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ファイナンシャル・ジャーナリスト 竹川美奈子のブログ。
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セゾン投信「第7期運用報告会(その1)」

2014-01-29 18:58:14 | 直販投信

セゾン投信主催のメディア関係者やファイナンシャル・プランナーを対象とした「2013年事業報告及び運用報告会」がありました。これから受益者のかたに方に向けて運用報告会を実施していくと思いますので、概要だけリポートします。

●第7期の運用報告
ますはポートフォリオマネジャーの瀬下さんから2つの投信についての運用報告がありました。

<セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド>
・期中の騰落率:36.56%(8314円→1万1347円)
→上昇のうち、約3分の2が為替の影響、約3分の1が株式ファンドの影響
→債券を購入し、株式を売却(リバランス)
→今後の方針。定められた投資比率にしたが各ファンドへの投資を行う。株式と債券の比率が一定以上乖離した場合には必要に応じてリバランスを行う。

<セゾン資産形成の達人ファンド>
・期中の騰落率:60.19%(7956円→1万2743円)
→上昇のうち、約5分の3がファンドの影響、約5分の2が為替の影響
→前期好調だった「コムジェスト・ヨーロッパ」が今期は参照指数並み。日本で参照指数を下回る投信(=コモンズ30ファンド)も。

・地域別の投資比率は、新興国が30%弱、米国と欧州が各25%程度、日本が20%程度。
・2009年からMSCI全世界株式指数(配当有・税引き後)を上回っている。
→この投信の場合、長期的にいい成績をあげられるファンドを選べるかがポイント。
・標準偏差(年率)は、設定来で18%(参照指数は22.2%)。第7期は13.1%(同15.4%)。「リスクは参照指数(MSCI全世界株式指数)より達人ファンドのほうが低い。これは投資先のファンドが保守的な銘柄を選定しているようが要因」。
・地域別配分は、市場の見通しではなく、分散を重視。

●今期の振り返りと今後の事業計画
続いて、中野社長から今期の振り返りと事業計画についてのお話です。

・2007年から80カ月継続して資金流入が続いてきたが、それが途切れた。とりわけ年末は多いときで1日20~30億円の解約もでた。そこまで(個人の方たちが)税制に反応するのかと正直驚いた。
・12月は20億を超える買付もあったが、50億円を超える解約もあった。それが今年になったらピタリと止まった。
・赤字経営は脱しつつある。昨年5月には単月黒字になった。だが、通期では赤字。理由は「NISA導入に伴うシステムコストの発生」「パンフレットや顧客への発送費用」「(解約増に伴い)トランザクションコストや金融機関への送金手数料が増えたこと」などがある。
・来期は安定した黒字経営を実現したい。目標は顧客8万人、純資産1000億円の達成。
・(会社として)利益が出てくれば、ファンドのコスト引き下げも視野に入ってくる。運用部門の充実もはかりたい。
・直販以外の販売先についても前向きに検討したいし、確定拠出年金についても商品提供にとどまらず主体的にやりたいという気持ちもある。諸々検討していきたい。

(その2)へ続く


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