ラミ・デュ・ヴァン・エフ シェフのブログ ~言葉の錬金術~

フランス料理に限らず、色んな話のブログ内容です。

文章文字数削減計画を考えてみる

2011-08-30 22:10:54 | Weblog
 8月も終わりに差し掛かると「残暑」という言葉が浮かんできますが、一時期の「猛暑」に比べたら大した事ありませんぜ、と呟いてしまいたくなる今日この頃、皆様、いかがお過ごしでしょうか。
 それほどでもないとは言えまだ残る暑さの中、新首相が誕生いたしましたが、前日の党代表決定戦を見ていて(当店は定休日でしたので)ビミョーに山形県出身、鹿野道彦氏を応援していたのですが残念な結果に終わりましたな。
 以前、政治的な話を書いて批判された事がありますからこれ以上は書きませんが、超円高を止められない元財務大臣が首相になって何が変わるのか興味が湧く所であります。(思いっきり書いてますか?)
 「変わる」と言えば、当ブログも文章を短めに変えてみようかな、と「ふと」思ってみました。
 ネタが無いから、というのは否定できませんが、以前もした「試験的短文計画」であります。
 狂ったようにキーボードを叩くのはある種、ストレス解消にも似たものがあり、書き始めると止まらない文章の暴走列車でありましたが、ここは少し冷静になり短文で書き綴ってみようか、とまたもや性懲りも無く思ってみた次第です。(だいぶ前も実行しました。その時は「しりとり文章」と銘打ってお題をしりとりで繋いでいき、短文で纏めるというものでしたな)
 
 さて、話は変わりますが、全頭検査後、という事もあり山形牛を仕入れてみました。
 勿論、「ランプ」という肉の部位でありますが、適度な柔らかさとジューシーな肉質が私は気に入っております。
 今回の肉も脂の抜け(サシの入り具合)が良く、多すぎない、さりとて少なくない、という絶妙な脂の香りを纏っております。
 ご興味のある方は一度ご賞味ください。

 という事で、これからしばらくの間、このような短めの文章で行ってみようかな、と思います。

「何かあったのではないか?!」「何らかの形で精神的にダメージを受けたのではないか?!」「疲れているのか?!」「夏バテか?!」「山形牛はいくらするんですか?」

 などの憶測が飛び交う、いや、飛び交って欲しいところではありますが、別にそのような事は一切ございません。

 ただ、長い文章は読み疲れるかな、と思ってみたのでした。

 しかし、予告も無く長文に戻る可能性がありますのでご了承ください。

 











  
 
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さよならは何月のララバイなのか、そんな日曜日

2011-08-28 02:59:37 | Weblog
 8月も残り少なくなり、今年もあと正味4ヶ月か・・・と既に年末気分満開になりそうな、いや、しかし、実感が湧かない様な今日この頃、皆様、いかがお過ごしでしょうか。
 まだ暑さが残っているとはいえ、確実に秋の足音が聞こえてきそうな近頃でありますが、そんな過ごしやすい日曜日にはフランス料理のランチなぞいかがでしょうか、ね。
 という事で、ランチメニュー、行ってみましょうか。



        8月28日(日)ランチメニュー

        "前菜"

・ズワイガニとトマトのカクテル ディル風味 トマトのジュレ添え

        又は

・60℃でポシェした鶏胸肉 ベットラーブのソース サラダ仕立て  


        "本日のスープ"

・冬瓜のポタージュ


        "メイン"

・本日のお魚のポワレ パプリカのファルシ ラタトゥイユ仕立て バジルのソース

        又は

・庄内もち豚のロティとそのジュ キャベツとじゃがいものピュレのクネル


        "本日のデセール"

・桃のコンポート 桃のクリームソース


 以上になります。

 デセール(デザート)が先週と同じですが、桃のコンポートが評判が良かったそうで、マネージャーに「また作ったら。」とリクエストされてしまいました。

 取り組んでみると桃の選定やコンポート(シロップで煮る)のシロップの糖度調整、煮る時間など考える事が結構あり、難しくも楽しい一皿であります。

 ご興味のある方はいかがでしょうか。

 それでは素敵な日曜日を。







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様々なシーンで雰囲気を掴む事が肝要なのか

2011-08-26 23:20:21 | Weblog
 「猛暑」という言葉を来年の夏まで風呂敷に包んで押入れの奥にしまってもいいような気候の今日この頃、皆様、いかがお過ごしでしょうか。
 一時的に雨が降ったせいか、雨が上がってから、若干、前より過ごしやすくなったような気がしますが、夏の終わりの雰囲気を醸し出しております。
 「雰囲気」で思い出しましたが、先日、ある雑誌を見ていたところ、肩書きに「フンイキスト」という言葉を冠していた方がおりました。
 「フンイキスト」。納得できそうで全く持って不透明なその肩書きは、察するに「良い雰囲気作りを提唱、又は提供する人」だと思われますが、それが仕事として成立しているのか軽く疑問であります。
 以前、「ビューティー・レシピスト」という肩書きを持っている方を、同じく雑誌で見かけましたが、その人も同じく「綺麗になれるレシピを提唱、又は提供する人」なのでしょう。
 「~スト」や「~コーディネーター」などは他人から命名されたのではなく、自分で名乗っている、所謂、「自称」な方が多いと思われますが、かなり遠回りな命名で、仕事内容をストレートに悟られないよう、撹乱しているのではないか、と勘ぐってしまいます。
 「フードコーディネーター」。これは確立されている仕事ですから(資格試験もあると聞きました)いいのですが、「フードスタイリストコーディネーター」になると一気に何をしているのか判らなくなってしまいます。
 「日常に於ける食事のスタイルを確立しようとしている人をコーディネートする仕事です。」と言い切られても理解できません。
 「いや、別に、食事のスタイルを確立しようとしている人にちょっかい出さなくてもいいのではないですか?」などと疑問をぶつけてみると、「あなたのような人には判らない繊細な仕事なんです!」なんてお叱りを受けそうであります、怖そうですな。
 「フンイキスト」もどういう時に仕事の依頼が来るのでしょうか?仮に知り合いが「フンイキスト」だった場合、合コンに呼ぶ、くらいしか考えられません。
 
「おい!フンイキスト!早く雰囲気盛り上げろよ!」

 女性陣同士でしか話をしなくなった合コンは、どう考えても雰囲気が盛り下がっています。

「オー、焦りは禁物ですよ、焦れば焦るほど雰囲気は悪くなるものです。」

 フンイキストは場数を踏んでいるからか、余裕の言葉を発しました。

「なんか、つまんないから帰ろっか。」

 いよいよ女の子はそう切り出してきました。

「えっ?!マジ?これから楽しくなるのに。」

 流れを変えようとしてもなかなか難しい。

「オー、そう思ってお会計をお願いしてきました。」

「コラッ!フンイキスト!嫌な雰囲気読んだだけだろ!」

 そんな事になるのではないか、ちょっと考えてしまいました。

「どうでもいいネタが多すぎだな、お前のブログ・・・」

 そんな事を思いながら読まれている方がいるのではないか、今、そんな雰囲気を察してしまいました・・・ある意味、私もフンイキストの素質が・・・すみません、益々雰囲気を壊してますな。

 さて、話は変わりますが、稀に「商売柄、普段から美味しいものを食べているんでしょうね。」というご質問を頂く事があるのですが、残念ながら普段の賄いは全く普通のものであります。
 前にも書きましたが、マネージャーの食べたいものを作る傾向が多いのですが、マネージャーは割と、いや、結構、いや、かなり麺好きですので麺物になる可能性が非常に高い賄いになります。
 今日はマネージャーの雰囲気的に「パスタ」でありましたので「干し小海老とキャベツとクレソンのパスタ」にしました。(や、やはり・・・フンイキストの素質が・・・ある・・のか?)
 なぜ「スパゲティ」ではなく「パスタ」と表記したのかと言いますと、「スパゲティ」だと思い手にして買ってきたら実は「リングイーネ(平麺)」だった、というオチがあるからであります。
 材料は、ニンニク、唐辛子、鰹のコンフィ(鰹の端が余ったものを塩漬けにして油で煮たもの)、干し小海老(お好み焼などに入れるやつ)、キャベツ、クレソン(の茎)であります。
 ニンニク、唐辛子、鰹のコンフィ、クレソン(の茎)は冷蔵庫に眠っていますから良いのですが、その他は買い揃えなければなりません。
 因みに、それら(パスタ、キャベツ、干し小海老)は総額で400円くらいです・・・これで商売したら・・・。
 ニンニクは潰し、唐辛子は種を抜きオリーブオイルと共に鍋に入れます。必ず冷たい状態から火に掛けましょう。
 鍋を加熱しニンニクがキツネ色になったら唐辛子と共に引き上げます。あまりニンニク臭いのが好きではない、のと営業前だから、という理由でガーリッキーは敬遠します。
 パスタを茹で(塩分1%のお湯で)ながら、ニンニクと唐辛子を引き上げた鍋で鰹のコンフィを炒め、白ワインを加え、軽く煮詰めてパスタの茹で汁を入れます。
 パスタが茹で上がる1分前にキャベツとクレソン(の茎)をパスタの茹で鍋に入れ時間差で茹で上げます。
 若干、固めに茹で上げたパスタとキャベツ、クレソン(の茎)を煮汁の鍋に入れ、小海老も加え加熱し煮汁を吸わせます。
 最後にヴァージンオリーブオイルを加え、混ぜ合わせ完成です。
 完成品はこちら。大盛りですな。



 因みに、加えるキャベツは芯の部分も薄くスライスして使用します、捨てるなんて出来ません、愛おしくて。
 
 私は大盛りですが、マネージャーは・・・超が付くほどの大盛りです。

 それくらい麺好きなんですよ・・・あの歳で。

 どれくらい食べるかと言いますと・・・かなりですよ、かなり。

 衝撃の映像がこちら!(本人の了解を得て撮影しました)



 雰囲気を察してこの量にしているのですが、いつも完食です。 

 コレだけ食べてくれると作るのも以外に楽しみだったりして。













 
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勘違いされても食べさせてはいけないもの、それは「秋茄子」

2011-08-25 23:56:05 | Weblog
 毎月、25日を過ぎると次の月に移行したようなイヤな錯覚に陥ってしまう今日この頃、皆様、いかがお過ごしでしょうか。
 1日の体感スピードが毎年速まっているのではないか、と年齢上昇に伴う時間軸の変化を心配してしまいたくなる私でありますが、今日、私の奥さんからメールが来て自分の誕生日だった事を知りました。完全に忘れておりました、やはり、年齢上昇に伴う変化は確実に来ていたのですね。
 早生まれの私の同級生は「お前より1つ若い。」などとこの期に及んで発言しておりますが、その痛々しい発言内容に聞いていて涙が出てしまいます。そろそろタオルを投げ込んでやろうか?もういいだろう、そんな事で張り合うのは。
 歳を重ねる度に「人間的に成長したのだろうか?」と自問自答してみるのですが、流石に「自問」はしても「自答」出来るような問題ではなさそうですな、その手の問題は。
 仮に、「俺は人間的に成長した。」と言い切れる人が現れたら、言い切った時点で精神的に成長していませんから軽く受け流した方がよろしいかと存じます。
 「自分」の成長を評価してくれるのは「他人」でありますから、「相変わらずですね。」と言われたら「凹む」くらいの覚悟が必要でしょう。
 「前より優しくなった。」や「何か、変わりましたね。」と言われる方が、漠然とですが成長の評価として受け止められますから嬉しいのですが、なかなか言われないところが人間ですな。
 私達の仕事、つまり、料理の仕事に携わっているならば、人間的な成長は仕事に現れますからわかりやすい形で評価されるのではないか、と思われます。(作り手の成長が即ち、料理の成長、という意味ですな)
 しかし、それは同時にこれからのプレッシャーでもあるわけですから、気を引き締めなければなりません。
 私も、重ねた歳の分だけ料理にも幅が出るよう努力し、そして、同じ料理でも以前より完成度を高く出来るよう考え抜かなければなりません。
 とりあえず、今日は重ねた歳の分だけワインでも飲みますかね、エッ?ダメですか・・・成長って難しいものですね。
 
 さて、話は変わりますが、今日、またもや、あの、山形ローカリー・祝地デジ化・クッキングレクチャーTVショー(大げさ)の「酒の肴 つくってみーよ」の出演依頼が来ました。(すみません、製作スタッフ様。ネタが無いので使わせていただきます)
 以前の当店分は、確か7月放送でしたから、「舌の根も乾かぬうちに」的な依頼であります。(「舌の根も~」の使い方が意味的に全く合っておりませんが、そのくらい、という事で読み流してください)
 次回は、10月放送、だそうですが、一応、以前より涼しくは鳴ったと言えども、まだ残暑が残る8月なのに10月のメニューを考えるのはなかなか妄想心を掻き立てられる依頼であります。(「妄想心」などという心があるかどうか分かりませんが、そのくらい、という事で読み流してください)
 どう考えてもテーマは「秋」でありますからそれを意識しなければなりませんが、という事は・・・秋茄子は嫁に食わすな、の茄子ですか?暗いしか思い浮かびません。(今現在)
 「秋茄子は嫁に食わすな」で思い出しましたが、以前、当ブログで「秋茄子は嫁に食わすな、は姑の優しさなのか、意地悪なのか。」というのを取り上げた事がありました。(だいぶ前の記事です)
 なぜ、嫁にだけ秋茄子を食べさせてはいけないのか、なぜ、そんな諺があるのか、非常に興味をそそる話でありましたが、私が調べ、勝手に結論付けたのは「嫁を思いやる姑の心遣い説」でありました。
 最初、私は「姑、秋茄子独り占め説」「姑、意地悪説」など考えておりましたが、実際は違うのではないか、という結果に辿り着いたのです。
 茄子は「ナス科ナス属」でありますが、じゃがいもも「ナス科ナス属」である事が判明しました。
 つまり、「茄子」と「じゃがいも」は同じ血統の植物であります、ありますが、という事はですよ、「じゃがいもの芽」に含まれている毒性の「ソラニン」は、「茄子」にも微量ながら含まれている、と考えられます。
 もしかすると、茄子のソラニン含有量が秋になると増える、というのを姑は経験上、知っており、嫁に食べさせてはいけない、と思ってはいても照れくさい為、

「あんた!嫁のクセになんだい!秋茄子食べるとは!」

 などと、悪役ぶって嫁の身体の事を気遣っていたのではないか、という話であります。
 因みに、テレビドラマでその話を再現する事になった暁には、姑役は是非とも「泉ピン子」さんでお願いしたいものです。
 
 まぁ、それはいいとして(だったら書くなよ)、秋のメニューですな。

 こんな事を軸として考えてみます、製作スタッフ様。

 勢いで書いてしまった今日の記事ですが、読み返してみると・・・

 人間的に成長してませんね、頑張ります。












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儚く消えるものは悲しいのではない、相手の記憶に残そうとしているのだ

2011-08-24 22:34:55 | Weblog
 蝉の断末魔とも言える、一生懸命すぎるほどの鳴き声を聞くようになると「夏も終わるのか・・・」とポツリ漏らしてしまう今日この頃、皆様、いかがお過ごしでしょうか。
 真夏の時期の蝉は、余裕のある、どこか「聞こえてます?」的な声で鳴き、私達を楽しませてくれたのですが、夏も終わろうとしているこの頃は、短すぎる人生にピリオドを打ちたくないような絶叫が「ミンミン」度を上げているようであります。
 先日、自宅を出ようと玄関を開けましたところ、玄関前でのた打ち回っている蝉を見つけてしまいましたが、何もしてあげれない自分の非力さを痛感しながらスルーして出勤してしまいました。蝉さん!スミマセン!あなたの寿命に私はどうしてやる事もできませんでした!
 夏の終わりには必ず悲しみが付き物、そんな事を思わせるような出来事でありました。
 「終わり」と言えば、某牧場系スイーツ店舗展開系元芸能人オーナー系の店(かなり回りくどい)が都内で閉店しているとの話を聞きました。
 確か、そのグループは「塩キャラメル」などのスイーツを売りにしており、山形にも百貨店(と呼べるか微妙だが)の催事に出店し、開店前から並ぶ、という盛況振りを見せていた所だと記憶しておりました。
 キャラメルブームの火付け役である事は間違いありませんし、勿論、製品そのものが美味しかったから長蛇の列を成してまで買おうとしたのでしょう。
 需要もあり出店したのに撤退する事になった、という事は、やはり、日本人の気まぐれにヤラレてしまった、という事ではないでしょうか。
 この「気まぐれ」にヤラレたのは、古くは「エリマキトカゲ」や「ウーパールーパー」などまで遡れます。
 一気に飛びつかれたものが飽きられた時の末路は悲しさのオーラを発するどころか、発する前に取り上げられない、という更に厳しい状況に置かれるのではないでしょうか。
 「塩キャラメル」が世間で隆盛を極めている頃、山形の「塩キャラメラー」になろうと画策した方もいらっしゃると漏れ聞きましたが、今はどうなんでしょうか?作っているのかさえ不明です。
 海辺の砂が波にさらわれるが如く、サラサラと舌の上で消えてなくなるように儚い「塩キャラメル」は、確かに美味しかったはずです。一時のブームで終わる事無く「ジャパニーズ・キャラメル」の金字塔として記憶に刻みたいものですな。
 そして、「塩キャラメル」の舌解けのように儚い「蝉」の命もまた忘れる事無く、来年の夏の「声」となって帰って来る事を望みます、私は。

 さて、話は変わりますが、最近、原乳不足の問題から、バターや生クリームの値段が高騰しているます。
 バターに関しては当然、値上がりしているのですが、それ以上に「ちょっと・・・在庫が・・・」といった奥歯に物が挟まった言い方で「ない」と言われる始末です。
 業務用食材店舗へ買いに行ったら「お一人様1個までとさせていただきます」などの数量制限されているではないですか!毎日1個づつ買ってやろうか!
 洋食、洋菓子にバターは欠かせません。「料理にオリーブオイルしか使わないから大丈夫。」というイタリア料理でさえドルチェではバターを使用するはずです。
 フランス料理になればバター三昧ですよ、料理的に。
 確かに、カロリーの事を考慮すればクラシックな料理ほど現代はバターを料理に使用しませんが、それでも「ここぞ!」という時は必要ですぜ、あの美味しさ。
 まだ在庫がありますから「ヤバッ!」というほどではありませんが、使えば無くなりますから(当然)、これからのバターの出回り具合が心配です。
 「バターは太るから無くていいじゃん。」、そのように全くもって能天気な考えの方がいらっしゃったらそれはそれで楽しいのですが、1カケのバターが料理を劇的に変化させる事もありますし、ソースを別物に変えるフランス料理にとっては必要不可欠なものであります。

 私は言いたい!国策としてバター不足を解消して欲しい!

 そんな声も、蝉の声のように消えていくんでしょうかね。










 
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料理の説明を入れる時、文章は長くなる

2011-08-23 23:01:23 | Weblog
 8月後半の「お約束」と言いますか、「恒例」と言いますか、の「24時間テレビ 愛は地球を救う」が終わると共に、夏も終わりを告げるような気分になってしまう今日この頃、皆様、いかがお過ごしでしょうか。
 黄色いTシャツが目に焼きついてしまう「24時間テレビ」。今年のキーワードに「節電」というのはなかったのでしょうか。
 クーラーを我慢して倒れた方もいるのに24時間ブッ通しでテレビ放送するのはかなりの電力を必要とするのではないでしょうか。
 こういう事を書いてしまうと「人でなし!」と罵倒されそうですが、番組内容を集約して「6時間」くらいにしても訴える内容は理解できるものと思われます。
 以前、海外に行った時、「24時間バー」なるチャレンジ精神旺盛な「バー」があり、好奇心を抑える事ができず入店し朝まで飲んでいたら「そろそろ終わっていいですか?」と断られた事がありました、全然24時間じゃないだろ!
 それを考えると、テレビも飲食もそこそこの時間で楽しんだ方が良いのではないでしょうか。
 
 さて、話は変わりますが、自宅のPCが不調の為、今週の日曜日のランチメニューをアップする事ができませんでした。
 事後報告にはなりますが、この場をお借りしてメニューの紹介と料理の説明でもしようかと考えた次第です。
 では、行ってみましょう。


        前菜

・天然真鯛のカルパッチョ ジュレとソース、2種類のトマトの仕立て方
(非常に状態の良い天然の真鯛が入りましたのでクリュ(生)でお出ししようかと思いこのメニューを考えました。トマトのジュレはトマトを湯剥きしてミキサーに掛け、布を敷いたザルにあけ、一晩かけて透明なトマト水を摘出します。ソースは塩と共にミキサーに掛け裏漉ししたもので、どちらもトマトの凝縮感と微かな酸味が特徴です。一般的に「カルパッチョ」というとオリーブオイルと酸味に支配されており、さっぱりしているがが何を食べたかわからない印象があるように思います。ですから、トマトの自然な酸味で調味しようと考えました。スライスした鯛、フランスの結晶塩、ヴァージンオリーブオイル、トマトのジュレ、数滴のトマトソース、刻んだ小葱、とシンプルに真鯛を調理しました)

        又は

・鮪と帆立のグリエ オクラのソース サラダ添え
(グリエする鮪は塩を振り3日置いて余分な水分を抜いています。帆立は殻から外してすぐにグリエ、とグリエ(グリル)と言えども食材によってどういう状態で加熱するか考えなくてはなりません。オクラのソースはボイルしたオクラに、玉葱とフォン・ド・ヴォライユを煮て冷ましたものを加えミキサーに掛けています。タップリのサラダを添えて)


        本日のスープ

・万願寺獅子唐のポタージュ
(そろそろ温かいスープを出しても良い時期かな、と思い温製のポタージュの材料に万願寺獅子唐を選びました。万願寺獅子唐はヘタと種を取りボイルします。別鍋にバターを溶かし、スライスした玉葱をスュエ(水分が出るように炒める事)します。水分を完全に飛ばしたらフォン・ド・ヴォライユを加えしばらく煮ます。それを万願寺獅子唐と共にミキサーに掛け漉してベースとします。因みに、オクラのソースもこの玉葱がベースとなりますが全く違う味になるから素材というものは面白いものです。オーダーが入り次第、ベースを温め、牛乳と少量の生クリームを加え、味を整えます)


        メイン

・本日のお魚のポワレ モロッコインゲンのソテー 黒オリーブのソース
(今回のお魚は庄内産の黒鯛と黒ソイでした。どちらも黒繋がりですな。魚のポワレは割愛するとして、付け合せのインゲンはボイルしておき、オーダーが入ってからバターソテーします。少し柔らかめにすると甘みが出るでしょう。ソースはフュメ・ド・ポワソン(魚のだし)を3分の1くらいまで煮詰め、コーンスターチで若干、リエ(繋ぐ)し、黒オリーブのペーストを加えます。黒オリーブのペーストは黒オリーブの種を取り、アンチョビ、オリーブオイル、レモン汁をミキサーに掛け、完全なペースト状にしたものです。黒オリーブのペーストで「タプナード」というものがありますが、それよりももっと細かいペーストにしたのがこれです。仕上げにヴァージンオリーブオイルを振り掛けて)

        又は

・庄内もち豚肩ロース肉のロティ 加茂茄子とスッキーニのフリチュール
(豚肉はロティしますから厚くカットしますが、厚いと焼くのに時間が掛かりますので、ディナーの時のように焼いて休ませるを繰り返す事はできません。よって、表面を焼いてから網に乗せてオーブンで焼く事になります。こうする事によって豚肉が直接フライパンに接地する事がないので比較的優しい火入れができます。豚肉がフライパンに接地する面積が大きいと火の入り方は早いのですが、繊維が縮んでしまいジュ(肉汁)がバンバン出て肉の中がスカスカになってしまいます、気をつけたいものですな。ディナーとランチでは求められるスピードは違いますから、状況に応じてベターな調理を模索しなくてはなりません、ランチだからといってジュが出るような仕事をしてはいけません。加茂茄子は皮を剥き一口大に、ズッキーニはバトネ(棒状)にカットし高温の油で軽く揚げます。赤ワイン、ハチミツ、フォン・ド・ヴォーを煮詰めたソースで)


        本日のデセール

・桃のコンポート 桃のクリームソース
(桃尽くしのデセールです。桃は皮を湯剥きして、水、白ワイン、グラニュー糖でコンポートにします。煮すぎると食感がなくなってしまいますから時間は短時間で臨みたいものです。コンポートにして一晩寝かせ、その中から2~3個ピックアップして種を取り、コンポートしたシロップと共にミキサーに掛け漉します。それに生クリームを少量加えソースにします。桃のコンポートは4分の1にカットし皿に盛り付け、上からソースを流します)

 以上です。

 料理の説明が入ると極端に文章が長くなりますが、ご勘弁ください。

 ご清読有難うございました。















 
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厄年と御払いと街中散策、の結果は・・・

2011-08-18 22:25:45 | Weblog
 仕事後、赤ワインよりも冷やした白ワインを飲み干したくなる衝動に駆られるような今日この頃、皆様、いかがお過ごしでしょうか。
 以前でしたら、仕事後には「ビール」と決まっていたのですが、最近、泡物は1杯だけでいいッス的な流れになってきている自分がいます。
 「対痛風」という考えではなく、ただ単に飲めなくなってきているのでしょう、それを世の中的には「老い」と言いますな、残念。
 今月で前厄に突入する私ですが、前厄、本厄、後厄と3年も「厄」と付き合わなければならないのは少し納得がいきません。
 「厄年」に詳しい方は、「厄年は悪い出来事が起きるのではなく、身体の不調などを訴える年回りなのだから気をつけろ、という事だ。」と説明してくれましたが、身体の不調を訴えた時点で「悪い出来事」な筈ですから気をつけるも何も無いと思われます。
 「お払いはしとけ。」、厄年に詳しい方は私にそうおっしゃり、「なんなら、俺が神社を紹介してやる。」と、勝手にお参りツアーを組まれてしまいました。
 ある日、厄年に詳しい方と午後に待ち合わせをし、その神社に向いましたが、厄年のお払い時間は過ぎており、しかも、要予約だった為、我々は断念したのです。
 「本当に・・・この人、厄年に詳しいのだろうか?」そんな疑問を胸に秘め、「どうします?」と質問したところ、「臆するな、こうなったら他の神社仏閣回りつつ街中散策しかないだろう!」と私の疑問の目を察したのか逆ギレ気味にそう言い放ちました。
 その人に連れられるまま最上義光の菩提寺を見学し「藤原君、ここには無縁仏のお墓もあるのだよ・・・」との説明に手を合わせ、近くの街中を散策しながら「藤原君、ここの三味線屋さんは昔、君の店の近くにあったのだよ・・・」と厄年だけではなく街の事情通ぶりも見せていただいたのです。
 「それはいいが・・・厄年の御払いは・・・?」、そんな思いが頭の中に浮かんだ頃、「藤原君、ここの煮込みを食べた事はあるかね。」そう言って連れられてきたのが、大衆もっきり屋さんでした。(もっきり、とは、小さな皿の中にグラスのコップが配してあり、こぼれるまで注いだ酒の事で、グラスの酒を一口飲んで皿にこぼれた酒をグラスに戻しながら足し、また飲む、そんなお酒であります。因みに、その店は以前お邪魔した事がありましたが、厄年に詳しい方には言っておりません)
 夕方の4時過ぎ、私は厄年に詳しい方と大衆もっきり屋で国会中継を観ながら日本酒を飲んでおりましたが、夕方も深くなる頃、「なぜ、厄年の御払いに来たはずなのに・・・日本酒を?」そんな疑問が溢れ出てきたのです。
 「じゃあ、そろそろ、僕は・・・」そんな事を言うと、「そうか、じゃあ、タクシーでも呼んでもらうか。」厄年に詳しい方は店の方にタクシーを促し、お会計をしたのです。
 帰宅を示唆したのにも関らず、何故か帰宅方向が違う厄年に詳しい方と一緒にタクシーに乗り込み、気がつくと「焼き鳥屋」さんの前に到着しておりました。
 「藤原君、ここの焼き鳥、食べた事、あるかね?」突然、そのような質問を出され、「いや、ないですね。」と答えると、店に連れられてしまったのです。
 「確か・・・帰宅しようとしたのだが・・・」そんな疑問が頭の中を回ったのですが、もう既に焼酎をグラスに注がれており、「何を食べるのかね?藤原君。」と厄年に詳しい方はそう言いながら乾杯のポーズを取って来ました。
 厄年に詳しい方はその店の方と仲が良いらしく、話をしておりましたが、突然、「藤原君、名刺を出したらどうかな?」と何故か営業活動になってしまいました。
 梅紫蘇ささみ焼き、せせり(タレ)、レバー(タレ)を頂き、焼酎1本飲み切ったタイミングで、「じゃあ、そろそろ・・・」とまた切り出してみると、「藤原君、何を急いでいるんだね、2軒で終わるのは縁起が悪いだろう。もう1軒行かないと。」と始めて聞いた「縁起話」を展開され、厄年に詳しい方は次の店に行く事を促しました。
 「確か、今日は・・・前厄の御払いをしに・・・」そんな事を思っても、もう夜は9時を過ぎており、御払いどころではありません、しかも、思い出すと相当量のアルコールを摂取しています。
 「藤原君、〆はウイスキーだな。」またもや持論を展開する「厄年に詳しい方」。ただ単に一緒に飲みたかっただけなのではないか、という疑問すら出てきます。
 ウイスキーを2杯飲んで、「そろそろ、僕は・・・」と帰宅を示唆すると、カウンターの隣に知り合いがいたようでやっと開放されました。

 夜10時過ぎ、満天の星空をボンヤリ見上げながら歩いて帰宅すると自宅の電気が点いていました。

「確か、今日は定休日で・・・前厄の御払いに出かけたはず・・・だった・・・ような。」

 そんな事を思いながら鍵を開けると

 奥さんが怒っていたのは言うまでもないでしょう。

 結局、ちゃんと御払いしないとこのように悪い事が起きるのですな。

 今度は一人で御払いに行きます。












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指に出来たしこりも心に出来たしこりも、いつか取れるだろう

2011-08-17 22:17:00 | Weblog
 お盆休みが終わり、またいつもの生活が始まる事に少し寂しさを感じてしまう今日この頃、皆様、いかがお過ごしでしょうか。
 今回のお盆は大震災の後という事もあり、いつもより感慨深いお盆だったように感じましたが、そんなお盆明け、私は病院に行く事になりました。
 「痛風か?」「肝臓か?」そのように勘ぐる方がおりましたら光栄でありますが、残念ながら今回は「指」の不具合でありました。
 2ヶ月ほど前から右手親指の関節にしこりが出来まして、お盆前には結構、肥大し親指を曲げるのも困難になってきました為、病院で見てもらう事にしました。
 最初に向った病院は自宅から近い市立の大型病院(匿名にならないかも)でありましたが、受付を済ませ整形外科の窓口に書類と問診表を提出したところ、「今日は2人の先生のうち1人がお休みで時間が掛かりますので、またにしていただくか、もしくは他所に行かれる事をお勧めします。」と口元は笑っていても目は笑っていない表情で言われてしまいました。
 「そんなに・・・掛かるんですかね?」と質問してみると「かなり掛かります。」と優しい口調の裏に「忙しいので最後まで言わせないでね。」の真意を汲み取りました、本当に忙しいんでしょうね、一応、市民なんですけど私。
 「じゃあ、今日はやめときます。」と言うと「ええ、その方がいいですよ、2ヶ月も我慢できたんだから大丈夫。」そのようなお言葉まで頂き、その病院を後にしたのですが、指だけではなく心にもしこりが出来た瞬間でしたな。
 その後、ずっと前に診てもらった中型総合病院に行きましたら「整形外科の先生がお休みですので・・・」と、今度は整形外科自体が「お休み」の状態でした、オー!キャンノット受け入れ、ですか。
 お盆明けはやはり厳しいのか?そんな事を思いながらも最後に向った某個人整形外科病院はある程度込んでおりましたが、笑顔で受け入れてくれました。ここで断られたら自分で処置するしかないな、と思ったくらいですぜ。
 しばらく待ちレントゲンを撮られ、更にしばらく待ってやっと診察になりましたが、時間としましては備え付けのマンガ「金田一少年の事件簿」を5冊程度でしょうか、やはり込んでいるんですね。
 先生に診てもらうと「ガングリオン」という良性の腫瘍で「頻繁に動かす箇所に出来る場合がある」との事でしたが、右手親指、そんなに頻繁に動かした記憶無いんですけど・・・(結局、原因は判らないらしい)
 針で穴を開け搾り出すか切開して切り取るか、の2択でしたが、仕事への支障を考えると「穴で、お願いします。」しかありませんでした、それなら時間も掛かりませんしね。
 患部に針を刺すと透明なジュレ(ゼリー状のものをこう呼ぶが料理界だけかも)が出てきてすぐに終わってしまいましたが、ここまでの道のりを考えるとあっけないものですな。
 今では何事も無かったかのような親指になりましたが、最後に先生が「再発する可能性がある」と仰ってましたので、また、出来るんですかね、しこり。
 以前掛かった「蜂窩識炎(ほうかしきえん。数年前のこの時期、足が紫色に腫れ、入院レベルだった病気ですが薬とワインで克服。原因不明)」といい今回の「ガングリオン」といい、原因不明的なものに縁がある私の身体、お盆が関係しているのでしょうか・・・え、えぇ、知ってますよ全く関係ない事は、ちょっと書いてみただけです。

 さて、話は変わりますが、といつものように進めたいところですが、この時点で結構な字数になっておりますから今日はこの辺で終わりにしておきますか、ネタもないですしね。

 また明日、更新できるように頑張ります。

 アッサリめもたまには必要かな、という事で、ひとつ。












 
 
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夏休みのお知らせ

2011-08-15 07:26:47 | Weblog
 軽い灼熱野郎が世の中を支配しようとしておりますが、皆様、いかがお過ごしでしょうか。
 突然ですが、当店は本日、明日と夏休みを頂きます。

 8月15日(月)、16日(火)

 の両日、お休みいたしますのでご了承ください。

 17日(水)より通常営業いたしますのでよろしくお願いいたします。

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部屋の温度と外気の温度、温度差はそれだけではないだろう、そんな日曜日

2011-08-14 03:17:12 | Weblog
 蒸し暑く、「蒸し暑いって・・・蒸す、か、暑いか、のどちらかにしてくれないか!」とちょい切れになりそうな今日この頃、皆様、いかがお過ごしでしょうか。
 ちょっと前まで山形県山形市は「日本一暑い所」で有名でしたが、近年、埼玉県熊谷市、岐阜県多治見市に抜かれてしまいその見る影もなくなってしまいました、残念、と言った方がいいのか?
 「心頭滅却すれば火もまた涼し、暑い時には熱いもの」戦法で辛い物を賄いに投入してみましたが、駄々汗をかき、しかも、その後の清涼感は費用対効果が得られない、と悟ってしまいました、白湯(さゆ)くらいの方が良いのですな。
 という事も含め(何が含んでいるのか判りませんが)、ランチメニュー、行ってみますか。



        ・8月14日(日)ランチメニュー

        "前菜"


・鮪のミ・キュイ 2色のトマトソース サラダ仕立て

         又は

・鶏もも肉とサツマイモのテリーヌ フルーツのソース ヴィネガー風味


        "本日のポタージュ"

・枝豆(湯上り美人)の冷製ポタージュ
 

        "メイン"

・本日のお魚のポワレ いんげんのソテー ブラックオリーブのソース

         又は

・子羊もも肉のロティ 賀茂茄子の辛子風味 赤ワインのソース


        "本日のデセール"

・ココナッツミルクのムース パイナップルのソルベ添え


 以上になります。

 明日もまた告知いたしますが、8月15日(月)16日(火)はお休みさせていただきます。

 市場もお休みですのでその辺も考慮して、ご理解ください。

 休み中の過ごし方ですが・・・私も家庭持ちですから子供に、いや、家庭事に貢献しなければいけないでしょう、貢献するために・・・海にでも・・・行かなければならないんでしょうな。

 普段、何にもしてませんからね、ここぞとばかりにオヤジの威厳を・・・見せれるといいですな。













 
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