RuN RiOt -marukoのお菓子な美術室-

お菓子好き。F1好き。
美術館行くの大好き。
買い物も大好き。
休日に全力で生きるOLの日記(笑)

HEAR MY SOLE 〜Journey to the Soundscape〜 リズムと言葉と空間が創り出すストーリー

2014-09-18 21:30:00 | 好きなもの
見てきました

Bunkamura オーチャードホール

タップダンサー、熊谷和徳さんの凱旋公演です。
1月に行われた公演(「DANCE TO THE ONE」)も見に行きましたが、再び行ってきました。
9月12日の公演を見てきました。

この1月から9月のあいだにあった大きなことといえば"フローバート賞"(Flo-Bert Award)を受賞した、ということでしょうか。
25年間続く、タップダンス界で最も名誉のある賞と言われているのだそう。
日本人としては初。
米ダンス界の第一人者、故グレゴリー・ハインズさんや、ミュージカル映画"雨に唄えば"で知られる俳優故ジーン・ケリーさんらも受賞しています。
受賞後初の日本公演。
今回も母親と行ってきました。

19時スタートの20時15分終了という短い時間ですが、とっても面白かった。
前回と違い、今回は1人で踊りっぱなし。
これ疲れるだろうなぁ、、と思いつつも堪能させていただきました。
演出もとっても素敵で、暗い中にスポットライトが当たり、そこに雪のように光が降り注ぐとところは幻想的。

舞台はもちろんダンサーさんがいないと成立しないのですが、演出も素敵でした。
イギリスのデザイン専門誌"ICON MAGAZINE"で"世界で最も影響力ある若手建築家20人"に選ばれた、世界的建築家 田根剛さんが空間デザインを手がけています。

カーテンコールは手拍子に合わせて踊ってくれて、盛り上がりました。
今回の公演は熊谷さん以外の出演はアフリカのパーカッショニストの方だったのですが、この方もカーテンコールのときに楽器をたたいて盛り上げてくれました。
2人のダンスと楽器での掛け合いは面白かった〜。
このパーカッショニストの方、歌声も素晴らしかった。
伸びがあってとても響く。
調べたらタップダンスはアフリカにルーツがあり、手を縛られアメリカに連れて来られた黒人奴隷たちが、悲しみや怒りを足を踏みならして表現したことから生まれた、とされているのだそう。
切なく哀しいルーツです。。

とてもとても楽しい公演でした。
タップダンス、素敵です。
タップに限らず、公演を見に行くこと、生のものを見に行くことはとても楽しい。
今回、カーテンコールも見ていて思ったのですが、観客も見る態度でその空間をつくっていくって感じがするのがおもしろい。
また素敵な舞台を見に行きたいなぁ。。



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台北 國立故宮博物院 − 神品至宝 (その2)

2014-09-18 19:30:00 | 美術
見てきました

東京国立博物館

会期は2014年6月24日から2014年9月15日。

いよいよ日本で公開された台湾故宮の宝たち。
今回の展示は盛りだくさんで1〜10の章に分かれています。
その1」を昨日書いたので、今日は「その2」です。
(「その1」はこちら→「台北 國立故宮博物院 − 神品至宝 (その1)」)

《6.中国工芸の精華 − 天と人との競合》
105景徳鎮窯「青花龍文大瓶」
白に鮮やかな青で文様をつけています。
この青はイスラム産のコバルトだそう。
胴にはぐるりと龍が。
力強い形状で目をひきます。

104景徳鎮窯「白磁雲龍文高足杯」
すごくきれい。
白が艶やかです。
小さいのですが、かたちも美しい。
素晴らしいとしか言いようがない。

110景徳鎮窯「豆彩唐子図杯」
童子が凧揚げなどで遊ぶ様子が描かれています。
豆彩とは青花で輪郭を描き、上絵具で彩色を施したもの。
色鮮やかです。

111景徳鎮窯「豆彩波濤天馬文有蓋壺」
緑色の波の上を飛ぶのは青、赤、緑、黄色の馬。
想像したら面白いだけかもしれませんがなかなかかっこいい。
こちらも色鮮やかです。

160景徳鎮窯「豆彩葡萄文瓢形壺」
瓢箪の形の白磁の壷に、葡萄とリスが描かれています。
色彩も美しく、繊細でかわいらしい作品。

134「刺繡九羊啓泰図軸」
ここから刺繍絵が続きます。
これがまた素晴らしいものばかり。
この作品は大きな掛け軸。
全面に刺繍が施されています。
松や竹、梅などの吉祥の木々が映える水辺。
童子や色とりどりの羊などなんともめでたい印象の作品。
とにかく細かく、色も鮮やかで美しい。
光りが当たるとまた違って見えるのでうろうろ前を行ったり来たりして眺めていました。

133「緙絲吉祥喜金剛像軸」
8面の顔、16本の腕、4本の足を持つ吉祥喜金剛。
陰影まで表現されていてその技術に驚くばかり。
キャプションには
"これぞ「超絶技巧」"
ってありました……
三井記念美術館にかぶせましたかね。。笑
(記事はこちら→「超絶技巧!明治工芸の粋 −村田コレクション一挙公開−」)

135「緙絲海屋添籌図軸」
これは絹糸で織られたもの。
この技術は唐時代から行われていたそうですが、技術が最高に達したのは宋時代。
水辺の景色が表現されているのですが、とても変わっています。
波はとがったような不思議な形、空に浮かぶ雲は煙のようにひょろひょろと。
右にある建物には人物、鳳凰や猿もいます。

141「刺繡咸池浴日図軸」
変わった形の岩場、荒れ狂う波、空には真っ赤な太陽。
この作品、波がすごいのです。
絹糸の光沢と質感を活かして今にも動き出しそうな波。
糸だからこそできる表現です。

142-153「刺繡仙人図軸」
これも刺繍絵です。
シリーズもので仙人が1図に1人描かれています。
鶴に乗った仙人などなかなか面白い。

117「玉帯飾」
二重の透かし彫りが美しいもの。
繊細で技術の高さが見て取れます。

118「「天地人」三連玉環」
3つの環が組み合わさった立体のもの。
回転させると平らにすることもできます。
おしゃれ。
天地人は宇宙の万物。
それを3つの環で表しているのだそう。
一番内側の環には太陽と北斗七星が彫られています。
かっこいい。

137「緙絲花鳥図」
こちらも刺繍画。
糸も繊細ですが色も鮮やかで素敵です。

120「花卉堆朱長頸瓶」
漆器の花瓶は珍しいな、と思い。
全面に花が施されています。
花びらのひらっとした感じも表現されています。

126「双龍彫彩漆長方盆」
色漆を重ね、そこに細かい彫りが施されています。
そのため、色が変わって見えるのです。
彫りの繊細さに驚き。

124「七仏堆朱鉢」
七体の仏像が浮き彫りにされている鉢。
変わっています。

127「梅花彫彩漆輪花合子」
真っ赤な梅の花がかわいらしい合子。
色漆を重ね彫ったもの。
梅と氷竹文のデザインが絶妙です。

210,211「永楽大典(梅)」「永楽大典(游)」
明の永楽帝の時代に編纂された百科事典。
全部で22,877巻、11,095冊もあったそうですが、義和団事変などで大半が滅失。
現存しているのは810巻、370冊のみだそう。
残念です。

224「妙法蓮華経」
紺紙に金泥で書写されたもの。
平家納経とか同じようなものは日本にもありますが、こちらのほうが派手というか煌びやか。
色鮮やかで面白いです。

《7.帝王と祭祀 − 古代の玉器と青銅器》
5「鉞」
トルコ石入りまさかり。
実用的ではないような。。

4「蟠龍文盤」
蟠龍とは空に昇れない龍。
見込みにとぐろを巻いた龍が施されています。
これが3000年以上昔のものとは思えない。。

15「龍文玉角杯」
龍が踊るかのようです。
胴部に巻きついています。
ここにあらわされているように、神の使いの龍に導かれ 天界にのぼり仙人になるのが 人々の憧れだったそう。

9「曾姫無卹壺」
海獣の形の取っ手がついた壺。
戦国初期のもので楚恵王の夫人の壺なんだそう。

《8.清朝皇帝の素顔 − 知られざる日常》
196「透彫花卉文玉香薫」
白い玉で作られた香炉。
繊細な透かし彫りが美しい!!
技術の高さに感服です。

194「鰲魚玉花挿」
鰲魚(ごうぎょ)とは龍魚のことだそう。
翡翠の彫り物で今まさに龍に変身せんと跳ね上がる場面が表現されています。
水の跳ね方からもその力強さを感じますが、鱗など細かいところまで丁寧に表現されています。

195「松鶴翠玉挿屏」
こちらは翡翠の板の衝立。
中国では翡翠は古くから幸福や繁栄をもたらすものと信じられたのだそう。
この作品、翡翠の緑も美しいのですが、その細工も美しい。
片面には水面の景色。波立つ様子が表現されています。
もう片面には水辺の楼閣が。

184「文王方鼎」
四本の龍の足をもつ長方形の鼎。
小ぶりでスタイリッシュです。
西周時代の祭器を、明時代に倣古したものだそう。

185「文王玉方鼎」
こちらは玉でできた鼎。
こちらも184と同じく西周時代の祭器を、明時代に倣古したもの。
なお、倣古の元となっている西周時代のものは現在、残っていないのだそう。

186「琺瑯獣面文方鼎」
こちらも倣古のもの。
ここまでされると元のものが残っていないことが残念でなりません。
こちらは七宝Ver.
色鮮やかです。

171-174「暖硯」「五峰山字形筆架」「水盂・勺」「紙鎮」
カラフルな琺瑯でデザインが施されたもの。
豪華な文具たちです。

207「帝鑑図説」
これは明時代の政治家張居正と呂調陽が、幼い皇帝の教育のためにまとめた教科書。
上編には、堯舜から北宋までの歴代君主の模範行動を、下編には、歴代君主の暴虐事例が書かれています。
外側はぼろいのですが、中はかなりきれい。
絵もついているのですが色彩も鮮やか。
字もすべて漢字ですが、楷書でしっかり書かれています。

《9.乾隆帝コレクション − 中国伝統文化の再編》
228「紫檀多宝格」
高さ20cm、縦横25cmの紫檀製の箱。
多宝格という形で古代宇宙の象徴だそう。
ここは展示室自体もこの多宝格の形をしていてさらに楽しめます。
この箱の中には30点もの皇帝の至宝が収められているのだそう。
といってもミニサイズ。
縮図となっているのです。
日用品から指輪までさまざまなものが入っています。
どれも精巧で素晴らしいものとのなっています。

226「シャム金葉表文」
これはシャム(タイ)のタークシン王の使節が乾隆帝に上程した金の文書。
一緒に螺鈿のきれいな漆器がありますが、その容器です。
螺鈿は草花文で細やかで美しい。

169「鍍金宝石象嵌如意」
とても綺麗。
宝石で花を表したりと凝ったものになっています。
中国というより、帝政ロシア時代のもの、って言われた方がしっくりくるぐらい華美。
きらびやかです。

199「「古稀天子之宝」「八徴耄念之宝」玉璽」
玉璽とは皇帝の印のこと。
乾隆帝の長寿の記念に作られたもので、70歳と80歳のものになります。
緑の軟玉製で、側面には皇帝の言葉が。
清朝時代の美術品には、乾隆帝の落款が捺されているものが多いのだそうですが、こうやってつくらせた印をコレクションしていたものに押していたんでしょうね。。

191「澄泥虎符硯」
なんてかわいらしいんだ。。
虎が施されていますが、虎というよりも猫。
これは使っていて癒されそう。

108景徳鎮窯「紅釉僧帽形水注」
艶やかな赤色がとても美しい作品。
名前からもなんとなく分かりますが、これはラマ僧の帽子の形なのだそう。

189「双龍堆朱碗」
漆の小さなお椀。
小さな面に隙間なく龍と瑞雲文が施されています。
下が黒く、龍が浮き出しているようです。
龍の細かいところまで掘り出されていました。

200「「鴛錦雲章」田黄石印」
金より高価な田黄石というものを使っているのだそう。
9つ1セットで上に様々な動物がいます。
守り神的なもの、かな。。

21孫過庭「草書書譜巻」
草書の最高傑作とされるもの。
草書を学ぶ人が常に模範とするものだそう。
とても大きく巾26.5cmの紙が9m続きます。

《10.清朝宮廷工房の名品 − 多文化の交流》
161景徳鎮窯「臙脂紅碗」
見込みは白、外はピンク。
なんとも美しい色の組み合わせ。
シンプルながらにすっとしたスタイルも美しい。
つるりとした感じも素敵です。
これ、欲しいです。

167景徳鎮窯「粉彩透彫雲龍文冠架」
金色が美しい作品。
これは帽子や冠をかけておくためのものだそう。
香を炊くこともあるのだそう。
おしゃれだ。。
透かし彫りに金彩が施されその技術と所有者の権力が伺えます。

154「刺繡西湖図冊」
西湖とは名勝として知られる場所。
刺繍すごいです。
色のグラデーションや刺繍の細やかさで立体的に表現されています。
もともと景色の美しいところ。
さらに美しさが増しています。

156景徳鎮窯「青花竹葉文壺」
竹の葉がとてもバランスよく配置された壺。
菊の花もあり、まさに絶妙の配置。
すっきりと美しいものです。

164景徳鎮窯「青花雲龍唐草文五孔壺」
白に青がきれいな壺。
波の上、唐草と雲が浮かぶ空に、龍が登場しています。
この龍、5つの爪を持っていますが、これは皇帝を象徴するのだそう。
ただ、龍の顔やポーズがなんとなくユニーク。

163「琺瑯彩孔雀文碗」
白い碗に孔雀と白木蓮が描かれたもの。
その鮮やかで神秘的な色が映えます。

165「琺瑯彩墨彩寒江独釣図瓶」
瓶に小舟にのる釣り人を描いた作品。
この絵がとっても絵画的。
ぼかしも入れられています。

166景徳鎮窯「藍地描金粉彩游魚文回転瓶」
青が鮮やかで美しい瓶。
金色の唐草文様も映えます。
真ん中が丸く、そこは4つの回転する部分でできています。
中の部分が回転すると描かれている金魚がくるくると瓶を回ります。
涼しげに泳いでいるかのよう。
なんてすごい。

231「人と熊」
"故宮の癒し系次世代アイドル"
と称されている作品。
こちらもあの白菜と同じように、玉の色の違いをうまく使った作品。
子どもと熊が手と足を合わせ、どちらも上を向いています。
子どもは白、熊は黒の軟玉製。
力くらべか、踊っているようにも見えます。
思っていたよりかなり小さい作品。

すごくすごく楽しかった。
素晴らしい展示でした。

この展示が開催されるまで、様々な問題がありました。
2000年前後には開催の構想が浮上していたという話もあり、実に10年以上の歳月を要したことになります。
決め手となったのは2013年成立の「海外美術品等公開促進法」
国際文化交流の振興の観点から、公開の必要性が高いと文部科学相が指定した海外美術品について、強制執行や仮差し押さえ、仮処分を禁止した法律です。
(詳細はこちら→「台湾、国立故宮博物院の至宝、日本へ」)

日本ではこれまで「外国等に対する我が国の民事裁判権に関する法律」を適用し、海外美術品を日本の裁判権から除外してきました。
ただ、その対象となるのは外国政府などが所有する美術品。
国連に非加盟の台湾には適用できなかったのです。
そして日本も台湾とは正式に国交を結んでいません。
中国当局に差し押さえられる可能性を危惧した台湾側。
この法律では対応できなかったものが「海外美術品等公開促進法」で対応できるようになったのです。
台湾の要望で制定された、とも言えますが、中国側にも一定の配慮が。
「文科相は外相と協議しなければならない」との一文があり、今回の故宮展の開催決定前には外務省が中国側に非公式に打診もしているそうです。
「賛成はしないが、反対もしない」との感触を得て、今日の運びとなるのです。

海外の素晴らしい作品が日本で見れるということはとても素敵なこと。
ただ、国によっては難しいことも。
こういった努力の影で成立した今回の展示。
開催されたことに感謝だし、尽力した人にも感謝。
そして貸し出してくれた故宮博物院にも感謝です。
文化面での交流がいろいろな国とできるといいなぁ。

この後、展示は九州へ行きます。
さすがに九州までは見に行けないのですが。。
ぜひぜひ多くの方に楽しんでほしいな、と思います。



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いま、台湾 −台湾美術院の作家たち−

2014-09-13 21:30:00 | 美術
見てきました

渋谷区立松濤美術館

会期は2014年8月9日から2014年9月21日。

台湾の美術というと現在、東京国立博物館で開催中の「台北 國立故宮博物院 − 神品至宝」へ話題は集中してしまいますが。
松濤美術館で開催中の本展は今、繰り広げられている台湾の美術が観れる展示です。

台湾の美術は、中国美術の伝統を継承していましたが、日本統治時代に日本式美術教育が導入西洋・日本の近代美術がもたらされたことにより大きく変貌しました。
戦後は日本・欧米への留学生が多数輩出。
抽象表現主義などの欧米の現代絵画の潮流をもたらし、台湾固有の民族芸術・中国美術などを融合し、多元的な展開をしていきます。
さらに、1970年代からは国際的・政治的に困難な状況下で台湾のアイデンティティを求め、新たな進展を示しています。
台湾美術の振興と発展、国際交流を図ることを目的に2010年元旦に設立されたのは台湾美術院。
メンバーたちはそれぞれが独自の作風を確立し、美術理論・国画・油彩画・版画・賿彩画・版画・書法・デザインなどの各分野で今日の台湾美術の先頭にたっています。
そして、台湾を代表する芸術家として国際的にも高い評価を受けています。
今回は台湾美術院院士20人の作品47点と特別出展としてジュディ・オングさんの版画3点が展示されています。

人名や作品名でお使いの環境によっては、一部、文字化けしてしまうかもしれません。
その場合、、ごめんなさい。。。

何懐碩「月の河」
墨で描かれた作品。
画面上には川が流れ、左下には灯りの灯る家。
川は光があたり輝いています。
静けさが漂い、一番最初から素敵な作品です。

林章湖「躍魚図」
細い筆致で水しぶきが描かれています。
飛び魚が水を楽しむかのように跳ねていて、涼しさを感じる作品。

曽長生「霊光06」
カラフルな室内。
人の気配はありませんが壁には大きなトカゲのような爬虫類が。
無機質な空間でその色だけが目立ちます。

黄光男「一縷相思南山行」
抽象画です。
白に赤と緑、その上から黒い線。
すごく不思議で、でも温かみのある作品。

呉三「東アフリカの女」
こちらも抽象画。
黄色と茶色がベースとなっています。
いやはや、抽象画って表現するのが難しい。。。
今回の展示、作家の経歴を顔写真とともに紹介するパネルが作品の横にあります。
この作家さん、、、誰かに似ているとずっとひっかかっていたのですが。。。
モト冬樹さんに似ています。

陳銀輝「門神」
力強い筆跡で描かれた作品。
寺の門をえがいたもの。
左右には像があり、門の向こうに人々の姿が見えます。

江明賢「カレル橋」
渓谷の谷間の川を描いた東洋の山水図もありましたが、これはその技法を活かしつつ西洋を描いています。
空には鳥が、ピンク色に染まった川には船、橋にはたくさんの人。
街並みが続き、賑わう様子が伺えます。
なんとも不思議で温かい作品。

郭博州「心を太玄に遊ばす」
灰色の地に黒い線と丸。
抽象画です。。
いやはや、抽象画って表現するのが(以下略)

鐘有輝「気韻動能」
赤から緑へとグラデーションする背景に白い風が吹いています。
つたの植物が画面を覆い、不思議で優しい作品。

游明龍「漢字系列:春雨」
タイポグラフィの作品。
黒に白字、青にオレンジの字ととても目立つ組み合わせ。
時代もかわいらしくっておしゃれです。

廖修平「無語(一)」
暗い背景にしたから黄色く細い手が6本生えてきています。
その作品の下には木の台からブロンズの手が伸びてきています。
そのひょろりとした様子はちょっと不気味。

林磐聳「漂泊する台湾」
こちらはデザインの作品。
世界地図の上に白と黒の台湾のシルエットが漂っています。
これは台湾の状況を示しているのかな。
色彩はさわやかで、分かりやすい作品。

林俊良「地球温暖化」
あ、知ってる、と思わず。
以前にアド・ミュージアムで見た作品。
(記事はこちら→「第89回ニューヨークADC賞入賞作品展」)
そのときは作家などの詳細をメモしていなかったのですが、間違いないです。
海面が上昇し、一部しか海上に出ていない島。
その島は人間が上を向いている横顔。
分かりやすくておしゃれで。
こういったアイディアを出せる人を尊敬します。

顧重光「赤い柳の籠の中のザクロ」
カゴに入ったザクロが描かれていますが、カゴは画面下部に少し見えるのみ。
ザクロがとっても大きく取り上げられています。
なんだか違うものに見えてくる。。

薛保瑕「時延の域」
青に黒、厚いマチエール。
いやはや、抽象画って表現するのが(以下略)
ポロック的、かな。

謝里法「進化論四篇」
牛が描かれた4枚の作品。
左から穏やか、血?、暗い、派手、という印象。
なんというか、、私のメモがこれしか書いてありませんでした。。。
これじゃあ、後で分からないよー。
(自分が悪いのですが。)

蘇憲法「蓮」
混沌とした緑の中に、ピンク色の蓮の花。
これは素敵です。
幻想の中みたい。

Chang Chien-yu「玉山の柏−豊盛」
根元から分かれている松の大木。
上の方がぐにゃりとしていて不思議な木となっています。
黄色い背景に松の緑が鮮やか。

Chang Chien-yu「玉山の柏−枯寂」
こちらは枯れ行く木。
夜の森の中。
ぐにゃりとした木はうなだれているかのよう。

王秀雄「書籍いろいろ」
王秀雄氏は評論家。
これまでに出版された本が展示されていました。
台湾のみならず、西洋や日本の作品についてまで。
日本統治時代の美術についても。
日本美術史の本は北斎や岸田劉生の麗子が表紙となっています。
日本に留学の経験もあるのだそう。

ジュディ・オング「紅棲依緑」
この展示室に入った時に、真っ先に目に入った作品でした。
なんて鮮やかなんだろう、と。
そしてジュディ・オングさんの作品と知ってさらにびっくり。
1950年に生まれ53年に来日。
1975年から棟方志功門下の版画家・井上勝江に師事。
1983年には日展に入選し、数々の賞を受賞。
1995年には白日会正会員となっています。
パリやハンブルグなどでも個展を開催。
2003年には宇治の平等院鳳凰堂を100号の作品に仕上げた「鳳凰迎祥」が8回目の日展に入選。
2005年3月には同作品が平等院に奉納されているのです。
すごいな……。
描かれているのは建物の玄関。
建物の壁は赤で、庭の木々の緑がとても映えます。
日本的にも台湾的にも見える作品。

ジュディ・オング「銀閣瑞雪」
こちらは雪降る銀閣寺。
すごくすごく沁みます。
なんて静かで厳格で美しい景色。
この作品の前からしばらく離れられませんでした。

ジュディ・オング「萬壽亭」
こちらは台湾の景色。
門の手前には風になびく柳の枝。
門の向こうには湖か池か、、水が見え陽光浴びて眩しいくらい。
この場所に行ってみたい。

傅申「核電爆」
書です。
象形文字のようですが動きがあります。
書は難しいね。。。
日本の作家さんの作品も難しいのにましてや言語が違うと……。

台湾美術についてほぼ知らない状態でしたが、とても楽しめる展示でした。
私は個人的に台湾にはとてもいい印象を抱いているので。。
今後もこういった作品を紹介される機会が増え、交流が深まったらいいな、と思います。



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台北 國立故宮博物院 − 神品至宝 (その1)

2014-09-11 21:30:00 | 美術
見てきました

東京国立博物館

会期は2014年6月24日から2014年9月15日。

いよいよいよいよ。
はじまりました。
そして2週間限定であの白菜がやってくる!!!!!

混雑を避けるため、今回は白菜を見に行きませんでした。
台湾行ったときに見たし……
トーハクでどのように展示されているのか気になったけどさ。
見たかったけどさ。
うん、3時間待ちってのは耐えられないのさ。。。

というわけで、白菜の展示が終わったころ、のんびり行ってきました。
うん、正解。
そこまで混んでいなくて、ほぼ快適に見れました。
(一部で団子状になることも。)

今回の展示は盛りだくさんで1〜10の章に分かれています。
2回に分けて書きます。
「その1」では1〜5を。
「その2」では6〜10を。
今日は「その1」です。

今回、文字化けしてしまうかもしれません。。
ごめんなさい。

《1.中国皇帝コレクションの淵源 − 礼のはじまり》
6「散氏盤」
大きな青銅の盤。
内面には文字がぎっしりかかれています。
漢字のように見える文字。
これは他国との領地問題を解決した話が書かれています。
中国の政治史も分かりますが、その書体が個性的で書道史のなかでも重要な位置を占めている作品だそう。
制作されたのは西周時代。
なんと紀元前9〜紀元前8世紀!!

180「犠尊」
古代の儀式で使用した青銅製の酒器。
背中から入れ、口から出すという、トリックグラスのようなもの。
動物を模したものですが、ずんぐりむっくりでかわいらしい。

181「犠尊」
180とそっくり。
これは"倣古"というもの。
"倣古"とは古い形にならってつくること。
古代の伝統を復活させ中華の正式な皇帝であることを示すためにこのようなものが作られたそうです。

1(漢)鄭玄注、(唐)賈公彦疏「周礼注疏」
儒家の学ぶべき経典"十三経"の一つ。
古代の官制に関する文献です。
官制以外にも祭礼などの礼についても細かく決められています。

《2.徽宗コレクション − 東洋のルネサンス》
98汝窯「青磁楕円盤」
4つの小さな脚の付いた浅い楕円形の盤。
この形は"水仙盤"と呼ばれ水仙を育てるためのものだったそう。
淡い青色が美しく、つやっとしています。
このあたりに展示されている汝窯とは中国、北宋時代に優れた青磁を焼いた窯。
五名窯の一つとして製陶の中心でもありました。
汝窯の作品は世界にわずか70点ほどしか確認されず、そのうち21点が故宮にあります。

99汝窯「青磁輪花碗」
こちらも淡い青色。
深めのお椀で花の形をしています。
お酒を温めるための温椀と呼ばれる器。
曲線が柔らかく持った感じもよさそう。

100汝窯「青磁槌形瓶」
鳳凰耳、鯱耳瓶の祖形といわれる作品。
つるりとした器肌が美しい。

182「鳥形尊」
鳥の形をした可愛い酒器。
背中から入れ、くちばしから出すという、トリックグラスのようなもの。
金が残っており、かつての姿が偲ばれます。

17王羲之「草書遠宦帖巻」
"書聖"とされる王羲之の作品も。
といっても、これは唐代の精緻な模本とされています。
行楷書による短い書簡で、大雪の後、友人へのご機嫌伺いの書簡。
たくさんの印が押されています。
乾隆帝は本作を殊に珍重し、"天下無双、古今鮮対"と賞賛していたのだそう。

51徽宗「楷書牡丹詩帖頁」
書が続くと苦手意識もあってか食傷気味となっていましたが、これは素敵でした。
北宋の8代皇帝の書。
伸びやかで流麗な文字が美しかった。

52徽宗「渓山秋色図軸」
こちらも北宋8代皇帝。
自らの手による掛け軸です。
水墨画。
手前に湖があり、彼方には山々を臨みます。
緻密に描かれていますが、山の麓が霞むなど空気や遠近も感じる作品。
皇帝ってすごい……

《3.北宋士大夫の書 − 形を超えた魅力》
33蔡襄「草書脚気帖頁」
ここから書が続きます。
北宋時代(11世紀)のもの。
仕事を脚気で休んでいたが治ったのでそろそろ復帰できます。
お返事しなくてごめんなさい。
という内容。。。
のびのびと書かれています。
後世に残すべき素晴らしい書なのかもしれませんが、こういった内容とは。。。
字の上手い人は大変ですなぁ。。

35欧陽脩「楷書集古録跋尾巻」
欧陽脩は北宋の政治家、詩人、文人。
これは古代の金属器や刻まれた文を収録した資料集のようなもの。
書体に力強さを感じます。

79-2趙孟頫「蘇軾像」
趙孟頫は歴代文人人気NO.1なのだそう。
描かれているのは宋の詩人で四大家の一人、蘇軾。
竹の杖をもち、りりしく歩く姿です。

39黄庭堅「草書花気詩帖頁」
黄庭堅は宋の詩人で四大家の一人。
これは王晋卿の度重なる依頼で熱意に負け書いたもの。
そういった経緯からも貴重なものなのだそう。
のびやかです。

48蔡卞「行書雪意帖頁」
蔡卞という人は陰険な人物で兄とも仲が悪く、地方官で終わった人なのだそう。
そうゆうエピソードが後世に残るのも……
よっぽどかの人物だったのでしょう。。。

43米芾「草書論書帖頁(草聖帖)」
この人も宋の詩人で四大家の一人。
この書帖は全9帖ですが、5帖は大阪市立美術館、2帖は故宮、残りの2帖は不明なのだそう。
おもしろいめぐり合わせ。
今、日本にはほぼ揃った状態なんですね。。

《4.南宋宮廷文化のかがやき − 永遠の古典》
68陳居中「文姫帰漢図軸」
文姫は後漢の学者の娘。
董卓の乱で父を失い、自らも侵入した南匈奴に拉致され、左賢王劉豹の妻とさせられます。
2児をもうけますが、父と親しかった曹操の助力で漢に帰国。
描かれているのは文姫が夫や子どもと一緒に自分を迎えにきた漢の使者と会う場面。
漢に帰国するのは文姫のみ。
子どもは文姫にまとわりついています。
母と子の別れの場面。
子どもは泣いています。
彼女は後に、女流詩人として才能を発揮。
この別れの苦しい場面も詩にしました。

69「折檻図軸」
今では"折檻"というと厳しく叱ったり、体罰などを示しますが元は違います。
前漢の成帝の時代、朱雲は成帝の政治に対し厳しく忠告します。
それに怒った成帝は朱雲を宮殿から追い出そうとします。
しかし、朱雲は宮殿の檻につかまり抵抗。
檻はとうとう折れてしまいました。
成帝はその姿を見て反省。
朱雲の忠告を受け入れたとともに、その檻を、諫言を忘れないようにするために修理しないでおきました。
本来は"正当な理由で厳しく忠告する"ことを意味していたんですね。
登場人物の顔もはっきり描かれ、その場面の緊張感が伝わってきます。

55高宗「行書千字文冊」
宮廷の書風伝える作品。
書のないところもにも鳥や草花が描かれ美しい。

102「青磁輪花鉢」103「青磁弦文瓶」
形も色もきれいです。
103は清時代(18世紀)のもので、南宋時代(12〜13世紀)に作られた南宋官窯青磁の倣古。
どちらもとても美しく、模倣としても素晴らしい。

62馬麟「暗香疏影図頁」
馬麟は、馬遠の子で、南宋の画家。
南宋時代(13世紀)の作品です。
水面に映る梅が描かれた作品。
繊細で詩情感じます。
小さな作品ですが、とても美しい。

60馬遠「杏花図頁」
62の親となります。
描かれているのは杏の花。
淡い色彩で描かれ、写実的。
甘い香りが漂ってきそうです。

64李嵩「市擔嬰戯図頁」
竹竿を天秤棒にした物売りの男性。
そこに駆け寄る子どもと母親が描かれています。
驚きは物売りの男性が担ぐ品物の数。
とにかく多い。
なんと500以上もの物品が描かれているのだそう。
箒に団扇、お椀に桶に野菜、玩具などなど。
細い線で丁寧に描かれています。

65馮大有「太液荷風図頁」
蓮の葉が池を覆わんとせんばかり。
水鳥が泳いでいきます。
精密で優美な印象です。

75張即之「行書従者来帰帖頁」
とてもきれいです。
料紙が。
水の流れを表しているのかな。
柔らかな印象。

113「荷葉玉杯」
すぼまりかけた蓮の枯葉が表現されています。
くしゃっとした質感など素晴らしい。

114「松蔭図玉山子」
松の木の下に人物が、松の上には鶴がいます。
樹上には鶴。
実用的ではないけど、作りが細やかで観ていて面白い作品。

22「明皇幸蜀図軸」
初期の山水画で世界中探しても十指に満たないのだそう。
そして国宝級の文化財で保存状態もいいことから本来は出品予定になかったそうです。
日本側からの熱いオファーでリスト入りが決まったという作品。
楊貴妃を寵愛した唐の皇帝・玄宗の都落ちを描いた水墨画。
奇妙な形の山々の向こうには雲が巻き上がり、手前の谷には旅人。
この旅人の集団が玄宗たちかな。
755年の安史の乱で皇族らが落ち延びた四川周辺の山々や、玄宗に従った騎馬の男女が描かれています。
日本の大和絵の源流となった作品だそうです。
その色鮮やかさに驚かされます。

23「江帆楼閣図軸」
青緑山水という唐時代の顔料で描かれた作品。
その色の鮮やかさは先ほどと同じく驚きです。
湖畔の楼閣という理想郷のような景色。

25(伝)関同「秋山晩翠図軸」
峻厳な山が連なる景色が圧倒的です。
"華北"はこういった作風なのだそう。

26巨然「蕭翼賺蘭亭図軸」
こちらは"江南"
さきほどより穏やかな印象。
最古の水墨画の一つとされるもの。
蘭亭序を手に入れた故事を描いています。

《5.元代文人の書画 − 理想の文人》
82趙孟頫「調良図頁」
強風の中の人物と馬が描かれています。
毛やひげが風になびき、その強さが伝わってきます。

112「龍文玉盤」
龍の透かし彫りが施された盤。
繊細です。
玉がよく折れないものだなぁ、と感心。
影まで美しい作品でした。

86高克恭「雲横秀嶺図軸」
元末四大家の代表作。
日本では高然暉として知られる元代の画家です。
雄大な山、その手前に雲があり、手前には水辺。
小さな庵もあります。
しっとりとした感じ。

90倪瓚「紫芝山房図軸」
倪瓚は、元末から明初の文人画家で、元末四大家の1人。
最晩年の作。
非常に美しい山水画です。
画面真ん中に大きな空間があり、その感覚も素晴らしい。

93張中「桃花幽鳥図軸」
美術館で展示作品の横にあるもの、キャプション。
今回、この展示のキャプションで何点かおもしろいものがありました。
この作品もその一つ。
"友達いっぱい"
って。。
なんかトーハクの方向転換!?
作品は桃の枝にとまる鳥を描いた掛け軸。
目をひくのは余白にぎっしりと書かれた賛。
この作品に感動した、感銘を受けた、というのは分かりますが、ちょっと多すぎな気も。。
これが"友達いっぱい"の意味なんですね。笑

88呉鎮「漁父図軸」
山に囲まれた静かな水面に舟を浮かべる漁師。
生涯、清貧と孤高の隠遁生活を楽しんだという呉鎮。
漁夫は隠逸の象徴とのことなので、その姿を投影していたのかもしれません。

92王蒙「具区林屋図軸」
目につくのは奇妙な岩肌、朱色の木の葉。
ささくれているような波、でしょうか。
奇妙です。
崖の中腹には家屋があり、中には読書をしている人物が。
そう、これは理想郷を描いたもの。
現実とは離れた世界。
右上に描かれている階段が現実とをつないでいる場所なのです。
そう聞くとこの不思議な景色も、鮮やかな色彩も納得できてしまう。

96冷謙「白岳図軸」
白岳(斉雲山)道教の聖山。
これは登った記念に描かれました。
手前には湖、ねじれ曲がった樹木や変わった山など奇想の世界のようにも。
冷謙は画家ではなかったそうですが、その画力は素晴らしい。

81「元人集錦巻」
文人画集めた巻物。
細やかな筆遣いでどれも美しい。
山水画がほとんどです。

以上になります。
まだまだ素晴らしい作品がいっぱいでしたので続きは「その2」で。




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お月見

2014-09-11 19:30:00 | 食べ物
Wa・Bi・Saから限定で発売されているチーズケーキ
お月見限定品です

中はチーズケーキとシフォンケーキがかさなっています。
ウサギがかわいい!!

いや〜、お月見っていいイベントですな

あ、花より団子派です。



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