読書おぶろぐ

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ジャーナリズム崩壊

2009年11月02日 19時58分59秒 | 政治関連・評論・歴史・外交
上杉 隆氏の著書。
氏はNHK報道局勤務、衆議院議員公設秘書、ニューヨーク・タイムズ東京支局取材記者を経て2002年よりフリーランスのジャーナリストとしてご活躍といふ経歴をお持ちです。

最近、自分はテレビを観なくなりました・・・
新聞も取つてゐません。 機会があれば読むくらいですが、信用してゐません。
テレビのニュースに至つては、「エネルギーの無駄」としか思へなくなつてをります。

理由は、取り上げるニュースが横並びでどの局も同じであり、独自の見解や視点で放送してゐるニュースや番組が無いからです。(からうぢて、テレビ東京は独自路線を行つてゐると思ひます)

さういふ中、図書館で見つけたこの一冊。
「日本の新聞・テレビ記者たちが世界中で笑はれてゐる。その象徴が【記者クラブ制度】だ。メモを互いに見せ合い同じカンニング記事を書く【メモ合わせ】等々」(裏表紙の本著紹介文より)

自分が謎に思つてゐた答へがこの本の中にあるのでは?と思ひ、読みました。

その結果、自分がつくづく疑問に思つてゐたことが全く上杉氏の見解と一致することがわかりました。
自分の疑問=上杉氏が本著で記述してくださつてゐる、日本のジャーナリズムの悪しき慣習や「ジャーナリスト」としての根本の観点・視点から来てゐるのだなとわかりました。

特に以下が見解が一致します。

P20 最終行からP21 のニコラス・クリストフ支局長のコメント
(責任範囲の考へ方)

P123以降 第三章 ジャーナリストの誇りと責任 
特にP139「誰によつて書かれたかが重要」
これは、全く同感です。 と言ひつつ、このおぶろぐは匿名といふかハンドルネエムで発表してをりますが。
本来なら、あたくしも 「上杉 隆」氏の著書に所謂「意見」を書ひてゐるわけですから堂々と本名を曝すべきなのでありませう。

以前より、グルメブログのコメントで店の名前も所在地も明かされて批評がされるのに、批評する側の名前も住所も無いといふのはおかしひと思つてをりました。匿名なら書きたひ放題でせう。しかし、書かれる側のはうはだふか? 反論したくても反論の相手がわからなひ。これは不公平ではないか?
では批評する側も店の名前も所在地も出さずに「某店」とすべきではないか?と思ひ、おホザきに書いたことがあります。
この見解から、あたくしは個人でメールで問い合わせ等をするときには名乗ることにしてをります。

まあ、素人個人のブログのコメントにどこまで責任を持てといふ話しになるのでありませうが、書かれた店が営業妨害に近ひ不利益を被つたらだふなるか?
これは別の視点になりますが、「ジャーナリスト」としてお給金をいただひてゐる人は名乗る(署名す)べきと考へます。

P151 に出てくるH氏のコメントには驚きました。
この方の「貧困なる精神」はかなりの作品のやうですが、卑しくもジャーナリストを名乗る立場であるのなら言葉には注意してゐただきたい。子供の喧嘩やつてゐるのではないんだから。
しかしながら、H氏の言葉の選び方の酷さは今に始まつたことではなく、生まれながらの品性のやうですね。

P201 「過ちを認めない新聞」
これ酷いですね・・・・ 酷いつて、上杉氏の記述ではなくて新聞の態度です。
しかしながら、この態度は新聞だけでなくそここで見られるやうな気がします。自分の落ち度を認めづ、他人に責任を転嫁する態度や言い訳をして話をずらさうなどといふ態度と同等と思ひます。

が、一番驚ひたのは 「記者クラブ」の存在とそれがなしてゐる「害悪」です。これは酷い。
最近では、インターネットのおにゅーすばかり見てをりますが、テレビや新聞の「横並び報道」はかういふ理由があつたのですね・・・

上杉氏の著書を今後暫く拝読しやうと思ひます。


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