フルート吹きの物思い

趣味のフルートと、それに関わるもろもろのこと。

4kHzのこと。

2008-03-17 | 楽器、その他
最近、何故か4kHzが身の回りのあちこちで気になったり目に付いたり話題になる。

 よん きろ へるつ。 と読む。

何が4kHzかというと、音の周波数のこと。要は、空気の一秒間に4000回の振動である。

この4hHzというのがおよそどのくらいの音かというと、ピアノの最高音のあたり。
ピッコロの最高音、とも言う。


最初の4kHzとの出会いは、音声の波形編集ソフト。

PCM-D50で録音した木管アンサンブルだが、もちっと音色に艶が出ないものか? と思ってイコライザーを見ていたら、プリセット設定の「ラウドネス」では、4kHz近辺を持ち上げるようになっていた。

ラウドネスというのは、私の生半可な知識では、オーディオ音量を下げて聞く場合に人が聞きやすくなるように低音と高音域をちょっと持ち上げてあげる処理のことである。

そうか。いわゆる「高音」というのは4kHzあたりのことを言うらしい、と思った私は、オーボエの音の艶を出す →倍音を強調する →イコライザーで高音域をあげる →高音ってどのあたり? →4kHz! というとりあえずの結論を得た。

で、波形編集ソフトで4kHz近傍をちょちょっと持ち上げてみると。

おお。

確かに音色が変わって、つやが出た(気がする)ぞ。

D50よりも、サンヨーのボイスレコーダーの方が音色に艶があるような気がするのだが、もともとは音声用なので、それを聞き取りやすいようにそのあたりの周波数のチューニングが違うからかもしれない。

ググってみても、この辺りの周波数は音色に大きく関連している・・・という旨の記事もすぐに見つかった。


聴力検査。

健康診断での聴力検査。低音と高音の二つの音を聞かされた。
幸い、聴力は正常と出て ホッ。
音楽やっていていつもいつも爆音(笑)の中にいるので、いつもどきどきなんだけど。

この聴力検査マシン上の表示をちらり、と見たら、低音は500Hz(だったとう)、高音は4000Hzと書いてあった。

それだけのことなんだけど、ちょっと最近の4kHzとのご縁を感じたのだった。


レッスン。

ピッコロレッスン時の雑談。

4kHzというのは、人間の最も敏感な周波数で・・・大音量で聞き続けると気が狂ってしまって・・・死に至ることもある??? うんぬん。

この音は、ピッコロの最高音域で、ピッコロ奏者は既に右耳はやられてしまっている(!)のでいいが、その隣に来る人・・・ハープとか、アルトフルート(笑)とか・・・はたまったものではないので、逃げる(笑)とか耳栓をするとか・・・マジで注意しないとだめだよ・・・という話。


そこでネットでググってみるといろいろ出てくる。

4kHzが一番人間が敏感に聞き取れること・・・
人類の進化の過程でそのようになった(らしい)こと・・・
大音量が原因の難聴はそのあたりが聞こえなくなる・・・
 etc.etc......


調べてみればみるほど、音楽家と関係の深い周波数だ。


4kHzチェッカー(仮称)があると面白いと思った。
チューナーのように、音がでたり音(特定周波数の音量=>音質)を表示する。

音色判定ごっこができる。(かも)
簡易難聴検査ができる。(かも)
ピッコロ最高音のチューニングができる。(誰も近づかない・・・)
嫌な奴を撃退できる。(ほんとかよ?)


今後は、4kHzに注意して演奏しようと思った。
   ・・・・・・が、何をどうしたらいいかさっぱりわからない(笑)


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2 コメント

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5khz (Sonore)
2008-03-19 18:31:22
面白い話題に誘われてコメントさせていただきます。

昔の電話機の音響特性は上が5khzだったと思います。人間の会話の受け答えが十分に聞き取れるそうです。電気吹き込みの蓄音機、初期の録音特性の上限が5khzです。たぶん電話と同じ理由でこのあたりに設定されたと思われます。4khzに1khzの余裕を持ってこういう数値が設定されたのだなあと気づかされました。

Unknown (ぴいひゃら笛吹き)
2008-03-22 00:40:35
電話機の特性って、聞いたことあるようなないような、です。なるほど、そうなのかぁ、って感じですね。

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