Daily Bread 日々の御言葉

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今日の御言葉 20170201 ダニエル書1:6~21 「信仰の表明」

2017-02-01 | Weblog
2月1日(水)
現在のテーマ「歴史的部分」
今日のテーマ「信仰の表明」
■聖書 ダニエル1:6~21 (8)
■聖句 「ダニエルは宮廷の肉類と酒で自分を汚すまいと決心し、自分を汚すようなことはさせないでほしいと侍従長に願い出た」。(8)
■解説
日本のことわざに「郷に入れば郷に従え」とあります。英語では“When in Rome, do as the Romans do.”(ローマではローマ人達がするようにせよ)です。今日のダニエルたちの姿勢はこのことわざとは反対の行為のように思えます。彼らはバビロンに捕囚の民として連れて来られた被征服民であり、捕虜、あるいは奴隷に近い立場にありました。しかし、彼らは自分たちの立場を守ろうとします。それはこの問題が彼らにとっての信仰の問題であったからです。律法順守の中に救いがあるとし、律法順守をもって神との関係を維持するユダヤ教にあっては、食物規定を守ることは聖別を意味し、神との祝福に満ちた関係を維持するものであり、それは信仰の表明でした。彼らは異文化の中にあって、「唯一の神を代表する者として、バビロンの高度な文化的環境の中で、主を恐れることは知識の初めであることを、実証する必要があった」(ティンデル-ダニエル-p95)のです。ダニエルらの純粋な意向に神はお応えになり試みの中で彼らを救い導かれたのです。新約の光の中にある私たちには食物規定を含む律法主義はありませんが、イエスの定められた「互いに愛し合う」(ヨハネ13:34)という新しい掟に忠実であることが私たちの信仰の表明です。異文化の中にあって、「彼らは、自分たちがなすべきふるまいの根底となる原則について吟味し、確信をもって踏み出す」(前掲p-92)必要があったのです。
■祈り
異文化の中に生きるキリスト者として、私たちのふるまいの根底となる原則をいつも心にとめて歩むことができますように。それがやがてはすべての人に対する信仰の表明となることを信じます。