いつもこのブログを見て頂いて有難うございます。
9月の一週目は、8月後半でバタバタっと決まった4件の売買契約があり、全て単独仲介という
うれしくも大変な週となります
おかげさまで・・・
今週は、何から手をつけてもどれも整理できずというストレス満載の週でした~
どれもケツカッチン、しかし一つずつ終わらそうにも、分筆作業や物件内の木の伐採や
建物解体作業の段取り等とそれぞれに伴う打ち合わせと、契約書作成・重要事項説明書作成に集中できず・・・(泣)
イッパイイッパイっす
芦屋で飲んでる場合か(笑)
ワタクシ自覚はしておりますが、多動性です
一つをやり始めると、別件の一点が気になり始め、先にそれを処理したくなり、それをやっている間に
別の事が気になり始めます(笑)
ここは腰をすえて・・・・
朝7時から一件の書類関係を終わらせましたので!二件目にかかります ♪
では、その前に、前回記載してより少し時間があきましたが、「 その理由続編 」を記載したいと思います
「 その理由 」 第二話
販売に際して大きな障害となっていた大木
管理会社と名乗り、その大木が生えている土地を売りに回っていた会社の社長は遂に処理を投げ出した
連絡先は分からない
一年前から依頼していた大木の伐採は伝わっていない
最低な状況での新たな動きの開始となった
私は法務局でその土地を共同所有する何人かの住所を全て調べ、次の対策を考えてみた
( う~ん、電話番号は104に登録されてないしな・・・・・)
(まずは手紙を送って軽いジャブかな・・・)
あれこれ考えながら、私に強いプレッシャーを与えていた売り主T氏の事務所へと車を走らせた
T氏との話し合いの結果、関東に住む何人かは、手紙を送っても恐らくすぐには動かないだろうとの
共通の見解に収まり、まずの対象は、唯一、他府県ではあるが関西地方に居住する所有者の一人に
絞る事に決めた
T 「 手紙おくろか・・・ 」
私 「いや、もう行けへん?車で一時間位やし、今日はたまたま家におったら直接話できるし、おらんかっても
郵便で送られて来た手紙よりも、あ、実際来たんやな、って分かる方が相手にも重いで・・・」
T 「 う~ん、そうやなぁ、ほな行こか! 」
T氏の事務所で早急に文面を作成した売り主と私は、早速車に乗り込み、湾岸高速を西へ向かった
約一時間後・・・
富裕レベルにおいて、ミドル層以上でなければ恐らく簡単には購入できないであろう美しいマンションの前に
私たちは降り立った
私「 何これ?モンスターマンションやな・・・入口どこ?(笑) 」
T「 セキュリティすごいな・・・ 」
そのマンションは、マンション敷地内に中規模以上の公園や、ホテルと何ら変わらない受付カウンター、来客用の応接、
何故か幾つかの会議室に、果てはきれいに整頓された池までが設置されていた
数分に一度、あちこちでプシュ~ッと噴水まで立ち上がっている
不審者の侵入を防ぎ、高層建物に囲まれた内側の、管理の行きとどいた水辺を伴う芝生の庭で、優雅に遊ぶ子供達
まさに近代マンションの理想形と言えた
「 不動産業から都市開発(町づくり) 」が一生涯の夢である私にはすごい衝撃であった
神戸市に4年も住んだ
大阪にも3年住んだ
結構色々な物は見てきている自信があるし、一建物に及ばず、理想の町の形というものも
自分の中では出来上がってきつつある様に感じていた
しかし、そんな物は、あっさりと裏切られる事もあるのだ!
和歌山はその必要がないので、単独で、タウンと言える、これ程のマンション建物は無い
マンションを建てて、敷地内に戸数分の駐車場を確保すれば、エントランスが少々美しく仕上がっていれば
そこそこハイクラスマンションと見なされる
これがそもそも和歌山が和歌山で有るゆえんなのだ!
森ビルの社長が十年以上も前に言った言葉がある
空中に居住する事で、人類の未来は守られる
居住スペースを空中へと移し、地上の緑化率を上げる事により、自然と共生する事がかなう
なにも人口密集地の首都圏ばかりに言える事ではない
人口が少ない地方都市だからと言って、地上を平たく使えば、それは人口が密集していくことに変わりはなく
人口密集地の緑化ロスを補てんする機能さえも失われる
アース・オーバーシュートデイという言葉がある
これは一年間において、人間による天然資源の消費量が、地球上の生態系が生産する量を
超える日の事
一年間に生態系が生産する資源の量が、たとえば10とすれば、12月31日あたりに消費量も10となる様に
コントロールしなければ、すなわち来年の生産資源を前借りすると言う事になる
このシュートデイは、一年間でみれば、年末で有ればある程正しいはず
しかし、言うまでも無く、年々、その日は一年の内に早くに使い切る状況になりつつあるのが現代である
このマンションを見た時に私は感じた
例え地方でこれほどの物が必要ないという先入観があれども、和歌山市にこれが建てば
即完売であろうと・・・・・
私たちは、受け付けカウンターで首から下げる来訪者カードを預かると、所有者が住む棟のエントランスの
前まで来た
当然ながら、中には入れず、部屋のインターホンを鳴らしはするが、応答の気配はない
私「 おらんね 」
T 「 帰ろか 」
ポストに手紙を投函し、私たちは、一時間以上もかけて来た道を戻ることにした
手紙の内容はそこそこ重みがある内容を書いてある
私的には、これを見て放置できる人はまずいないであろう確信があった
再び高速に乗った私たちは、和歌山へと戻り、じゃぁっと何気に分かれる事にした
二日後・・・・・
プルルルル
電話の主は、管理処理を放棄し、私との電話を途中で投げ出した名目上の管理会社の社長であった
はい、来ました^^
私「 もしもし・・西本です 」
KY社長 「 あ~、○○社の▲■です 」
私「 はい、こんにちは、何か? 」
KY社長 「 あ~、西本さん、よー手紙送ってくれましたわ~ ^^ 」
私「 どういう事ですか? 」
百も承知の話を聞き返してみた
Ky社長 「 わしな~、ここまで来るのに何年もかかりましたんや、説得に説得を重ねてなぁ~
やっとあの大木を切る決心を所有者にさせましたんや! 」
コラッ (笑)
私 「 とおっしゃいますと? 」
KY社長「 西本さんの手紙見て、電話かかってきましてなぁ、今まで繋がらんかった人やけども、決定権有る人に
絶対木を切ってもらわな、相手(私たち)は裁判も辞さんってすごい剣幕やって、強く言いましたんや!」
私 「 それで、どうなんですか? 」
(裁判なんて一言も言ってませんけど^^・・・・やっても負けるし^^)
KY社長 「 ここまで来るのに何年もかかりましたわぁ~ 」
私 「 ・・・・・・・ 」
何もしていないからですよね?^^
私たち、動き始めて二日で解決してるんですけど・・・・・(笑)
あんたが管理者って言うから、直接の動きを遠慮してたんでしょうが!(笑)
私「 では、切ってくれるんですね? 」
KY社長「 え~、ホンマに強く言いましてなぁ、ようやく納得させましたんで 」
私 「 電話がかかって来た時に、既に切らなければと思ってたんじゃ・・・ 」
KY社長 「 ほんでですね~、見積もりだしてほしいんですわ、大木の伐採の 」
この人は、都合の悪い事は聞こえないようだ
私 「うちがですか? そちらの管理物件の中の話ですよね? 」
KY社長 「 いや、電話もろてすぐに業者つれて現場にいったんですけどね、業者がようやらんって言いよるんですわ 」
私 「 何の業者を連れていったんですか? 」
KY社長 「 ほんでもう西本さんとこで段取りしてもろたら構いませんので。。。 」
もはや会話にならない
しかも、自らの手柄を強く誇る割には、責任の発生しそうな所は思い切りこちらに振ってきている(笑)
しかし、こんな輩を相手に四の五のやっても始まらない
それくらいの責任かぶったるわ!と思う私は、じゃあそうしましょうと答えた
私「 但し、これは言っておきますが、私は業者さんにやるかやらないか分からない上に、やらない前提で見積もり
を出してくれとは言いませんので、こちらで見積もりを取ったら、値段交渉はあってもこちらの業者でやってもらいますよ 」
とだけ付けくわえた
KY社長 「 ええ、ええ、構いませんので、うちの業者(何の業者か分からないが)は逃げ腰なんで、もうそっちで
やってもらいますから 」
私 「 そういう事なら引き受けました 」
KY 「ほんでね、一つお願いあるんですわ・・・ 」
私 「はい、なんですか? 」
KY 「 そちらの業者でやってもろていいんですけどね(やってもろていいって何やねん(笑))、うちが動いた分
上乗せしといて欲しいんですわ 」
でた
何故、不動産屋が疑ってかかられる事があるのか?
私 「 今、なんとおっしゃいましたか?動いた分? 」
KY「 わしもここまで来るのに何年もかかりましたんや^^現場にも行かせてもらいましたし・・ 」
これをどう見るかは、読者様にお任せする事にする
私の見解は後に記載するとして・・・・
私 「 社長、いいでしょう、その様に手配しますが金額はいくらですか?でも、もし、そのような希望があるのでしたら
そちらで工事自体を受ける形を取られてはいかがですかね?それが自然だと思いますが」
KY 「 いや、さっきも言いましたように、業者が逃げ腰なんでね、金額は○○でいいですわ 」
私 「わかりました」
分かりましたの一言で済ませたのは、これ以上話をしたくないからであった
私「 念を押しますが、そこまでの段取りをさせて業者の変更はしないでくださいね」
Ky 「わかってます^^」
数本ある大木の伐採費用は何十万にもなる事が予想できた
どういう仕上がりにするかは、後日現場で打ち合わせを行う事にして、私は電話を切った
不動産業者が間で仲介する工事などに自社利益を乗せる事はままある
しかし、そこにはハッキリとした理由が存在し、金額については明言を控えるにしても
利益が乗る事は公言してもいいほどのハッキリとした理由が存在しなくてはならない
作業ボリュームと仲介手数料が、全くそぐわない案件などがその一つと言えるのだが
物件として出せるまでの加工の段階で
膨大な手間がかかる割には取引面積がとても狭く、尚且つ高度な知識を必要とする場合
などだが、やはり利益を取るからには、責任と労力が発生し、宅建業法上それは仲介手数料とは
明確な線引きが必要である
そうでもなければ、リスクの方が明らかに大きい案件は、誰もやらず、トラブルをはらむ案件ほど
放置が続き、町は荒れることになる
しかし、今回の場合は、明らかに違う
様々な見解があるとは思うが、私的には
よっこいしょ 的な乗っかりにしか感じられないのである
他府県まで出かけているのはこちらでもある
宅建主任者をとって初めての講習を受けた時、社会的地位が低いという説明がなされたのは
こういった比較的小さな事象も含めての消費者からの不信感という物を
業界自体が既に感じているからに他ならない
青臭いと思われるかもしれないが
私的には仕事をするなら利益を上げる
これは鉄則であり、明らかにすればいいと思う
仕事でなければ利益を取る必要も無い
こっそり上乗せする理由としては、請求する理由がないからに他ならないのではないか?
今回のやりとりは、そんな思いであった
さて、この話には続きがある
それについては後日記載したいと思う
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