良い子、悪い子、こまりん子

幼児教育20余年。多くの子ども達を育て、ママ達の悩みに耳を傾けてきました。辛口アドバイスも含め、子育ママ達にエールを!

子供は冒険が大好き!

2006-06-23 09:32:51 | 良い子、良い親!
 
 「ねえ、ママ ママ 見て
そう声をかけたかと思うと、4歳くらの男の子は、1メーターくらいの高さの段から、ピョーンと飛び降りました
 おー、上手 と、私はその子の度胸と運動神経に心の中で拍手
 けれど、息子の声に振り返った彼のお母さんのほうは、ぎょっという顔をして、一瞬声を失い、そして・・・
 「ばか 危ないじゃないの 何してんの」と怒鳴りました あるスーパーの駐車場での出来事です・・・

 確かにね、骨折や捻挫など、運の悪い時には、20センチの高さの段から飛んだ時でもケガをしてしまうものです それを思えば、この1メーターからのジャンプは、お母さんをキレサセルには十分な高さでした

 その子は、着地の瞬間は英雄の顔をしていたにも関わらず、お母さんにこっぴどく叱られ、とっても不満そう・・・ お母さんの心配の気持ちを理解したとは見えず、ひたすら「ヒーローをヒーローとして扱わないママ」を睨みつけながら、無言でトボトボとお母さんの後ろを歩いていきました

 子供って、みーんな冒険が好きですよね
と、こんなふうに言うと、え?飛び降りただけじゃないですか?何が冒険なんですか?と言われそうですね

 でもね、幼い子供にとっての「冒険」は、決して深い森の中を行くことでも、高い山に登ることでもない・・・海の底を見たり、流れの早い川を下ることでもないのです
 子供達の冒険、それは、「スタンダードではないことをすること」ことなんでですよ

 たとえば・・・
それこそ、さっきの男の子のように、高いところから飛び降りる、これも子供にとっては、立派な「冒険」なんですよ だって、普段の生活の中で、そんな「ぴょーん」なんて行動、必要のないことですからねえ。だから、これだって十分に「冒険」なんです

 それに・・・ついつい、道の脇の、20センチ程度のちょっとしたブロックの上を、平均台を歩くように、歩きたがりませんか?
 大人にとれば、そんなくだらないことしないで、普通の歩道を、さっさと歩くほうが歩きやすいし、そんなことに何の意味があるの なーんて思えるこおですが、なぜか、子供はいつも、ちょっとした段の上を歩く・・・これだって、「冒険」です
 こんなことだってありますよ よく、商店街、アーケード路面に、模様があるところって、ありますよね。たとえば、うねうねっと波状に別の色の石ははめ込んであって、長い蛇がうねったように見える歩道・・・そういうところを、子供はわざわざうねうねと歩いたりしませんか?
 チェス盤のように、黒白の市松模様のブロックをはめ込んだ路面の歩道を、同じ色だけ選んで歩く、とか・・・
 これだって、「冒険」なんですよねえ

 子供が、「冒険」をすると、その空間だけは「別世界」になるんです 子供には違うものが見え、違い世界がそこに拡がる

 そうそう、私達大人も、それに似たような感覚を味わいたければ、こんなことをしてみてください
 お家の中のあっちの部屋、こっちの部屋を、10センチくらいの台に乗って見回してみる・・・
 どうです
そうるすと・・・むー確かに確かに いつもと全く同じ部屋なのに、何だかちょっぴり違った世界に見える 視線が10センチ違うと、視界は違ってくるものなんです
 そう、大人だって、じつは同じことを感じるんですよね。ただ、そういうことをしたい!って気持ちが、成長とともに失われてしまったあけなんです。そして、それは当然のこと。時間に追われ、すべきことが目前に積み上げられる生活をしていううちに、そういう「冒険心」は、残念ながら失われていくものなのです・・・

 もちろん、危険が伴うことは、しっかりと子供にわかる言葉で注意をし、禁止しなければなりません けれど、多少のことならば・・・

 どうですか?
あなたのお子さんにも、思い当たることはありませんか?
「冒険」は、本当にウキウキ、ワクワクする、子供の豊かな感性を刺激する、超ステキなものなんですよねえ・・・



 本日の、アンキッズクラブ 

 国旗の本をご紹介 子供って、鮮やかで、奇抜なデザイン、好きですよね まさに国旗はその「鮮やかで奇抜なもの」
 国旗、国、地図、世界、地球・・・教える、のではなく、身近に触れているものがあると、子供の意識は育っていくものです
 国旗、なかなか楽しいですよ


2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
思い当たるフシ有り (ぱむ)
2006-06-23 15:44:43
こういうこと、我が家にもよくあります。私もそういう場面だったらこのお母さんのように叱ってしまいそうです。でも子どもとしてはすごいねって褒めてもらいたい…それにちゃんと気づいてあげられるように、心に余裕を持っていたいものです。
返信する
ぱむさんへ (まどか先生)
2006-06-24 01:25:08
 まあねえ、ぱむさん お気持ち、よーくわかります

 我が家の息子は、幼い頃は、超調子のりな奴で・・・あっち向いて、こっち向いたら、もういない そんな子でした



 だから、常に「何かをしでかしていた」のです そんな時には、私もついつい怒鳴っていましたよ

 ただ、危ないから叱った、とか、人に迷惑のかかることだから止めなさい、という言い方にしていましたね

 何とか、彼の冒険だけは、受け止めてやりたくて
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。