日々是好日

身辺雑記です。今昔あれこれ思い出の記も。ご用とお急ぎでない方はどうぞ・・・。

さんまの「恋のからさわぎ」に倖田來未が出演

2008-02-03 20:24:36 | Weblog
夕べ(2月2日)の「恋から」でゲストを倖田來未さんとさんまがアナウンスすると、女性出演者から過去最大と言ってもいいような大きな喝采が沸き上がった。何をしている女性なのか知らなかったが、彼女がしゃべり出すと関西弁丸出しでベラベラベラと言葉が続いて出てくるのに感心した。気取りがなく思ったままを喋っているようなのが私の好みでもある。と言いながらも、番組で彼女が喋った内容は見事なくらい私の頭の中に残っていないの。まあおの程度のたわいない軽いのりの話なのである。

私がさんまのこの番組を見始めてからもう10年近くなる。さんまが二十人あまりであろうか30歳までの若い女性に恋愛体験などを語らせる番組なのである。どこまで本当でどこからが作り物か分からないような話を女性に語らせる。その出演者それぞれのキャラクターも番組に合わせて振り分けられているのだろうか、出演者は結構上手にそれなりの役割をこなしている。だからこそふつうなら親に聞かせられないきわどい話えげつない話を嬉々ととして披露できるのだろう。虚実取り混ぜての演技をさんまが上手に引き出すそのやりとりが面白い。さんまに話を振られたら当意即妙に切り返す出演者はいつの間にか常連の座を占めていく。頭の回転がもう一つでもきれいな長い脚を持っているとか、人目を引きつける豊かな谷間でもあればそれはそれで重宝がられているようだ。自信のある自分の特徴をアピールして、しかもそれが認められなければ舞台から姿を消すなかなか出演者には厳しい番組である。生き残るためにこのバライティ番組に真剣にチャレンジしている若い女性の姿はなかなか健気でいい。私が隠居生活に入って一転してこのような番組を見始めたのを妻が訝しげに見ているようだったが、都合のよい言い訳を思いついたのである。

隠居生活に入ってしばらくたった頃、地元女子短大の学長をしている学生時代からの友人から女の子の前で話してみないかとお声がかかった。これまでに経験したことがないだけに好奇心を抑えがたく話に乗ったのである。設備の整った視聴覚教室が使えるとのことだったので、自分でパワーポイント用に教材を作成してそれをノートパソコンに移して教室に持ち込みんだ。また毎回ミニレポートを書かせては次回に講評を加えて受講生との対話をはかるなど、私なりに授業に工夫を加えて学生の反応を試すのも楽しみであった。しかし講義が軌道に乗るまではいくつかの問題があった。学生の私語がすさまじいのである。さらに机の上に鏡をおいて顔をいじくるのに余念のない学生は珍しくなく、私が話を始めているのに目の前でおにぎりをかぶりつき、私と目が合ってもたじろぎもしない肝っ玉学生もいた。こういう学生相手に生命の起源と進化とか、また一転して環境問題や食糧問題、それに遺伝子操作技術にクローン牛、さらには食中毒とかの話をすることになったのである。

ミニレポートに学生が何をどのように考えをいるのかを書かすと、多くの学生が私語とか行儀の悪い学生へ批判的であることが分かったのが収穫であった。私もそのような学生を厳しく注意するとともに、私の話を聴いてよかっと学生が思ってくれるようにいくつかの工夫を凝らした。その一つが話術である。学生を居眠りさせない話し方、それを心がけたのである。話の途中に学生に問いかけると予想もしない答えが返ってくる。ああそうだ、「恋から」でさんまが若い女の子を相手に軽妙なトークを繰り広げる、そのさんまをお手本にすればいいのだと思った。それが妻へのいい言い訳となったのである。

今やこの「恋から」を見終わると明日は日曜日、と思うまで私の生活に入り込んでしまったが、夕べのゲストの倖田來未が今日の朝日朝刊の記事になっているのには驚いた。



ラジオ番組で「35歳を回るとお母さんの羊水が腐ってくる」といった趣旨の発言をして、それに対する抗議がメールやネットで寄せられたとのことである。ところがこの引用文の前後からの文脈も分からないから彼女が何を言いたかったのかが分からない。それに抗議をしたという人々がどのように彼女の発言の趣旨を理解したのかも分からない。ラジオをいちいち録音してそれを再生して発言内容とその意図をちゃんと確認した上での抗議とも思いにくい。Koda Kumi Official Web Siteでも《先日のニッポン放送「倖田來未のオールナイトニッポン」番組内で、私が発言した内容により、皆様に不快な思いをさせてしまったことを心より深くお詫び申し上げます。》と述べているだけで、人気稼業のつらさでただひたすら頭を下げるのみの姿勢である。こんなこと聞き流すが笑い飛ばせば済むだけと思うのに、まともに抗議する人がおるなんて、そちらの方が引っかかる。一度テレビでお目にかかっただけだけれど、関西弁で何でもかんでも思ったことを喋りまくれ、と彼女に檄を飛ばしたくなった。

「問題発言」は「恋から」の収録の後のことであったが、テレビ局が過剰反応しなかったのは救いである。それで前から気になっていることを思い出したのだが、さんまの番組中で問題発言をした出演者を最後にさんまが作り物のハンマーで滅多叩きする場面が毎回ある。思いっきり叩かれても血も流れなければ倒れもしないからハンマーにそれなりの細工が施されているのだろうが、滅多叩きは滅多叩きである。それなのに誰かが抗議したと言う話は聞かないのが不思議である。倖田來未の発言よりははるかにえげつないと思うのに、こちらを見逃すのなら訳の分からない「35歳を回るとお母さんの羊水が腐ってくる」発言に目くじらを立てることはさらさらあるまいと思うのだが。

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