携帯にかかってきたFさんからの電話。
少し時間をおこうとそのままにしていたら、翌朝今度は固定電話に電話。
留守電に「お仕事のことでご相談が」とのメッセージ。
彼と一緒に暮らすことになり会社を辞めるFさんの代わりに、
フリーで仕事を頼める人を探していると、ずいぶん前にもメールに書いてあったのでした。
さすがにそれすら無視もできかね、電話でなくメールでやんわりと御断りの連絡を。
Fさんがらみの仕事はあまりしたくないというのもありますが、実際レギュラー仕事が定期的に回転しているので、ちょっと難しいこともあり。
彼と同居が始まったばかりということは知っているので、何も触れないのも不自然かと思い返信の最後に、「いよいよフリーランス復活ですね、頑張ってください」と一言無難な言葉を添えて返信しました。
ほどなく、「残念ですが了解しました。いつも繁盛していてお羨ましいです」と連絡が。
そして、その後に続く文字に「フリー復活はなしになりました」とあり、
え?なんで?と素朴に思いつつスクロールして読み進めると、
え、なに!?うそでしょ???
という文字が続いているではありませんか
その一言はこうです。
「彼とは同居3日目で破談になりました」
というか、「破談」という言葉自体ちょっと違くないですか
お見合いしたわけでもなく、結納を交わしたわけでもないのに「破談」、、、
やっぱり言葉の使い方間違ってますよね…
「破局」の方がぴんときます。
ってそんなことは大したことじゃなくて、
一体なんで?土曜に引っ越して3日目の月曜に破局なんて、ありえるでしょうか??
3か月ならまだしも・・・・。
彼女の説明ではこうです。
・自分はフリーが長く貯蓄がないので、生活費の大半は彼が出すと言ってくれたので純粋にそれに従っただけなのに、細々したものを買うためにスーパーに行った時、自分が手ぶら=財布を持たずにきたことを彼から「人として許せない」「払う素振りぐらいするのが普通」と言われた
・お金のこと以外にも、専門業者は使わず友人に頼んで引っ越しをしたことや、お盆に親戚のところに彼を連れていこうとしたことなど、自分がしたこと・しようとすること「すべてが気に入らない」と彼に言われた。
→想像するに、引っ越しについては貧乏くさい、そんなお金もないの?と思ったのでしょう。お盆に親戚~については、彼としては少し迷いながらのスタートだったのに、彼の気持ちを推し量ることなく親に挨拶を頼み、それのみならずお盆に親戚に会うだなんて、まだプロポーズはおろか、結婚もしてない、俺はまだお前の旦那でもなんでもないんだよ、と思ってなんでも先走り、前のめりの彼女に嫌気がさした(愛想が尽きた、自分が利用されているように感じた)んだろうと思います。
・フリーの収入が少ないことを「すべて努力不足で甘えでしかない」と言われた
・「なんでもかんでも人に依存しすぎ」と言われた
・自分の作風について「時代遅れだから儲からないんだ」と言われた
なんかもう・・・・。
想像するに彼は、彼女の言うこと・すること、すべてが気に食わないようです。
仕事のこと、あまりにもひどい、こちらまで悲しくなるようなひどい言葉です・・・。
ごくごく付き合い始めのころは、「生活費は俺が持つから才能を生かして好きな仕事をしてほしい」「すぐにでも子供がほしい」(Fさんは「自分の味方」を確保するための子供願望が相当強い)と言われたと言っていたのに・・・
というか、これまでに私が知る男性、みな同じ結末なのです。
最初はいい感じですが、ほどなくみんな人が変ったように彼女にものすごい暴言を吐くようになるのです―。
彼女はと言えば、
「どんな人にだって欠点や価値観の違いがあるのは当然、なんとかうまくやっていこうとしたが、3日間で何度も口論になり自分が譲ればと思って謝ってきたがもう限界―」
・・・って、毎回謝ってたのは彼のほうだったはずなのに、いつの間に(私が彼女からの連絡をスルーし、連絡が途絶えていた1~2か月の間でしょう)・・・・。
私の彼にも少し話をしましたが、やっぱり自分が相手を豹変させていること、百歩譲って「自分にも反省すべき点がある」ということに、相も変わらず全く気付いていないよね、と。
うちの彼の結論は「Fさんは結婚に向いてないね」と。
それなのに、Fさんは、結婚したくてしたくてしたくてたまらないんです
出会った男性みんながみんな、そんなに冷たい意地悪な人になってしまうなんてこと、そうそうないと思います。
アパートを解約して引っ越して、会社を辞めて、荷物を運んでたった3日目で、
彼から切られてしまうなんて。
40目前で、仕事も家もないなんて、、、、
もし自分がFさんと同じ状況になったら、生きていけないかもしれません。
とにかく、もうかける言葉もなく(だから言わんこっちゃないと言いたいですがこらえます)、お父さん一人で暮らすご実家かお姉さん夫婦のところに少し甘えさせてもらって、
心を休ませてあげてください―、と返信しましたが、
Fさん、実家は父と生活リズムが合わないので戻りたくない、姉夫婦のところにはアルバイトの義理の兄がいるから戻れないなど、なんだかんだ自分でしたくないことはしない一徹なところがあり、広い家か部屋が余っている友人のところをあたっています―って、
それこそ40目前の女がすることじゃないでしょうに・・・
彼が「気に食わない」といったのは、引っ越しの件もそうですが、自分の力(蓄え)を使わず(それすらないからかもしれませんが)、人に頼ってなんとかしようとするところもあると思います。
男の人って、「ごちそうさま」「私にも払わせて」など、初めから彼女に出させる気はなくても、
お礼や感謝、気遣いなどのマナーをしっかりできる人かどうかはとても重要に考えているはず。
「言われたとおりにしただけ」と彼女は言うけど、確かに相手に甘えすぎかもしれません。
男性に惚れやすく、熱くなりやすいだけに、少しずつ関係を築き、深めることをしないまま、
相手の歩調を考えず、全速力で結婚に向かって突き進んでしまうFさん。
でも裏を返せば、「破局のそのとき」は凹んでも、ショックの度合いはそんなに大きくないのかなとも思います。
そもそも本当に相手のことが好きなのか、大切に思っているのかは・・・
私へのメールに、途方に暮れています。やっぱり焦り過ぎでした・・・と記しながら、
でもちゃんと食べて寝て、人生立て直します!とどこまでも超前向きなFさん・・・
ある意味こんなにスゴイ人、そうそういやしません―。