今年の正月もお雑煮を作って食べ、香積寺へ初詣へ出掛けた。
写真 左から「雑煮」、「香積寺」1,2,3
2014.4.26 の記録
スーパーの買物帰りに久しぶりに香積寺に出かけた。家の近くから車で行く。約20分で到着。5時半近くになっていたが、門牌付近には近所の人や観光客がかなりいた。ここ2-3日は雨が降り、久ぶりに天気が回復した為だろうか。6時には閉門するので天王殿、大雄宝殿、法堂を駆け足でお参りし、寺院東側(香積寺村)にある浄業大師塔を見学した。この唐も善導大師塔と同じく唐代の建造物なのだろうか。寺院に戻り、善導大師塔を観てから寺院を後にした。
常盤大定・関野貞『支那文化史蹟』には香積寺について、大小二つの塔と荒廃した寺院があると書かれ、二塔の写真がある。この写真と比較してみると、現在寺院内にある善導大師塔と大きい塔とは一致するが、小さい塔(三層)は浄業大師塔(5層)とは異なる。現在、写真に残されている三層の塔は寺院内には見当たらない様だ。五層の塔が当時も同じ場所にあったとすれば、善導大師塔から100mも離れていないので見逃したとも思えないのだが、写真や記述はない。この5層の塔は浄業霊塔とも呼ばれ、善導大師の弟子の浄業大師(654-712)の舎利塔と考えられている。
(左から天王殿前、浄業大師塔、『支那文化史蹟』の善導大師塔、『支那文化史蹟』の3層の塔)
香積寺は『唐詩選』『唐詩3百首』に採用されている王維の漢詩『香積寺に過(よぎ)る』で有名だ。
- 香積寺を知らず、数里 云峰に入る。
- 古木 人径なし、深山 何れの処の鍾ぞ。
- 泉声 危石に嚥び、日色 青松に冷(すさま)じ。
- 薄暮 空潭の曲、安禅 毒竜を制す。
昨年7月22日の朝方、甘粛省に地震があり西安南郊もかなり揺れた。ずっと雨か曇りの日が続いていたが、夕方には陽が出て来た。秦峰山脈がとても良く見えたので山にむかってドライブをし、秦峰山脈の写真を撮った。
(三枚とも香積寺天王殿前から観た秦峰山脈)
(三枚とも香積寺付近から観た秦峰山脈)
2009.10.6 の記録
10月6日、西安の南郊外の香積寺と草堂寺に出かけてきた。香積寺は、善導和尚を記念して建立されたお寺で、浄土宗との交流も深いとのことで、境内に多くの日本関連者の写真が展示されていた。寺は子午大道というやけに広い道から少し入ったところにある。このあたりは、西安市の新しい大学建設地で、近くには西安外国語大学、西北大学、陝西師範大学などの新校舎がある。境内には、かなりの数の僧侶がいて現在も活動中のお寺というかんじで、寺はよく整備されており、善導塔や本堂の周りを僧侶や信者が念仏を唱えながら歩いていた。