CFA協会のブログ「運用手数料は想像よりもはるかに高い(Investment Management Fees Are (Much) Higher Than You Think)」をご紹介したいと思います。これは「敗者のゲーム」の著者である、チャールズ・エリス氏が「ファイナンシャル・アナリスト・ジャーナル」2012年5/6に寄稿した論説を転載したものです。簡単にまとめると…
●運用ファンドマネジャーが創出したリターンに対する比率で運用手数料を評価すべき
●平均年率リターンが8%と仮定すると、手数料は(米国の標準的な手数料である)1%や0.5%ではすまない。一般に個人投資家では12%強、機関投資家では6%となる。
●投資家はアクティブ・マネジャーに支払う手数料を、トータルリターンに対する対価で評価するのではなく、市場平均を上回るリスク調整後の「追加」リターンに対する「追加」手数料の比率で評価すべき
●(上述のように表示すると)追加リターンに対する追加手数料の比率は50%前後。大半のアクティブ・マネジャーのパフォーマンスは各自に与えられたベンチマークを下回ることから、実際の手数料は無限大となる
●正しい視点からみると、アクティブ運用の手数料は低いというよりもむしろ極めて高いといえる
*手数料(⇒この場合は運用管理費用)を市場平均を上回る超過リターンに対するでみるべきだ、という発想は新鮮でした。また、これは米国の例ですから、この考え方でいくと日本の場合はこれを大きく上回る可能性が高いですよね…。
【日本語】運用手数料は想像よりもはるかに高い
【英文】Investment Management Fees Are (Much) Higher Than You Think
●運用ファンドマネジャーが創出したリターンに対する比率で運用手数料を評価すべき
●平均年率リターンが8%と仮定すると、手数料は(米国の標準的な手数料である)1%や0.5%ではすまない。一般に個人投資家では12%強、機関投資家では6%となる。
●投資家はアクティブ・マネジャーに支払う手数料を、トータルリターンに対する対価で評価するのではなく、市場平均を上回るリスク調整後の「追加」リターンに対する「追加」手数料の比率で評価すべき
●(上述のように表示すると)追加リターンに対する追加手数料の比率は50%前後。大半のアクティブ・マネジャーのパフォーマンスは各自に与えられたベンチマークを下回ることから、実際の手数料は無限大となる
●正しい視点からみると、アクティブ運用の手数料は低いというよりもむしろ極めて高いといえる
*手数料(⇒この場合は運用管理費用)を市場平均を上回る超過リターンに対するでみるべきだ、という発想は新鮮でした。また、これは米国の例ですから、この考え方でいくと日本の場合はこれを大きく上回る可能性が高いですよね…。
【日本語】運用手数料は想像よりもはるかに高い
【英文】Investment Management Fees Are (Much) Higher Than You Think