フルート吹きの物思い

趣味のフルートと、それに関わるもろもろのこと。

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バーカートのピッコロ

2013-05-21 | フルート本体
去年の無駄遣いでも、当たりと思えるのはピッコロだろう。

どうにもピッコロには苦手意識が伴っているが、先生にちょっと話をしたところ。

「ピッコロは楽器よ。」



それまでは、今もまだたまに使うが、フィリップハンミッヒを使っている。それを必要に迫られて買ったのは20年も前。当時としては、まだ統合間もない旧東ドイツ製だったので、当時の楽器としては、旧共産圏産だからなのか、比較的安価な価格帯であったと記憶している。「使える」買いやすい楽器として紹介された。
これ以外で良いものをというと西側産のベラボーな値段になってしまうし、ちょっと演奏は難しいけれど、とてもよい音がでるから、という店長のおすすめもあり、購入した。

今となっては、このハンミッヒ、いつの間にか西側の一流の楽器と肩を並べた対等な一流の値段(笑)となっていて驚きではある。まあ、相応になったとも言える。

さてこのハンミッヒだが、結局のところ、なかなか私には手強い。何かの教本にあったのだが、扱いを間違えるとヒステリーをすぐ起こすがとても可愛いい女の子を大事になだめすかしながら扱うようにピッコロは扱え(原文はもっとまともな文章(笑))、みたいなことが書いてあったが、まさにその通りの楽器。
当時所属していた楽団には、ちょっと言葉を間違えると大変なことになる女の子がフルートにいて、いつもピッコロを吹くときはその彼女を想像しながら大切に大切に大切に、大事ないよう、息を通していたものだ。

が、今はそれをすぐに忘れてうのか、およそ機嫌をそこねてばかりだ。そこそこ長く生きているが、結局異性のつきあい方はそれなりにしか成長しなかったということか(笑)。

いつもはフルートさんとつき合っているのだが、都合いい時だけちょこっとつきあってもらって、あとは後腐れなく解散。じゃあまたヨロシク! みたいなことが通用しない。自分に時間があろうとなかろうと、自分の気分や調子に良かろうと悪かろうと、懐が暖かろうと寒かろうと、とにかく自分はキミのことしか見ていないんだよ、と言い続け、扱い続け、ご機嫌を伺い続けるというメンテナンス?をし続けなければなければならない。

確かに、それなりにきちんとメンテナンスしていれば、周囲からは「きれいな彼女だね(いい音だね)」と言われることはよくあったが、それだけの為に労力をかけ続けられる気力もなくなってきた。。(じじーになった証拠か(涙)。。。)

しかし、疎遠とはなっていてもたまにはピッコロさんは恋しくなる。(突然必要になる)
どこかに、もっと話のわかる、そして自分を癒してくれる、できれば手間のかからない古女房みたいな??女の子はいないものか。。。?
という想いを持って楽器店などちらちらと見ていろいろ試してみた。


で、ふと目に留まったのがバーカート。上から下まで試してみたが、結局そのブランドの中では最も普及クラスのレゾナのいうモデル。

頼んでもいないのに店員さんが試奏室に持ってきてくれていたチューナーに、見るでもなく、それとなく目をやってびっくり。高音域でも指針がど真ん中。
まあ、たまたまではあるが、今まで使っていたピッコロの、伝統的なスケールであるがゆえに高音域が低いとか低音域が高いとか、中有音Dがどーだとか、そーゆーことをいちいち気にすることなくフツーに吹けばフツーに音程がよいという驚愕の、新鮮な事実であった。
それに限らず、吹くのにあまり気を使わなくていい。フルートからピッコロに持ち替えた直後はオーバーブローにかなりなり気味で、そうだったそうだった、この子は大切に扱わなければへそ曲げるんだった。と悔い改めて禊ぎをして演奏に向かい直すことが必要だったが、そういう心理的儀式はほとんど必要なくなった。
同じとは言わないが、だいぶフルートと同じような感覚で息が入る。

音だって、おおらかでいい音色だ。ピッコロの音におおらかという形容はどうかとは思うが、一部の人には大味な音と感じる人もいるかもしれないけれど、趣味性は別として値段を考えなくても必要十分以上。
レゾナより上のモデルは、材質が変わったりなどして、音色が、おそらくはバーカートらしい?特色が出てくる。高級モデルの方が好き嫌いが出やすいのではないかと感じた。ちなみに私はこのレゾナの方が気に入った(笑)。

というわけで、今のところこのレゾナちゃんは、今ではかなり強かった私のピッコロ苦手意識を忘れさせてくれている。
すごいぜこいつ。
つきあいやすくて、性格もいい。美人すぎて気後れすることもないし(笑)

気になる点は3つほど。

特に新品は、すぐに木の黒い色が抜ける。口の当たる部分や息の通る部分に跡が残ってしまう。ハンミッヒは、そういった跡は未だにいっさいついていない。塗料がせこいのか、音色などの理由で意図的なのか。。。?
試奏の時にすでに息の跡がついている楽器が出てくるというのは気持ちいいものではない。

キーのストロークが大きい。ハンミッヒから持ち帰ると、まるでクラリネットからアルトサックスに持ち替えたかのようだ(笑)。まあ、慣れるので問題はないけれど。

水分がたまりやすい。
なぜかハンミッヒよりも演奏していてすぐに音が出なくなる。一曲もたない。たまたま楽器店で紹介されたピッコロフラッグなる掃除用品があったから良かったものの、かなり演奏に支障をきたすことになってしまう。ここに関してだけは、オーボエ並に神経質になってしまう。
ただ、これは普通なのかもしれない。知人でパウエルのピッコロを使っている人が、やたらと分解して掃除棒を通していて「なんて神経質」と思っていたが、今から思えば仕方がなかったのかも(笑)。当時バカにしていてごめんなさい(笑)。

というわけで、「今日はピッコロの出番があるから」と楽団の練習に行くことが億劫になることにかなりの改善をみたのだった。

メデタシ、メデタシ。
コメント (3)
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