【タイトル】「ロンドン橋がおちまする!」
【出版社】冨山房
【文・絵】ピーター・スピア【訳】渡辺茂男
【定価】絶版
【ストーリー】ロンドン橋は度重なる破壊で、何度もかけなおそうとしました。どうやって架けなおすか。まず木と粘土を使いましたが、流されてしまいました。次に鉄を使いましたが、曲がってしまい、これもダメでした。さらに砂利と石で組み立てようとしますが、これも失敗に終わります・・・。
【感想】"London Bridge Is Falling Down"のマザーグースの歌詞を元に、1ページずつ丹念にロンドン橋の建築の歴史を、なんともユニークに描いている。「マイ・フェア・レディー」という調子とともに、何度読んでも飽きずに楽しむことができる。さらに緻密な絵はどうだろう。驚きである。まさにピーター・スピアーだからこそ、生み出した傑作ともいえる。
絵本の最後に、ロンドン橋の歴史がとても詳しく記載されていて、これについても非常に興味を持って読むことができる。その点を考えても非常に貴重な作品ではないだろうか。ただしなぜか絶版状態が続いており、こんな面白い絵本が図書館でしか読めないのはとても残念に思う。
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