きのうは大雨だった お昼ごはんの片づけをしていると 子らが 「ピンポーンていってる!」
大雨の音と食器を洗う音でぜんぜん聞こえなかったが こんな嵐の中どんなお客さまか。 虫か?
「はい?」というと、かぼそい女性の声がなにやら言っておられるが嵐の音でよく聞き取れない。
大雨の中わざと来るのはぜったい押し売り、と、わかってはいるが、玄関のドアのガラス越しに見えるかぼそい女性のシルエットが切なく、ドアを開けてあげた。
「べんきょうで、うらないをしているのです。」
と、 かいつまむと、 そのようなことをかぼそいうら若き女性は言った。
うらない。。。 一瞬、 すみませんがさようなら、と、言おうとしたが、そのひとは実に
ひとのこころをかっさらう憎いことをおっしゃる。
「凄い。。。 凄い、福相でいらっしゃいますね!!」
福相!? 福々しい人相ということか? (もしかしたら、すごい服装、と、言ったのかもしれないが。)
「え~。。。そんなこと、ないですヨ~。。。」 完全に こころがかっさわれてしまっている。
「びっくりです。 凄いおちからの目をお持ちです 額もすごいです」
目? 目についてはいろいろいろいろ言われたりするが。。。 額はよくわからんが、でも今よく
わからない腫れ物(妖怪人間ベムみたいなやつ。 奈良公園の鹿の角の切られた跡みたいなやつ。)ができちゃっててこまっているのだがそれのこと?
でも、彼女は、褒めてくれているようである。 わたしは、褒めてくれるひとに弱い。
しかも、大雨である。こんな日にわざわざびしょ濡れになりながら褒めてくれるひとを追い返せるものか。
玄関のドアを曖昧に半開きにしたまま応対していると、彼女は、尚もわたしを褒める。
「すごい、人気があるひとですね!?」
にんき。。。 そうさ人気者さ! 24人もライブに来てくれたもの!
こんなに褒められてどうしようと思っていると、彼女は、べんきょうしているのですみませんが
手を見せてもらってもいいですかと言う。
見ず知らずのひとに手を。 どうしようとは思うが、大雨で彼女が、曖昧に開けたドアの外で濡れている。
こんなに褒めてもらっているのに彼女をこれ以上冷たい雨で濡らしていいものか。
暇だし。
つい、言ってしまった。 「濡れちゃうで、入ってください。」
で、彼女に言われるまま、 左手を差し出した。
「あ~」
と、彼女が言った。
何が、 あ~ なのか。
「織田信長と豊臣秀吉と徳川家康と、 おなじです。」
おなじ。
「ますかけ線が、 くっきりです!! すごいです~!!」
興奮している。
ますかけ線!? なにそれ? え? ますかけ? なに?
ますかけ!?
ますかけに、わたしもなんとなく、 なんとなく、どうしてかわからぬがびっくり。
(ますかけ、って、なんですか!?)
問いかけそうになったが、 問いかける間もなく、彼女は言う。
「物凄い苦労を、されてきたんですね~。 ほんとうなら、なにもかも捨てて逃げ出してしまいたくなるような、御苦労を、されてきたんですね~。。。」
「え~!!」 何あんたらいつの間に来たの? 子らが喰らいつくように見ている。そして、「え~!?」と、言っている。
。。。へらへらしていますのでそんなにくろうしていませんへらへらしています へらへら笑いながらお姉さんに言った。
「ますかけが、すごいですから」
ますかけが。。。 ますかけって何。
「波乱万丈ですが。」
え~。
「はねかえします。 数奇なご運勢ですが、」
え~。
「最後には、きっとおしあわせになります、 すごいますかけ線ですね~」
ますかけ。 だから ますかけって何。
「すごいです、最初に拝見したお顔の福相が信じられない程、大変な御苦労をされたようですが
どうしてそんなによいお顔なのですか?」
よいお顔と言われ 一瞬なにもかも信じられなくなりそう そんなに褒められる筋合いはない
「すごいますかけです。 きっとこれからはおしあわせになりますよ!!」
だ~か~ら~。。。(ちょっと笑いそうになってくる。)ますかけ て 何?
今、不幸だっての!? あんたそれ失礼よ、べつにそう思ってないわよ、あたし。
ますかけって、なに? と、 何度も聞こうと思って聞きそびれた。
結局のところ、彼女は 「興味があればこちらに」と、携帯番号のメモを残して去って行った。
彼女の濡れた髪と大嵐に負けそうなピンクの小さい折り畳み傘がこころに残り、
彼女はこれからまた何軒も訪ねるのだろうか、車なのか、歩きなのか、自転車なのか、風邪をひかないと良いが、 で、 ますかけ って何?
などと、いろいろ思った。
洗いかけて中断したお皿をまた洗っていると、子らが寄って来て、
「おか~さん、何もかも捨てて逃げだしたくなるようなくろうをしてきたの!?」
と、言ったので、
「は~!? ぜんぜん~。」
と、お皿を洗いながら、答えました。
(ブログにどうやって書くか、 それで頭がいっぱいだったのです。)
大雨の音と食器を洗う音でぜんぜん聞こえなかったが こんな嵐の中どんなお客さまか。 虫か?
「はい?」というと、かぼそい女性の声がなにやら言っておられるが嵐の音でよく聞き取れない。
大雨の中わざと来るのはぜったい押し売り、と、わかってはいるが、玄関のドアのガラス越しに見えるかぼそい女性のシルエットが切なく、ドアを開けてあげた。
「べんきょうで、うらないをしているのです。」
と、 かいつまむと、 そのようなことをかぼそいうら若き女性は言った。
うらない。。。 一瞬、 すみませんがさようなら、と、言おうとしたが、そのひとは実に
ひとのこころをかっさらう憎いことをおっしゃる。
「凄い。。。 凄い、福相でいらっしゃいますね!!」
福相!? 福々しい人相ということか? (もしかしたら、すごい服装、と、言ったのかもしれないが。)
「え~。。。そんなこと、ないですヨ~。。。」 完全に こころがかっさわれてしまっている。
「びっくりです。 凄いおちからの目をお持ちです 額もすごいです」
目? 目についてはいろいろいろいろ言われたりするが。。。 額はよくわからんが、でも今よく
わからない腫れ物(妖怪人間ベムみたいなやつ。 奈良公園の鹿の角の切られた跡みたいなやつ。)ができちゃっててこまっているのだがそれのこと?
でも、彼女は、褒めてくれているようである。 わたしは、褒めてくれるひとに弱い。
しかも、大雨である。こんな日にわざわざびしょ濡れになりながら褒めてくれるひとを追い返せるものか。
玄関のドアを曖昧に半開きにしたまま応対していると、彼女は、尚もわたしを褒める。
「すごい、人気があるひとですね!?」
にんき。。。 そうさ人気者さ! 24人もライブに来てくれたもの!
こんなに褒められてどうしようと思っていると、彼女は、べんきょうしているのですみませんが
手を見せてもらってもいいですかと言う。
見ず知らずのひとに手を。 どうしようとは思うが、大雨で彼女が、曖昧に開けたドアの外で濡れている。
こんなに褒めてもらっているのに彼女をこれ以上冷たい雨で濡らしていいものか。
暇だし。
つい、言ってしまった。 「濡れちゃうで、入ってください。」
で、彼女に言われるまま、 左手を差し出した。
「あ~」
と、彼女が言った。
何が、 あ~ なのか。
「織田信長と豊臣秀吉と徳川家康と、 おなじです。」
おなじ。
「ますかけ線が、 くっきりです!! すごいです~!!」
興奮している。
ますかけ線!? なにそれ? え? ますかけ? なに?
ますかけ!?
ますかけに、わたしもなんとなく、 なんとなく、どうしてかわからぬがびっくり。
(ますかけ、って、なんですか!?)
問いかけそうになったが、 問いかける間もなく、彼女は言う。
「物凄い苦労を、されてきたんですね~。 ほんとうなら、なにもかも捨てて逃げ出してしまいたくなるような、御苦労を、されてきたんですね~。。。」
「え~!!」 何あんたらいつの間に来たの? 子らが喰らいつくように見ている。そして、「え~!?」と、言っている。
。。。へらへらしていますのでそんなにくろうしていませんへらへらしています へらへら笑いながらお姉さんに言った。
「ますかけが、すごいですから」
ますかけが。。。 ますかけって何。
「波乱万丈ですが。」
え~。
「はねかえします。 数奇なご運勢ですが、」
え~。
「最後には、きっとおしあわせになります、 すごいますかけ線ですね~」
ますかけ。 だから ますかけって何。
「すごいです、最初に拝見したお顔の福相が信じられない程、大変な御苦労をされたようですが
どうしてそんなによいお顔なのですか?」
よいお顔と言われ 一瞬なにもかも信じられなくなりそう そんなに褒められる筋合いはない
「すごいますかけです。 きっとこれからはおしあわせになりますよ!!」
だ~か~ら~。。。(ちょっと笑いそうになってくる。)ますかけ て 何?
今、不幸だっての!? あんたそれ失礼よ、べつにそう思ってないわよ、あたし。
ますかけって、なに? と、 何度も聞こうと思って聞きそびれた。
結局のところ、彼女は 「興味があればこちらに」と、携帯番号のメモを残して去って行った。
彼女の濡れた髪と大嵐に負けそうなピンクの小さい折り畳み傘がこころに残り、
彼女はこれからまた何軒も訪ねるのだろうか、車なのか、歩きなのか、自転車なのか、風邪をひかないと良いが、 で、 ますかけ って何?
などと、いろいろ思った。
洗いかけて中断したお皿をまた洗っていると、子らが寄って来て、
「おか~さん、何もかも捨てて逃げだしたくなるようなくろうをしてきたの!?」
と、言ったので、
「は~!? ぜんぜん~。」
と、お皿を洗いながら、答えました。
(ブログにどうやって書くか、 それで頭がいっぱいだったのです。)
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