あいとポッポパーティー

あいをさぐりながら、友人に発信。
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「戦争への想像力」

2008-07-14 02:43:30 | 日記
ワホーイワホーイ。
書いた文章が、このたび本になりました。
と言っても共著ですが、単純にうれしいものです。

戦争への想像力 いのちを語りつぐ若者たち
小森陽一監修 新日本出版社

です。7月18日発売予定。


戦争を知らない私たち(若者と言われる)世代が、なぜ、どんな思いで戦争体験の継承をしようとしているのか。
9人が、それぞれ関わっている問題で経験と思想(ちょっと大げさだけど)をまとめました。
私は靖国問題を通して、「戦争できる人間」はどうやってつくられるのか、また「戦争しない道を選ぶ人間」になるにはどうしたらいいか、など考えをまとめてみました。

私が平和の問題に関心を持つようになったのは、高校生のころに被爆者や空襲被害者に出会ったから。その人たちが、私たちに向かって、願いを託すようにして、自身の戦争体験を話してきた姿に直面したから。
戦争には被害者と加害者が存在し、苦しみは何10年経っても生々しい傷として続いているということも知りました。

こうした私の体験自体は、より多くの人にも味わってほしいと思っています。
そこにはものすごい感動があるから。
人間を否定する戦争と、その苦しみに直面しながらも、生命を叫ぶ人々がいる。

今回私が切り口にしたのは、実際に戦地へ赴いた人々の体験です。
私は、戦争にどんなときでも抗い続ける人間になりたいと、願っています。
しかしそれができない状況がかつてあった。
私はどうやったら、私や他の人々が、戦争をしない道を築けるか、また築こうと決意できるか、考えてきました。
稚拙な文ですが、体験者との対話を経ながら、そのあたりをまとめてみたのであります。

他の執筆者の文章は、それぞれ観点もアプローチも違いますが、そこがまたおもしろい。
戦争を体験しない者が、これからも体験しないで済むように、体験者の声をいかに引き継ぐか、いろいろな模索があるのです。


ぜひぜひ!みなさん、読んでみてください。

↓わたくし部分の扉。



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戦争への想像力
いのちを語りつぐ若者たち
小森陽一 監修・新日本出版社
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≪語りつぐ「戦争」受けつぐ「希望」――戦争を知らない世代が動き出す≫

残された時間は限られている――戦争体験者と若者たちの想いが重なり合ったこ
の瞬間、「戦争体験」を受けつごうとする若い世代の新たな活動が広がっている
。六十年という時間を越えて、日常生活のただ中で、どうしたら戦争の現実を伝
えられるのか。体験者と出会い、想像し、共感する若者たちの試みに耳を傾けて
みませんか。

第1部 戦争体験を語りつぐということ

【「従軍慰安婦」】
正義と尊厳の回復を求めて―全国同時企画5年間のあゆみ
村上 麻衣(日本軍性奴隷問題の解決を求める全国同時企画・京都実行委)

【南京事件】
被害と加害から戦争を考える―受け継ぐとは何か
荒川 美智代(南京への道・史実を守る会/撫順の奇跡を受け継ぐ会)

【強制連行・強制労働】
東アジアの出会いと友情―強制連行ワークショップの試み
殿平 真(東アジア共同ワークショップ)

【靖国神社】
戦争できる人間づくり
西村 美幸(日本平和委員会)

【東京大空襲】
街のざわめきに記憶を込める―東京大空襲の声のつなぎ手として
山本 唯人(東京大空襲・戦災資料センター 研究員)

【沖縄戦】
次のスタートラインを目指して―沖縄・虹の会が「戦争」を語るまで
北上田 源(沖縄・虹の会)

【原爆】
ヒロシマ・ナガサキと人間―被爆者から受け継ぎたいもの
布施 祐仁(ヒロシマ・ナガサキを受け継ぐ会/日本平和委員会)

【朝鮮戦争】
朝鮮戦争と現代日韓関係
角南 圭祐さん(ソウル在住フリージャーナリスト)

【イラク戦争】
現代の戦争の体験者として
相澤 恭行さん(NGO「PEACE ON」代表)

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第2部 ≪座談会≫なぜ今、私たちなのか

●「証言」=傷口をひらくこと?
●問われる聴き手の想像力
●「物」をめぐる証言と記憶の蘇り
●なぜ今、私たちなのか
●「体験」を「経験」にかえる
●裁判で「今」の問題に
●これを出発点に

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伝え、伝え合う声の響鳴 小森陽一

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発行 :新日本出版 2008年7月
判型:四六並製 / 240 ページ
ISBN : 978-4-406-05151-4
定価 1,680円 (本体 1,600円)

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
羨ましぃ (カゲ茶@高知)
2008-07-30 22:09:17
新日本はなかなか本を出してくれないそうですよ8(><)8そんな出版社から本が出せるなんていいなぁ

あ、さっそく購入しました。でもなかなか読む時間が無いです(;;)

読んだら、感想送りますねww
Unknown (みさき)
2008-07-31 23:07:47
カゲ茶くん。

お買い上げくださってどうもありがとう。
読み出したらすぐに読み切っちゃいますよ。
感想お待ちしてます!ぜひ!
つたない感想ですが… (かっつ)
2008-08-04 00:07:37
お久しぶりのかっつです。
【戦争への想像力】読みました。
それぞれの書き手の方が戦争を体験をされた方の記憶・体験のありのままを誠実に受け容れようと努力している姿はすごいなって思いました。

日頃、現象に対しても人間そのものに対しても、自分の都合の良いように解釈しがちになることが多いのでは…と思うんですけど、でも、ここにでてきた書き手の方々は、戦争体験そのものに目をそむけず直に向き合ったきたんだと思いました。
そのうえで自らの思想や体験として語っていこうとするその姿勢は自分に取ってこの上ない教訓です。
思えば、戦争の問題をはじめ、ある問題の是非を語る際に当事者の体験の視点の大切さを教えてくれたのはみさきさんだったなって「戦争できる人間つくり」を読んで思い出しました。
自分自身、いろんな問題やその渦中にいる人たちの体験から目を背けず応えていけるような人間になりたいなって背中押された気分です(笑)
ありがとうございました☆
Unknown (みさき)
2008-08-09 17:21:16
かっつ、ありがとう。うう。ウルウル。

相も変わらず、かっつは私が思っていること以上を教訓として引き出してくれるよね。感心します。こちらが勉強になるよ。

私も目を背けたくなることばかりですが、そういうとき、戦争を体験した当事者の言葉と、かっつみたいな仲間がいるからここまでやってこれたんだと思ってます。ほんとに。やはり1人じゃ無理なんだなあー。

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