Officer's '70s Theater

'70年代の恐竜的ハイパワー車ファンが昔を懐かしむブログ

新バニシングin60スピードトラップ

2009-03-18 22:19:11 | 映画(車)
アメリカン・カー・チェイス(自動車窃盗)No.3
新バニシングin60スピードトラップ(Speedtrap)
1977年作品(VHS)
主演:ジョー・ドン・ベイカー
車:1967ダッジ・チャージャー(赤白ツートン)

自動車を盗みまくり、警察を挑発しながら逃げ回る愉快犯「ロード・ランナー」とそれを追う探偵(ジョー・ドン・ベイカー)のチェイスを描く。
周囲の人々にも「絶対に捕まらないロードランナー」のニックネームは知れ渡っており、逃走中に何度も事故を起こして迷惑をかけるのにもかかわらず、見物人から「もっと逃げろ、捕まるな!」と囃し立てられる始末だ。
犯人は金銭目的ではない為、逃げる途中で高級車を何度もぶつけて壊したり、挙句に乗り捨てて逃げたりする。クルマ好きから見ると邪道である。(笑

ジョー・ドン・ベイカーのテーマ曲「American Saint」のぶっ飛んだ歌詞が面白い。
というか、この曲を楽しめない人は映画全体が気に入らないはずだ。
YouTube - Speedtrap (1977) - car chase (2)
http://www.youtube.com/watch?v=5j1n8Upw6kk

リモートコントロールであらゆる車の開錠やエンジン始動が出来る「夢の機械」が存在するという設定が、安っぽいマンガ的で邪道である。(爆

途中で何度も登場する「自動車教習中のトロすぎる女」のプロットは、後に仏映画「TAXI」でも使われた。

色々な名車がとっかえひっかえ出てくる中で、銀色のダットサン240Z(初代フェアレディーZ)も盗難車として登場する。
米国映画「バイオニック・ジェミー」にも登場する240Zは、「コンパクトなスポーツカー」として日本国内の10倍以上の台数が米国で売れていた。
このため、フェアレディーZのハンドブレーキが、日本用の右ハンドル車でも「左ハンドル用の最適位置」に最初から付いていたのは有名な話。

日本の配給会社が勝手に「新バニシングin60」の名前を付けたのだが、H・B・ハリッキーとは何の関係もない全くの別物だ。
配給会社の担当者は「どうせ馬鹿な客どもは、こうでも名付けないと観に来ないだろう。」と考えたのだろうか?


※ロード・ランナーとはアニメ「ルーニー・テューンズ」Loony Tunesに登場するダチョウのような超俊足の動物。話す能力は無く、クラクションのように「Beep ! Beep ! 」と鳴くだけなのが特徴。
悪いコヨーテが食べようと狙うのだが、いつも逃げられてしまうという喜劇を演じる。


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