東洋医学者への道

自分の鍼灸治療院を開業してからは、治療以外の日々を書いています!専門学校の入学時以来、勉学の日々をつづり始めて7年目。

自分を治療できなくちゃ、人は治療できない!

2008年06月30日 | 鍼灸・東洋医学
6月30日(月)

京都では30日は茅野輪くぐりをして水無月を食べ、夏の祓いをする日。神社に行く暇がないので、和菓子屋でできたての水無月を買って、まだ温かいのをいただいた。

今朝は大学でカンファランス、師のところで修業。お昼もそこそこに再び大学へ。微生物研究室に研究配属された四回生が代替医療の実習で連続6回のアロママッサージをするというので、見学させてもらったのだ。軽擦、体重の載せ方、足の裏やふくらはぎは同じである。オイルの割合も教わったし、バッチテストの意味も理解した。これは使えそう!ブレンドするオイルもグレープフルーツやレモンなどの柑橘系は12時間以内にだと紫外線を吸収するから、晴れている日は不向きなのだそうだ。
医学部の女子7人が三組に別れて、慣れた手つきで様になっている。次からは第二弾で男子だけのグループらしい。どんな光景なんだろう…

指の痛みのマッサージに対して、師は押さえるところは魚際だろう?そこは何のツボ?肺経の榮火穴でしょ?(それは分かっている)じゃあ何でそこを押さえたら気持ちがいいの? あ~そうか!熱を持っているから炎症をおこして痛いのだ。魚際に散鍼をしたらよくなるとのこと。やってみよ~

肘マッサージも有効だがぎこちない!

2008年06月29日 | 鍼灸・東洋医学
6月29日(日)

指の痛みに鍼が効いたのだが、親指の関節あたりに痛みも出てきて、今日はカリスマ・マッサージ師からのアドバイスで、親指近の掌の腹への肘頭マッサージを教わった。自分の肘頭で足の上に置いた反対の手の掌を押すのだ。自分で出来る。やはり、その瞬間は楽になる。親指の疲労回復には助かる!
親指で押すと痛いのではなく、洗濯物のピンチを挟んだり、ものをヒッパタリ意外なところで親指に力を入れる時に辛い。鍋を磨くときに押さえるのも力が入らない。たっぷり水の入ったやかんを持つのもハードだ。家事に支障をきたしては困る。親指は大事なものなのだとつくづく思う。バネ指になっては大変だ。痺証の病気にならないように予防するしかないのだ。

久しぶりに息抜き!

2008年06月28日 | 趣味・美術・映画
6月28日(土)

今日は三男のお稽古について行ってあげる日。日曜日が1日いないので、土曜日しか息子とゆっくりとコミュニケーションがとれないのだけれど、お稽古の前に仲のいいお友達といつもの場所でお茶。
大好きな『ファリンヌドール』で窓際の席をキープして、ゆったりとした時間を持つ。そのあと、子供の合奏に素敵な指揮者を見に行く。雨降りだったけれど、幸せなひとときを過ごせた。

毎週金曜日はプロゴルファーを唸らせること!

2008年06月27日 | 鍼灸・東洋医学
6月27日(金)

昨日のブログに書き忘れたが、じわじわと親指が痛くなって来て、湿布をしても痛みが引かなくなって来たと師に訴えたところ、親指に作用している肺経のげき穴の『孔最』と、大腸経の反応が出ている『手三里』に、強烈に響く鍼を打ってもらった。
全身治療されるので、患者さんに対しても局所に鍼をされるのは特別の時だけなのだが、それがよく効くのだ。左手より右手が痛くて、右手に鍼をしてもらったら、右手の方が左手より一瞬にして楽になった。いたく感激すると、鍼の効果を何故信じないのか不思議がられたが、今までに激変した鍼に直面した事がなかったのだ。
家に帰って、片手では無理だと思いながらも自分でしてみると効く。
さてさて、今日は先週と同じように、朝、ゴルファーがやって来られて、さあ練習しよかと、連れて行かれた。
先週よりはましになってると言われたが首を横に振られる方が多い。不得意な場所や方向はあるが、こりを捉えてちゃんと入る数が増えて来た。入った時には入ったと頷いてくれるのだが、自分では入っているのかどうかよくわかっていない。
指導してくれている7年のベテラン・スタッフがゴルファーの身体で見本をみせてくれるのだが、その時は彼は唸るのだ。たまに唸ってくれた。来週も来てくれるようだが、もしかしたらホントにゴルファーのOKがテストだったりして…と思うと恐ろしい。
やはり夜になり疲れている指のために自分で鍼治療をしたら、見事に効いた.パソコンのキーボードを打つのも全然苦痛じゃない。どこに打てば良いのか、反応を見れるようになったということだ!鍼デビューするには、自分で試すのが一番近道かも~
最近は足に置鍼しながら、ブログを書いている。

滋賀の大学に通っている息子が地域の上仰木という村の田植えを『仰木学』という授業の一環で手伝ったら、そこで取れた森林米を5キロ、お礼にいただいて来た。今日はそれを炊いてみたら、米粒が大きいような気がした!都心居住をしている現在は無理だが、自給自足も健康生活の課題である。

警官だらけの京都…

2008年06月26日 | 鍼灸・東洋医学
6月26日(木)

今日から外相サミットが始まり、京都の警備体制は万全を期している。御所の前を自転車で通ったが100人のお巡りさんにすれ違った。大阪府警、滋賀県警だけでなく、福岡県警までゼッケン?をつけた警官を見かけた。見かけたというより、群れをなしているのだ。自転車で警官の横を通り過ぎる時に、何か言われそうな気がして、避けて通りたくなる。昨日は地下鉄にも乗り込んでいた。京都は安全だと思うが、逆に何か起こっても、外相警備意外は気に留まらないかもしれないといった感じ。
朝から夜遅くまでヘリコプターが賑やかだった。明日も続くのだ~。
さて、今朝は鍼灸治療の修業で、初診の患者さんがいて、ベッド5床が満床で、先生一人大わらわ。もちろん、抜鍼やお灸は手伝ったが、抜鍼のとき、何本使った方はわかるのだが、抜いたはりは使ったはりより1本少ない。「先生、鍼が一本…」というと、使わない鍼が一本トレイに最初から置いてあったのだ。ホッ。抜き損ねたかと思って、ヒヤリとした。
一段落して、マラリアに効く漢方薬について師と話をしていたら、急性病に効く漢方薬は張仲景の『傷寒論』にすべて書かれていて、慢性病については『金匱要略』に書かれているではないかと言われた。チャングムに出てきた『傷寒論』や『金匱要略』も読みたいなあ。
何故、チンハオスというハーブがマラリア二効くのかと尋ねると、原因が冷えだからだと師は言われた。師の師もエボラ熱の時に原因は冷えだと言われたそうだ。マラリアはマラリア原虫がいなければ発症しないのでは…との問いには、熱症は内面の冷えが強く現れておこるからだという。いずれにしても冷えや風邪は万病の元、食べ過ぎもメタボだけでなく、身体のバランスを壊す。とにかく気のバランスを常に正常にしておくことが肝心なのだ!
黄帝内経の素問の一番最初の『上古天真編』に養生をわきまえ、欲を持たなければ100歳まで生きられると書いてある。もちろん、養生法など詳しく書かれてあり、何故か説得力があるところが面白い。久々に古典に戻れた。


指の痛みよりハードな1日!

2008年06月25日 | 大学院・西洋医学
6月25日(水)

今日はとってもハードな1日。朝からバイトに行って、いったん家に帰ってから夕食の準備をして、自転車に飛び乗り6時からの大学院特別講義へ出かけた。昼食抜きで15時までなので、今日は快速電車の中、空いていて、二人がけシートの隣は誰も座っていなかったので、パンをかじった。ちゃんと飲み物を置くテーブルもついているのだから、駅弁を食べていると思えば平気であるが、なんとなく時間帯がずれているので、ちょっとばかり気恥ずかしい。
大学院の授業は細胞機能研究会も兼ねており、学部生はいないし、セミナー室で小さな部屋に、関係者と大学院生が数名というところで、専門的な高度な研究をされている金沢大学がん研究所腫瘍内科学の教授でテーマは『肺がんの分子標的治療の基礎と臨床』だ。臨床医学各論で習った肺がんの知識を思いっきり絞り出し、リガンドは生理学で習ったなあと思い出しながらも、睡魔に教われた。狭いセミナー室で居眠りもできず、非常につらい授業であった。
明日からの外相サミットのため、警官が2~3人、歩道を歩いている。何組も警官を避けながら、往路自転車のペダルを漕いだ。京都は南北に緩やかな傾斜がついているので。、帰路は楽である。ペダルをこがなくても自然に動いてくれるくのだ。あ~爽快!夕暮れの京都を駆け抜けた。

Qinghao(チンハオ)という薬草がマラリアに効く

2008年06月24日 | 大学院・西洋医学
6月24日(火)

不定期の大学院特別講義が午後にあったので、出かけた。午後の授業時間内の講義はどうやら学部生の必修となっている(教授の授業のコマの中で学外講師を呼んでくる)ようである。昨日は国立国際医療センター研究所の教授による「再興感染症としてのマラリア」で熱帯地域におけるマラリア対策の現状と課題についての講義だった。夕方ある先端医療についての講義はわからなくて
困るのであるが、学部学生(3年生)向けの講義はわかりやすくて面白い。早稲田大学の隣接地にあるこのセンターは、研修医教育の場としてすごい人気で、倍率が高くて行きたくてもなかなか行けない場所なのだそうだ。
マラリアが結核同様、また再興してきているのは周知のこと。マラリアで年間100万人が死に、3億人が罹患しているのだ。
2002年にSARS、2004年に鳥インフルエンザが新興感染症として現れたが、手荒いとマスクでワクチンが無くても対応できるものであるが、マラリアの場合そうはいかない。人と蚊とマラリア原虫がエコシステムとして存在する限り撲滅しないとのこと。薬剤耐性マラリアが現れ、研究者の能力を超える薬剤耐性マラリアが次から次へと姿を変えて現れる。またファクターとしては、開発と人口移動、都市化、温暖化、災害や戦争といったものがマラリアを再興させている。
マラリアはMalariaがヒポクラテスの時代には原因などわからず、悪い(mal)空気(aria)と名付けられ、1892年に病原体や経路が発見されたのである。
よく効く薬がなんと漢方なのだ。Qinghao(チンハオ)という薬草が効くことがわかり、アメリカが大量に植えてQinghaosという薬を開発しているという。さすがアメリカ。チンは青、ハオはクサガンムリに高いという漢字だそうだ。
いやあ、なかなか医学教養講座としては面白かった。
国立国際医療センターにパンデミックに対応するベッドは4床しかないそうである。医療者は宇宙服のようなものを来て入り、患者は死ぬまででられないと、恐ろしげな話も効きながら、エボラ熱の映画を思い出した。

晴れていると、自転車で自由自在に行ける。二条麩屋町東入るの『Bread Room』のパンもなかなか美味しい。ちょっと通ってみよう。寺町通の銀杏並木の下の方に、あじさいが色とりどりに咲いている。自転車だと通り過ぎてしまうが、ちょっと止まってカシャ!

スポーツクラブという企業でのお仕事!

2008年06月22日 | 鍼灸・東洋医学
6月22日(日)

日曜日にバイトが入って困ることは、家族の昼ご飯の用意や晩ご飯の下ごしらえである。出掛ける日は朝からバタバタする。まっ、土曜にしたって同じであるが、主婦には辛い。
今日は練習台に二人の女性がなってくれた。水泳コーチとフィットネスのコーチで女性といえども華奢じゃない。水泳コーチの身体の悩み(冷える~、角質がとれてなくなってしまう)とか世間話をしながらマッサージするのだが、そこまでまだ余裕は無い。でも客あしらいには絶対に会話は必要なんだろうなあ。
水泳といえば、バイトをしているコナミスポーツクラブの西宮本店には50メートルプールがあり、コナミだけの長水路のマスターズを開催したりするのだそうだ。そういえば北京オリンピックにコナミ所属の選手がでるが、普段は西宮でコーチをしているらしい。とても大きな施設で6000坪あるとか。一番大きな施設は8000坪の敷地を持つのは長野で、乗馬もあるそうだ。
私の通っている茨木の施設も大きい方で、1日に光熱費20万円もかかるとか。1日いくらかかると思うときかれ2~3万円ぐらいかと思ったら大違い。売り上げを上げるには会員の獲得と経費節減らしい。治療院でも目標売り上げ金額がかかげられていて、社員スタッフは必死である。バイトといえども、実働に関わってくるとそんなことも言ってられないのだろう。今だけが気楽なのだ。
ここにいるとどうやらスポーツ鍼灸もすることになりそうだが、最もしたいことは伝統鍼灸なのだ。とにかく今は代田文誌著の『鍼灸神髄』にはまっている。沢田流聞書で、沢田健先生のところで見習いをしていた代田文誌氏が見学の記録を記したものである。こういうときにはここに灸をする…というように。よくここまで綴ったと賞賛できる書である。見学してメモっている自分にダブらせて(こんな偉業は成し遂げられやしないが)読んでいると面白い。沢田流のツボの位置はオリジナルなのだ。
何のためにコナミに行ってるのかとよく人に尋ねられる。もとを正せば、とにかく資格を生かしたプロフェッショナルな仕事がしたかった。確かに接骨治療院である限り、リラクゼーションだけの駅前のマッサージ屋さんとは違うが、ホントにしたいこととは違う。だけど、マッサージができることはきっといつかプラスになると信じてがんばろう。今は、マッサージのみの研修であるが(それができないと個人の患者さんを持てないのだ)、自分流でやればいいと言われているので、マッサージ+鍼治療をセットでできるようになりたい。いやいや、鍼治療もまだまだ初心者マークなのをすっかり忘れていた~。

そうだ、そんなことを悩んでいる場合じゃない、今から医療統計の本を読んでおかなくちゃ!明日は大学の教室会議がある日なのだ。私のキャパは破裂しそうである。

土曜日の休日には…

2008年06月21日 | 趣味・美術・映画
6月21日(土)

今の所、土曜日は休日である。今日は三男の音楽教室のスケールテストでそれの付き添いの後、自分のファゴットのレッスンに出かけた。音大生の若い先生は2時間もレッスンしてくれて、ダブルリード楽器に必需品のリードも私の好みの軽いのを作ってくれる。熱心に教えてくれて、レッスン代も申しわけないほど安い。彼は繊細で音楽性が高いが、教えられる方が未熟すぎる。ドビュッシーや現代曲を好み、フランス音楽が好きである。卒業と同時にフランスに留学したいそうで、今年の夏休みはフランスに短期でレッスンに行くようだ。なかなか前向きな好青年なのだ。ファゴットとチェロは同じ音域なので、バッハ無伴奏をファゴットで練習している。将来性のある若者が世界で活躍してくれたら嬉しいなあ。私の先生だったと自慢が出来る!
大学にオーケストラがある。入るつもりはないのだが、客員指揮者がお気に入りの指揮者なので、見学を申し出たら、入団希望だととられ(大学院だし、年齢も?なのに…)、ファゴットは人手不足だから是非~と勧誘された。仕事や勉強は仕方がないが、一番最初に削ろうと思っているのがファゴットの練習時間である。今日のレッスンのために、練習時間を捻出するのに苦労してるというのに…。(勉強は深夜にできても、音の出る楽器はそういう訳にはいかない)でもいろんなことに参加するのも楽しいかな~

練習台にもいろいろあって…

2008年06月20日 | 鍼灸・東洋医学
6月20日(金)

茨木に行くのに、新快速に乗って、高槻で普通に乗り換えると時間は短くなるが、座れなかったり乗り換えたりするので、ゆっくりと読書が出来ない。ということで、通勤時間はかかっても普通に乗る方がコンフォタブルだということがわかった。ということで、行きは須磨や西明石行きに乗ることにした。何やら源氏物語を思い起こさせ、行き帰りに源氏物語でも読もうかなという気になる。
いつも勤務時間の4時間はあっという間に過ぎる。今日もそうなのだが、最初と最後の30分がハードだった。朝は治療院の隣にあるゴルフスクールのコーチがふらりと立ち寄ったところを練習台に呼び止められていた。何を隠そう、私の練習台なのだ。どうやらコーチとはいえプロゴルファーらしい。脊柱起立筋が隆々としている。筋肉に指が入らないどころか押し戻された。もともと手技をバッチリ身につけることより、患者さんのあしらいや、一連の手順を会得したいと思っているので、スポーツ選手の身体に触らせてもらう必要性は感じていなかった。この人を触れるようになれば誰でも治療できるというのだ。強健な筋肉は私のか弱い指ではうんともすんともできなかった。
練習を重ねているうちに、またもやフロントから練習台が送られてきたのだ。今度はまたマッサージも初めて受けるという人で、腰の膨隆を押しても気持ちがいいと喜んでくれた。帰りに、タイムカードをつけに事務所に寄った時、フロントのスタッフに「うちの○○がお世話になりました~」と声をかけられた。気の毒なのは実験台(練習台)になってくれた彼女かもしれないのに。