意外と社会派(予定)

赤熊の辛口社会派(予定)ブログです。
天佑自助が赤熊の基本理念です。

税制 1/n方式・・・良いんじゃない!

2010年04月02日 | 社会
テレビを見ていたら、辛抱次郎氏がフランスの税制制度を話していた。

フランスでは、課税対象となる収入は、家族の数で割るんだそうです。
例えば、5000万の年収がある人で、家族が5人だと5分の1にして、1000万が課税対象となる・・・。
大雑把な説明だったので、間違えているかもしれないけど、多分、上記の例の場合、課税対象の1000万の税金を5人分を支払うことになる・・・と思います。
累進課税や控除を考えれば、5000万の時より負担はグッと少なくなるはず。
金持ちが、子供を多く作れば作るほど、税制面で有利になる・・・というわけ。

面白い税制です。
金持ちは子供が多いほど有利になるので、金持ち程、子供を多く持つと思いますね。

ただ、辛抱氏はあまり乗り気ではないみたいです。

金持ちは生きる力があるから(優秀だから)、金持ちの子供を多く作り、社会を活性化させようという意志がある・・・とか何とか。
簡単に言えば、優生学に繋がる政策だからということ。
(優生学というのは『優秀な人間の子供は優秀である』ってやつです)

赤熊は、優生学を否定しています。
というか、優生学の問題は、生物学を曲解していることなので当然なのですが。

生物は優秀だから生き残るのではなく、生き残ったものが優秀なのです。

その個体が優秀かなど、未来が決めることであり、現在が決める話ではない。
あくまで結果ありきの話なのです。

でも、優生学はこれを逆に考えているのです。
『優秀だから、生き残るだろう』と。

チャンチャラおかしい理屈ですよね。
そんなもの、実証されたものじゃないんです~。
基礎・基本を間違えているのだから、目も当てられません。
どちらかといえば、都合の良い宗教の考え方ですよね。
まぁ、それ故にこの考えが現代では否定されているのだけどね。
亡霊のように今でも、これっぽいことを主張する人間がいるのに驚きますが。

ちょっと脱線しちゃったけど、この税制 n分の1方式が優生学の考えに繋がるかといえば、繋がらないと思う。

まず、統計学上、お金持ちの方が子供が少ない・・・という事実が解っている。
どんな理由でも仮説の域を出ないので、詳しくは書かないけど、
どうやら、生活が安定すると人は子供の数を少なく抑えるようです。
でも、この税制なら、それを打破できます。

2つ目に、結局、子供が多いと遺産が分割され、減っていくわけです。
昔からある『長子相続』というのは、この財産が分割されていき、家の没落を防ぐ仕組みなのですから、長い目を見れば、平等化すると思います。
だから、この税制を取り入れると、没落して行く家系も多いと思います。
だから、金持ちは子供を少なくすべき・・・と本能的に思うのでしょうね。

だから、優生学とは関係なく、平等な税制になると思います。

日本でも、この制度を検討したほうが良いと思いますね。

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