legno-Diario-自閉症児は不思議生命体-

~自閉症のすーさん(小学1年生)といい婆さんのなんでもかんでも~

グッドミン表

2005-05-29 07:33:00 | すーさん

すーさんがグッドミンを服用し始めて1週間以上が経過した。
イベントの多い週でもあったし、後半から下痢が続いている。

ワンちゃん先生も
「グッドミンで下痢の症状が出るとはほとんど聞いたことがない」
とおっしゃっていたが、分厚い薬大辞典を取り出して調べてくれた。

「小さなお子さんにはもしかすると便秘・下痢・食欲不振・喉の渇き」
などの症状がでることがある・・と出ていたらしい。

今回はグッドミン+ビオフェルミン(整腸剤)で2週間様子を見ることとなった。

グッドミンの錠剤は平べったくてかなり大きいし、
すーさんは錠剤を飲んだことがないので「つぶし」と言って粉薬にしてもらった。
おかげさまで、入浴後は「おすくり(お薬とは言えない)」と自分から言ってくれて
順調に服用できている。
よかった。
(いつ「完全拒否」し出すかわからないが・・ww)

初日に比べて寝付き時間は増えて、睡眠量は減ってきておるが、
なんといっても「夜泣き・夜叫び」がなくなった!!ことは大きい。

「夜泣き・夜叫び」がなくなった!!ってことは少なからず
夜の睡眠はできていると言って良いのではないか。

婆さんはすーさんが生まれてからずっと「夜が来るのが怖かった」
たぶん、すーさんも同様だったのではないか。

夜=夜泣き=親子ともシンドイ  からだった。


今日は日曜日。
おむつとお尻拭きを持って出掛けよう(笑)





ノンタン弁当

2005-05-27 13:54:27 | すーさん
ちょいとさかのぼって5月24日火曜日のことじゃった。

すーさんの保育園では保育参観・参加の第一日目。

24・25・26日のいずれか1日を選んで参加できるのであるが、
この3日間は保護者に給食の試食をしてもらうため、
給食室がいつも児童数プラス保護者の試食分を作るのは無理だと言うことで、
3歳児・4歳児・5歳児クラスはそれぞれ1日ずつお弁当を持参することになっておった。

婆さんは「どの日も忙しいのですーさんが弁当を持っていく日に保育参観しよう」
と決めていた。

だから、24日火曜日はすーさんに弁当を持たせ一緒に登園する。

さ~~て、すーさんの弁当は何にすっかな?

今まで保育園に持って行ったお弁当はいつも全部食べてくれていたので、
今回はお弁当に
「飴と鞭」を仕込むことにした。

飴=ノンタン、アボガド、苺、アメリカンチェリー
鞭=白米と卵

ふっ、飴の方が多いじゃないか?(笑)


おにぎりなら無条件で食べることはわかっていたので、
大好きな海苔でノンタンを製作しゴマ塩ごはんで釣ることにした。

卵は卵焼きにして中にはしこたま万能ネギを入れ込んだ。
卵の臭いがどうもダメらしいのでネギで臭いを消すことにした。


朝一番でお弁当箱に合うサイズのノンタンの笑顔の型紙もどきを作り、
低血圧で朝は極端に指先に力の入らない婆さんも海苔細工に精を出した。

ノンタン教の信者のすーさんに「ノンタン」だとわかってもらえるかどうか・・・
それだけが心配であった。

3歳児全員と保育参観をする保護者で近所の公園に出かけた。
保育園を出発する時に赤ちゃん組(0歳児)の担任になった村先生が

「すーさ~~~ん、いってらっしゃーーーーーーーい」

と、とにかく元気に送り出してくれた。

公園では滑り台より「ありさん」、ブランコより「回る自転車」、
婆さんのグルグルよりウイング先生の過激なグルグルを選び喜んでいた。
かなり遊具の興味も変わってきたようだ。

暑い日だったので婆さんも汗をかき始めたのでちょいとベンチに腰を降ろした。
向こうからいつも元気に色々お世話をしてくれるアースちゃんが隣のクラスの
スマイル先生に手を引かれうな垂れながらトボトボ歩いて来た。

婆さん:「あれまっ?アースちゃん、今日はどしたのかのう?」
アースちゃん:「・・・・・・・・・」
スマイル先生:「どうやら、皆、お母さんが来ているのにうちは来てないって思って寂しくなっちゃったらしいんですよ」


婆さん:「いやーーーそんな風に感じられるなんてアースちゃんはお姉さんだなぁ~。
     じゃ、婆さんの所に来てみるかい?」
スマイル先生:「アースちゃん、婆さんに抱っこしてもらう?」
アースちゃん:「・・・・・・・・」


でも、アースちゃんは何も答えなかったがすんなり婆さんの膝に乗ってきてくれた。

婆さん:「そかそか、婆さんちと汗臭いかもしれんが我慢しておくれ」
アースちゃん:「・・・・・・・・」
スマイル先生:「よかったね」


アースちゃんが一言も話さず婆さんの膝の上でじっとしていると、
どこからともなく子供達が集まってきた。
その顔を見回すと全員「今日はお父さんお母さんが来れなかった」子達だった。

すーさんと体格だけはライバルである女親分ちゃん、思い切り優しいゆーくん、
最近ジッとしている姿を見たことがなかったヒロ君・・・・他にも・・・。

なんとなく寂しい気持ちがなんとなく伝染して婆さんの座っていたベンチに集まってきた子供達。

「みんな、かわいいのう」


って、うちのすーさんはどちらに?

タコ先生が地球儀の遊具のそばで一緒に遊んでくれていた。
・・・が、すーさんはまったくタコ先生を無視しておったがな(笑)

すーさんには先生方の「今日はこれから何をするよ」って言う指示が全く理解できないようだった。
だから、いつも糸の切れたタコのようにフラリフラリしておった。

「今日は園庭でお弁当を食べるから
玄関を入ったら靴を脱ぎ、
上履きを履かないで
トイレに行ってから
手を洗い、うがいをして
そのまま園庭に敷いてある青いビニールの上に行って、
座って待っていること」


公園から帰って来て保育園の門の前でこの指示が出された。
3歳児クラスともなると指示の内容が複雑だねーー。

すーさんが理解できたのは歩道の脇によってしゃがんで話を聞くことだけだった。
すでにボーーーーっとしていたので話を聞く気もなかったのであろうが。

すべての行為が遅いすーさんは手洗い場の列の最後尾に着いたが、
いつの間にやら横は入りして蛇口に手を伸ばしていた。

「すーさん、そりゃいけないことじゃ。順番じゃろう?後ろに来い!!」

と言ったが、蛇口をすーさんに横取りされたリョウ君は何も言わずに
洗うスペースを譲ってくれていた。
リョウ君に「ごめんね、ありがとう」と言うと
「いいの、いいの」と言ってくれた。
すーさんも水の滴る手をブラブラさせながらリョウ君に
「ありがと」と言って青いビニールシートの上にヘタリ込んだ。

自分ではお弁当箱を開けられないすーさんを見かねた婆さんは、
ノンタン弁当の蓋を開けた。



「わぁーーーーー、すごーーーーいいい」

それはすーさんが言ったのではない。
先生方からのどよめきでございました。

「これ、すごいですね。爺さんが作ったんですか?」
「ええ??? 婆さんですよ」
(ちぇ、こういう絵的なものはみんな爺さんの作品だと思うんだからなぁー)

「どこで買ったんですか?」
「えええ??? 買ったんじゃないですよ、作ったんです」
「そうかぁ。アンパンマンとかドラえもんなら売ってるけどノンタンは見たことないですもんね。
 すーさんよかったね。美味しそうなノンタンだよ」


お褒めの言葉が飛び交う中、すーさんは駆け付け3杯の麦茶を飲みボーーーとしていた。
タコ先生がそばに来て食べようよと誘ってくれると
ウインナーを手でつまみ出し、卵焼きを1つだけ口に入れてボーーーー。

仕方ない飴を出すかな。

苺とアメリカンチェリーを入れた(画像にはないが)おにぎり型のケースを出すと苺だけすごい勢いで食べ始めた。

次に浅漬けとアボガドの小箱を開けると
アボガドだけを一瞬にして食い尽くした。
で・・また、ボーーーーーー。

一向にノンタン様に手を出さないすーさんに恐る恐る聞いてみた。

「これは何ですか?」

「ノンターーーーン」

「そか、ノンタンだってことはわかるんだ?」

そばでこの会話を聞いていた先生達が
「やだなーーー、ノンタンに見えますよ。素敵!」と盛り上げてくれる。

「本人がノンタンだとわかってくれただけで婆さんは・・・」

婆さん達保護者は最後まですーさんのお弁当タイムを見届けることができずに
ホールでの試食会会場へ移動することになった。

ホールに入ると真ん中のテーブルの空席だけがいやに目立っていたので、
すんなりそのテーブルの席に座った。
そしたら、5人テーブルはすぐに一杯になった。
婆さん、同じクラスの父ちゃん連中3人と5月から入園してきた男の子のお母さんの5人。
栄養士さんのお話が始まったらなんでそのテーブルが空いていたのかがわかった。
真ん中の一番目立つテーブルだからじゃ。
皆、目立つテーブルだってご存知なのね・・・。

そこに父ちゃん連中と一緒に
「美味しいのう。こんなに美味しいものを毎日食べているなんて幸せ者じゃ」
なんて言いながらガツガツ食べた。




4月から入園してきた女の子の父ちゃんも婆さんと同時に給食の写真を撮影していた。
古株の父ちゃんは
古株の父ちゃん:「おっと、撮影ですか? いいなー、俺なんかもうそんなことも忘れてましたよ。家に帰って奥さんに見せるんですか?」
と、笑っていた。
新顔父ちゃん:「いいえ。これは自分の記念にするつもりなんですよ。子供はお弁当。お父さんは給食を食べた記念です」
婆さん:「いいなーーそう言うの。婆さんもそんな気持ちを思い出さないといけないのう」
と、会話に入っていった。

新顔父ちゃん:「でも、本当はすーさんのノンタン弁当も撮影したかったんですよ」
婆さん:「あらま、ご覧になっていたんですか?嬉しいことをおっしゃって!!でも、本人あの感じだと一口も食べないですよ・・・ったくーー」
新顔父ちゃん:「うちの子が羨ましそうにノンタン弁当を見てたんです。ママもあんな弁当作ってくれたら、うちの子も喜ぶだろうなーって思ってs参考に撮影させてもらいたかったなぁ。」

古株の父ちゃん:「そんなことお母さんに言っちゃダメですよ。そんなことは忙しくてできないから!って叱られますよ(笑)」


新顔父ちゃん:「そうそう、そう思ったんで撮影するの止めたんです(爆)」

婆さん:「実はキャラ弁作るの今回が初めてなんですよ」
古株の父ちゃん:「そうだったの? 婆さんならいつも可愛い弁当作ってあげているのかと思ったけど」
婆さん:「いやいや、恥ずかしくてずっと作る気もなかったですね。『要は味!』ってまるで頑固おやじみたいな考え方でしたから。」

古株の父ちゃん:「弁当は味も大切だけど見た目で子供達は判断するからなぁ。見た目を可愛くしてあげたいけど、うちの奥さんもご存知の通り小学校の先生やってるから朝そんな時間もないんですよ。してあげたいのにしてやれないって言うのもシンドイと思いますからね。 簡単に作れりゃやるだろうけど・・・。」

新顔母ちゃん登場!:「そうですよ、簡単にできるなら私もあんなの作ってあげたいなぁ。」


婆さんは他のお子さん達は先生やお友達とちゃんとコミュニケーションが取れているし、
ノンタン様のお力を借りなくてもすーさんよりはもっと楽しい時間を過ごしているはず
・・・と思っておった。

ノンタン弁当を食べてみたいと思ったクラスの子がいるなんて・・。

公園で寂しくなってしまったアースちゃんのことを思えばノンタン弁当を食べたいと思う子がいてもおかしくないもんな。

じゃ、型紙・・ここにあるから欲しい人はどうぞ。ただし、個人的に使用する以外はNGですよ。

さーて、美味しいもん食べさせてもらったし・・帰って仕事しないとヤバイな。
すーさんのいる教室の前を通りかかるとタコ先生がクラスの子を抱っこしながら小走りしておった。
わしに気がついて
「あれから、ごはん1口?2口食べただけでした」と教えてくれた。

その日はすーさんの帰りのリュックは大きく膨らんでいないのにもかかわらず「ズシン」と重たかった。
「弁当が重いんだな」

連絡帳にはこう書いてあった。
「お弁当は残念な結果でしたね。
 あれから涼しい教室に戻ると元気を取り戻し、午睡時間に突然「おべんとう」「おべんとう」と言い出し、
 お弁当は衛生面で問題があるので
給食を食べました

と、書いてあった。

確かにあの日の給食はうまかったな、すーさんよ!!

婆さんはすーさんと同じものを食べられたと言う貴重な体験ができたことを嬉しく思ってますぞ(笑)




Oh!珍しい

2005-05-26 18:26:44 | すーさん
とうとう・・激務に没頭せざるを得ない爺さんと婆さんにすーさんの反撃が始まりました。

今朝、生まれてこのかた「下痢」なんてものは数える位しかしなかったすーさんが2回もやっちまった。
2回目の処理をしている時に「おなか痛い?」と聞いても「痛い」と言うくせにお元気なわけさ。
で、熱を測ると標準36.8度。
様子を見ている限りでは全くおかしい所は見当たらない。

昨日の昼間もゆるい○ンチをしました・・・と連絡帳には書いてあったが、変わった様子はなかった。

婆さんは一昨日から今朝にかけて仕事の第一のヤマ場を迎えておったので一昨日も昨日も弁当屋さんとコンビニのお力を借りていた。

月曜日の朝は4時起きしたり、火曜日は保育参加だったり・・・水曜日も今日も保育参加をする保護者がいるのでいつもと違う保育園だったはずじゃ。

確かに食欲は少なめだったが
「全然食べないわけじゃないから・・。いつもちゃんと食べているから・・・いいや」
なんて目で見ていただけだったのだ。

今日も朝から納品作業であっちだこっちだと走り回っておったが、保育園からのお迎え要請の電話を気にしていた。

午後3時過ぎ保育園から電話がない・・ってことは・・と考え始めた。

先週金曜日から飲み始めている睡眠薬が体に合わなくて下痢したのかもしれない。
・・・でもなぁ~合わないならもっと早くに症状がでるんじゃないのかな?

心理的ストレスで下痢をした・・・かも?
・・・そうだよなぁ~色々あったもんなぁ~。でも・・・・・。

もしや!
弁当屋さんやコンビニの食事が体に合わなかった???


生まれてこのかたすーさんはお腹を壊したことがほとんどない。
それと同じ位に婆さんが食事を作らなかったことがほとんどない。

・・・・ってことは、「よそ様の食事が体に合わなかった」としか思いつかないのじゃ。

薬の副作用やストレスも捨てがたいが、よそ様の食事の方が色濃い気がしてきた。
味も濃いしな(笑)

旅行をしたことがあるが、すーさんは今年の正月の時も絶食しておったし統計が取れる程のデータがないのでわからないのだ。

婆さんは納品と引き換えに次の「山」を頂戴してきてしまったが、最初の山に比べると半分である。

今日は、久しぶりに(笑)煮物などの家庭料理の代表選手みたいな和食を作った。

これで治ってくれると良いのだが・・・・。



己の選択

2005-05-21 07:49:40 | すーさん
さてさて、昨日はいつもより1時間早くすーさんを起こして「児童精神科」へ。

この大病院の前は何度も通ったことはあったが、朝の渋滞に巻き込まれて信号待ちを8回しても1mmも動かない車内で何故か婆さん一人が緊張しておった。

手っ取り早く話を進めると・・・病院の駐車場にうちの赤いファミリーカーは5時間以上駐車しておった。

大病院は・・・手強い。

すーさんに最初に「自閉症」と診断してくれたワンちゃん先生と会えるまでには長かった。
大病院であるがゆえ、ワンちゃん先生に診察してもらえることは強く望まないつもりだった。
だが、この病院へくるまでの経過を心理士の先生に話をすると(いつもの事情徴収ですw)
「なるべくワンちゃん先生に診てもらえるようにしてみますね」 と言ってくれた。

カルテを作成することからスタートして病院の一番奥に位置する児童精神科の待合スペースに辿り着くまでも長かったがその後もすご~~~~く待った。

婆さんはぴろりんぱさんから「最初はすごく時間が掛かるけど2回目からはそんなに待たないよ」とメールで教えてもらったこともあって、
「南無阿弥陀仏」の代わりに「今日だけじゃ!!」唱えておった。

すーさんが時間を忘れへばりついておったのが、受付などが並ぶカウンター脇の水槽。
入り口付近のその水槽と病院の一番奥にある児童精神科を何度往復したであろうか(笑)

婆さんはすーさんの落ち着きを促すためにノンタン一家とノンタン一家の製作者のちばめさんの念(笑)とノンタン絵本の「ノンタン泳ぐの大好き」を持参していた。

この組み合わせが・・・「ノンタン、泳ぐの大好っき、スイ~スイ~」とマスコットのノンタン様を水槽で泳がせたい衝動を沸き起こらせた。

後ろにはずらーと会計を待つ人々が静かに待っていたが、ノンタン様を泳がせたいと様々なアプローチを水槽の前でするすーさんを見て・・

「クスクスッ」
「フフフフッ」



「あっはっはっはっは」

と笑いを取ってしまった。

ワンちゃん先生に会えるまでに
すーさんの癒し食べ物「クッピーラムネ」が7袋、
アミノサプリ 500ml ペットボトル1本
カリカリ梅のおにぎり1個

を病院内で消化してしまった。・・・これは遠足か?

ワンちゃん先生のいる診察室のドアを開けた・・・婆さんはびっくりした。
広い!!
お世辞にも新しいとは言えない病院だが、診察室は広かった。

さすがにドアが開かれるとすーさんは中へはいることを拒否したが、ワンちゃん先生はすーさんが中へ自分から入る気になるまでドアを持って待っていた。

「婆さんは疲れちまったからお先に中へ入りますぞ」と婆さんは部屋の中央に向かって歩き出したら、すーさんも中へ入って来た(笑)

ワンちゃん先生はすーさんに「ドアを閉めてもいいかな?」とわざわざ承諾を得てから静かにドアを閉めた。

すーさんは部屋の隅にあるミニ応接セットに座って「お絵かきする」と言った。

ワンちゃん先生は「お絵かきするかい?じゃ、クレヨン持ってくるよ、待っててくれる?」と言って急いで診察室を出た。

婆さんは診察室の壁に様々な色のクレヨンで様々な絵が描かれているのをジッと見ていた。
すーさんもこの壁画に触発されたのかもしれない。
多分、診察に訪れた子達が気持ちのままに描いた絵なのであろう。
壁に直接描いてあることがその絵の持つ力を更に引き出していた。

すーさんは1枚の画用紙とクレヨンセットをワンちゃん先生から受け取るとノンタンを描き始めた。
でも、これはすぐに「ナイの!」と言って文句が返ってくることは予想しておった。
すーさんは1枚の画用紙には1つの絵しか描かないからだ。
どんなに小さな絵でも画用紙1枚に1つ。

ところが、ワンちゃん先生と話を始めてもすーさんからは「ナイの、おしまい」とは聞こえて来なかった。

ワンちゃん先生は
「夜寝て、その眠りが質の良いものであることは最も重要。何時間寝てもその子にとって質の悪い眠りであるのだったらそれは改善していかなければならない」と言って

「グッドミン」(良い眠りって意味じゃないだろうか(笑)
と言う薬を処方してくれることになった。

「婆さん、この薬は小さなお子さんには逆効果になることもありますからね」と付け加えた。

「逆効果? はっ? 逆効果とはなんでしょうか??」

「眠くならないでハイテンションになる可能性もあるってことです」

「ぐはっ・・なるほど」

「もし、ハイテンションになって夜の宴がより激しいことになっても婆さんはドンと構えて付き合ってあげて下さい・・・ニコッ」

「はい、わ・か・り・ま・し・た やってみます 苦笑」

「もう一つ先生にお聞きしたいことがあります。
 保育園では12:00-3:00まで午睡タイムになります。
 いつもすーさんは夜12:00~1時の間に寝て夜泣きや夜叫びをするので朝8:00に起こしても起きられません。
 起きる時間が遅ければ保育園では午睡をし始めるのが当然遅くなります。保育士さんは家庭での睡眠不足を補って下さると言う考え方で3:00過ぎ、一番最後にすーさんを起こすそうなんです。
 でも、すーさんが午睡をたっぷり2時間した日の夜は全然眠れないようなんです。
 休日は本人が「ひるねはない!」と言い張るのでさせていません。
 概ね、休日は10:00位には寝ますし、何よりも床に入って20分位で寝付けるのです。そして、夜泣きも少なめです。
 これからの保育園での午睡タイムをどう捉えていったらよいのでしょうか?」

「すーさんの好きにやらせてあげて欲しいです」

「ほへっ?」

「皆、お友達は午睡をしているのでしょうから大声を出したり、飛んだり跳ねたりするのはちゃんといけないよと止めさせて、静かに絵本を読むのであればそれはそれでいいし、お絵かきをしたければそれもいい。最低限のマナーを守った上ですーさんがやりたいことをやらせてあげることが一番良いと思います。
 眠かったら寝るでしょうし。で、皆と同じ時間に起きる。眠くても起きる。
 それでいいんですけどね。」


「これからできるだけ細かくすーさんの経過を見てみたいので1週間後に予約取りましょう」
「はいはい・・わかりました」
「婆さんはお仕事されているので都合の良い時間をおっしゃって下さい」
「でも、来週金曜日の午前中ですよね?」
「いいえ・・午後でもいいですよ」
「じゃ、お言葉に甘えて午後遅い時間でお願いします」
「では、午後6時に予約を入れますね」

「ひょえ~~~~、ワンちゃん先生6時なんて時間でいいんですか?」
「構いませんよ」

よかった、これなら診察を受けて薬を薬局でもらってすぐに帰宅すればいつものすーさんの生活時間とはそんなにズレることはないじゃろう。

婆さんは「来てよかった」と思った。
錠剤を粉に薬に作り変えてもらって午後9時までには飲ませることができるかどうか?
ハイテンションになったら婆さん一人でどうしようか?
そんな不安は小さいものだった。

ワンちゃん先生と話をしている間、すーさんはずっと絵を描いていた。
話が終わって、すーさんの所へワンちゃん先生と行ってみると
なんと!!1枚の画用紙に何人ものノンタン様が(ノンタンには普通見えないんですがw)いらっしゃる。
それも裏もだ。
そして、大好きな「青」のクレヨンだけで描いていた。

「1枚に1つの絵」神話は消えていた。

「これ、もらっていいかな?」 ワンちゃん先生はすーさんにそう尋ねた。

「これは何を描いたのかな?」とは聞かなかった。

「先生、さようなら。じゃ、またね。お先に」  それがすーさんの答えだった。

もしかすると診察室の壁画を見てたくさんのノンタンを描く気になったのかもしれないが、それはわからない。

が、すーさんの「お先に」って言う言葉がなんかおかしくてわからないことも楽しく思えた。

保育園で用意してくれている給食には間に合わないので病院から調剤薬局に向かう時に保育園に電話を入れた。

帰り道の車の中で「チャーハンおにぎり」をすーさんに持たせておいた。
保育園に到着したのは午後2時過ぎ。
ジュニアシートの周りには沢山のチャーハンおにぎりの残骸が散らばっていた(笑)

教室に着くとウイング先生が扉の鍵を開けて迎えてくれた。
教室では毎度お馴染み「寝ない組」の子以外はガッチリ寝ておった。

程なく園長先生も教室にやってきた。タコ先生も・・・。

「午睡をするかどうかはすーさん本人に任せてやって下さい」

他にも話をしたが、結局伝えなければならないことはこのことに尽きるのだ。

「家庭で不足している睡眠を午睡で補わないといけないと言う考え方はしないで下さい」

タコ先生に向かって婆さんははっきり言った。

タコ先生はどこからか紙を取り出しメモを取っていたが・・・この言葉は書けないでいた。

タコ先生は真面目に考えてくれているのはよ~~~~~くわかるのだ。
でも、すーさんに今必要なのは睡眠量ではなく、質の良い睡眠なのだと言うことをわかって欲しい。

「すーさんには最近寝るときににトントンしたりする回数は減りましたよ」
「前の園でも薬を飲んでいた自閉症の子がいましたが全然効かなかったですね」

タコ先生からはそんな言葉も飛び出した。


「タコ先生!昨日の午睡の時すーさんの独り言はデカイ声でしたか???」

腹が減っていたことも忘れてタコ先生にそのことを聞いた。

「そんなこともないんですけど、話続けているとドンドントーンが高くなることもあるので・・・」
「では、独り言を言いながら歩き回って寝ている子達を起こしたのですか?」
「いや・・そういうことはなかったです」
「では、お願いです。独り言、独り歌に関しては人様の迷惑にならないのならもう少し様子を見てもらってもいいですか?」
「はい・・・」
「すーさんは今までも自分の眠りを求めて独り言や独り歌を唄っていました。家庭でも同じです。すーさんに独り言や独り歌が必要ない時はしません。午睡なしで過ごした休日の夜はほとんどしません。眠りを呼ぶ儀式、もしくは落ち着かせる儀式のようなものじゃないかと思われるので、その時に応じて対処してやってもらえませんか?」

タコ先生は昨日の連絡帳ですーさんに「お話はダメ」と言ったらしいことがわかった。
すーさんは「ダメっ!」と言って泣いたそうだ。
すーさんが泣いたことで婆さんはそう言ったのではない。
とかく「形にこだわる」「できた・できない」と言うタコ先生。
形もできたことやできないことも大切だ。
だが、己の選択で出したことからすーさんが学び取る力も見て欲しい。

ワンちゃん先生からの話だけはタコ先生の耳には届いたのではないかと思いたい。
だが、睡眠薬がすーさんにどんな効果があるかはやってみないとわからないので、
それが少し落ち着いたらタコ先生やウイング先生とはゆっくり話をさせてもらえる時間を取ってもらえるよう園長先生にはお願いしておいた。

午後9時ジャストに投薬成功。
午後10時に床へ入って10:10には寝た。
独り言も言う暇がなかったらしい(笑)
夜泣き、夜叫び・・・一切なし!!

これが、薬のおかげなのか午睡なしだったからなのかはまだわからないが、
まだ起きて来ないし、わしが起き出した時は寝た時からほとんど位置がズレていないすーさんが静かな寝息を立てておった。

眠りが浅くていつもウゴウゴ、バタバタ動くすーさん。
よく眠れてよかったね。



仕事を読む

2005-05-18 08:07:34 | すーさん
皆様からのご声援(コメント)にもなかなかお答えできずに「仕事一筋」の婆さんでございます。
誠に申し訳ございません・・しばし、いや、しばしばしばしばしお待ち下さいまし。

爺さんも婆さんも「仕事一筋」にならざるを得ない現状。
すーさんはいつものマイペースの生活。

ずっと、すーさんには家で仕事をする婆さんを見せなかった。
パソコンに興味がずっとずっと小さい頃からあったので、パソコンで仕事をする婆さんを見せると
「後で面倒だ!」・・・って思っていた。

しかし、すーさんは睡眠障害もあるようで保育園で2時間も午睡すると就寝するのは0時過ぎ。
お迎えに行って、夕食食べて、入浴してから就寝までの時間はかなりある。
その時間を婆さん一人でやり通すのは・・・「できない」

昼間、ずっと仕事に集中しておると掃除はおろか洗濯物もお風呂掃除も食事の仕度もできない。

昨日はさすがに夕食が作れずにすーさんを迎えに行って一緒に「オリジン弁当」を買って帰ってきた。

サラダだけでも作ろうとレタスを洗っている間にすーさんはお弁当の中の「ハンバーグ」を丸ごと全部食べてしまっていた。相変わらず白米嫌いなのでご飯には手もつけていないがな(笑)

婆さんは大慌てでレタスにマヨネーズをちょっとだけかけて
「レタスじゃ、レタスも食べておくれ」・・と食卓に出す。
トマトを乗せるのをすっかり忘れた。

「レタス?? キャベツ??」  そんなことを言いながらすーさんはマヨネーズだけ舐める。

「これはレタスじゃ!! レタスも喰え!!!」

やっぱり夕食にありつけない婆さんの言葉は荒い。

ゴマ塩と梅干が乗っているご飯をダマシダマシすーさんの口へ運んでレタスも食べさせ、デザートに冷凍のブルーベリーを用意して・・・婆さんは自分が夕食を食べる元気が無くなっていた。
まぁ、これもいつものことなのだが・・・・。

食卓にはフォーク、スプーン、箸、サラダボールに弁当の容器、すーさんのビブ、テーブルの上はベタベタ。

それでも最近パソコン星にでっち奉公志願のすーさんには
「手を石鹸で洗って来ないとパソコンはできないよ」と言うと一人で手を洗いに行ってくる。

パソコンと水槽にいる「ヤマトヌマエビ」に夢中なすーさんを利用して、
「エビちゃんにごはんをあげよう」とか
「パソコンはお風呂に入ってからね」とか家での生活の流れをつけるようにした。

おかげさまで、水槽の前ではすーさんの排泄スタートボタンが押されるようで、
大の方もそこでムズムズっとするらしいので頃合を見てトイレへ連れて行くと成功する。

一昨日は、初めて「すーさんはノートパソコンで遊ぶ」「婆さんはディスクトップパソコンで仕事」と
入浴後の午後9:00~の時間を過ごした。

すーさんは何度もディスクトップの前に出張して来たが、画面が自分が見たこともない面白くもなんともないのに、婆さんは「お仕事じゃ」と言っているので、この面白くない画面=お仕事 であるならなんら興味はありません・・・って顔をしてノートパソコンでXPツアーを楽しんでおった。

 「これが仕事なんじゃ!!」

昨日の朝、髭剃りをしている爺さんに

「爺さんにお仕事がんばってって言ってあげて」とすーさんに冗談で言ってみた。

そうしたら・・・・・

「おとーしゃん、しごとがんばってねぇ~~~!!」

婆さんは・・・うろたえた。

いつもならかなり機械的なイントネーションでコマンドに答えるすーさんなのに、
この時は・・・・人間の声・・・・だった。

今にもベットに戻ったら簡単に入眠しそうな爺さんの目はパッチリと開いた。

昨日の夜も婆さんは書類の山をパソコンディスクの前で切り崩しておったが、
すーさんはノートパソコンをやりながら休憩タイムに婆さんの所まで来て

「おしごと」・・・と一言言って又ノートパソコンの所へ戻って行く。
途中エビちゃん観察しながら戻って行く。(笑)


きっと、仕事をしている時の婆さんの顔はいつもの顔とは違うのであろう。
仕事の書類が詰まったダンボールをリヴィングに置いてもすーさんは触ろうともしない。

「すーさんに仕事を邪魔されたら困る」

そう、ズーーーーと思っていた婆さんはすーさんを侮っていたのかもしれない。

すーさんはしっかり「仕事」の空気を読み取っているのである。

待ってろよ!! 頑張って仕事片付けるからね。



順番

2005-05-14 07:59:53 | 婆さん
さてさて、昨日は葉っぱ様を見て生気を取り戻した婆さんは
仕事仕事仕事仕事をした。

思いっ切り集中して数時間、
電話が鳴った。

毎度お馴染み「たぬきオヤジ」から電話。
おおおおおぉ~ナイス!!

たぬきオヤジは先日のGWに開かれたイベントで「注文殺到」を期待しておった。
だから、婆さんもそのイベント用に必要なチラシなどを4月中旬から作成しておった。
GWは爺さんも仕事だったので、遠方でやるそのイベントにすーさんと婆さんで出掛けるには心細いので行けなかった。

だから・・・・どうだったか?・・・がずっと気になっていた。

「ダメっすよ・・1台しか売れなかったっす」

「・・・・・1台ですか?」

「はい、1台だけ」

一瞬、わしも止まってしまった。

「でもね、【これからだ】って感触を土産に帰って来たんでがんばります」

たぬきオヤジは、まるで選手宣誓でもしているかのようにきっぱりと沈黙を破ってくれた。

ビジネスとは売れてナンボが基本なのであろうが、「見込み」ってものをどう捉えるかが勝負のような気がする。

所謂「マーケティング」である。


婆さんは、たぬきオヤジの会社のホームページから始まって、名刺、会社案内、大手企業に提出する「提案書」もキャンペーンチラシも何もかもデザインする流れに乗ってここまで来たが、ただただデザインと一言で言ってもマーケティングに関わらなければできないこともよくわかっていた。

「一番に優先するのはなんですか?」

わしはたぬきオヤジにいつもこの質問をする。
たぬきオヤジは、自分の腕に対する誇り、社会の目、お客さんの反応の中からその時に合った優先順位をつけていく。

でも、なかなか決まらないこともあるし、婆さんからの意見も聞いてくれるオヤジなので更に考える。

GWのイベント当日の夕方、「今、成田なんですけど・・・」と一本の電話をもらったそうだ。
イベント会場でチラシを840枚配ったそうだ。
その女性はイベント会場(茨城)を離れ、成田に仕事で戻った時にたぬきオヤジに電話を入れたそうだ。
でも、ご注文はキャンペーン用のものとは全く違うものだった。

たぬきオヤジは、「今は在庫が手元にないので・・・」そう言ってお断りする方向で答えた。

「そうなんだぁ・・残念」と電話の女性は言ったそうだ。

「取り寄せに1週間かかるんで・・・」とたぬきオヤジ。

「その頃は【京都】にいるけど・・」と女性。

「わかりました。商品が来るまでお待ち頂けるのであれば京都に行きます!!」

「本当?でも、出張費かかるよね??」と女性。

「いいえ、サービスします!!」

「いいの?本当に??」

今日、土曜日の夕方からたぬきオヤジは一人京都に向けて高速を使わずに商品と取り付け工具一式を持って出掛けると言っていた。

たぬきオヤジは「京都への交通費や労力は必ずこれからに繋がる」を優先したらしい。

たぬきオヤジらしいよ。

わしは仕事の嵐が始まったばかりで何をどう進めて行くかを考えながらやっている。

でも、たぬきオヤジからの「名刺を変えて欲しいんですけど」のリクエストには即効で対応した。

今、婆さんが一番に優先するのはたぬきオヤジの名刺じゃ(笑)

今日は、最後の父母会の会合、すーさんのピアノ、保育園の親達の飲み会がある。
来週は、すーさんの療育と睡眠障害の件でワンちゃん先生のいる病院の予約も入っている。

1年前のわしだったら・・それこそパニックだったろう。

爺さんはパニックを起こしていた婆さんに

「やれることからやっていこうよ」

そう言ってくれていたが、なかなかそれを実践できなかった。

「爺さんはいいよね、当事者じゃないから・・・」 そんなことも思ったりした。

でも、たぬきオヤジを始め色々な人と仕事をさせてもらったことやすーさんの成長を見てきたことで「順番」が付けられるようになった。


それに・・リヴやブログで知り合った友も力を貸してくれる。
保育園の先生方も・・・だ。

そして、爺さんも・・・だ。

順番をつけることは誰の為でもない。

いい婆さんの為につけるのだ。



葉っぱ

2005-05-13 07:01:44 | すーさん








葡萄の葉っぱ
牛蒡の葉っぱ
綺麗だよねぇ~~。
これは「ふたばさん」いや「ふたば様」が婆さんの為だけに
ブログにアップしてくれた画像なんだけど・・・。

嬉しいやら嬉しいやら嬉しいやら・・だ。

わしは無類の葉っぱ好きじゃ。

ここの所かなり冷え込んでおるのでこの葉っぱ達を
見せてもらったら、すぐにでも「ふたばさんち」に
突進したい気分になるのう。

ありがとね。

みんな葉っぱがないと実もならないし命も落とす。
葉っぱが元気だとみんな元気になるのじゃ。

婆さんはこれからもずっと「葉っぱ信者」である。


音の不思議-りんごが3つ

2005-05-08 16:40:24 | 音の不思議



昨日は「スノー音楽スタジオ」での最初のレッスン(レッスンと言う言葉にはちょっと抵抗ありw)。

すーさんの時間の前にはレッスンがなかったらしく車から降りてもピアノの音は聴こえて来なかった。
「ピアノ いくの」 とかなり張り切って保育園から来たのにピアノの音が聴こえて来ないと・・・。
「かえる、ない」 と立ち止まる。
  ・
  ・
  ・
「おはよう!!」
すーさんは空を見上げて何やら元気なご挨拶。
フフフッ・・スノー先生のお母さんが2階のベランダでお洗濯物を取り込んでおった。
こうなればしめたもの。
すーさんは先週ピアノの音だけを頼りに開けたドアを今日はスノー先生のお母さんを
頼りに元気に開けて長靴を脱いだ。

スノー先生は「これ、すーさんに先生からプレゼント」
そう言って、ディズニープリンセス(白雪姫だのアリエルの)表紙のスケッチブックを広げた。
すーさんはこの手のお姫様には全然興味なし・・・すいませんww

でも、反応がなくてもスノー先生は立ち止まったりしない。
白い新しいページに「りんごを一緒に描こうね」と言って柔らかい色鉛筆で赤い○を描き始めた。
すーさんはりんごがどんな形であるかはご存知であるが、りんごの絵なんぞ描いたことはないが、
先生のリズミカルな声賭けになんだか赤い○を描き始めた。

りんごが3つ、スケッチブックに描き終わるとそれが譜面になった。

この後のレッスンの模様はまたまた簡単ゲームにしてみました。

本当は我が家にキーボードでもあるともっと楽しそうなものになるんだけど、
まぁ、ご愛嬌ってことで・・・。

きっとそのうちに○ノパパさんが音のファイルを送って下さることでしょう。

では、「みんなでりんごをたべよう!!」

追伸:ゲームの中でりんごを食べてくれる天使ちゃんもayuさんが描いてくれたんですよ。
    全員ではい・・・・あ・り・が・と・う・・・・・・・!!



名前をください

2005-05-07 13:00:06 | すーさん



さぁ、よってらっしゃい見てらっしゃい!!
このたび、「ババ・きっずタウン」にマスコットが登場することになりました。
このかわいらしいマスコット・・・誰が作ってくれたと思います???

へぇへぇ・・あのね・・面白人間の血を嫌でも受け継いでしまった(笑)
かわいい小学生の女の子が作ってくれたんですわ。

それはいったい誰?

それは上の画像をクリックして「マスコット」を更にクリックしてもらえればわかるのじゃ。

で、皆の衆と皆の衆の血縁、親類、友人、知り合い、だたの通りすがりの人・・・
誰でもOKなので、このかわいいマスコットに名前をつけて下さい!!

作者の
あの子は、見事に婆さんの思い描いておったイメージを
このキャラで表現してくれたのだ。
だから、あの子にも喜んでもらえる、
そして、ババ(母)パパ達も、勿論主人公のきっずも
いつでもどこでも呼んでもらえる名前をつけてくだしゃんせ。

皆さんのアイデアをもとにして近いうちに発表致します。

どうぞ奮って、焦って、気張って、楽しんで応募して下さい。
楽しみに待っております。
(絶対・・・つけてくれぇ!!)

追伸:なんだか、投票、募集の画面(FC2からの借り物)がうまく動かない気がする。
   さっきはできたんですけどねぇ。
   もしかすると土曜日なのでサーバーが・・・いやな予感。
   もし、うまいこと画像等がダウンロードされないようでしたら、
   またやりなおします。
   これから、音楽スタジオへ行くための準備をしま~~~す。






ノンタンを追え

2005-05-06 07:36:41 | すーさん
「すいません、子供が一人いなくなったんですが・・」


ここは、近所のサティの2階フロアー。
婆さんはレジカウンターにいる「小まめちゃん」と言う感じの店員さんにそう告げた。

小まめちゃん:「では、お名前から教えて下さい」
婆さん:「すーさん です」
小まめちゃん:「女のお子様ですよね?」
婆さん:「はい、一応」
小まめちゃん:「い・ち・お・う・・・ですか?」
婆さん:「よく男の子に間違えられます」
小まめちゃん:「おいくつですか?」
婆さん:「4歳です。ですが、5.6歳には見えます」
小まめちゃん:「今日、おめしになっていらっしゃる服装を教えてもらえますか?」
婆さん:「では、上から申し上げまする。袖の部分はグレー、胴体の部分はライムグリーンのラグラン袖タイプのTシャツ」
小まめちゃん:「ほほっーー」
婆さん:「ズボンは薄いベージュのナイロン製で、裾を1折りしています」
小まめちゃん:「なるほど」
婆さん:「靴は、ビタミンオレンジのアシックスの靴で18cmです。つま先部分は汚れています。」





小まめちゃん:「お婆様は落ち着いていらっしゃいますね?」
婆さん:「迷子は初めてですがね(苦)」
小まめちゃん:「これでアナウンスしてみますね。で、他に特徴などございますか?」
婆さん:「きっと、絶対、
泣いてないと思います。

小まめちゃん:「ええええええ”~~~、泣いていらっしゃらないのが特徴ですか?」
婆さん:「本人に名前を聞いても答えないかもしれません。【おなまえは?】と聞いて下されば答えるかもしれませんが、
【お名前はなんて言うの?】と聞かれたら何も言わないと思われます。」
小まめちゃん:「?????????????????????????」
婆さん:「【いくつですか?】と聞かれたら【3歳です】と最初に言います。
でもそこで「え””??」と突っ込んでもらえれば【4歳です】と答えるはずですが・・。
まぁ、何も聞かない方が無難だと思います。
小まめちゃん:「とにかくアナウンスしてみますね(かなり焦り始めていた)」
婆さん:「お手間を取らせて申し訳ありません」

「♪ピンポンパンポーン♪
グリーンのTシャツ、ベージュのズボン、オレンジの靴をおめしになった4歳になるすーさんとおっしゃるお嬢様を婆さんがお探しです。お気づきになられましたお客様は、2階紳士服飾売り場カウンター.もしくは、お近くのスタッフまでお知らせ頂きます様お願いします。
♪ピンポンパンポーン♪」



「ほほー、こうなるわけか」 
婆さんは小まめちゃんと一緒にこのアナウンスを聞いた。

小まめちゃんより2回り大きなもう一人の店員さんが、
「この階の左奥にあります、ジーンズショップの子供の遊び場は見ましたか?」と言った。
「あぁぁ、あそこですね。あそこはいつもお子さんがたくさんいますもんね」
「でしょでしょ? だから、あの辺によくいらっしゃることが多いんですよ」
「まずは行ってみますが、うちのすーさんはお子さんがたくさん居る所は【いない】んですけど」

・・・とりあえず、そこにも行ってみたが相変わらずの盛況ぶりで、やっぱりすーさんの姿はなかった。
念のため、エスカレーターですーさんがよく行く3階のおもちゃ売り場、ゲーム売り場、ガチャガチャ付近も見てきたがいなかった。

もしかすると、2階だから別館への連絡通路を使って「ゲームセンターへ行ったかな?と思ってみたが、もう一度、2階の小まめちゃんの所へ戻ってみた。

小まめちゃんのいるカウンター辺りはほとんどすーさんは来たことがない。
用事はないからね。
でも、今日は(5/4)は爺さんの誕生日。
半袖のシャツと薄手の上着のタグを見ていた瞬間にすーさんが消えた。
大概は、買い物を全拒否するので婆さんが買い物を諦めるか爺さんがすーさんを見ているかのどちらかなので「逃走」することはない。

だから、迷子は初めてなのである。

サティは散歩コースだが、決まった場所へ決まった場所から入って行くので、
すーさんがどれだけ応用できるのか想像がつかない。

アナウンスから15分が経過した頃、婆さんはある程度の場所は探した。
サティは売り場が横に長いので中央にあるエスカレーターより反対側まではまだ探し切れていなかった。

「もしや・・・・・・・・」

すーさんが消えた2階紳士服服飾カウンターは2階の端っこ。
反対側の端っこには子供と婦人を扱うブランドの専門店がある。
あそこまで行った?
ええぇ?まさかね・・・。
このお店には普段全く用はない(笑)

「ちょっと、まった!!」

ありましたがな・・すーさんにとってそのブランド店に用事が!!

このブランド店は婦人ものと子供用の売り場を仕切る意味と親が子供をそこに置いて視界の中に入れながら買い物ができるスペースとして、合皮のビーズクッションを並べ、その前ではあの「ノンタン」や「いないいないばぁ」のビデオを流しておるのじゃ。



そりゃね、泣いて泣いて感激のご対面を期待していたわけじゃございませんが、
「超・リラックスタイム」をお過ごしになられているのにゃ、婆さん、何も言葉がでませんでしたよ。

「ちょっと・・すーさん。色々迷惑かけたのだからそのフテブテシイ顔を見せに行くよ」
「まだ、もう一回見る(もう少し見ていると言う意味)」
「もう、いっぱい見たでしょう??????!!!!!!」
「もう、ダメ! ダメじゃない!!」
「はぁ?? それはダメとダメじゃないどっちよ?」

結局、ノンタンのビデオが終わるまでそこに居させられた。
やられた。

20キロ近くもあるすーさんを広い売り場を端っこから端っこまで抱っこして連れていき、
小まめちゃんに「いました。ご心配おかけしました」と言うと、
「あっ。見つかりましたかぁ」・・と、すーさんを上から下までジーと見る小まめちゃん。
「すーさん、小まめちゃんにありがとうは?」
「ありとーます」

「確かに婆さんがおっしゃられていたすーさんですね。あのアナウンスじゃ誰もわからないかも(笑)」

その後、爺さんの誕生日プレゼントをすーさんの手をガッチリつかみながら買った。
小まめちゃんの所で精算する時、すーさんはカウンターの向こうにいる小まめちゃんよりも早く

「ありとーます」 と頭を下げた。

小まめちゃんは、「また来てね」と言ってくれたが、すーさんはまたあの場所へ走り出していた。

今回は行き慣れている場所での迷子だったから婆さんも取り乱すことはなかったが、
よく知らない場所ですーさんが迷子になったら方向音痴の婆さんの方がパニックになるに違いない。

やっぱり、爺さんがいない時には買い物はできましぇーーん。



たんぽぽ爺さん

2005-05-04 16:29:34 | すーさん


春キャベツって美味しいよね。
外葉がちょっとぐらい硬そうでも何枚も捨てられないのじゃ。
どこをどう見ても美味そうだからじゃ。

今年は腹いっぱい春キャベツを食べてない気がする。
我が家には毎週キャベツは届いているのだが、水洗いしてそのままかじり付いた記憶がない。
婆さんの前世は絶対に草食動物だったと思う。

昨日は、朝すーさんと一緒に爺さんを駅まで見送りに行くことにした。
「いい案だ」と思ったが、マンションを出ていつも保育園へ行くために左に曲がる角を
今日は「まっすぐ」で良いとわかるとすーさんは上機嫌。
それに爺婆と手をつないで直進することが物凄く嬉しいようだった。
その姿を見て、婆さんは「ちょっとヤバイかも」と思った。

すーさんは駅が嫌いだ。
嫌いな場所で大好きな爺さんを見送るとなると・・どうなるのだろうか?

でも、まだ連休は始まったばかりじゃ。
なんとかなるだろう。

駅に着くと「やだ、やなの」と小パニック。
目を泳がせて「おとうしゃん、いってらったい」と早口で言うとひたすら改札口から離れようとする。

見送られるはずだった爺さんは、すーさんの落ち着きのない後姿を心配そうに見送る役になってしまった。

それから、河川敷の公園、川の上にかかる鉄橋にひっきりなしに通る電車を見たりしながらかなりの時間の自由行動。
婆さんにとっても穏やかな時間だった。

周りがバーベキューの準備をする人で賑わい始めたので、いつものお決まりコースに戻ってポストに手紙を投函して帰宅した。

帰宅するとすーさんは指示通りの順番で「トイレに行って、手を洗い、うがいをする」
「パショコン、する。パショコン、やりたい」
これも日課になってしまった(笑)

遅めの昼食を取って、婆さんとすーさんはしばしパソコンタイムとすることにした。
婆さんは早々に切り上げ、夕食の下準備をした。
サラダうどんと塩焼き鳥。

サラダうどんの具のきゅうりを切り始める時に
「すーさん、トイレに行ってからお出掛けするよ」と声をかけた。
すーさんは、ノートパソコンの電源を落として「トイレ、トイレ」と言いながらトイレ方面へ行った。

1分後・・・トイレから激しい泣き声。
「なんじゃなんじゃ・・・」

すーさんは、トイレのステップにジーンズだけを下ろした状態で、
仁王立ちになりわしに向かって「やだ」と怒り泣きをした。
「あれ?ウン○?」

そう言ったとたんに、もう・・・狂い出した。
明らかにパンツの中にはまだまだ温かさが残るウン○があるのがわかっているのに、
すーさんはパンツを下ろそうとしないし、婆さんの手を跳ね除ける。

「だって、ウン○したんだからパンツ脱ごうよ」
「やだやだやだやだやだ・・・・・」
しばらく待ってみたが、すーさんの決まり悪さから来たであろう癇癪は治まる所か激しさが増してきた。

かなり強引に、そして、パンツからウン○がこぼれ落ちないよう慎重にパンツを脱がすとすごい状態。
公共のネット上なのでこれ以上の詳細な現状説明は避けることに致しますが、
いつもいつも痔を覚悟しながらの排泄をするすーさんだと申し上げれば、その状態はご想像できましょう(笑)

もうどうしようもないので、お風呂場ですーさんごと洗い落とすことにしたが、
とにかくすーさんはMAXの興奮状態。
結局、すーさんがウン○体で徘徊した場所を全て掃除、消毒し、すーさん本体の着替え・・・でわしの体は疲労困憊。

やっと、わしの手も5回ミューズで洗って再度キュウリの斜め切りを始めたら、
今度は「ジャージャー、わかんない。ジャージャー」と走り回るすーさんの声。
さっき、いや今、着替えたばかりのズボンの内股付近から液体がこぼれ落ちていた。

もう、婆さんは顔面蒼白・・・だったに違いない。
「ビショビショ」と言ってリヴィングに立つすーさんに「着替えようね」と言うのが精一杯だった。

すーさんの重いズボンを洗剤で手洗いしている時に「どうしてなんだ? これは異常事態って言うんだよね?」と面白人間達に向けて聞いていた。

婆さんは、もう決めていた。
「もう一度、出掛けよう。また、すーさんの行きたい方向へ行きたい場所へやりたいことをしてもらおう」



たんぽぽさんがおじいさんになっちゃった・・・。
ノンタンはそう言ってたんぽぽの種を最初に見た時に悲しんだ。
だが、たんぽぽの種が「ノンタン、ありがとう」と言ってくれる。

すーさんに「おじいさんのたんぽぽさんをほらっ飛ばしてあげよう」
散歩の途中で見つけたたんぽぽの種を婆さんがつまんで風に乗せてあげると
「気持ちよさそう・・・たんぽぽさん、ありがとう」と言って、すーさんは又新しい発見をしたらしい。

「たんぽぽさんのおじいさんを探しに行こう」と言うとすーさんはいつもの道を選ばず、
知らない道へまた、知らない道へ走ってたんぽぽさんのおじいさんを探した。

2度目の長距離の散歩を終え、締めくくりはマンションの敷地内にある滑り台を3回滑って帰宅した。

「おとうしゃーん、ただいま!!」

すーさんは、誰もいないリヴィングに呼びかけた。

今日はこれで2回目の「おとうしゃーん、ただいま!!」だった。

もう、夕食の時間だ。
婆さんは爺さんに電話を入れた。

今日の異常排泄について話をし、お風呂はわしも裸で無防備になっているので、もし、すーさんがさっきのように興奮したら対処できないので入浴はしないかもしれないからね・・・と言った。

爺さんは「う~~~~ん、でも・・・。親バカって言われるかもしれないけど、朝、俺と婆さんと一緒に手をつないで駅に行ったのに散歩して帰って来たら俺がいなかったことですーさんは不安定になっているんじゃないか?」

婆さんもそれは思っていた。
ギラギラライオン事件もあったし、駅で爺さんとバイバイしたのは「今だけ、バイバイ」としか思えなかったのかもしれない。
いつも爺さんが座って熱帯魚を眺めるダイニングテーブルの椅子の座面を2回叩いて「おとうしゃ~ん」と言ったすーさん。
きっとそうなんだね。
すーさんは休みなのに、婆さんがいるのに・・・爺さんだけがいない。

すーさんが体中にウン○をつけて興奮し部屋中を走り回り婆さんの声かけに一切耳を貸さない(貸せない)状態の時にすーさんの頬にビンタして我に返ってもらったことも話した。

「そういう時はいいんじゃない」と爺さんは言ってくれた。

午後8:55.すーさんは眠りについた。
午後9:03分、爺さんは仕事から戻ってきた。

「もう寝ちゃったの?」
「うん、今、寝た」

本当は、夕方の散歩から帰って来てからが真の親子戦争だった。
ノンタンのDVDもパショコンもなし。
すーさんは泣き泣き、泣き・・・目が3分の1に縮小し、いつもならダラダラして進まないハミガキも自分から模範的なハミガキを披露し、婆さんにスリーパーを着せられ寝床に押し付けられると5分で入眠した。

すーさんは今朝8:00に爽やかに「おはよう」を言うまで一度も寝言を言わなかったし、夜泣きも夜叫びもしなかった。
ただ、隣で寝ていた婆さんの顔面を一度だけ遠慮なくキックしたがな。
「痛いなんてもんじゃないっす」

今朝も昨日と同じように駅の途中の道まで爺さんと3人で歩き、すーさんが「たんぽぽさんのおじいさん」とリクエストするので河川敷へ向かった。

そして、また、婆さん初体験の珍事件が起こったのであった。


あなたを知りたい

2005-05-03 08:43:50 | すーさん


あなたをもっと知りたい。
あなたにもっと近づきたい。

保育園の連絡帳は婆さんには本当に大切なものなんです。
婆さんの知らないすーさんを教えてもらえる。

でも、それだけじゃないんです。
担任の先生と婆さんの交換日記でもあるんです。
担任の先生と婆さん、爺さんができるだけ理解し合っていくためには必要なものなんです。

連絡帳が全てではない。
それはわかってる。
だけど、最近連絡帳を書くのに苦痛を感じてきた。

「連絡婆」はどこへ行った?

「連絡婆」はここにおるぞ。

じゃ、なぜ筆が進まない・・・?

それは、連絡帳の中に書いてくれているタコ先生がいないからだ。

爺さんは言った。

「この連絡帳ですーさんがこんな時どんな反応したかが見えてくる。
 細かく書いてくれているからね。
 でも、すーさんの動きはわかるけど、タコ先生が見えてこないんだよ」

4月23日の懇談会の後にタコ先生とウイング先生、園長先生と先日の診断結果や
これからのすーさんの保育園生活についての話をした。

タコ先生は婆さんの話を目をそらさずにずっと聞いてくれた。
やっぱり、すーさんがすでにタコ先生の目を見なくなったことをどうにかしたいと思っておるのだ。
・・・そう感じていた。

タコ先生の保育士としての経験を婆さんはお借りするのだ。
だが、タコ先生だってわからないことはあるはずだ。
だから、思い切って
「すーさんとは着かず離れず見ていてやって欲しい」と伝えた。

次の週の2日間位は婆さんが伝えたかったことが伝わったと読み取れる連絡帳であったので、
爺婆も喜んだ。感謝した。

でも、またタコ先生は春風に乗ってどこかへ行ってしまったようだった。

連絡帳からタコ先生は消えていた。

1日のすーさんの様子を書いてくれる
は、「連絡婆」よりはるかに多い。
でも、「連絡婆」は釈然としない気分だった。

5月1日、チュー先生に会いに行った。
チュー先生はパソコン講習を受けていたので、5分ほどしたらすーさんの前に現れた。
トレードマークのおさげヘヤーではなかったのでちょっぴり感じが変わっていたが、
「ギャッハッハ」と笑うとやっぱりチュー先生だった。

「タコ先生は婆さんがおっしゃる通りの人だと思います」

チュー先生は早口の婆さんの説明を聞いたあとにそう言った。

タコ先生はすーさんができるようになったことをたくさん書いてくれたり、
朝、爺さんにその報告をしてくれるのだが、
すーさんができるようになったことをタコ先生がどう思っているのかが全くわからなかった。

1歳児の担任をしてくれた時もタコ先生とお話すると
会話のどっかにいつも
「そんなことはないですよ。」と必ず入ってくる。

それは、保育士の目にはそう映っているのだろうし、婆さんを元気付けてくれる意味もあって
そう言って否定してくれるのだろうと思っていた。

が・・・大概、「そんなことはないですよ」の後のタコ先生の話はどっかいつも的外れなのだ。

なんでだろう?
これは・・・言い訳だから・・・取ってつけたなんとなくつじつま合わせの話だから、
婆さんが理解できないのだ。

完璧主義なんだろうなぁ。

チュー先生や村先生は

「婆さん、またやっちゃいましたよ。すーさんに嫌われちゃいました。
すーさんはしつこいのが嫌いなのにもうちょっとだけって近づけたら怒られちゃいました。
心から反省!!」  と、明るくその手の話をよくしてくれた。

その失敗談を婆さんは笑いながら聞いて、
すーさんと接する時の大きなヒントをありがとう!! と言う気持ちだった。

しかし、明らかにタコ先生との接触を少なくしようとしているすーさんがいるのに、
タコ先生からは失敗談を聞いたことも連絡帳からも見たことがない。

婆さんに失敗談をすると「弱みを握られる」と思っているのであろうか?
それとも、タコ先生自身のプライドがその手の話を封印させているのであろうか?

チュー先生は
「タコ先生もこれからも保育士としてやっていく以上これを乗り越えないとダメだと思います。
 だから・・・ぶつかってみて下さい。」・・・とおっしゃってくれた。

さてと、担任の先生と徹底的に話し合うために体力を温存しているノノパパさんと同様、
婆さんも今日から3日間すーさんとダラダラ・シャカシャカしてエネルギーを溜めておこうっと。