あれから5年 NY同時多発テロ

対テロ戦世界規模に　「9.11」から5年 (西日本新聞) - goo ニュース

あれから5年か。
あの日あの時わたしはストックホルムにいた。
従姉Elisabetの娘Hedvigの子守をしていた。

朝9時、エリサベトが仕事に出ると、ヘドウィグにオートミールを食べさせ、
オムツを替えると、べビーカーに乗せ、丘の下の市街までお散歩。
旧市街を歩き、公園で休み、サンドウィッチを食べ、運河を周り、ヘドウィグを寝かせ、、
写真を撮り、スケッチして、夕方5時には家に戻って、夕食の支度をして。。
いたって平凡で平和な日々を過ごしていた。

あの日、いつものように夕方家に戻り、夕食の準備をしているところに、
エリサベトの夫イェスペルが長男アウグストと一緒に帰ってきた。

なにやら、真剣な面持ちで、入ってくるなりTVをつけ
「Meg、NYで飛行機が墜落したの知ってるか？」
「ううん。いつ？えっ、事故？ハイジャック？」
「まだ、わからない。でもテロかもしれないんだ。。」

TVの画面には、WTCのTwinタワーに旅客機が激突する無残な光景が繰り返し映し出されていた。
。。。
それから、毎日繰り返し見聞きしたテロの恐怖。
奇跡と悲劇のドキュメンタリが放送され、
200年戦争のない平和なスウェーデンで、人々が悼み苦しんだ。
移民の多いスウェーデンで、アラブ系のお店に心無いイタズラがあり、
TVでもカトリックの神父が祈りと聖書の訓戒と慰めを説き、
正午には黙祷がなされた。

“Justice”の名の下に戦争が始まり、そして終わり。。
昨年NYCを訪ねた時には、ぽっかり空いたWTC跡地には再開発の資材が置かれていた。
―　あれから5年。

--------------------------------------------------------
※画像は本文とは全く関係ありません。
麻布十番/La Bohemeにて