴィンチ「アトランティコ手稿:レオナルドの蔵書目録」
レオナルド・ダ・ヴィンチの蔵書の目録です。
紙の下のほうに右寄せで書かれています。
読めないから何が書かれているのか、かの有名な鏡文字なのかも分かりませんでしたが。。
字が小さいです。。。
レオナルド・ダ・ヴィンチ「アトランティコ手稿:浮き輪と可動橋の構造」
浮き輪をつけて泳ぐ男性が描かれていました。
なんだかかわいい。
これ、西洋美術史上初の泳ぐ人の姿であるかもしれないとのことです。
浮き輪してるって事にも惹かれる(笑)
レオナルド・ダ・ヴィンチ「音楽家の肖像」
今回のチラシにも使われている作品。
ダ・ヴィンチの油彩です。
ミラノ時代の傑作とされています。
現存唯一のレオナルド・ダ・ヴィンチの男性肖像。
赤い帽子をかぶって、手に小さな紙を持っています。
この紙は楽譜だそうで、ここから「音楽家の肖像」となったそう。
髪の毛はくるくるしているのですが、かなり細かい。
明暗も強いです。
この時代の画家達は多くが工房を持っていました。
有名なのはラファエロですかね。
レオナルド・ダ・ヴィンチも持っていましたが、かなり小規模で弟子は5~10人程度だったとか。
活動もミラノ周辺と限られていましたが、かなりの追従者がいて工房の弟子と追従者を合わせて「レオナルデスキ」と呼ぶそうです。
ベルナルディーノ・ルイーニ「聖家族と洗礼者聖ヨハネ」
レオナルデスキの画家です。
油彩にポプラの板。
色鮮やかで500年以上も前のものとは思えない。
人物の穏やかな様子、衣服の柔らかそうな感じ。
背景の暗さで人物が浮かび上がるかのように感じました。
ベルナルディーノ・ルイーニ「幼子イエスと子羊」
幼いイエスがこちらをみています。
髪の毛ふわふわでくるくるでやわらかそう~。
ほっぺたもぷにぷに。
質感まで伝わってくるような感じです。
でもじっと見つめられるとちょっと怖いかんじも(笑)
イエスと子羊の組み合わせはダ・ヴィンチが試みたもののひとつ。
それをこういった形でみれることも感慨深い。
レオナルド・ダ・ヴィンチの直筆は油彩は1点、あとは手稿などと思っていたより、、名感じはありますが。
もともと貴重なレオナルド作品。
これだけ見れたことに満足です。
やっぱりルネサンスは知っておきたい、見ておきたい。
西洋美術館ではラファエロを、そして今回はレオナルド・ダ・ヴィンチを。
秋にはなんと、ルネサンス三大巨匠に最後の一人、ミケランジェロの展示もあります。
今年はルネサンス&イタリア芸術に注目!!かな。
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東京都美術館
会期は2013年4月23日から2013年6月30日。
「春です。レオナルドです。」
となんとも呟きたくなるキャッチフレーズがついたこの展示。
やっとや~っと行ってきました。
ダ・ヴィンチの展示はこれまでも数回行っていますが。
Bunkamura、よかったよね~
思い出してもうっとり。
というわけで「万能の天才」ですもの。
今回も期待期待♪
イタリア、ミラノのアンブロジアーナ図書館・絵画館が所蔵する作品を中心にした展示です。
このアンブロジアーナ図書館・絵画館。
17世紀初頭に設立されたもので、コレクションが日本で紹介されるのは今回が初めて。
今回は油彩や素描コレクションから厳選された作品約100点の展示です。
まずは、アンブロジアーナ図書館・絵画館についての紹介がありました。
アンブロジアーナ図書館・絵画館はローマのヴァチカン美術館と共にカトリック世界の双璧をなす由緒正しい図書館とのこと。
ボッロメオ枢機卿が1618年に自らの蒐集した美術品を図書館へ寄贈したのが始まりで、併設の美術学校と絵画館の礎になったそうです。
ヴェスピーノ(本名アンドレア・ビアンキ)「岩窟の聖母」
レオナルド・ダ・ヴィンチの同名の作品の模写です。
この作品のレオナルド作は2つありますがロンドン・ナショナルギャラリーの方とのこと。
これはボッロメオ枢機卿の依頼でレオナルド・ダ・ヴィンチの作品の記録と保存を目的に制作されたものだそうです。
ボッロメオ枢機卿って美術が好きな方だったのかな。
なんとなくこういった活動を聞くと嬉しくなるよ。
岩窟の中で聖母子と聖ヨハネと天使が座っています。
ナショナルギャラリーのオリジナルと比べると光輪や聖ヨハネの十字架が描かれていないそうで、オリジナルの方が後から描き加えられたという説の裏付けになっているそう。
う~ん、おもしろいですな~。
ただこちら、顔や額がゴールドでかなりテカテカしてて。
ちょっと違和感覚えました。
ここで個人的に目を惹いたのは「東方見聞録」
あのマルコ・ポーロの、教科書で学んだ「東方見聞録」
その写本です。
当時、大人気だったらしく、複数の言語に翻訳されていたそうで、ラテン語版とヴェネト方言版がありました。
きれいな字でしたよ~。
何が書かれているのかは一切分かりませんが。。
本物を見れたことにちょっと感激。
あと、地図なんかもありました。
当たり前ですが、今とだいぶ違います。
でもイタリアの形はけっこう似ていました。
で、今回の目玉。
「アトランティコ手稿」
アトランティコとは台紙に使用された紙がアトラス(地図帳)と同じ判型だったことに由来したそう。
死後に弟子のメルツィによって冊子にされ、彫刻家、蒐集家の手を経て1632年にアンブロジアーナ図書館・絵画館に寄贈されました。
レオナルド・ダ・ヴィンチの手稿の中で最も大部なものです。
1118枚からなり、初期から亡くなる直前までの素描や覚書があるとか。
今回は22点、展示されていました。
レオナルド・ダ・ヴィンチ「アトランティコ手稿:レオナルドの蔵書目録」
レオナルド・ダ・ヴィンチの蔵書の目録です。
紙の下のほうに右寄せで書かれています。
読めないから何が書かれているのか、かの有名な鏡文字なのかも分かりませんでしたが。。
字が小さいです。。。
レオナルド・ダ・ヴィンチ「アトランティコ手稿:浮き輪と可動橋の構造」
浮き輪をつけて泳ぐ男性が描かれていました。
なんだかかわいい。
これ、西洋美術史上初の泳ぐ人の姿であるかもしれないとのことです。
浮き輪してるって事にも惹かれる(笑)
レオナルド・ダ・ヴィンチ「音楽家の肖像」
今回のチラシにも使われている作品。
ダ・ヴィンチの油彩です。
ミラノ時代の傑作とされています。
現存唯一のレオナルド・ダ・ヴィンチの男性肖像。
赤い帽子をかぶって、手に小さな紙を持っています。
この紙は楽譜だそうで、ここから「音楽家の肖像」となったそう。
髪の毛はくるくるしているのですが、かなり細かい。
明暗も強いです。
この時代の画家達は多くが工房を持っていました。
有名なのはラファエロですかね。
レオナルド・ダ・ヴィンチも持っていましたが、かなり小規模で弟子は5~10人程度だったとか。
活動もミラノ周辺と限られていましたが、かなりの追従者がいて工房の弟子と追従者を合わせて「レオナルデスキ」と呼ぶそうです。
ベルナルディーノ・ルイーニ「聖家族と洗礼者聖ヨハネ」
レオナルデスキの画家です。
油彩にポプラの板。
色鮮やかで500年以上も前のものとは思えない。
人物の穏やかな様子、衣服の柔らかそうな感じ。
背景の暗さで人物が浮かび上がるかのように感じました。
ベルナルディーノ・ルイーニ「幼子イエスと子羊」
幼いイエスがこちらをみています。
髪の毛ふわふわでくるくるでやわらかそう~。
ほっぺたもぷにぷに。
質感まで伝わってくるような感じです。
でもじっと見つめられるとちょっと怖いかんじも(笑)
イエスと子羊の組み合わせはダ・ヴィンチが試みたもののひとつ。
それをこういった形でみれることも感慨深い。
レオナルド・ダ・ヴィンチの直筆は油彩は1点、あとは手稿などと思っていたより、、名感じはありますが。
もともと貴重なレオナルド作品。
これだけ見れたことに満足です。
やっぱりルネサンスは知っておきたい、見ておきたい。
西洋美術館ではラファエロを、そして今回はレオナルド・ダ・ヴィンチを。
秋にはなんと、ルネサンス三大巨匠に最後の一人、ミケランジェロの展示もあります。
今年はルネサンス&イタリア芸術に注目!!かな。
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