意外と社会派(予定)

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提言  75  年金・口数にして一元化

2011年02月02日 | 提言
前回の提言は国民年金の受給額を固定すべきで、そのために受給年齢を上げるしかないという結論でしたけど、相応の金額を払っていない以上 仕方がないが、満40年間支払っても70歳からの支給は制度的にどうよ?
でも、もっと早く・・・というのなら保険料を上げざるをおえず、多くの保険料を負担できない人もいるわけで・・・。

年金は『老後をそれなりに備えることできる制度』が基本だと思いますが、その人間が「いくら必要か?」は財産状況や定年のある・なしで大きく変わってきます。
一応、国民年金と厚生年金と別れていますが、自営業者でも厚生年金の保険料を払ってでも多くの年金をもらいたいと考える人もいるでしょうし、雇用者でも国民年金程度でいいという人もいるでしょう。
現在の年金の問題の1つは、そのニーズを満たしていないことでしょうね。
そのため不公平感は否めませんし、転職を繰り返し厚生年金や国民年金を行ったり来たりしている人は、計算が非常に煩雑です。

なので公正さと柔軟さを目指した年金の一元化を図るべきです。

が、問題は、年金の一元化すると、
国民年金に合わせると年金だけでの生活が苦しくなり、
厚生年金に合わせると保険料負担が大きくなって払えない人間が続発し、
折半にすると中途半端で誰も得しない制度になるわけです。

ここがネックになっているので年金の一元化ができないわけですね。
本来なら『最低限の補償』だけで、その他は各々で備えてもらわなければならないのでしょうが、定年のある・なし、働き方(雇用形態)で大きく変わるので、そう単純にはいかない。
複雑な制度にすればできなくもないでしょうが、複雑なシステムというのはミスを招くのですから望むべきではない。

打つ手なし・・・と思いきや、80歳以上の人間を保険料で見なくて良い、年金支給額を一定にするというのなら、手はある。

前回でも触れているけど『支払った月数』によって年金受給年齢を決めればいいわけです。
要するに多くの保険料を支払えば受給年齢が引き下がる制度なわけですけど、言い換えれば、厚生年金負担者は多く払っているのですから早い段階で年金がもらえるわけです。(結果的に総年金受給額も多くなる)

月数にすると保険料は年収の何%という風に固定されてしまい柔軟性を失いますので、ここは口数にしたほうがいいですね。
例えば、300口払えば年金が75歳から受給されるとか、500口なら70歳から・・・というように、口数が少なければ支給年齢が遅くなり、多ければ65歳から満額支給とする・・・すればいいわけです。

この辺は細かな試算が必要でしょうけど、80歳以降は税方式で保険料は関係がなくなるので、そう難しくないと思います。
まぁ、1口の保険料をいくらにするかで、いろいろ議論があると思いますが、おおよそ1口を現行の国民年金のひと月分の保険料額にし、2口~3口を厚生年金相当にすれば、現行制度とそう変わらないし、これまで払い込んだ年金保険料も口数に変換すれば無理なく制度移行ができる。
誰であれお金に余裕のある方は、3口も4口でも入れられるのですから、平等かつ解りやすい制度ができるわけです。

まぁ、いっぺんに何口も入れられたら、インフレ対策ができないので年度によって口数の上限を決めるべきでしょうね。
月々4口あたり、年に50口くらいを上限にすれば、問題ないかな?
ちなみに国民年金を1か月分を1口とすると、計算上、だいたい50口で毎月10万円の受給額の1年分に相当すると思う。
なので65歳から10万円の年金支給額を貰おうとすれば、750口必要ということになる。(ひと月1口で40年なら約500口なので10年分ですね)
750口を上限と決めてもいいけど、それ以上収めた場合は毎月の受給額10万円を口数によって上乗せできるようにした方が良いでしょうね。
どうせ、80歳までと期限を切っているの問題ないでしょう。
そうそう、破綻不可避の議員年金もここに組み込めば簡単に解決できますよ!!

・・・どちらかというと積立方式みたいな案になりました。
インフレーションに対応しないといけないため、基本的には積立方式には反対ですけど、これなら問題ないかも?
80歳までと期限を切っているので、どちらでもいいでしょう。

もっとも、問題は80歳から税方式なので月10万円になることですけどね。
夫婦そろっているのなら20万円になるので暮らしていけるだろうけど、80にもなれば、どっちかが欠けることなど当たりなわけで・・・。
家を持っていれば大丈夫でしょうけど、かなり厳しいのは確か。
高齢者用の格安団地を作るなりして、個別に対応するのが適当でしょうね。

他には口数に応じて、年金の積立金の運用益を生涯、毎年の配当として渡せばいいかも?
まぁ、ちょっとした臨時収入くらいにしかはならんでしょうが、ないよりましでしょうかね・・・。

 関連
提言28  議員年金は厚生年金の2倍に
提言73  年金は保険料・税方式の2段式に!!
提言74  年金・支給年齢の固定ではなく、支給額を固定せよ
2011.2.3 訂正・補記 

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2 コメント

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Unknown (とある日本人)
2011-02-02 18:04:37
ふむふむ、たくさん払えばそれだけ早く支給されるということですか。
確かに、柔軟性は必要だと思います。長く働ける人やそうでない人とかもいますね。

しかし、バリエーション増やせば税金や負担がかなりかかりそうなのがネックですね。ここら辺は長期的な制度なので熟議が必要ですね。
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管理人 (赤熊)
2011-02-03 18:40:13
とある日本人さん、こんにちは。

そうです。
65歳から一律に配る・・・となると年金額が少なく、しかも、一生涯支給するしかない・・・ってところがネックになっているので、その部分を取り除いてみました。
コンセプトは平等・簡単・柔軟です。

一応、この方法だと、保険料方式を混ぜているとはいえ、他に税金の負担額を考えると年額15~20兆円くらいは必要でしょうね・・・。
まぁ、途方もない金額ですね。(><)
それでも65歳以上に月10万円配った場合、年に40兆円くらい必要なので、半分以下だと思えば、ありかも?

どのような制度にしても、年金は100年単位の制度なので難しいですね。
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