音楽の喜び フルートとともに

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大根おろし

2017-02-03 20:55:40 | 日記

節分のお膳。
実家で父を見る日です。
母が恵方巻を用意してくれていました。

鰯を焼いて、かぶらとにんじん、大根、
水菜、薄揚げのお味噌汁、きゅうりとトマトとかぶらと玉ねぎの母の自家製ピクルス。もやしと小松菜をいためてゴマを和えました。
「大根おろしをすって」と頼むと父がおろしてくれました。

むかしむかし、私の子どもの頃、大根おろしをするのを頼まれて、ガーッとすっていると、祖母がやってきて
「大根おろしは、ゆっくりすらんとかろうなるよ。こどもやのうて、年寄りにすらせってなぁ。」

手が弱くなって力が入らないから、優しくつかんでゆっくり、ゆっくり。
本当に甘〜〜〜い大根おろしができました。

おばあちゃんの知恵が実証されるまでに長い時間がかかりました。

だって、おばあちゃんは年取ってもシャキシャキして、倒れたと思ったら入院してすぐ亡くなったし、みんな年取っても元気で、むしろ速くなって行くのだもの。

せっかち…うーん。イラチ!

父を見ていると、力が入らなくなった手元に集中して、おろすことだけに集中しています。

急いでおろす時は、たくさん仕事したような気がしていますが、他のことを考えています。

「速く終わらせたい。」
「たくさん、おろしたい。」
「次の仕事が気になる。」
「めんどくさい。」
「つまらない仕事」
「うまくおろしたい」

その仕事をゆっくり味わうなんて、これではとても無理。
味わいかみつくせば、いい仕事は勝手にできていく気がします。

父と祖母から今夜学んだことです。