イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

田辺湾釣行

2015年04月06日 | 2015釣り
場所:田辺湾 カグラ
条件:中潮 6:42満潮 13:03干潮
釣果:チヌ48センチ以下 6匹

本当は3月中に1回目を行っておきたかったのだが予定がどんどん延びて釣行が今日になってしまった。
といっても天気予報はまったくさえない。雨が降りそうだ。救いは昼まではなんとか持ちそうというところだ。

港に到着してみるとものすごい霧だ。港の出口の標識灯がうっすら見える程度であとは何も見えない。



船長は予定時刻に出てきてくれたがもうちょっと待ってくれとのこと。それはそうだろう、真っ暗の中この状態では自殺行為だ。
30分遅れで出港となったが多分30メートル先は見えていない。船長もゆっくりゆっくり船を走らせる。こんなときに怖いのは航行しているほかの船らしい。

渡礁をしても回りはまったく見えない。こんな景色で釣りをするのははじめてだ。
周りの白さを海面に映すのかその白さが邪魔をしてウキが見えない。おだんごくらぶの会長さんにもらった視認性のいいウキでもダメだ。仕方がないので僕が嫌いな寝ウキに切り替えて釣りを続けた。シルエットが大きい分だけまだ見えるのだ。
そうこうしているうちに雨が降ってきた。予報とは全然違うではないか。これでは先が思いやられる・・・。
紀州釣りでは雨が大敵だ。一応、ヌカダンゴは絶妙の水加減に調整しているので雨の水分が加わると硬く締まってしまうかそれを超えるとドロドロで握れなくなる。それに道具や服がこの上なく汚くなるのだ。

見えづらいウキを必死で見ていると潮はかなり速い速度で右(沖)から流れている。ポイントだと思っているところを過ぎた辺りで寝ウキがボコッと立ち上がった。
開始からわずか30分ほどで1匹目を釣り上げた。今日は幸先がいい。雨の日は嫌なのだが実は大概の魚の場合について、釣をするには好条件なのだ。
すぐあとにボラがヒット。今日はどこまで釣れるのか!!と思いきや、潮が右に流れ出しアタリが止まってっしまった。しかし雨は相変わらず止まらない・・・。

今日の潮は複雑だ。右に行くかと思えばまた左から、上の潮だけ飛んで底は流れていなかったり上と底で流れる方向が違ったり・・・。
そして沖から潮が入って底をしっかり取れたときだけアタリが出る。ものすごくわかりやすい日だ。
クライマックスは終了30分前。
上の潮も底の潮も風向きもゆっくり左に流れ始めた。これは釣れるかもしれないと気合を入れると予想通りにアタリが出て、今日の最大サイズの48センチをものにした。
そして連続して今日の2番目のサイズ。
常にアタリがあるというものではなかったが、まあ、こんなものだろう。
春はいつも50センチオーバーの歳なしを狙ってここに出かけるのだが、なかなかお目にかかれない。48センチというのはごく普通に釣れるのだが残り2センチが果てしない長さだ。
50センチという単位はチヌという魚が生まれるはるか後の時代にできたもののはずだが、この単位を境に魚体数が激減するというのは不思議なものだ。(まあ、釣る腕前がないということのほうが大きな原因だとは思うのだが・・・)

そして最後まで天気はもってくれた。予報とはまったく逆で雨は釣り始めの2時間ほどであとはゆっくり霧が晴れ、



その後は夏を思わせる日差しが一時だが顔を覗かせた。



歳なしはなかったが、無理を承知での釣行のわりにはまずまずの結果を出せたのではないだろうか。
コメント
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