社長日記

日々の出来事や、感じることなど、思いつくままに・・

その理由  第二話

2014-08-30 10:02:09 | Weblog

いつもこのブログを見て頂いて有難うございます。

9月の一週目は、8月後半でバタバタっと決まった4件の売買契約があり、全て単独仲介という

うれしくも大変な週となります

おかげさまで・・・

今週は、何から手をつけてもどれも整理できずというストレス満載の週でした~

どれもケツカッチン、しかし一つずつ終わらそうにも、分筆作業や物件内の木の伐採や

建物解体作業の段取り等とそれぞれに伴う打ち合わせと、契約書作成・重要事項説明書作成に集中できず・・・(泣)

 

 

イッパイイッパイっす

 

芦屋で飲んでる場合か(笑)

 

ワタクシ自覚はしておりますが、多動性です

一つをやり始めると、別件の一点が気になり始め、先にそれを処理したくなり、それをやっている間に

別の事が気になり始めます(笑)

ここは腰をすえて・・・・

 

朝7時から一件の書類関係を終わらせましたので!二件目にかかります ♪

 

では、その前に、前回記載してより少し時間があきましたが、「 その理由続編 」を記載したいと思います

 

 

 

「 その理由 」  第二話

 

 

販売に際して大きな障害となっていた大木

管理会社と名乗り、その大木が生えている土地を売りに回っていた会社の社長は遂に処理を投げ出した

 

連絡先は分からない

一年前から依頼していた大木の伐採は伝わっていない

 

最低な状況での新たな動きの開始となった

 

私は法務局でその土地を共同所有する何人かの住所を全て調べ、次の対策を考えてみた

 

( う~ん、電話番号は104に登録されてないしな・・・・・)

(まずは手紙を送って軽いジャブかな・・・)

 

あれこれ考えながら、私に強いプレッシャーを与えていた売り主T氏の事務所へと車を走らせた

T氏との話し合いの結果、関東に住む何人かは、手紙を送っても恐らくすぐには動かないだろうとの

共通の見解に収まり、まずの対象は、唯一、他府県ではあるが関西地方に居住する所有者の一人に

絞る事に決めた

 

T 「 手紙おくろか・・・ 」

 

私 「いや、もう行けへん?車で一時間位やし、今日はたまたま家におったら直接話できるし、おらんかっても

  郵便で送られて来た手紙よりも、あ、実際来たんやな、って分かる方が相手にも重いで・・・」

 

T 「 う~ん、そうやなぁ、ほな行こか! 」

 

T氏の事務所で早急に文面を作成した売り主と私は、早速車に乗り込み、湾岸高速を西へ向かった

 

 

約一時間後・・・

 

 

富裕レベルにおいて、ミドル層以上でなければ恐らく簡単には購入できないであろう美しいマンションの前に

私たちは降り立った

 

私「 何これ?モンスターマンションやな・・・入口どこ?(笑) 」

T「 セキュリティすごいな・・・ 」

 

そのマンションは、マンション敷地内に中規模以上の公園や、ホテルと何ら変わらない受付カウンター、来客用の応接、

何故か幾つかの会議室に、果てはきれいに整頓された池までが設置されていた

数分に一度、あちこちでプシュ~ッと噴水まで立ち上がっている

 

 

不審者の侵入を防ぎ、高層建物に囲まれた内側の、管理の行きとどいた水辺を伴う芝生の庭で、優雅に遊ぶ子供達

 

 

まさに近代マンションの理想形と言えた

 

 

「 不動産業から都市開発(町づくり) 」が一生涯の夢である私にはすごい衝撃であった

 

神戸市に4年も住んだ

大阪にも3年住んだ

結構色々な物は見てきている自信があるし、一建物に及ばず、理想の町の形というものも

自分の中では出来上がってきつつある様に感じていた

 

 

しかし、そんな物は、あっさりと裏切られる事もあるのだ!

 

和歌山はその必要がないので、単独で、タウンと言える、これ程のマンション建物は無い

マンションを建てて、敷地内に戸数分の駐車場を確保すれば、エントランスが少々美しく仕上がっていれば

そこそこハイクラスマンションと見なされる

 

 

 

これがそもそも和歌山が和歌山で有るゆえんなのだ!

 

 

森ビルの社長が十年以上も前に言った言葉がある

 

 

空中に居住する事で、人類の未来は守られる

居住スペースを空中へと移し、地上の緑化率を上げる事により、自然と共生する事がかなう

 

 

なにも人口密集地の首都圏ばかりに言える事ではない

人口が少ない地方都市だからと言って、地上を平たく使えば、それは人口が密集していくことに変わりはなく

人口密集地の緑化ロスを補てんする機能さえも失われる

 

 

アース・オーバーシュートデイという言葉がある

 

 

これは一年間において、人間による天然資源の消費量が、地球上の生態系が生産する量を

超える日の事

 

一年間に生態系が生産する資源の量が、たとえば10とすれば、12月31日あたりに消費量も10となる様に

コントロールしなければ、すなわち来年の生産資源を前借りすると言う事になる

このシュートデイは、一年間でみれば、年末で有ればある程正しいはず

しかし、言うまでも無く、年々、その日は一年の内に早くに使い切る状況になりつつあるのが現代である

 

 

このマンションを見た時に私は感じた

例え地方でこれほどの物が必要ないという先入観があれども、和歌山市にこれが建てば

即完売であろうと・・・・・

 

 

私たちは、受け付けカウンターで首から下げる来訪者カードを預かると、所有者が住む棟のエントランスの

前まで来た

当然ながら、中には入れず、部屋のインターホンを鳴らしはするが、応答の気配はない

 

私「 おらんね 」

T 「 帰ろか 」

 

ポストに手紙を投函し、私たちは、一時間以上もかけて来た道を戻ることにした

 

手紙の内容はそこそこ重みがある内容を書いてある

私的には、これを見て放置できる人はまずいないであろう確信があった

 

 

再び高速に乗った私たちは、和歌山へと戻り、じゃぁっと何気に分かれる事にした

 

 

二日後・・・・・

 

 

プルルルル

 

電話の主は、管理処理を放棄し、私との電話を途中で投げ出した名目上の管理会社の社長であった

 

 

 

 

 

はい、来ました^^

 

 

 

私「 もしもし・・西本です 」

 

KY社長 「 あ~、○○社の▲■です 」

 

私「 はい、こんにちは、何か? 」

 

KY社長 「 あ~、西本さん、よー手紙送ってくれましたわ~ ^^ 」

 

私「 どういう事ですか? 」

百も承知の話を聞き返してみた

 

Ky社長 「 わしな~、ここまで来るのに何年もかかりましたんや、説得に説得を重ねてなぁ~

やっとあの大木を切る決心を所有者にさせましたんや! 」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コラッ (笑)

 

 

 

 

私 「 とおっしゃいますと? 」

 

KY社長「 西本さんの手紙見て、電話かかってきましてなぁ、今まで繋がらんかった人やけども、決定権有る人に

絶対木を切ってもらわな、相手(私たち)は裁判も辞さんってすごい剣幕やって、強く言いましたんや!」

 

私 「 それで、どうなんですか? 」

(裁判なんて一言も言ってませんけど^^・・・・やっても負けるし^^)

 

 

 

KY社長 「 ここまで来るのに何年もかかりましたわぁ~ 」

 

私 「 ・・・・・・・ 」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何もしていないからですよね?^^

 

 

私たち、動き始めて二日で解決してるんですけど・・・・・(笑)

あんたが管理者って言うから、直接の動きを遠慮してたんでしょうが!(笑)

 

 

私「 では、切ってくれるんですね? 」

 

KY社長「 え~、ホンマに強く言いましてなぁ、ようやく納得させましたんで 」

 

私 「 電話がかかって来た時に、既に切らなければと思ってたんじゃ・・・ 」

 

KY社長 「 ほんでですね~、見積もりだしてほしいんですわ、大木の伐採の 」

 

 

 

 

 

 

 

 

この人は、都合の悪い事は聞こえないようだ

 

 

 

私 「うちがですか? そちらの管理物件の中の話ですよね? 」

 

KY社長 「 いや、電話もろてすぐに業者つれて現場にいったんですけどね、業者がようやらんって言いよるんですわ 」

 

私 「 何の業者を連れていったんですか? 」

 

KY社長 「 ほんでもう西本さんとこで段取りしてもろたら構いませんので。。。 」

 

 

 

 

もはや会話にならない

 

しかも、自らの手柄を強く誇る割には、責任の発生しそうな所は思い切りこちらに振ってきている(笑)

 

しかし、こんな輩を相手に四の五のやっても始まらない

それくらいの責任かぶったるわ!と思う私は、じゃあそうしましょうと答えた

 

私「 但し、これは言っておきますが、私は業者さんにやるかやらないか分からない上に、やらない前提で見積もり

を出してくれとは言いませんので、こちらで見積もりを取ったら、値段交渉はあってもこちらの業者でやってもらいますよ 」

とだけ付けくわえた

 

KY社長 「 ええ、ええ、構いませんので、うちの業者(何の業者か分からないが)は逃げ腰なんで、もうそっちで

やってもらいますから 」

 

私 「 そういう事なら引き受けました 」

 

KY 「ほんでね、一つお願いあるんですわ・・・ 」

 

私 「はい、なんですか? 」

 

KY 「 そちらの業者でやってもろていいんですけどね(やってもろていいって何やねん(笑))、うちが動いた分

上乗せしといて欲しいんですわ 」

 

 

 

 

 

 

 

 

でた

 

 

 

 

 

 

何故、不動産屋が疑ってかかられる事があるのか?

 

 

 

 

 

 

私 「 今、なんとおっしゃいましたか?動いた分? 」

 

KY「 わしもここまで来るのに何年もかかりましたんや^^現場にも行かせてもらいましたし・・ 」

 

これをどう見るかは、読者様にお任せする事にする

私の見解は後に記載するとして・・・・

 

私 「 社長、いいでしょう、その様に手配しますが金額はいくらですか?でも、もし、そのような希望があるのでしたら

そちらで工事自体を受ける形を取られてはいかがですかね?それが自然だと思いますが」

 

KY 「 いや、さっきも言いましたように、業者が逃げ腰なんでね、金額は○○でいいですわ 」

 

私 「わかりました」

 

分かりましたの一言で済ませたのは、これ以上話をしたくないからであった

 

私「 念を押しますが、そこまでの段取りをさせて業者の変更はしないでくださいね」

 

Ky 「わかってます^^」

 

数本ある大木の伐採費用は何十万にもなる事が予想できた

どういう仕上がりにするかは、後日現場で打ち合わせを行う事にして、私は電話を切った

 

 

 

不動産業者が間で仲介する工事などに自社利益を乗せる事はままある

しかし、そこにはハッキリとした理由が存在し、金額については明言を控えるにしても

利益が乗る事は公言してもいいほどのハッキリとした理由が存在しなくてはならない

作業ボリュームと仲介手数料が、全くそぐわない案件などがその一つと言えるのだが

物件として出せるまでの加工の段階で

膨大な手間がかかる割には取引面積がとても狭く、尚且つ高度な知識を必要とする場合

などだが、やはり利益を取るからには、責任と労力が発生し、宅建業法上それは仲介手数料とは

明確な線引きが必要である

 

 

 

そうでもなければ、リスクの方が明らかに大きい案件は、誰もやらず、トラブルをはらむ案件ほど

放置が続き、町は荒れることになる

 

 

しかし、今回の場合は、明らかに違う

様々な見解があるとは思うが、私的には

よっこいしょ 的な乗っかりにしか感じられないのである

 

 

他府県まで出かけているのはこちらでもある

 

 

宅建主任者をとって初めての講習を受けた時、社会的地位が低いという説明がなされたのは

こういった比較的小さな事象も含めての消費者からの不信感という物を

業界自体が既に感じているからに他ならない

青臭いと思われるかもしれないが

 

私的には仕事をするなら利益を上げる

 

これは鉄則であり、明らかにすればいいと思う

仕事でなければ利益を取る必要も無い

 

こっそり上乗せする理由としては、請求する理由がないからに他ならないのではないか?

今回のやりとりは、そんな思いであった

 

 

 

 

さて、この話には続きがある

それについては後日記載したいと思う

 

 

 

 

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その理由

2014-08-05 08:56:14 | Weblog

いつもこのブログを見て頂いて有難うございます

暑いですね~^^

 

皆様、お盆はご旅行ですかね?

私はと言いますと・・用件が散らばっておりまして・・・・

実質的には無休です(泣)

ま、自分の段取りが悪いんですけどね

一日の内に一つ、二つ外せない用件が入り、結果ほぼ毎日ってな感じです

 

 

さて、今日はこの仕事をやっていると、時折でくわすKYモンスター不動産会社について書こうと

思います

 

 

平成13年 今から十二年も前、私が宅地建物取引主任者の資格試験に合格し、大阪の厚生年金会館で

新たに資格者となった人達の為の法定講習会がありました

そこでは、不動産業というものの社会的意義や、取り組み、兼ね備えなければならない要件など

色々なお話を聞いたのですが、色んな話の中で、記憶に強く残っている言葉があります

 

それは・・・・

 

 

「 不動産業者(宅建業者)は社会的地位が低い 」

 

 

という言葉でした

 

これから取り組んで行き、ライフワークになると思っていただけに、強いショックを受けたのを覚えています

宅建業法という法のスペシャリストとして、私は、この仕事は今も法律家としての一面が強く、高額取引を

安全に取り仕切る立場として、必要不可欠である事を自負しています

 

しかし、何故、母体団体である宅建協会自らがそんな説明を行うのかが不思議でなりませんでした

宅建協会の講習内容は、バブル期など過去の宅建業者の中に悪質と認められた例などが説明され

だから、消費者は不動産屋と聞くといい印象を持っていない、被害に遭われた方も少なくはないと

説明が進み、だからこそ、道徳心を持って、クリーンなビジネスに徹していかなければならないという

内容だったと思います

 

 

 

 

まさにその通り

 

 

 

しかし・・・

聖人君子のままでビジネスはできない

これは事実

お客さんも様々だから

 

しかし、十一年この仕事をやってきて、悪質と思われる事も多いのも事実

だから信用できないと思われる内容も結構あり、誠実にやってるつもりでも

 

そういう目で見られる事にいつか飽き

いつか諦め、いつしか魔がさす

こんなんが実態なのかもしれません

どうせそう見られるなら、このくらいまではいいんちゃう?みたいな悪質レベルが少し下がっただけみたいな

 

今日はそんな一例をご紹介します

 

 

私が預かっている物件の中で、一つ非常に頭を悩ませている土地があった

面積、形状、設備、どれをとっても遜色なく、そのエリアの中ではあまり多くない物件で有り

希少性からしても、売却までそう時間がかかるはずのない物件であった

 

しかし、その物件の隣は、300坪程の畑があり、その畑の中にはエゲツナイ大きさの大木がたっていた

 

見ればこの大木のおかげで、物件は陽の当たりがあまり良くない様に見え(実際はそうでもないが)

春、秋にもなれば相当の落ち葉が舞い散り、側溝やトユを詰まらせ、故障の原因になると思われた

何よりも、うっそうとしたその雰囲気は、物件を見る人の購入意識を強く損なうであろう事は容易に想像できる

 

 

もったいない・・・・

 

 

そんな言葉が当てはまる状況である

物件の草刈りをする度に、私は強くそう感じていた

 

(このままやったら売れへんな・・・・売り主さんのはよ売らんかい圧力もハンパないしな・・・・)

 

一年ほど前から、その畑を買ってくれませんか?と言いまわっていた不動産屋の事を思い出しながら

そんな事を考えていたある日、私はその会社に電話を入れる事にした

管理会社という割には、全く大木を切って欲しいというこちらの要望への返答はなく

過去に何度か連絡を入れた際も

 

「 私から言っても聞かんのですわ~、そっちから強く言うてもらったら助かります~ 」

 

等という無責任極まりない回答が返ってくるばかりであったt

(何のための管理会社やねん、直接、連絡入れて売却もこっちで引き受けたろか・・・・)

 

不動産屋の仕事は単に売買の斡旋、仲介だけではない、売りたい人からすれば、遠隔地にいる場合などは

売却を依頼する業者が、売り主が所有する不動産が近隣に迷惑をかけない様に手配する事や、地域の事も

考えて協力しなければいけない事の検討、連絡など不動産を健康な状態に保つという使命も帯びると私は思う

 

私のよくやっている「 草刈り 」はその一端である

中には、物件を預かったはいいが、放置しっぱなしで客がつくまで無関心といった業者も少なくはない

 

 

 

 

問題がなければそれでもはないのかもしれない

 

 

しかし、今回は一年も前から 苦情 をいれているのである

私の管理物件が売る事になった経緯で、大木の存在が急にクローズアップされたのだから・・・という

遠慮はあった

だからこそ、その管理会社のぬるい返答をそれ以上追及して来なかったのである

 

 

いつか進展は見られるであろう

 

そんな感じであった

しかし、この度は本腰を入れる事を決心した私は、怠惰としか言いようの無いその管理会社の社長の携帯に

直接電話を入れることにした

 

私 「 ○○社長、もう一年も前から依頼しているんですが、この土地の所有者さんは何といっておられるんですか? 」

 

社長 「 あ~、まぁ伝えてはいるんですがね~、いっぺん西本さんも同席してもうて、みんなで話しあいませんか? 」

 

私 「 社長、管理をされておられるんですよね?伝えておいてくれればいいですよ、僕の名前も出して下さい 」

 

社長 「 そうやなぁ、まぁ月に一回は和歌山へ来てるんで、ワシも毎月連絡はとってるんやけどなぁ 」

 

私 「 いや、そんなんどうでもいいんですよ^^木を切って下さいとお伝え下さい、今の状況はかなりひどいんで・・・

   現場も目で見てもらってくださいね、今回はきっちりとした回答をお願いします<m(__)m> 」

 

社長 「 よっしゃ、わかった! 一回今から電話入れてみるわ 」

 

年配の社長さんだけに私も腰を低くし、あくまでお願いの末のお願いという姿勢であった

 

その大木の枝は、見上げれば完全にこちら側の境界を越境していた・・・

 

30分後・・・・・・

 

プルルル

草刈り途中の私の携帯がなった

 

私 「 あ~社長、早速有難うございます 」

 

社長 「 あ~西本さん、電話いれたんやけどね~、実はこの土地の所有者さんは○人(二人以上)いるんよ。

   ほんでワシはその中の一人と話してるんやけどね~、その人が言うには所有者の一人であるお兄さんの

   所在が分からんてゆうんよ、この人はまぁ切らなあかんやろうなぁ~って言ってるんやけど 」

 

私 「 社長、それって一年前からのうちからの要望はその人にしか伝わってないって事ですか? 」

 

社長 「ワシが付き合いあるんはこの人だけやさかいに・・ 」

 

私 「 いや、今更ですけど、それってこの先も何の進展も無くありません? 」

 

社長 「 あ~、まぁ一年に一回くらいは顔寄せ合うみたいな事言うてるけどなぁ 」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ボケとんかい!

 

 

 

 

 

私 「いや、僕が今社長から聞いている内容では、今後何の進展も期待できませんよ、それ

  連絡取れていないじゃないですか、その人は複数所有でも自分の判断で迷惑になっている木だから

 切ってもいいって判断できる立ち位置の人なんですか? 」

 

社長 「 いやぁ~、それが何人かの所有者の内の一人のおムコさんやねん、他の所有者にあんまり強く言うたらお前の財産

     じゃないやろって逆に言われるらしいわ^^ 」

 

 

 

 

 

 

 

 

ボケとんかい!

 

 

 

 

売却するにしてもその人が窓口やったらあかんやないか(笑)

てゆうか、売るか売らんか分からんのに、この人買ってくれへんかって言いまわってたんか!笑

 

 

私「 社長、もういいですわ、その筆頭相続人の住所と電話番号教えて下さい、直接連絡いれますわ 」

 

社長 「 そうしてくれるか^^ワシとこの窓口ではどうも進まんのや 」

 

 

 

一年前からなんやけど・・・・・

 

 

はよ言わんかい・・・・・・

 

 

 

KYな会社というのは、一事が万事こんなものである

どうやっていくか?何故そうなるのか?には目を向けられず、だから出来ない、こんな状況です等と

思考が完全にストップしたかの様な、単なる一報告者になり果てる

後の始末は宜しく^^

こうなるのが通例と言える

 

 

私 「連絡先は把握していますか ? 」

 

社長 「 知らんねん、その人に今からすぐに聞きますわ、ほんで西本さんに早急に連絡入れますから! 」

 

 

 

誠実さを出すとこ、そこちゃうねん

 

 

そんな気分であった

 

プルルルル

草刈りの3分の2を終えようとしていた私の携帯が再び鳴った

 

私「 西本です 」

 

社長「 あ~西本さん、電話掛けたんやけどね~、なんかうるさく思われて途中で切られてしもうてん 」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなもん知るか

 

 

 

 

 

 

私 「 で、どうするんですか? 」

 

社長 「 どうしたらいいかなぁ? 」

 

私 「 笑笑 番号と住所は聞けましたか? 」

 

社長 「 いや、隣地の管理会社が強く言ってきてるって話をしてる途中で遮られてしもてなぁ

     ほんなら費用は出してくれるんか?って言うんで、まぁそれは確認しますわとまでは

    きっちりと強めに伝えてある! 」

 

 

 

 

 

 

 

その答えはいらん

 

 

 

 

私 「番号と住所は聞けましたか? 」

 

社長 「 一年に一回は顔合わすらしいんやけどなぁ、普段は連絡も取り合わんし、さっきも話したけど

    その人が何か言い出したら、他の所有者にお前がなんでそんな事気にするんやって責められる

    らしいんや 」

 

私 「 所在は聞けなかったんですね 」

 

社長 「 いや、聞かせてもらわな困るっていうたんやけどな、途中で電話きられてしもたんや 」

 

私 「もういいですわ、管理はできないんですね、それならウチはウチの独自の動きをさせてもらいますね 」

 

社長 「 まぁそういう事やから、うちではもうお手上げや^^ 後はそっちでやってくれるか 」

 

私 「 分かりました、所在はこちらで調べて直接交渉させてもらう予定ですんで・・・ 」

 

との私の回答の途中でそのKY社長は電話を切った

 

 

 

失礼にも程がある

 

 

まぁええわ、これで遠慮はいらんな・・・・

私は早々に草刈りを終えて隣地所有者の所在を調べる為に法務局へ向かった・・・・

 

 

 

 

 

 

                                           続く・・・・・

 

 

 

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本当にあった怖い話  最終話

2014-08-01 08:19:28 | Weblog

いつもこのブログを見て頂いて有難うございます

 

昨日は珍しく日本酒の冷酒を飲んでしまいまして・・・

朝から少し頭が重いです...

 

 

さて、本当にあった怖い話、いかがでしたか?

少しは涼しくなりましたでしょうかね^^

 

場所や人物など、プライバシーの確保の観点を除けば、これ実話です

世の中色んな事があるもんですよね

会社勤めしている頃は本当に世間の事って知らなかったなぁと思う今日この頃です

 

それでは、最終話、ご覧くださいませ~

 

   本当にあった怖い話 

 

    ~ 最終話 ~

 

一度目の驚きが強かったせいか、私は二度目は新発見的な感じに驚きの質が変わっていたように思う

しかし、A氏は二度目の時も、同じ性質の驚きを感じていたように見受けられた

 

 

私「 Aさん、わかりました? よけい手を触れられませんねこれ・・・・ 」

 

A「 西本さん、怖いし気持ち悪いわ・・・、どうするべきなんやろ・・・・ 」

 

 

施術を終えた藁人形そのものの不気味さはただ事では無かった

又、横に整然と並べられた五寸釘の置き方から感じられる、そこに強い憎悪を持った人間が

忍びこんでいた感、なんとも言えない不気味さであったのだが

 

私の方から見た人形の頭部にはなんと・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

丸められたカラー写真がその先端を覗かせていたのである

 

 

 

 

 

生々しさがハンパない!

 

 

 

私はこの薄気味悪い儀式の対象となった人物を哀れに思った

 

自分の知らないところで、こんなおぞましい行為の対象とされてしまっているなんて

 

自分に置き換えると、あり得ないほどの恐怖であった

 

この憎悪の矛先は、今は人形で済んでいる

 

しかし、何らかの発火点を経ることにより、その本人に物理的な作用を起こしてしまう事に

 

いつなるか分からない程の強い怨念を感じる

 

いや、むしろ人目につかないところで、自らは手を汚さず、憎悪の対象を苦しめてやろう

 

という現段階の方が不気味ではあるかもしれない

 

A 「 西本さん、写真・・・・取り出してくれませんか? 」

 

私「 Aさん、もう触らないでおきましょう・・・ほうきで掃いて、雑草処分の際に一緒に処分しましょう 」

 

A 「 いや、それはあかん、もし、これ、この家の人に向けられたモノやったら問題ある・・・・ 」

 

私「 ・・・・・知らないでおく方がいい事もありますよ・・・・ 」

 

私は、何があってもコレに手を触れる気はなかった

 

10分ほどは不毛なやりとりを繰り返しただろうか・・・

 

大の大人をこれほど振り回すこのシロモノはやはり中々である

 

Aさんは、遂に覚悟を決めた

 

A「 僕しかないやろな、確認するわ・・・・ 」

 

散々腰が引けていた割には、覚悟を決めたAさんの動きは実に素早かった

 

さっと藁人形を拾うと、丸められているカラーの写真を人形の頭部からスポッと抜いた

 

劣化の具合から見て、一月も経ってはいないであろう

 

しかし、写真というものは性質上、ひっつきやすく、濡れてしまえばすぐ駄目になる

 

その間、私は背後がとても気になり

 

これを行った人間が監視しているのではないか?

 

という不安をぬぐいきれなかった

 

この後も必ず確認に来るであろう

 

私とA氏がそこに立っているところを見られでもすれば、今度はこちらが

 

このおぞましい儀式の対象になりかねない

 

A氏はもはや完全に吹っ切れた様である

 

むしろ写真に写る人物は誰なのか?の興味の方が強くなっているのを窺わせるほどに

 

うすい笑みを浮かべていた

 

 

 

 

 

 

 

(壊れたな・・・Aさん・・・)

 

 

 

 

 

 

少し離れたところで私はその様子を見守っていた

 

Aさんがホイッ^^と拾い投げてくれたマイルドセブンに火をつけ

 

私は取りあえず落ち着くことにした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ペリペリペリペリ・・・・・

 

 

 

 

Aさんが丸くなった写真を開く音が響く・・・

 

 

うわぁっ・・・・・

 

 

劣化がそう激しくなかった写真には明らかに人物が映っているのが私の所からも確認できた

 

 

Aさん「 西本さん、見て、これ^^ 」

 

 

 

もうワロてるやん・・・・・

 

少し躊躇はしたが、Aさんの屈託のない笑顔に少し気分が和らいだ私は

 

マイルドセブンを片手に覗きこんだ

 

そこには・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

水着を着た女性が映っていた!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ビキニではない!

 

 

 

 

 

年のころは30半ば~40半ば位

 

写真が取られたのは、その色合いからここ10年以内と見受けられる

 

今はもう少し老けているであろう

 

私 「 Aさん、あきませんこれ、生々しすぎますわ 」

 

Aさん 「 良かった、この家の関係者ではないわ、しかし誰やろなコレ・・・見た事ないなぁ・・・ 」

 

私 「 取りあえず、この敷地の中の木のどれかに人形打ちこんだ形跡が無いか確かめましょう 」

 

人形が捨てられていただけならまだしも、敷地内の樹木に打ちこまれていれば一大事である

 

不動産では無いとはいえ、無視はできなくなってしまう

 

私 「 Aさん、分かりましたよ、これ、捨ててたんじゃないですね 」

 

Aさん 「 きれいに並べてたわなぁ 」

 

私 「 人形の横に並べてある五寸釘、未使用っぽいですね 」

 

Aさん 「 ほんまやな、あ、そういうことか! 」

 

 

 

 

 

 

 

 

これは保管していたのだ!

恐らくこの儀式は何度か続けて行うのであろう

 

 

間違いなくこの当事者は、ここにもう一度来る!

 

私とA氏は庭の樹木を全て見て回り、どの木にも痕跡が無い事を確かめた

 

その上で不法侵入者が既にある事と、その人物が並々ならぬ憎悪の持ち主である事を

 

話し合い、警備会社に依頼を行う事にした

 

 

Aさん 「西本さん、そろそろ帰ろか、でもこれどうしようかな・・・・・ 」

 

私 「 藁は燃えるゴミですね、釘は金属だから処分場かな・・・・ 」

 

Aさん 「でも空き家やし、ゴミ箱って言っても敷地内に置いとくのもな・・・・ 」

 

私 「 あ、そこにコンビニありますよね、藁は燃えるごみの所で、釘は缶の所へ捨てたらどうですかね 」

 

Aさん「 そやな^^!そうしよう! 」

 

既にぶっ壊れているAさんは、爽やかな笑顔でそういうと、人形を右のズボンのポケットに

 

釘を左のポケットに差しこみ、さっそうと乗って来たゲンチャリにまたがってフルフェイスをかぶった

 

 

 

 

 

 

 

今思えば馬鹿なアドバイスをしたものだ

 

右のポケットから藁人形の上半身を覗かせたままのサイコパスを思わせるAさんが走り去る後ろ姿を見て

 

 

「 あ!おはらいせな! 」と気付いた時には時すでに遅しであった

 

 

慌てて携帯電話に電話を入れてみたが、ゲンチャリを運転しながら電話に出る人はそういない

 

 

 

 

 

諦めた私は、もう一度マイルドセブンに火を付けてゆっくりと考えてみた・・・

 

なるほど・・・・・・

 

誰かが誰かを呪う儀式をどこかで行い、置き場所に困って広い空き家のこの家の敷地に隠したと・・・

更に対象人物はこの家の人ではなく、儀式を行った人物は顔がさすだろうから、恐らくご近所でもないであろう

空き家に出入りしているところを見かけられでもすれば一貫の終わりだろうしな・・・・

 

 

 

なんでココなんやろ?・・・・・・・・

 

 

 

ふと気付けば、ほとんど持ったままになっていたマイルドセブンは灰の塊と化していた

 

門扉を閉め、車に乗り込んだ時となってもぼんやりと整理がつかないのが気持ち悪かった

 

エンジンをかけ、車を走らせた

 

閑静な住宅街だけあって道も広く、玄関をあけてすぐ道路と言った感じではない

 

50mほど走らせた時、ホースを持った奥さんがその方のお家と思われる前に水を撒こうとしていた

 

ホースを踏まなければ通れない為、申し訳なく思い、その方に向け、軽い会釈を行った時、ふいにその女性と目があった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ああああああっ!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                

 

 

 

                本当にあった怖い話   ~ 完 ~

 

- エピローグ -

 

思えば、保管されていた不動産の敷地の一部からは、対象とされた方の家の窓が見える位置であった

恐らく、これを行った人物の目的は、単に保管するだけではなかったのであろう・・・・

私はこの物件の管理はその後丁重にお断りする事にし、考えた末、当局へ通報する事もしなかった

痴情のもつれで有った場合、事が露見する事になってしまうからだ

 

又、その後A氏はコンビニのゴミ箱へそれを捨てる事を思いなおし、神社へ持ち込んだ上

ご丁寧にお祓いまで受けたと話していた・・・・

 

 

 

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