フルート吹きの物思い

趣味のフルートと、それに関わるもろもろのこと。

アルトフルートをゲット

2004-11-30 | フルート本体
アルトフルートをゲット

とうとう一年半越しの念願であったアルトフルートを買ってしまった。
何がいいって、音ですよね。悪くいえば「ずぼー、ぬぼー、」という音なんだけど、良く言えば、癒し系。

あるフルート教室の宣伝に、フルートはα波の出る楽器ですなんていうコメントが載っていて、教室に通っている仲間とそれは嘘じゃないのかなんていう話題でよく盛り上がりました。α波なんて、本当に上手く吹ける人しか出ないんじゃないの?我々では死んでも無理?というふうに。

一口にフルートと言っても、楽器によっていろいろ音に個性がある。癒し系と言ったらやっぱりヘインズでしょ。ただ、ヘインズといっても人によって持ってるイメージが全然違うみたい。実際にヘインズ(中古とか、オールドと言われているもの)吹いてみても、年代、というか個体によって全然違う。それはとにかく、私のもっているヘインズのイメージとはは、やさしい癒し系なのです。

癒し系の音(あくまで私のイメージで)が出るフルートって、国産ではありません。きらきらしてたり、妙に湿ってたり。あ、ちなみに国産フルートが悪いと言っているつもりはありません。ていうか、世界一だと思ってます。
とにかく最近の、特に国産の楽器は隙がなくて、「癒し」とは違うんじゃないのかなということです。例えば最近の国産木管フルート吹いてみてくださいまし。「癒し」を期待してしまっていた私は、あまりのパワーと鳴りの良さに吹っ飛んでしまいました。癒し系というより、アドレナリン系。これはいこれでものすごく楽しい。でも、オーケストラプレイヤーならば恋を語るのにも、いつでも美しく高らかに歌い上げる必要があるのでしょうが、やっぱり静かな場所でひそかにささやきたい時もあるんです。

楽器選びであまり趣味性の高い細かいことを言い始めると、特に外国製の楽器に興味を持ち出すとお金がかかりすぎです。なんで海外フルートはあんなに高いんですかね。ちょっとやりすぎじゃないですか?

ところが、比較的安く癒し系とも言える楽器を入手する方法がみつかってしまいました。それがアルトフルートです。まあ、フルートアンサンブルでもやってなければ何に使うのかわからないようなものに金が払えるか、っていうのはあります。ただ、数年前にパールから出たアルトは安くていいです。なんと言っても音がまるくて艶がある。安くなくていいのならばミヤザワが私のお気に入りで花丸つきの一押し。

よく他人がフルートを試奏しているのを聞くと(もちろん自分もそうですが)でかい音でピロピロピロー、と早いパッセージを吹いてしまいます。
でもアルトだと、ゆっくり、大きくない音で吹きたくなります(と思います)。
これってすごくないですか? 本質的にアルトフルートは癒し系なのかな、と思ってしまったわけです。
オールド楽器のようなリスクもなく、海外製フルートよりも遙かに格安で癒し系。 なんと素晴らしいことか。

好きな楽器屋、嫌いな楽器屋

2004-11-29 | 楽器、その他
先日、久しぶりに銀座の某有名楽器店をのぞいてみた。
そこは、高校生のときからの吹奏楽部みんなのお気に入り。

特に金管楽器の人はそこで楽器を買うのがなぜか好きだった。ほんの少し歩いて○野楽器にいけば、もう少し安く買えるのに。ちょっと電車に乗って新大久保か御茶ノ水周辺に行けばもっと安く買えるのに。千葉県では有名らしい○○楽器(いつもお世話になってます)までいけば、もう少し交渉の余地があったりして。

やっぱり、ダブルブランドなのか? 銀座三越で買った○○、みたいな。

で、そのお店。ちょっとクールな感じで、店員がうるさくない。でも、高校生のときにギターの弦なんか買うときはおねーさんがとても親切だったりしたのをとてもよく覚えている。
値段は安くないけど、対応はしっかりしている。正月の福袋にはいっていた小物に傷があったのだけど、それを見せたら全く快く交換に応じてくれたこともある。友人にはそんなことありえない、と言われたのだけど。
外人のプレーヤーらしき人もよく見かけるけど、だからといってちゃらちゃらとしていたわけではなかった。

私は相手によって態度が違う店はとても嫌い。新宿の△△なんて、有名プレーヤーがくればもう大変。取り巻きが増えるだけならまだいい。ホームページに写真までのせて自慢している。宣伝のつもりかもしれないけど、私から見れば、プロや音大生相手がメインなのでアマチュアはおこぼれを召し上がれ、みたいに見える。そんなところで作った楽器など死んでも買わないと心に決めている。

あと嫌なのは、先生と来ると特別にまけてくれるとか。(先生にはリベートもはいるし)そういううわさを聞くともっと嫌になる。なんかなー。まあ、業界狭そうだからいいんだけど。

で、その某有名楽器店。
とうとうやられてしまった。

そのお店、フルートコーナーと試奏室が兼用になっている。
残念ながら管楽器フロアについた時は、他の人が試奏中。少しふらふらしていたら終わったので、フルートを見に入った。とたんに若い男性店員がきて、慇懃無礼な態度で部屋を使うから出ろ、という。
どこかの外人有名プレーヤーがご試奏をご所望らしい。楽器等を運び入れたあと、他の店員とサインをもらえばどうとか、ハイになっている。

最悪だ。
しかも、他の試奏室が空いているではないか!!

要は、その店ではフルートは買ってくれるなと。
そう理解して店を出た私は、帰り道にめちゃくちゃ腹がたった。店員の態度が悪かったことに対してではなく、長年信頼していた店に裏切られた気がして。
そのまま帰るのは後味が悪すぎるので、近所の○野楽器に寄ったらフルートコーナーはフレンドリーだった。

ちなみに、池袋にある○響のショールームもはっきりいってめちゃくちゃフレンドリーだった。
たまたまプロの外人プレーヤーがいたこともあったけど、私に対する対応も普通、っていうか手抜きはされませんでした。っていうか、予約もなく点検・調整をお願いしたのに無理を聞いてくれちゃったこともありました。上野の○ールも良かったけど、目当ての試奏したい楽器がなければしょうがないですねぇ。

フルートって調整がすごく大事だから、いくらで買ったかよりもその後の店やサービスとの付き合いがとても気になる楽器だと思う。

これ以上、印象の悪い店が新たに出現しないように祈るのみ。
今年のがっかりベストテンに入りそうだ。