フルート吹きの物思い

趣味のフルートと、それに関わるもろもろのこと。

吹奏楽とオケの両立って?

2004-06-29 | 吹奏楽、管弦楽&アンサンブル団体
 「フルートにとっての吹奏楽」にコメントがついていた。全然気がついてなかったよん。ありがとう。
 というわけで、また吹奏楽や管弦楽とフルートについての話題を少し。

 管弦楽って、フルートにとってすごーく音量が要求される。指揮者や他の団員の技術にもよると思うけど、まず楽譜にpの指示があったとしてもフルートにとってほとんど音量のpはありえない。音を通さないといけないから。
 上手い人は、絶対音量ではなくて、音色やビブラート変化などでpのニュアンス、曲想、音量変化などを表現する。

 オーケストラプレイヤーに人気のある頭部管っていうのも吹いてみるとすごい。ニュアンスは二の次(?)でとにかくパワー重視。それこそ際限なく息が入ってゆき、がんがんと音が出る。「笛」をイメージしてしんみりと自己陶酔にひたって気持ちよく吹く、なんていうのからは程遠い。いやはや。これなら隣の節操のないオーボエにも負けないぞって言う感じ。

 そんなわけで、音を小さく出習慣がなくなっていることに少し前気がついた。小さい音を出そうとして音が少しでもかすれると、ちゃんとした音を出せ、音量をおとす必要はない、みたいな「指導」を受け続けたためでもある。

 でも、これじゃ困ることもある。たとえばフルートアンサンブル。ディミヌエンド(だんだん小さく)の指示が楽譜にあっても本人は全然それをやる気がない。やれやれ。それでも最近、すっかりディミヌエンドが苦手になっている自分に驚愕。鼻の高いいやな奴になってしまっていたかとかなり反省。ただいま悔い改めて練習、練習(したいけど時間なし)。

 対照的なのが吹奏楽。フルートもクラリネットも、一生懸命息の量を変化させてfやpを吹こうとする。金管やサックスとちがってダイナミックレンジの狭い楽器なのだから、ある一線を越えてがんばろうとするとどうしても音が悪くなる。

 管弦楽をはじめたばかりの吹奏楽の人って、すぐに吹き方や音色でわかっちゃう。

 だから吹奏楽で吹くときは、自分の音を一生懸命聞くようにしている。でも、吹奏楽って同じパートがたくさんいるのですぐにだらけて吹いてしまう。そういうときは、休憩時間に教本開いてもう音色チェックしてみたり。大変です。

 吹奏楽のいいところは、ポピュラーもやるところ。そういうときはあきらめてどばぁーっと吹く。そのほうが楽しいから。でも、まわりと音量を競おうとは考えない。なんとか、よく響く通る音を出そう、という意識だけは忘れないようにする。「天使にラブソングを」であったけど、うるさい酒場で、遠くの厨房にオーダーを伝えるようなイメージで。

本番ステージで緊張しない方法について

2004-06-25 | 演奏や練習に関して
以前、アマチュアオーケストラの友人がこんなことを言っていた。
「本番で緊張しないようにするには、その後の飲み会を本番だと思えばいい。ほーら、緊張が解けるでしょ?」(一同爆笑)

なるほど。ステージリハーサルではあまり緊張しないし。メインの曲が終わったあとのアンコールも緊張しない。要は、認識の問題ということがよくわかる発言。

最近吹奏楽の本番があったとき、楽屋で同じことを友人に言ってみた。

「だって俺、今日は打ち上げ参加しないもん」

とっとと帰れ!!!!

ソロの吹きやすい楽器(へたっぴ向け)

2004-06-21 | フルート本体
ようするに、緊張したりびびったりしている状況でも、いつもとそうは変わらない音色で吹ける事。
それがへたっぴ向けとしてソロの吹きやすい楽器といえると思う。

音が出しやすければいいか? そんなことはない。息を吹き込んだときに、良い音の出るスイートスポットが大きいほうがいいわけだが、なかなかそう上手くは世の中いかない。
スイートスポットの大きい楽器は、要するにどう吹いてもとりあえず音が出てしまうだけ、ということが多いことが最近わかった。びびってしまえばびびったなりの音しかでなかったり、音色はそこそこになったとしても音程めちゃめちゃとか。いろいろ副作用もある。

なので、スイートスポットが狭い楽器がよいのではないかと思う。こういうふうにさえ吹けば、いつもと同じ音色で同じ音程。スイートスポットをはずせばまともに音はでない。

ちょっと逆説的ではある。
現在は、この説をとっており、私の楽器はそれがけっこう狭い。

スイートスポットが狭いということは、それに慣れるまでが大変。基本的に普通のアマチュアはそんなことに見栄をはってもいいことはない。なので、慣れるまで練習するというよりは、相性のいいものを探すということ。ならば、スイートスポットが大きくても相性がよければいいのではないか。そういわれればみもふたもない。

とにかく、練習によってほんばんびびらなくなる、というのは経験上困難、というか不可能だと思う。それよりも、狭いスイートスポットになれてしまいさえすれば、とりあえずびびっても乗り切れるようになるのではないか、ということ。

ソロの吹きやすい楽器

2004-06-18 | フルート本体
ソロの吹きやすい楽器とはなにか。

場慣れしたプロの演奏家とは違う、緊張して当たり前のアマチュアにとってそれはどんなものかをアルルの女のメヌエットを吹きながら考えた。

音の出やすいこと。
これは当然。

いつでも同じ音が出ること。
緊張していると、いつもと違う吹き方になってしまう。それでも、なんとかいつものように音が出てほしい。そんな願いをかなえてくれる。それが重要であると思う。

金の楽器は、調子が悪くてもとりあえず同じような音が出るから専門家が使う。そんなことを聞いたことがある。いわれてみて吹いてみれば、確かにそんな気がする。

でも、金の楽器が買えないとか、金の音が好きでないとか、そういう人はどうしたらいいのだろう。
そう考えたとき、私が今使っている楽器&頭部管はなかなかいいバランスを持っている、そんな気がした。

その後の見学者

2004-06-14 | 吹奏楽、管弦楽&アンサンブル団体
以前、見学者がやってきたことを書いた。

その後、一人はなんとか、というか結構馴染んでやってるようだ。彼女は、ばりばりバンドでボーカルをやっているというのも良かったのかもしれない。何も音楽とのかかわりがなかった人は続けるのは難しいのかもしれない。

我々のアンサンブルでは、今度久しぶりに先生を呼ぶ。アマチュアで、ボランティアで指揮をやってくれる人を見つけたのでいろいろとあってしばらく指導者を呼んでいなかった。

できるだけアンサンブルへの敷居を低くするために、指導者(プロのフルーティスト)には初級者対応をしてもらうことにしようと思っている。募集の閾値(今はアルテ一巻終了)を下げて、その代わりプロの人に良く見てもらう。基本的にアマチュアの集まりなので、初級者の様子を常に見てもらうのは難しかったから。うまくいくといいんだけど。

アルルの女

2004-06-11 | 演奏や練習に関して
この曲は恐ろしい。
もちろん、第2組曲のメヌエットのこと。
誰だよ、演奏会の選曲したの? と何度も言ったけど。

テクニック的にはそうでもないけど、音の跳躍とか、いろいろと大変な部分が多い。根本的にフルートとか、音楽性とかが良くないとだめ。だから一夜漬けで練習してもいい演奏はできない。

それよりもなによりも、有名すぎること。あのピアノで有名な「エリーゼの為に」みたいなもの。小さい頃は、ピアノ売り場でつっかえながら下手くそに弾いたりできるけど、大人になるとそんなことは曲が有名すぎるだけに躊躇してしまう。

フルート教室の発表会では絶対にやりたくない曲だ。
って、どうして吹奏楽の演奏会でやらねばならないの。

そしてやっと、先週に本番が終わった。あとでビデオを見たけどまあ許せる程度の演奏したからよかったよかった。まわりの団員の評判もまあ、まずまず。っていうか、本番の大失敗をみんな期待してたみたい。期待に沿えずわるかったね。なにはともあれ、肩の荷がおりたよ。エキストラで呼んだハープがとてもうまい人だったのがとてもよかった。

やれやれと思ったら、管弦楽での選曲に「カルメン」が。またフルート大変。同じ「アルル」も候補になってたりもする。なんか最近ビゼーづいてるのだった。