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絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

あこがれ

2010-07-07 15:53:52 | 好きな本
2001年から続いていた「クワイナー一家の物語」。先日最終巻の第7巻が出て、
もう読み終わってしまいました。

クワイナー一家物語とは、「大草原の小さな家」の、ローラのかあさんの話です。
キャロライン(=かあさん)が、5歳のときから話は始まり、最終巻の7巻で
幼なじみのチャールズ(=とうさん)と再会し、プロポーズを受けるところで終わります。

         


      

下段真ん中の第5巻の表紙で、バイオリンを弾いているのがチャールズで
この場面は、二人が初めて出会ったときです。

そして、第7巻はこちら。
二人の小さな家
シーリア・ウィルキンズ 作  ダン・アンドレイアセン 画  土屋京子 訳


題名の「二人の小さな家」は、これから二人が暮らしていく家のことですね。



私は‥夫いわく「ちょっと尋常じゃない感じで語るよね」‥大草原の小さな家シリーズが
大好きなのです。
(もうすこし言うと、むかしテレビドラマで観た「ローラのとうさん」がそもそも
大好きの始まりなのです。)

ローラのものはすべて読み、ローラの娘のローズが書いた本も読み、
もっと読みたい、もっと知りたいと思っていた時に、このかあさんのシリーズが
あることを知りました。(以前のログ 
ローラによって書かれた、大草原~とは違い、こちらは、残っている手紙をもとに、
作家によって構成された話なので、実際にはなかったかもしれないエピソードも
含まれているかもしれませんが、私はちっとも気にしません・笑。
南北戦争前後のアメリカで、フロンティアを目指した、「ふつうの家族」が
力を合わせて日々の暮らしを送っていく姿が、とても好きなのです。

特に、この第7巻では、ローラのとうさん、かあさんになる二人の恋人時代が
描かれ、後の物語を十分知っているにもかかわらず、その成り行きにどきどき
したりもしました。

キャロラインは、ミルウォーキーの大学を出て、町立学校の教師として
充実した毎日を送っていた中で、チャールズを慕う自分の気持ちと、仕事を
続けて行きたいという気持ち、家族の側に居てもっと両親を助けたいという
気持ちなどで揺れ動きます。

でも、最後には、おかあさんに自分の気持ちをすべて話し、おかあさんは
こんなことをキャロラインに伝えます。

「でも、悲しみがなかったとしたら、喜びもそれほど輝かないんじゃないかしら」
おかあさんはキャロラインをじっと見つめました。
「悲しみも喜びも、両方とも人生の大切な要素なのよ、キャロライン。
それをどう受けとめていくかが、生きるということなの」

このおかあさんの言葉は、私の胸にも、染み入りました。





邦訳はされていませんが、キャロラインのおかあさんの物語‥ボストンで
お針子をしていた‥や、
スコットランドからアメリカに来た、おばあちゃんの物語も、アメリカでは出版
されているらしいです。

私は、ローラの物語を、またはじめから読んでみたい気持ちになっています・笑。



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11 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (jasumin)
2010-07-08 09:47:31
rucaさん、おはようございます。
rucaさん、ほんとうにローラの家族がお好きなんですね。
ご主人の言葉から察するに、相当なものだと・・・!
私はテレビの番組で知ったので、ローラと言えば、あのそばかすの似合う顔だし
かあさんは、あの美しいお顔に少し残した横の髪がかかっていて
とうさんは、やはりあのかっこいいお姿で、かあさんをすごく愛してる。
強くて優しいお話ですよね。そっかー、あのご両親にも
出会うまでのストーリーは、必ずあるのですもんね。

ちょっと嫌なことがあったりしていたので・・・(苦笑)
そーよね、両方あってもいいのよね、と思ったりしています。
返信する
jasuminさんへ (ruca)
2010-07-09 11:23:44
こんにちは。
早いものでもう1学期が終わっていきますねー
(今日中学校の懇談会なんです‥)

ローラたちのものがたりを、大人になってから
こんなに好きになる自分が居るなんて、自分でもびっくりですよ・笑。
テレビドラマのなかのとうさんはそれはそれはステキで
理想の父というより、理想の夫だったりして?と
思ったり‥
音楽がさりげなくできるというのは、かなりの高得点ですよね。
しかも「とうさん」の場合、ヴァイオリンなので
どこへでも持っていかれるしね。
(余談ですが、中学校のとき好きだった男の子は
とてもギターが上手でした‥ふふふ)
返信する
メアリーファン (こもも)
2010-07-13 11:09:13
旦那さまの「尋常じゃない感じで語るよね」に笑いました。
私は、この一家の物語をテレビドラマでしか見ていません。
でも、テレビは、再放送も、再々放送も、再々再放送も含め、
繰り返し繰り返し見るほど好きでした!
メアリーの影響で、教師を目指したんですよ~
懐かしいなあ。

大学に入って、「チャールズが初恋の人」と言う友人と知り合いになり、
世の中には、同じように夢中になっていた人がいるんだなー
と感心したものでしたが・・・・。
尋常じゃない人に出会えて、なんだか、嬉しい気持ちです(笑)
っていうか、子どもの頃を思い出して、ものすごーく、しみじみしてしまいました。

それにしても、物語も全て読まれているなんて!すごい!!!
私、完敗です(笑)
返信する
Unknown (くっちゃ寝)
2010-07-13 11:41:54
私も大草原~のシリーズは大好きで、全部読みました。
きっかけはやはりテレビドラマ。
あのとうさんとかあさんは、夫婦の理想ですよね~

それと、何でも手づくりしていたこの時代の暮らしぶりも
憧れでした。
丸太小屋から始まって、あちこち引っ越しして、
最終的にガラス窓のある家で暮らせるようになって。
(個人的にはプラムクリークの土手の家に興味がありました・笑)
少しずつ豊かに便利になっていくその時代が、とても
新鮮に感じられたものです。
最近、そういうことも忘れていたなあ・・・

今ネットで調べたら、地元の図書館にもありました!
ぜひ、読んでみたいと思います。
返信する
こももさんへ (ruca)
2010-07-13 15:07:09
こんにちは。

>尋常じゃない感じで語るよね

たしかに、何度も語ってはいますが‥夫は小説世界に
のめりこんだことがない人なので、そう感じるだけで
たぶんフツーの範疇だと私は思っています・笑。

それにしても、こももさんも、インガルス家の虜だったのですねー
ドラマではメアリーが全盲になってしまったり、
男の子をひきとって家族にしたりと、よりドラマチックでしたね。
私は、とうさんとかあさんが、狭いベッドで
眠るシーンがなんか好きでした。
ベッドに入る前にとうさんがブーツを脱ぐところも
その頃は不思議なことのひとつだったけど、
そういう暮らしぶりの違いが、大人になってからは
大層おもしろくなったのでした。

ローラのかあさんも、学校の先生をしていたのですから
メアリーやローラがその血を受け継いでいるのも
納得できますよね。
返信する
くっちゃ寝さんへ (ruca)
2010-07-13 15:15:40
こんにちは。

>最終的にガラス窓のある家で暮らせるようになって

そうそう、それってすごいなあと、最初に読んだときに
感動しました。

あと、丸太小屋のすきまから吹き込んでくる雪が
朝起きた時にローラたちの髪に積もっていたという
場面があって‥だからナイトキャップが必要なんだ!と
妙に納得したことを覚えています。

クリスマスの朝のシーンもいいですよね。
靴下の中からキャンデーを見つけた時のあの喜び★
あ、また際限なく語ってしまいそうですよー笑。
返信する
あひさです。 (しるばぁ)
2010-07-14 11:48:34
rucaさん ご無沙汰してます。
事情があって、自身のブログもさんざんサボっていましたが、最近、覚醒しました。
相変わらず読んでますねー、アツイですねー。
rucaさんの感性に触れるとアツイけど、暖かくなります。
ナマrucaさんに会ってみたくなりますヨ。
ところで、リンク貼ってくださったんですね。ありがとうございます。身内しか来ないようなマイナーなブログなのに気に留めて下さってうれしいです。
ヒナタノオトさんの絵本のコーナーにも書かれる様になったんですね。ステキです。
ルリユールおじさんが繋いでくれた縁、不思議~。
ことり文庫さんで 時々、大量に本を注文して 読みまくってますが、最近はちょっと読む暇が無くって「悪人」以来よんでません。
本業がジュエリーなもんで、次が本、その次が料理です。
好きなものがありすぎて困りますが、幸せでもありますね。
ルグウィンも 大好きですが「パワー」はまだ読めてません。今夏、ぜったい、ぜったい挑戦します。
  では~
返信する
訂正させて下さい (しるばぁ)
2010-07-14 11:52:01
「おひさです」と かいたつもりが 「あひさです」になってました。
お見苦しいところをお見せしてしまった。
ゴメンナサイ!
返信する
Unknown (noix)
2010-07-14 16:23:59
rucaさん。。
わたしも大草原シリーズが大好きでした!
小学校ではまってしまいまして(ドラマも物語も。。)
毎晩見る夢は、幌馬車にやかんや鍋を積んで旅する自分。。
高校のころ、農場の少年以降の岩波から出てた「大草原の小さな町」から「はじめの4年間」までの数冊の存在を知り、狂喜乱舞!?して、同じくローラ好きの友人と読み語り合ってました。。笑
アルマンゾ~すてき!なんてね。。
なつかしい~
そのころ同じクラスにrucaさんがいてくれたら、さぞ素敵な(異様な!?)雰囲気だったかと・・・

ローラのかあさんのシリーズ、知りませんでした。。
やはりもっと読みたい、もっと知りたい・・・というファンはアメリカにもたくさん存在してたのでしょうね。
いっぱい読めることうれしいことです。
わたしも図書館で探してみます!
いつかrucaさんとローラシリーズのこといっぱいお話したいですわ。
rucaさんの旦那様に、尋常じゃない!!っていわれちゃいそうですが。。笑

返信する
しるばぁさんへ (ruca)
2010-07-15 16:34:00
こんにちは。
コメント残してくださってとても嬉しいです。
(リンクをなんの断りもなく貼らせていただいのは
もうだいぶ前なんです‥すいません勝手に)

>rucaさんの感性に触れるとアツイけど、暖かくなります。
>ナマrucaさんに会ってみたくなりますヨ。

ありがとうございます。
でも、そんなにアツイですか??? 笑。
ナマの方に会ってくださるのなら、ぜひ今年の
工房からの風にお出かけください。
10月16日・17日ともに出かける予定でいますので‥

本‥最近は全然読めていないですよ~私も。
『床下の小人たち』を映画の前に読もうと思って
何カ月も前に買ったのに、そのままだし。

※『パワー』はすごくよかったです。
ぜひ読んでくださいませ。
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