意外と社会派(予定)

赤熊の辛口社会派(予定)ブログです。
天佑自助が赤熊の基本理念です。

謎の党首の離党

2015年08月27日 | 政治
維新の党の橋下代表と松井幹事長が離党した。

橋下、松井氏離党へ=「大阪ダブル選に専念」―維新分裂含み
http://blog.livedoor.jp/matuba96/archives/52245323.html

・・・・・軒を貸して母屋を取られる。
創業者が追い出されるなんてねぇ・・・・こういうことって昔からあることなんでしょうけど、生で初めて見ましたよ。(笑)

何でこんなことになったのかというと、

どうも維新の党の幹事長である柿沢氏が山形市長選挙において共産党と政策協定を結んだ候補を支援するため、執行部の制止を振り切って柿沢幹事長が山形入りしたことだったらしい。

それが気に入らないから出ていく、と。
この場合、柿沢氏を追い出すべきじゃ?
ちょっとよくわからない動きです。

これだけじゃないのでしょうが、基本的に他の野党と違いを出したい大阪系と他の野党と歩調を合わせたい結・みんな系の対立なのでしょうけど、どちらが正しいかと言えば、結・みんな系でしょうね。
現状の国会の力関係を考えれば、埋没はしてしまいますが野党協調の方が現実的です。
他の野党との違いを出したいと言っても、残念ながら全く出せてないですし。

そういう苛立ちの結果の離党でしょうね。

で、党首は離党したけど、その党首は未だに野党再編を目指すのだそうですけど・・・。
ちょっとどころか、かなりお目出度いと思えます。

今後、維新の党はどうなるでしょうね?
基本的には大阪系と呼ばれる党員は橋下氏についていかざるをおえませんし、結・みんな系はついていけないでしょうから、分裂するしかないですね。

それで野党再編が起こるかというと・・・・・難しいでしょう。
やるなら、民主党の人間をそれなりの数を引き抜いて、新しい党を作り上げることになるのでしょうが、残念ながら民主党どころか、その他の党にとってもそれほど旨みがない再編にしかなりませんし。
それができるのであれば今回の喜劇にはなってないでしょうしね。

もともと、維新の党は国政へ出てから失敗したわけです。
旗揚げの時にゴタゴタで始まり、その後も組む相手をコロコロ変えたり、支持されない野党と一緒になって行動したり、かといって他の野党と違いを出すため野党と足並みを揃えなかったり・・・・・・その結果が支持を急速に失っての大阪都構想の否決ですよ。

それなりの党員を確保してますが失敗のオンパレードなのです。
橋下氏がいない維新に価値はない、という声を聴きますけど、元々、橋下氏にも維新にもそれほど価値はないのです。
仮に橋下氏が国政へ進出したとしても今の橋下氏に党を維持するだけの力はないです。
ない以上は、何もできずの自滅して終わるのだと思いますね。

時代の仇花ってやつですな。

なので泡沫政党が増えるくらい・・・自民党を利するだけで収まるでしょうね。
それは良いことなのでしょうけど、しょうもない結果です。

まぁ、正直、維新の党とかもっと早く終わると思ってましたが、『良く持ったね』とだけの賛辞は送りたいと思います。


2015.08.28  タイトルを記入・文章を再構成しました(文意は変えてません)

憲法の根幹って?

2015年08月20日 | 社会制度・法律
どこで見たかは忘れてしまったけど『憲法は国家の屋台骨だ』とか言ってた記事をみました。
憲法学者の記事ではなかったと思いますけど、無邪気にこういうのを信じているのでしたら、ちょっと・・・ね。

つまるところ、「憲法解釈は許されない」と言いたかったのかもしれませんが、憲法に限らず法律とは解釈するものである。
現実は法律の文字通りにできていないのですから。

だからこそ解釈が必要で、文言を解釈せざるをおえないわけです。

それを嫌だって言っても始まらないのですけど、それでもそれが嫌だというのなら、憲法に解釈の余地を残さない書き方にしなければならず、そのように主張すべきです。
でもそんなことすれば憲法の文章が冗長になるだけだし、現実に合わせて憲法をコロコロ変えなければならない、またはすぐに変更できるようにしないと国家運営の方に支障がきたすわけです。
それこそ法的安定性を壊すものでしかないし、解釈を認めて適当に運用したほうが安上がりなんですよね。

結局、憲法は骨ではなく、現実というアメーバみたいな不定形の軟体動物を閉じ込める檻でしかないわけですね。
そして所詮、檻でしかないわけですから隙間だらけで、現実がすり抜けるのを解釈で押しとどめるくらいしかできないわけです。

そんなものを屋台骨にしても無意味でしょう。

そもそも憲法って根幹というか、一番の基となる根拠がないんですよね。
たとえば、憲法をみんなで決める・・・一見するとこれは正しいと思えるけど、実のところ、みんなで決めるというのが正当だとする根拠や保証がどこにもないわけです。
単純にみんなが「そうしましょう」って言ってるってだけで、それが良いと『信じてるから』としか言えないわけです。

そういう意味で王が神様に認められたから政治を行う・・・っていう古代の政治のありかたと根拠自体は変わらない。
むしろ根拠的には神が認めてないわけですから弱くなってます。

根なし草というべきか、動かせる壁かなにかなんですよね・・・・。
それを不動の屋台骨だなどと無邪気に信じるのはねぇ・・・。

赤熊は憲法が根なし草であってはいけない、とは思わないし、それでいいと思ってます。
一番最初のルール制定ってそういうものですし、ただの思考実験でしかなく何の意味もない与太話ですけど、そういうものであるという自覚を持っておかなければ現実への対処ができなくなるってことは知っておかなければならないと思います。



2015.08.21  完成させてたのに非公開になってました。済みません。

意図不明なアンケート

2015年08月13日 | 報道・メディア
川内原発の再稼働されました。
やっとか・・・とか色々ありますが、再稼働の賛否を問うアンケートを見ました。

それによると、
NHKによると、原発の再稼動に関して、「賛成」が17%、「反対」が48%、「どちらともいえない」が28%。
毎日新聞によると、原発の再稼動に関し、「賛成」が30%、「反対」が57%。

と、なっている。

まず、同一の質問を同時期にしているのにもかかわらず賛否の数字差が極めて大きいです。
おそらく2%以内くらいに収まるようにされてると思いますが、NHKと毎日新聞の賛成の割合が17%と30%とありえないというレベルを軽く超えてます。
信用問題に関わるから、この手の調査を止めたらどうかというレベルで酷いですね。

まぁ、「どちらともいえない」が入ってるからだって言い訳できるのかもしれませんが、それだと設問の仕方・聞き方でいくらでも数値を操作できるっていうことで、別の信用問題が出てくると思いますね。

そもそも、この手のアンケートに意味がないです。

本来こういうアンケートは『原発再稼働の討論をを行い、その討論を聴いた人間にするもの』です。
賛成・反対を決める予備知識もない人間に聞いても意味がなく、ただの印象論でしかありませんね。
それを国民の意見と言われても下らないとしか言いようがないです。(なので、この手のアンケートは学識者にすべきことです・・・国民と学者の乖離を調べるというのなら意味もありますが)

お金も時間もかけてやるのですから学術調査にも耐えうるだけのものをすればいいのにね。
まぁ、マスメディア的には馬鹿を騙したほうがいいのかも知れませんが・・・いずれにせよ、こんな下らないアンケートは信じないってのが良いみたいです。

核兵器とオオカミとニワトリの話

2015年08月06日 | 社会
そう言えば今日は広島に原爆が落とされた日ですね。
赤熊的にはどうでもいいけど。

で、核廃絶が叫ばれる日でもありますが、核がなくなる日なんてきませんよ。

そもそも現在の核保有国は、
アメリカ・ロシア・イギリス・フランス・中国の五大国。
それからインド・パキスタン・北朝鮮です。
あとイスラエルも保有してるっぽい。

・・・・・核を持ってるからこそ発言力を確保してる国ばっかじゃん!!

そんな国に「廃絶しましょう」って言っても無意味ですね。
まぁ、コスト的に合わないから核軍縮はありえるかもしれませんが、核の廃絶なんて言わないでしょう。
言っても口先だけですね。

しょうもないなぁって思いますが、核の廃絶が正しいって論点で語られてますが、実のところそれが正しいかどうかというのは「怪しいもの」です。
なぜなら動物の世界を見渡すと強力な武器を持つ方がいいと思えるからです。

例えば、オオカミ同士で争うときは2匹で毛を逆立て合い、唸り合い、牙を見せ合って勝者を決めます。
儀礼的で実際に牙を突きたてたりはしません。
そんなことをすれば、よしんば勝てたとしても無事じゃ済みませんから。

これがニワトリとなると鋭くない嘴で何度も何度も突っつきあい、相手が逃げても追いかけまわし時には死んでしまうまで攻撃を止めないわけです。
ケガしても多少ならば、殺しておく方が後腐れないのでしょうね。

どちらが賢いかと言及はできませんが、抑止力というものがよくわかる話です。

核がなく小競り合いを繰り返すか、核がある方がいいか・・・おそらくある方が総合的には被害は少ないでしょう。
小競り合いだっていつまでも小競り合いで済むわけじゃありませんしね。

核の悲惨さを伝えなければならないとかいいますけど、それが却って核の威力の宣伝にもなってるわけで、廃絶なんて夢のまた夢で、核廃絶というのは結局、核の平和の中での出来事なんですよね・・・・。