あるいて・みつける

歩く速さで見つけたものを、記録に残していきます。ゆっくりと歩けば、いろいろなものが見えてきます。

桜とベルビア

2017-04-23 18:53:18 | 季節は進む
待ちかねた桜が開花しました。昨年と比べて数日は遅いのですが、今年は満開になるまでの期間が短くてあっという間に満開になった気がします。今では葉桜になりましたが、さくらの撮影はまだ続いています。ソメイヨシノは出張から帰ってきた時には数輪しか咲いていなかったのですが、2日間くらいの間で満開に近くなってしまいました。

結構暖かくなりましたので、一気に咲いてきた感じです。うかうかしていると散り染めになってしまう感じで、週末は天候を見計らって撮影行に出かけます。桜の特徴はなんと言っても淡いピンク色で、ディジタルカメラで撮影すると白っぽく写ってしまって、白飛びしたように写ってしまいます。

もう少し淡いピンク色が写せたらと思っているわけで、この様な時にはフィルムのほうがはるかにグラデーションの幅が広くなりますから、淡い色合いも確実に出てきます。しかし、少し彩度を誇張するフィルムがあると意図通りの発色をしてくれるのですが、思いつくフィルムはベルビア位しかありません。

かつては、フォルティアがありましたので、思い切り彩度を誇張したい時にはこのフィルムを使っていました。淡い春色用のフォルティアだった訳で、テイストの違いに驚きながら撮影をした記憶が蘇ってきます。コダックのエクターもあるのですが、こちらは少し地味目の発色で濃度が高くなりますから、ベルビアのほうが好みに近くなります。

白飛びや黒つぶれ、そして色飽和を起こしそうな時には、やはりフィルムのラチチュードに頼る感じです。ポジフィルムでもディジタルカメラに比べて広いラチチュードを持ちますので、明暗差が大きい被写体でも何とか持ちこたえてくれる有難さがあります。そして、淡い色合いを少し誇張して再現してくれますので、仕上がりの期待感は高まります。

ポジフィルムは、現在のカメラ店では他県へ送る様で、輸送日数を合わせて4日間ほどの日数が必要です。撮影後はじっと我慢しながら仕上がりに期待感を寄せます。上手い事いけばという感じで、数日間はおあずけの感じで、じっと仕上がりフィルムの帰りを待ちます。黒白フィルムは自家現像していますので、じれったさはありますが、その分期待して待つことにします。

フィルムカメラの新品は本当に少なくなってしまいましたが、中古品は沢山売られていて昔のカメラは頑丈に作ってありますので、現在のディジタルカメラよりも壊れない感じです。マニュアル・フォーカスで至ってシンプルに作られていますので、丁寧に扱えば相当に長持ちという感じです。今年も桜の写真が撮影できましたので、これから初夏の草花へと被写体が移る様を撮影していけそうです。桜の季節は一瞬の年でしたが、これからは気持ちのよい季節で、カメラを片手に散歩が楽しめる感じです。

朝晩はまだ冷え込む感じですが、日中は汗ばむほどの気温です。これからは仕舞いこんでいたペンタックスQも持ち出して、のんびりと撮影したいと思います。しばらくは使っていなかった写ルンですも、日中の光量が稼げるようになって来ましたから、持ち出してみようという気になってきました。

それでは、今月初めに撮影した写真から掲載します。


Nikon F Nikkor-H Auto 50mmF2
撮影データ:1/250sec F8 Fujichrome Velvia100
さくらといえばソメイヨシノですが、しだれざくらもきれいです。少し遅れて咲きますので、長く楽しめる気分にさせてくれます。
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