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明日の注目銘柄(8.27.07)

2007-08-25 13:52:08 | 明日のモニタリング銘柄
週末のNYダウはテクニカル分析の予想通りに反発しました。住宅販売件数が予想を上回ったのが理由のようですが、これは7月分の統計であることに注意。世界の信用収縮の動きが本格化したのは8月3日以降です。9月の同データがどう出るか注目するところですが、結構な下落があるのではないでしょうか。

7-9月の決算が出る10月には、ヘッジファンドや投資銀行の思いの外悪い数字を見て、マーケットが強く反応するものと思います。

何しろ、フィナンシャルタイムズは8月15日号で、「今回の問題は終息に向かっているのではなく、終わりの始まりが切って落とされただけであり、次には信用市場の更なる収縮によりもっとひどいことが待っている」といったことを書いております。

英国エコノミスト誌も8月16日付けの社説で、「もう危機は終わったと言っている人は馬鹿か、自らの利害のために出鱈目を言っているだけだ。」とまで言っております。

こうした書き方は、最近の日経新聞を見ても、全くといって良いほどありません。報道管制を敷いているのではないかと思うくらいですが、本質はジャーナリズムとしての独自の視点からの意見を持っていないことでしょう。戦時中のような大本営発表(金融政策当局)と、他の雑誌などの論調からの受け売りの記事に基づき、チョイとした解説に終始している訳です。ここで日経をことさら悪く言うつもりはありませんが、あの会社とチョイとした取引で関係したことがあります。出てきた面々の木で鼻を括ったような態度には、多数の大企業の上層マネージメントとの取引関係からの経験からすると、正直に言ってかなり面くらいました。まさに大ジャーナリズムの奢りかと思いますが、それが自社の記事に知らず知らずに反映しているようです。

ことのついでに、もっと書かれていないことを取り上げてみます。

ゴールドマン・サックスが、グローバル・オポチュニティーズ・ヘッジファンドで、1週間のうちに36億ドルの運用資産のうち15億ドルを失っております。これはGS得意のコンピューターを使った高度な自動売買システムが、不測のマーケットの事態に追随出来なくなり、儲けの代わりに損失を積み上げてしまったためです。これは先日書いたGSへの機関投資家からの緊急融資の話に関連します。(フィナンシャルタイムズ8月13日号)

このコンピューターによる自動売買はGSだけではなく、その昔のLTCM以来連綿と他の投資銀行やヘッジファンドで懲りずに使われております。それはいわゆる「平時」にはそれなりの利益が出るシステムだからですね。彼らも相当の損失を被っていると思われます。

その証拠に、ゴールドマン・サックスやリーマンブラザーズ、そしてメリルリンチとベアスターンズの格付は、カジノ運営会社であるアメリカシーザーズ・エンターテインメントと大差ないとまで見られております。(8月21日ビジネスウィークでのムーディーズのアナリストの弁)

もう、このくらいで止めておきます。

唐突に明日の注目銘柄です。

テクニカル用語の簡単解説

1.6256ニューフレアテクノロジー
 8月6日に463Kをマークしてからの調整過程にありますが、明日の地合に乗ってもう一度復活するとすればまずこれか。しかし、よく見るとこの株堅調です。OSCの変動があまりありません。OSCが40%台の前半なら買いという新興市場では珍しい株です。

2.3433トーカロ 逆張り注意
 できるだけ2280円以下での仕込み。高めで始まったら見送り。1Q2桁減益企業です。あまり大きな反発力はありません。しかし、ここまでの下げで織り込みがかなり進んでいるならとの観点からの注目です。

3.8929船井財産コンサルタンツ 逆張り注意
 乱高下しております。今期業績が四季報予測を下回ったためです。不発に終わるかもしれませんが、底値を確認できればそこで買っておく手です。21日のような値動きなら+10程度の高値始まりなら寄りで買うことも考慮。但し515Kあたりが上げの節目であることは留意。

4.8924リサ・パートナーズ 逆張り注意
 上げ目安は高くて255Kあたり。明日はプラス始まりは覚悟するとして、その後5K程度の押し目があれば乗っておく手です。
 
5.6787メイコー 逆張り注意
 明日は多分GUして始まるでしょうが、もしそうなら落ちてくるまで待つ以外にありませんが、MM銘柄ですので、朝の気配値が3680円あたりであれば、そのまま指し値で寄り付きで買うのも戦術の1つです。

6.9110新和海運 逆張り注意
 1025円程度で明日は始まるでしょうが、その後の押し目からの反転で1100あたりまで伸ばす可能性あり。とにかく押し目待ち。

7.4565そーせいグループ
 バイオ銘柄の悲哀を舐め続けております。あの大パニック相場の時の190Kという安値にまた並んでおります。明日190Kで始まるなら乗りか。

以上です。

持ち越しは6871日本マイクロニクスと7202いすゞ自動車の買い2つ。特にマイクロニクスは難しい局面で拾ってしまいました。まだ上記の7つのうちどれかでも買っておけば良かったと思います。いすゞも明日は575円あたりが限界かも知れません。その上は590円。鈍牛の動きですが、一旦上げのイナーシャがついたら早いです。この株は、明日は売りと買いを交錯させるかも知れません。
 

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1 コメント

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日本のマスコミはあほですね (maimai)
2007-08-25 14:56:27
こんにちは。

海外の記事を紹介して頂けると非常に参考になります。
やはり終わりの始まりにすぎないようですね。

しかし、日本のマスコミはどうしようもないですね。
そこらの個人投資家に、記者が余裕で負けそうなあほどもばかりですね。しかも、間違っても反省しませんからね。たちが悪い。

ということは、9月の上旬(SQ)ぐらいまでは特に大きな動きもなく推移しそうですね。
そのあと、どっかの決算で悲惨な結果が出てから阿鼻叫喚でしょうけど。

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