フルート吹きの物思い

趣味のフルートと、それに関わるもろもろのこと。

練習録音とHi-MD

2005-03-15 | 関連グッズ
2004年12月に、自分のオーケストラ練習を録音するために、ポータブルHi-MD、ソニーMZ-NH1を買った。

本当は、EDIROLのR-1という、CFカードにMP3形式で録音してくれるものにしようかと思っていた。
これは、WAV形式でも録音できるし、マイクも内蔵という優れものである。
ただ、発売当初数ヶ月は数が作れなかったのか、かなりの入手困難。一度は楽器店に予約を入れてみたものの、納期を聞いて断った。しかもカタログスペックを良く読むと、なんと電池寿命が2時間くらいしかない。ダメじゃーん!と思って悩んでいた。

そうしたところ、Hi-MDで「自分でアナログ録音」したものをWAV形式に変換するツールが使えるようになったのでHi-MDにした。
MDからHi-MDになって私にとって良くなったことは、パソコンにUSB接続して録音データをアップロードできるようになったことである。今までは、MDをUSBオーディオインターフェースに接続して録音するということをやっていたが、これがなんとも面倒なのである。練習を2時間以上録音しっぱなしにすることが多い私には、これが大きなネックであった。

オケの練習録音をWAVやMP3などPC上で汎用性の高いフォーマットで持つことは、大きなメリットがある。それは、音楽編集ソフトでファイルを開くと、波形を見ることができることである。
通常、MDやテープで練習を録音すると、頭出しが大変である。長々と指揮者の指示が続いていたり、ぶちぶちと曲を切って練習したりするからである。ところが波形を直接見られるようになると、一発でどこで音が出ているかわかる。指揮者が指示を出しているところも一目瞭然だし、通し練習をした場所、演奏している曲目なども波形を見るとすぐに思い出すことができる。不要部分の飛ばしや、区間を選んでリピート再生も簡単。その日の練習を短時間で振り返るには非常に好都合だと思う。

Hi-MDの技術開発が発表されたとき、これは! と思って非常に期待した。これまでのMDからPCへの録音の手間と時間の大幅削減か! しかし・・・! 世の中によく知られているように、Atrac3に固執するソニーは、自分でマイク録音したものでさえ、PC上でのコピー制限をしていた。 こんなこと考えられない。 あきれすぎて文句を言う気力も失せてしまうようだ。

しかし、それでも一応文句は言った。Hi-MD発売前に電話相談コーナーみたいのが開設されていたので、それに電話して白々しく質問攻撃。エレクトロニクス関連展示会(CEATEC)でもHi-MD展示コーナーで技術者らしき人と談話。

よほどこのあほらしい仕様には苦情が多かったらしく(苦情ははっきり言う方が、メーカー、ユーザー双方の利益になる)、しばらくしたら、ATRAC→WAV変換ツールがソニーから発表された。これでHi-MDの購入決まり。変換が別ソフトをつかわなくてはならずに面倒ではあるけれども、従来のオーディオインターフェースを使った録音よりは遙かにましである(最近、PCとの連携ソフトであるSonicStageがVer.3にバージョンアップされ、WAV変換もできるようになったみたいだがまだ試していない)。
ところでこのWAV変換ツール、WAVに変換すると650MBの容量になると勝手にファイルがわかれてしまう。CDに焼くために気を遣っているのかもしれないけど、私には余計なのでやめてほしい。

そうそう、ついでにMACでも使えるようにして欲しい。

Hi-MDはまだ第一世代で値段も高く、バグも多いであろうけれども、まあ、私の使い方では問題ないでしょう、ということで買ってしまった。最近、第2世代が発表され値段も第一世代よりはだいぶ安くなったのでよろしいのではないだろうか。


ではここで、私の練習録音機としてのソニーMZ-NH1のいいと思うところ。

・電池が録音時でも8時間位もつようなので、一日中練習をとりっぱなしでもOKなので私にはVERYGOOD。
 私の知人では、まだまだ短いと言いう人もいますが。まあ、音楽を聴くという通常の使い方には短いのかも。外付け電池も使えないですし。(←よく考えると変な仕様だ。要改善!ソニー様)
 ちなみに私は、ポータブルミュージックプレイヤーにはiPodmini使ってます。Hi-MDは練習録音だけ。

・Hi-MDになって、高音質モードのままメディア交換なしに長時間録音できる。
 従来MDメディアでも2時間以上の連続録音できるので一回の練習とりっぱなしができる。
 Hi-MDメディアを使えば、一日練習のとりっぱなしが可能。
 CFカード記録タイプだとCD-Rへデータ移行などが必要で面倒であるが、MDメディアもそこそこ安価なので普通の練習頻度であればデータ移行しなくて済む。

・音楽用のAGCがあり、基本的に録音レベル調整不要。
 AGCといえど、それなりに音楽らしく録音してくれる。アイリバー社からポータブルHDDMP3プレーヤーで、HDDにマイク録音できるものがあるが、これはマイク録音時AGCが使えない。また、レベルメーターを見ながら録音レベルが調整できないなどその使い勝手がいま二つ。


というわけで、Hi-MD、それなりにわかって使うにはよろしいのでは。

そうそう、練習に使うには、そこそこに良いマイクを使った方がいいという話。私は当初、ソニーのECM-MS907という小型マイクを使っていた。でも、もう一つ音の明瞭さが足りないように感じていた。そこで、かなり仰々しくはなってしまうけれど、同じくソニーのECM-MS957にしてみた。

これ使ってみるとだいぶいい。MS907では、管弦楽の中でフルートの音があるなー、ぐらいしかわからなかった。ところがMS957では音が明瞭になり、「やっちゃった」ことがかなりわかるようになった。ブレスがここで足りてなかったとか、音程がやばかったとか、アタックがあわなかったとか、音が悪かったとか。うーん、いいんだか悪いんだか・・・・。
その他のマイクでは、オーディオテクニカのAT-822というマイクがビデオ雑誌等で評判いいみたい。興味のある人は是非お試しを。

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