Daily Bread 日々の御言葉

聖書の御言葉をあなたに

「聖書各駅停車」
創世記からはじめて黙示録までをゆっくり走ります。

今日の御言葉 20171101 ヨブ記1:6~12「サタン」

2017-11-01 | Weblog
11月1日(水)
現在のテーマ「プロローグ~ヨブの試練~」
今日のテーマ「サタン」
■聖書 ヨブ記1:6~12 (6-7)
■聖句 ある日、主の前に神の使いたちが集まり、サタンも来た。主はサタンに言われた。「お前はどこから来た。」「地上を巡回しておりました。ほうぼうを歩きまわっていました」とサタンは答えた。 (6-7)
■解説
旧約聖書でサタンについて言及しているのは、ヨブ記以外ではゼカリヤ3:1,2と歴上21:1の2箇所です。ここでは定冠詞がついているので普通名詞にとって「敵対者」、「告訴人」といった意味合いになるのですが、歴上21:1では定冠詞なしで「サタン」は固有名詞化しています。いずれにしても、私たちは人を惑わし、罪にいざない、告訴するサタンの存在を認めなければなりません。告訴人サタンに対して主は「地上に彼ほどの者はいまい」(8)と言って無垢な人ヨブを賞讃しておられます。それに対してサタンは「ヨブが、利益もないのに神を敬うでしょうか」と反論します。これがサタンの言い分です。鋭い指摘です。すべての宗教の本質をついています。そしてこの問いかけこそがヨブ記を通して神が証される信仰の本質へと私たちを導くのです。神はヨブをサタンの手に任せます。その結果「無垢な正しい人」に起こる不条理にヨブは苦しみ、友は苦しみの結果をヨブの罪にあると言って、それを認めるように導きます。因果応報の理論です。ヨブ記はこの「因果応報」的なものから、私たちを解放しようとするのです。最後に神は「ただし彼には、手を出すな」(12)と言われます。ここに神の権威による制限がサタンに与えられたことが示されています。主の権威がサタンの力に勝ることは当然のことです。
■祈り
惑わし、罪にいざない、告訴するサタンの存在を恐れます。しかし、それ以上に神の権威を信じています。あらゆる誘惑から私たちを守り、真の信仰へと成長させてください。