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将棋の日記

ボナンザvs渡辺竜王

2007-03-21 19:13:18 | 将棋ソフト情報
3月21日(水)に、ボナンザvs渡辺竜王の対局が行われました。

ボナンザは、2006年のコンピューター将棋選手権で優勝した将棋ソフトです。
渡辺竜王は、プロ棋士のタイトル保持者(竜王位)である、トッププロです。

ボナンザの開発者の保木さんは、アマ4級だそうです。
将棋ソフトのボナンザの棋力は、プロ2~3段ぐらいは、あるかも・・・。

今回使用した、パソコンのスペックです。
CPU: Intel Xeon X5355 2.66GHz 8M FSB1333 FC-LGA6 Clovertown x2(8core)
簡単に言うと、Xeon 2.66GHz の 8core よりCPUを8個を搭載しています。
Memory: 8GB(1GB PC2-5300 ECC REG FB-DIMM×8)
HDD: 160GB 7200rpm/8MB/S-ATA
OS: Windows x64 Edtion

先手:ボナンザ
後手:渡辺竜王

戦形:先手四間飛車穴熊


私(Logical Space)は、販売管理のソフトを作成している職業(プログラマー)です。
なので、将棋のソフトは作成したことはありませんが、だいたいのプログラムのイメージは分ります。
Logical Spaceの職業はプログラマーです。


局面①

22手目の△3二金です。
次の先手のボナンザが考えました。
渡辺竜王が定跡外の手を指しました。

局面②

71手目の▲6四歩です。
ボナンザの緩手です。
▲3六歩⇒▲3七馬の方が良かったようです。

局面③

76手目の△2六銀です。
銀のただ捨てです。
後手は、△4九香成⇒△3九香成より(香、銀)と金の交換より駒の損得をなくす手順を選びました。

局面④

96手目の△3九竜です。
ここでは、格言通り「駒の損得より速度です」
ソフトは、駒の損得を重視しましたので、ソフト優勢の判断だったようです。
しかし、速度的には、後手の渡辺竜王の優勢でした。

112手目でボナンザの投了となりました。
渡辺竜王が勝ちました。


<まとめ>
局面①では、定跡外の手順をされた場合の囲い方が課題として残りました。

局面②では、先手のボナンザの指し手が緩手でした。
評価関数の数値化が難しい局面でした。
駒の損得は、数値化しやすいのですが、局面の流れを数値化することは、プログラムすることは、とても難しいと思います。

局面③では、後手の渡辺竜王の手順が的確でした。
この手順の流れをソフトが数値化することは、難しいと思います。

局面④では、後手の渡辺竜王の速度計算(2手スキ)が素晴らしかったです。
先手の玉は1手スキ、後手の玉は2手スキです。 なので、後手の1手勝ちでした。
ソフトは1、2スキなどの終盤の速度計算を評価することを正しく教えてあげる必要があります。
ソフトでは詰みの有無は、プロ棋士を超えていますが、1、2スキなどの概念を教えることはとても難しいのです。


以前、保木さんとメールのやり取りをしました。2006年11月頃です。
負けた将棋の棋譜は、1万局以上も持っていると言っていました。
今回は、負けた棋譜より改良版を修正したと思います。


※将棋倶楽部24のLogical Spaceの最近の棋譜を10局を掲載しています。
 BookMarkの「将棋倶楽部24の最近の棋譜」よりご覧下さい。

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