静風徒然ブログ

心の赴くままに、鳥のように、虚無の世界!

茶杓のお土産

2006-11-29 13:48:27 | Weblog
先日伺った「福寿園」、そこで偶然知り合った3人のお婆ちゃん、

一人は二胡のTさん、もう2人は雲仙のYホテルの前女将Kさんと
H旅館の前女将Uさん、
なんとUさんはこの施設のD理事長の妹さんでもあった。
D理事長といえば、私が現役の頃、隣接する「恵寿病院」の建設を
お世話になった方である。

いろんな話が飛び交い、話に花が咲き、楽しいひとときだったが、
その中でKさんとUさんは諌早刑務所に行って
「お茶会」を致しましたとの話もあった。
またKさんは雲仙の歴史をまとめた本を平成15年に書き上げ、
自分の大切な思い出にされていた。
その本を静風先生も読んでいただきませんか?ということになり、
お借りして帰った。

よく勉強されている。雲仙の歴史が手に取るようにわかる。
観光の歴史も、宗教の歴史も、


今日はこれから時間ができたのでその本を返すついでに
お礼のお土産をお持ちしようと思う。
それは茶杓3本、静風さんの手製の茶杓である。
一度施設内で茶会を催していただき、この茶杓で茶を掬い、
Tさんが二胡を奏で、私が横で尺八を吹く、そんな光景が目に浮かぶ。

幸せの青い鳥

2006-11-28 13:29:46 | Weblog
今日もMさんが自宅に二胡を習いに来られた。
これで3日連続である。
「なんとか美しい音色を出したい」という一心で
ご主人に拙宅まで車で送ってもらい、帰りは歩いて帰る毎日、

右手も随分よくなったし、左手も随分よくなった。
でも全身の力はなかなか抜けず、どうしても力む。

頭で考えることと、体とがもう少し
時間をかけて自分で何回も練習することで、身につく。

でも好きなことに没頭できる時間が持てるなんて、最高だ。

「幸せの青い鳥」は本当にすぐそこに居るものだ。

指を噛まれました!

2006-11-28 09:38:41 | Weblog
唐比教室のMさん、近くの福祉施設に通いながら、
施設の皆さんに二胡の美しい音色を聞かせてやろうと
仲間3人と一緒に、私のレッスンを受け始めた。
仕事が終わってから息子も一緒にマイカーで
自宅の大村から毎月1回唐比まで通っているのである。

熱心な練習の成果が上がり念願の初発表会も新年早々、
「アメージンググレース」と「オーラリー」の2曲を
懸命に練習している。

毎月1度、第4月曜日に大村にも教えに行っているので、
そちらにも顔を出してみたら、と誘っていたところ
是非伺いますと、意欲満々だった。

ところがレッスン当日の昨夜、「先生指を噛まれました!
当分二胡が弾ける状態ではありません。病院で患部を
洗ってもらいましたが、痛くて痛くてたまりません」と

「犬に噛まれたの?」「いえ、病院で」

ああ、そうか施設のおばあちゃんに噛まれたのか、
福祉施設って大変なところなんだなあ、

懸命に手を差し伸べていてもわがままをいい、
自分の思い通りにならないとヘルパーの指を噛む、
寂しい毎日だから一層心がすさむのだろう、
噛まれた方も悲しくなり、真心奉仕ができなくなる。

学校も職場も、地域も、家庭も皆同じ、

満たされない毎日が続くと、凶暴になる。
現状の不幸を他人のせいにする。

そんな時は胡弓でも弾いて、自分を慰めておあげ!
他人を変えるより、まず自分の笑顔を取り戻すことから、

そうしないとあしたが辛い。
写真は唐比教場の「しぇふ亭」、心美人のママが素敵です。


福寿園のおばあちゃん

2006-11-28 00:39:11 | Weblog
諌早胡弓愛好会のS嬢から
「先生、一度有喜の福寿園に指導に行ってくれませんか」と頼まれた。
どうもお婆ちゃんが1人、二胡を買って独学で練習しているみたいだ。
そしてうまく弾けないので近くで働いているS嬢に相談があったと
いうわけである。
やっと都合がつき、22日に福寿園を訪ねた。
「変な音がしてうまく鳴りません」といって私に二胡を見せた。
聞けば長崎市内に買いにでて、10万円も出して購入したそうだ。
悪い二胡ではない。
でも金属製の千金の取り付けがまずく雑音を誘っていた。
糸の千金に巻きなおしてあげた。
駒も良くないので交換、弓もついでに交換してあげた。
かなり鳴るようになった。
一緒に練習、弓の持ち方、左手指の押さえ方、
独学ながらなかなかしっかりしている。
若い頃からオルガンはかなり弾いたそうだ。
1時間ほど練習して「浜ちどり」まで弾けるようになった。

「きらきら星」と「浜ちどり」が弾けるようになったら
S嬢も一緒に園内で演奏会をしようね、といったらとても感激
毎日が楽しくなりました、と大喜びだった。

でももう少し琴筒内の共鳴装置の緩みが気になる。
1日お借りして修理してあげましょうと、自分の二胡を貸して
自宅に持ち帰り、急ぎ修理して、24日また福寿園まで届けた。

「できましたよ、とてもよくなるように仕上がりました」と
言って渡した。
おばあちゃんの目がとても輝いている。
雲仙のホテルのおかみさんをしていたという2人の友人も
一緒にしばし歓談、楽しい楽しいひとときでした。

ああ、自分もいいことをしているなあ!と実感した1日でした。

写真は自宅玄関横でやさしく来訪者を見つめるお地蔵さん


タイトル変更いたしました。

2006-11-27 22:20:46 | Weblog
長らく「虚無僧静風今日の特選」で作品紹介を続けて参りましたが、
やはりブログはブログ、
できれば徒然日記風に書き綴って見るのも、

そう考えて今日からタイトルを変更、
「愚痴聞き地蔵さん」といたしました。

寂しがり屋の静風さん、結構悲しいことも多いのです。
そんなときそっとここに愚痴をこぼすかも知れません。
でもそれは明日の英気を導くため、
またあしたは笑顔で一日を過ごせますように!
「二度とない人生」 
悔いを残さないよう懸命に美しく、生き抜こう!

今日はMさんが二日続きで自宅での二胡レッスンに来られた。
熱心だ!
もう「四季の歌」まで曲は弾けるようになった方なのだが、
どうしても自分の二胡の音色が「美しくない」ことに気付き、
基本からやり直してみたい、とのこと。
素晴らしいことだ。
音楽だから曲を沢山弾けるようになることも嬉しいことだが、
1曲でもいい、聞く人に感動を与えられる音色が奏でられれば、
それも素晴らしい!

右手も左手も柔らかく、全身から余分な力を抜き、
弾く人自体がやわらかく、美しくなければならない、心も体も

あしたもまた来ます、といって帰られた。
きっとまもなくいい音色になります。
そして毎日がとても幸せになります。