まどか先生の「ママ達のおやつ」

ママの笑顔は、我が子が幸せであるためのママ・マジック。ママが笑顔であるために、この「おやつ」が役立つことを願っています!

学校生活、最後のお弁当

2005年12月04日 | めそめそ
 日曜日の夕方。スーパーのショッピングカートを押しながら、先週までは翌日、月曜日の娘の弁当のことを考えて歩きました。お魚?いや、チキン、ポークかな・・・でも、もう今日は、彼女のお弁当のことを考えることもなく、今夜のおかずのことだけを考え、ふらふらと売り場を歩きます。
 先週の金曜日、娘は高校生活、最後の授業を終えました 明日の月曜日からは期末考査。年が明けて3学期は、目前に迫った大学受験のため、学校での授業はありません。言い換えれば、娘は、制服を着て学校に通い、そこで授業を受けるという、小学校1年生から続いた12年間の学校生活を終えたのでした。同時に、お弁当持参の生活も終わりました

 長男が3年保育で幼稚園に入園して以来16年間、私は毎日お弁当を作りました。小さな小さなお弁当箱に、おにぎりと卵焼き、という定番から始まり、年々、お弁当箱は大きくなり、おかずの品数も増えていきました。2年後には娘のお弁当もスタート。食の細い娘のお弁当には苦労しました。
 ちびまるこちゃんのふりかけが流行ったり、裂けるチーズが流行ったり、二人の学校は違いましたが、なぜか不思議と「お弁当の流行」は同じでしたとにかく、子供達が小学校の頃は、お弁当づくりのために、絶対に体調を崩すことは許されませんでした。しかし、そんな悲壮な緊張感からか、当時は風邪を引くことも、寝坊をすることもなかったですねえ
 中学に入ってからは、息子も娘も剣道部に入部。冬の寒稽古の時には、稽古後の軽食とお昼用のお弁当、2食を持って出て行くこともありました・・・目覚まし時計を止めてリビングのカーテンを開けても、外は真っ暗 子供達が出かけた後にやっと夜明け。ベランダの向こう、東の空に太陽が昇るのを、とても清々しい気持ちで眺めたものです
 キッチンのキャビネットの中には、今はちょっとしたものをストックするために使っている、子供達の小さな昔のお弁当箱があります。金曜日の夜、きれいに洗った黄色いプーさんのお弁当箱は、役目を終えて、キャビネットの中に納まりました。

 私の生徒さんのママ達。来春の入学を前に、「お弁当作りが心配です」とちょっと不安顔。「給食のある学校にご縁があれば良かったなあ・・・」などと、あっけらかんと話すママ。いいえ、いいえ、違いますよ!
 眠いなあ、面倒だなあ、などとちょっぴり思いながらも、じつは子供達への思いをお弁当に詰め、日々の成長を感じながら、学校に送り出していたのかもしれないな、と、胸が痛くなりました
「ごちそうさまでしたー!」と、キッチンにお弁当箱をだしに来る娘の声を、私はもう二度と聞くことはありません・・・
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2 コメント

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Unknown (ある母)
2005-12-08 20:05:31
拝見してこちらも胸が痛くなりました。毎日毎日お弁当を作る大変さと、その必要がなくなったときの寂しさと懐かしさは、今お弁当を作る立場にない私ですが想像に難くありません。お子様達は毎日毎日お弁当をとおしてパワーを貰っていた事や朝も窓から見送ってもらったことを、折にふれて思い出されることでしょう。ひょっとして入試前後もプーさんはまたまた出番があるかもしれませんね。
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Unknown (まどか先生)
2005-12-08 21:52:53
コメント、ありがとうございました。人は、それを終えたり、無くしたりして、初めてそのものの大切さを実感するものですね。おいしく出来たおかずが残った時、咄嗟に「冷凍して、お弁当に入れましょう!」などと思い、はっとします。娘はあまりピンときていないようですが、私は気楽になった朝を喜ぶよりも、まだまだ胸キュンの思いです。
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