起きたときからくもっていて、降っているのかいないのかわからないくらいの雨模様。
しんみりと冷たい空気が満ちていますが、不思議と気持ちを重くしない天気です。
全体に雲で覆われているけれど、それを思い切り吹き飛ばせば、その下にはブルーの
空とおひさまが休んでいるのがわかっているからだと思います。
今日の本。
これもまた「ことり文庫」のこうめさんに教えてもらったものです。早速図書館から
借りてきました。
『うさぎさんてつだってほしいの』
シャーロット・ゾロトウ文 モーリス・センダック絵
こだまともこ 訳
ゾロトウさんの文章に、センダックの絵だなんて、豪華版です!
「うさぎさん、てつだって ほしいの」
もうタイトルから、表紙の絵から、いきなりドラマがはじまっています。
手足が長く、耳がすっと後ろに伸びて‥なんて精悍なうさぎさんなんでしょうね。
それに対して女の子、体と頭のバランスからしても小さい子どもです。けど、お話の中で、
ふと見せるしぐさが、妙に大人びているときがあって‥そういうときの方が、子ども子ども
しているときより、私には、いとおしくかわいらしく感じられました。
原題は、MR.RABBIT AND THE LOVELY PRESENT
お母さんの誕生日プレゼントに何を贈ろうか迷っている女の子の相談に、うさぎさんが
親身にのってあげるお話です。
「でも、なにが いいかしら?」
「そうだね、なにが いいかなあ?」
「おかあさん あかが すきだわ。」
「あか? あかなんて あげられないさ。」
「それじゃ、なにか あかいもの だったら?」
「ああ、あかいもの だったら いいよね。」
「あかいものって なにが あるかしら?」
「えーと‥‥、あかい けいとの はらまき。」
「あーら、そんなもの あげられないわ。」
こんなふうな会話を続けながら、女の子とうさぎさんは森の中を歩いたり、水辺に
座って休んだりするんです。相談ごとは続くのだけれど、いつしか二人は会話そのものを
楽しんでいます。
声にだして、言葉にして。誰かにむかって話してみることで、自分の思っていることが
より確かになるってこと、よくあります。
だいじな話には、真剣に。普通のことは普通のレベルで。些細な心配ごとには、
ユーモアをもって。毎日の会話を身近な人と楽しんでいきたいです。そのための、家族ですからね。
‥ ‥ ‥ ‥ ‥
今朝。夫と話して‥それでもまだ決めかねていることがあって‥目に入ったのが
『うさぎさんてつだってほしいの』でした。ほんとに誰かに手伝ってもらいたい、助けてもらいたい
気持ちだったので、びっくり。
そして、そのあと、 「ことり文庫」のHPを見ていたら、新しいフェアのタイトルが「扉をあけるあなたへ」。
そうだ、私も、扉を開けようとしているところだった、それに私の今年の目標は
「のうさぎさんのように」だった。その2つの、たいせつな大切なことを思い出したら、
気持ちはすっと落ち着いてきました。
会話 のほかに、私には 絵本 も不可欠なものなのでした。
ふふ。新しい扉‥開きそうな気配がしてきたらまたお話します。
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昨日、ゴフスタイン「作家」の記事にコメントさせていただき、
そして、その絵本の捧げられているシャーロット・ゾロトウの記事を
今日、読ませていただいてるのを嬉しく思います。
私も「うさぎさん、てつだってほしいの」すきです。
TBさせていただきました。ありがとうございます。
センダック好きの私の記事は、センダック寄りですが...^_^;;)
この絵本を本棚からとりだしてきたら
手紙が挟まりっぱなしにしてあって、
それによると、ホワイトデーではなくて、お誕生日でした!
(あ~、ぜんぜん、忘れてる・・)
そういえば、この絵本と一緒に借りていらした、
にんじんケーキも、会話のおはなし。
偶然が、rucaさんのほうを向いていますね~
いいこと、ありそう!
わたしは、しばらくは、
今いるところを居心地良くすることに、専念しなくちゃいけなくて、
それも好きだからいいのですけど、
新しい扉の楽しみは、周りの人からわけてもらわないと。
ふふ。
もし、気配がしたら・・よろしくおねがいしまーす。
表紙にいるうさぎさんの佇まいが激しく好みです(笑)
>声にだして、言葉にして。誰かにむかって話してみることで、自分の思っていることがより確かになること、よくあります。
本当に、本当にそうですね。だからこそ、いつもそこにいて話を聞いてくれる家族や友人がいるって、すごく幸せなことなんですよね。
私は、なんでも自分で、ぱっぱと決断して進んでいく人だと思っていたけれど、周りの人たちに支えられているんだよな~って、なんだか、幸せを感じてしまいました。
うふふ。rucaさんの記事を読みながら、独り言。失礼しました。
こちらへもコメントありがとうございます。
ペンギンブルーさんの書かれた『うさぎさん~』
とっても読んでみたいです。まだTBが届いていない
みたいなので、激しくTBしてみてください(笑)。
センダック寄り‥なんて聞いてしまうと、ますます
興味がわいてきます。
センダックさん、何を思ってこんなに精悍なうさぎさん
にしたのでしょう?女の子とうさぎをちょっとちがう
ふうに描くだけで、このお話ぜんぜん違ってきますよね?
お誕生日のプレゼントだったなんて、ますます
いいじゃないですか~いいなあ、カード付き。
昨日の夜、娘と一緒にこの本読んでみましたが‥
会話中心どころか、最後の方のたった2行以外は
全編ふたりの会話なんですね~やっぱり声に出して
読んでみないと大切なとこ、落としちゃいますね。
『にんじんケーキ』のほうは、図書館になくって
未読なのです。あとで検索して予約しておかないと‥
「新しい扉」。
はじめに開けたのは、こうめさんじゃないですか。
私も早く「居心地よく」したいです。
うさぎさんの「佇まい」と書くところが
さすがmiyacoさん、と思ってしまいました。
ぜひ、開いてみてください。なかなかのポーズの場面
たくさんありました。
二人の会話の運びも、なかなかですし。
センダックの絵本にはすごいなあと思う絵のもの
たくさんありますが、今回のこの絵も、かなり素敵です。
森の中の木々の感じなんか、印象派のモネ??
と思ってしまいました。
私は、自分で考えて自分でなんでも決めているように
周りからは見られているみたいなんですが、
どうしてどうしてかなりのぐずぐずを持っているのです。
(手帳ひとつ買うのにも、そういうところが出て
しまいました‥)
だから、家族や友人との会話は大切だなあと思って
います。周りから固めていく?って感じもしてますが。
かいたばっかりだったのに・・
今日は、自転車にたくさん乗って、
(東松原から、石神井図書館!)
そうしたら、次の扉、ひらめいてしまいました!
自転車ではしっているときは、
こころがかなり自由なので、いろいろ、広がるんです。
すぐすぐできることではないけれど・・
いつかやりたいことがあるって、
本当にたのしいですね~
明日から、モチベーション
(ひとりであげるのが、なかなか大変で、
困っていました。)も、ぐんと上がりそうです。
今度お会いしたときに、
お互いの扉のはなし、できたらいいですね!
東松原から石神井図書館って、軽く書いているけど、
さっき地図で見たけど、結構な距離じゃないですかあ!!
すごい。
でも、自転車に乗ってるとかなり自由で、広がるって
いう感覚すごくよくわかります。私も自転車って大好き。
なんだろう、なんだろう、こうめさんの「扉」。
きっと壮大なことなんだろうなあと思っています(笑)
月が変わったら、また梅ヶ丘に行かれる日、
探しておきますね。たのしみ、たのしみ。