インディオ通信

古代アメリカの共感した者の備忘録8年。

『アポカリプト』はどうか?

2008-05-10 21:02:52 | 映画や小説、テレビなど
 インディオ号でレンタル店へ駐車し、物色する。インディオは『アポカリプト』を発見した。頭脳を駆使するミステリー系が好きなインディオは、食指が動かなかった(かなり矛盾している)。しかしマヤ文明の映画だから観なければならない。借りて鑑賞する。

 未開部族の話であった。性に関して大らかな内容から始まり、平和な部族が、獰猛な部族に攻撃され、生贄に連れ去られる。主人公ジャガー・パウ(ロナウジーニョに似ている!?)は、生贄にされる寸前で、・・・・あって、逃げる。矢に撃たれても?ジャングルを走るわ走るわ。敵の将軍?は、どこまでも追いかけるわ追いかけるわ…。追いかける理由はあったのだろうが(息子が返り討ちにあい、預言を防ぐ?)、たかが捕虜を逃がしたくらいで、夜通し走り、滝に飛び込むとは…。
 パウにトラチトリ(サッカー)でもやらせてヒーローにならせ、踊らせた方が面白かったような…(おお、昔にもロナウジーニョがいたのか!)。

 何かマヤ文明の世界というものが伝わってこなかった。
 確かにティカルのようなピラミッドの神殿で、生贄のシーンがあって事実だったらと怖かった。
 しかしパウたちは村で殺されなかった代わりに生け捕りにされたわけだ。同じインディオ部族のパウたちが、自分達の運命(生贄にされる)に気づいていないのはおかしい。
 現代の戦争でも、捕らえられて「仲間は何処だ!吐きやがれ!」と、恐ろしい拷問にあって死ぬくらいなら、毒やピストルで自殺するのを選んだ人々は多いと思われる。
 運命を知らないまま敵部族の都市まで長い道のりを歩いていたのだろうか。
 生贄になる覚悟で歩いていたのだとしたら…。
 死ぬのはあまり怖いと思っていなかったのだろうか。

 何か、今の時代に生きていて良かった…という映画であった。

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