maidoの”やたけた”(ブログ版)

ジジイの身辺雑記。今日も生きてまっせ!

06 中々先が見えん・・・

2006-05-22 18:50:37 | 虚々実々-心筋梗塞顛末記

時計が無いから時間が皆目判らん、とボヤいてたら心電図モニターの右上に時間が表示されてるんやそうな。
そう言われても字が小そうて、老眼鏡も無いからよう見えんのじゃ・・・。
明日、老眼鏡、時計、読みかけてた本等、追加の小物類を持ってきてもらう事にしました。

ところで入院して以来便通様にお目に掛かってないんですよ。
大体私は一日たりとも便通様が欠けると辛抱堪らんのです。
仮に何かの事情で二日もお出ましが無いとなると、目は虚ろになって食欲減退、やる気皆無の半病人状態になりますねん。

二日どころか、すでに丸三日お出ましが無いんですが、普段のような不快感は感じませんなぁ。
それどころや無いので便通様も遠慮して息をひそめてるんかしら?
今のところは一向に催さんのですが、いざお出ましの際は一体どういう段取りですればええのか前もってお尋ねしたんです。

いやはや聞いてみるもんですなぁ、中々大層なお話で驚きました。
お出ましになりそうな兆しを感じたら看護師さんを呼んで、先ず血圧を測って心電図を取って貰うんやそうです。
次にポータブルトイレを病室に持って来て、血圧計を取り付けて測りながらいたすんやて。

無理に出そうと気張るのは厳禁。
心臓に負担が掛かりすぎるようなら即ドクターストップ。
ほんで終わったら、又もや血圧を測って心電図を取って一連の作業は終了やそうです。

話を聞いただけで便通様は雲を霞とどっかへ行ってしまいましたわ。
意地になって完食しているものの、上から上から詰め込むばっかりでは先行きが心配。
ま、病院にいてるんやから大事(オオゴト)になるような事はないやろうけどね。

200m歩行テストに合格すれば、普通にトイレへ行ってもOKなんだそうです。
そうなれば、CCUから一般病棟へ目出度く転出出来るんやて。
ところでCCUて何の略やろ?と訊ねたらcoronary care unit(冠状動脈疾患集中治療病棟)やねんて。

夜には酸素と血中酸素濃度測定が無くなりました。
しかしまだCCUにいてるというのは、何時緊急事態に陥るかも判らんのやろうねぇ。
一般病棟へ移れる状態になれば、少しは気分的に楽なんですがねぇ。

それにしても、何時頃この一触即発の状態から脱出出来るんやろ?
皆目先行きの予測がつかんのですが、一塊ドサッと貰った説明案内の文書を読むと二週間が一つの目途みたいやねぇ。
BBSに簡単な告知を書き込んでくれるように、カミさんに依頼しました。

2006/04/22(土)
朝、採血をしながら看護師さんが「身体拭きます?」と聞くんです。
「エエのんかいな?」「うん。エエじゃろ~、念のために先生に聞いてみようか?」
「あんた岡山かいな」「よう判ったねぇ~、なんで判ったのじゃろうか。私は倉敷じゃが。」
「なんでて、岡山弁丸出しじゃが。」

さて200mの歩行テストですわ。
どんな風にするのかと思えば、廊下に5m毎に黄色い印があるんです。
CCU病棟の端から端までが40m、2往復(160M)+目盛り4つ分を1往復(40m)で200m。
心電図を取って血圧を測ってから点滴スタンドを連れて200mそろそろと歩行。
終わって心電図と血圧のチェック。

なんとか合格したみたいで、気張らないようにさえすれば、自力でトイレ往復、血圧計無しでの用便がOKになりました。
しかし、全く催さんのには悩んでしまいますわ。
昼過ぎには凝固抑制剤の点滴も終了、血小板凝集抑制剤と血栓防止剤の飲み薬だけで、相当身動きが自由になりましたねぇ。

14:00 倉敷出身の看護師さんが洗髪の許可も出たとやってきて、頭を洗ってくれたんです。
サッパリして、気分が晴れますねぇ。
病気でヘタってる時は、一寸した事が嬉しかったり、勘に触ったりするんですわ。

研修に来てるんやそうで「ここは症例が多いから勉強になる」というてました。
一年間研修して帰るんやて、頑張ってね。

カミさんがデジカメとサンダルを持ってきてくれました。


2006/04/23(日)
13:20 滝川医師がやって来て曰くには、「心筋梗塞6000で相当重症です。良く心停止にいたらず辿り着けましたねぇ。」
6000という数値は一体何??
心筋梗塞の半分はなんの前ぶれもなく突然起こり、その約3割がそのまま亡くなるんやて・・・。

採血と血圧測定、心電図にやってきたのはバリバリの名古屋弁の看護師さん。
春日井出身やそうで「味噌煮込み」で話が盛り上がって楽しかったねぇ。

14:30 又もや突然215~6号室(二人部屋)へ病室移動。
病室の真中をカーテンで仕切って二人部屋にしてあるんです。
病棟の東の突き当たりで、南北と西の三方が廊下で入り口は南北にあって、洗面台は共用。

216号室(前山寿彦=実名)と名札が出てるんで同室者に挨拶でもと思ったけれど姿が見えんのです。
夕食前に親子三人連れで帰ってきて、奥さんらしきお方がカーテンから顔を覗かせました。
「相部屋になりました、よろしくお願いします。」とあいさつしたら、「あ、はいこちらこそ」と言うが早いか凹んでしもた。

「ここは堅苦しいてなぁ。病棟どころか敷地の中も一切タバコ吸わさへん。一々バス道まで出て行かんならん。」
「入院してるのに、タバコ辛抱しぃよ。」
「出来たら苦労するかぁ。」
聞くとも無く聞えてくる声高な話し声は、泉南弁か和歌山弁か?

やがてガサゴソと食事でもしているような気配?
「一寸それ一口くれ!」「ビールはあかんて・・・。」
「喉が詰まるんや、一口だけやがな。」「あ、あ、見てみいな、全部飲んでもた。怒られても知らんで。」

「それにしてもしけた折(オリ)やなぁ、もう一寸エエ物が入ったんを買うて来いよ。」
しかし、病室でビール飲みながら家族で会食するか!
一体何で、こんな元気そうなおっさんがCCU病棟に居てるんでしょうなぁ??

さすがにその後配られた病院食までは食べられんかったらしく「食欲ないんですか?」と聞かれてましたわ。
「うん、あんまり腹が減らんのやなぁ・・・・」
よう言うねぇ、呆れ果ててしもた。
それでも21:30の消灯まで、それ以上は何事も無く過ぎたんです。

2006/05/22
虚々実々-心筋梗塞顛末記 目次


最新の画像もっと見る