巷では「ごきげんよう」が話題になっているようですが‥。
美しい日本語っていいですよね、やっぱり。
先週土曜日に、この絵本を買って、そのなかみを
今、思い出していたら、なんとなくそんなこと思いました。
「おやすみなさい」って、
すごーく、やさしくて、すごーく、いい日本語ですよね。
今日いちにちのいろんなできごと‥楽しかったことも、つまらなかったことも
がんばったことも、がんばれなかったことも、全部いったん体の中におさめて
今からは、今日いちにちの自分をゆっくりといたわってあげましょう、休ませて
あげましょう、っていう心使いが感じられて。
決して上から押し付けるのでなく、でも、誰かから守られているような
安心感に満ちた言葉です。
おやすみなさい。
思い出せるよい絵本、まだまだありますねー。
絵本を読んで、一緒にかたわらで眠れるような小さい子が居る方には、
そのしあわせを、ほんとうにほんとうに、思う存分味わってもらいたいなあと
思います。
その「渦中」にいる時は、いったいいつまでこういう毎日が続くのだろう、
いったいいつになったらひとりでゆっくり眠れるのだろう、と思うと思いますが、
(私なんてほんとに毎晩思っていましたから)
幸せな時間は、過ぎてから「あっ」、って思うようにできているのです。
そうじゃないと、幸せ時間に長居し過ぎて、先に進めなくなってしまうから。
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いったいいつになったらひとりでゆっくり眠れるのだろう、と思うと思いますが
本当にそうでしたよね。
当時は、ずっとこのまま子どもたちは小さいままで、ずっとそばにいるんだって、
そんな気がしてましたもの。
最近家の片付けをしているのですが、これまで聖域だった娘たちの小さいときのもの、
初めて履いた靴や幼稚園グッズなども処分しています。
絵や、教科書や、服や、娘たちの物はまだまだたくさんあるのですが、
ふと一緒に暮らした時間って意外に短かったんだなあ、と思ってしまいます。
あのころは毎日ただ忙しいだけで過ぎていったけど、本当はとても
充実して幸せな日々だったんだなあ・・・
先に進む娘たちを見送って、私はそろそろ坂を下りる準備をしているところです。
暑い暑いと思っていたら、いつの間にかすっかり
秋になっていて、朝晩の風はひんやりしてきましたね~。
どんな季節もそこにずっととどまっていることなんかないのに、
つい、いつになっても涼しくならないって思ってしまって。
子どもと一緒に居る時間もそれと同じことだったのですね。
過ぎてみないと何もわからないんですね。
娘の教科書類は、昨年の大みそかに、中学校の時のまでは
思い切って捨ててしまいましたが、服はねえ、かなり残っています。
こうなったら、あと10年くらいとっておいて、孫が生まれたら
着せようと思います、と書きたいところですが、10年後に
結婚している保障はどこにもなく、まだすこしだけ心配する
日々が残っているようです・笑。