文科省・厚労省が4月1日時点で就職した人の割合が91.1%
前年同時期を0.7ポイント下回ったと調査結果を発表した。(日経新聞5月24日夕刊)
この数字は就職氷河期と言われている2000年の水準と一緒。で1996年度以降
の調査では最低の数字、3万3000人が就職できなかったとみられる。
この数字昨年10月以降の内定率から考えると90%を切るのではと心配していましたが。
大手企業に集中しないように、中堅中小企業のPRなどが効果あり、学生が中小企業など
に就職先を広げたも結果、この程度の数字になったのだと思います。
従って実質的に2000年と比較すると結構厳しい状況でした。
今年はすでの開始されていて、4月中の数字でいうと内定率は一昨年より10%以上
悪い、もちろん大企業の一部が5月、6月に選考時期を延期していることが理由ですが、
実質的には厳しい就職活動が続いている。
東日本大震災の影響も大きいですね。
多分来年の就職率は今年より悪化して、90%前後になるのではないかと心配しています。
この厳しい状況にはいくつか原因があると思います。
1.大学進学率が50%を超えて、大学生の数が多くなったこと
学生の相対的な質が落ちているのと、教育が形骸化している。
2.日本企業はこの20年近く実質成長をしない、「失われた20年」とか言われる
つまり仕事が増えていない。
更にIT化、海外への生産シフト、雇用の硬直化など
3.就職媒体のメディア、親や社会の認識の影響で大企業への就職が集中している。
大企業と中小企業との雇用後の格差が大きいことも原因
こんなことが考えられます。
日本がもっと活力を、起業をし、仕事を増やすこと、
学生がもっと自分を考え、自己研さんをすること、
やっぱり危機意識が全般的に薄いのですかね。